・ n.1 オビドス  ・ ポルトガル

今日のタイトルはもう少しで、オビドスえ!とか、帯ドスえ に
したくてウズウズしたのですけど、ははは、
そこはもうかなりの大人ですけんグッと我慢して、
いつものように格調高い、当たり前過ぎるタイトルで。

という事で、今日はポルトガルの世界遺産指定の町
オビドス・Óbidosえ、ご案内を。 ははは、こだわりshinkai。

バスの窓から、あ、見えた!

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こういうふうに近づいて行きまして、周囲を城壁に囲まれた
小さな町であるのが良く分かります。

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オビドスはどこにあるか、地図をどうぞ。
首都のリスボン・Lisboaから北に約90kの距離で、
バスだと1時間ほどで行けるので、日帰りも出来るとの事。

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我々はナザレの海で遊び、アルコバッサの修道院を見て後
オビドスへ。 この夜はオビドス泊まりでしたが、
町中ではなく平地のホテルで、到底歩いて夜の町を
見に行ける距離ではなく、残念でした。



で、いよいよ町の入り口に近づき、

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町の手前に見える3Km も続く16世紀の水道橋。

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手前は広い駐車場になっているのですが、
バスは町の入り口まで行って降ろしてくれ、そうそう町入り口広場に
インフォメーションがあり、なんと日本語のパンフレットがありました!

この水道橋を造ったと言われるカテリーナ王妃は、
スペインのカスティーリア国から、自分の従兄弟にあたる
ポルトガル王ジョアン3世に輿入れした、というのを読んでいて、
あの気違いファナと呼ばれる王妃の末娘である事も知りましたが、

王や王妃について読むと、従兄弟のはとこの縁戚の誰それの、
とめったやたらにヨーロッパ中に広がる縁繋がりで、
哀れな私の頭の中はパニック状態! と言いつつ、
面白い人間味たっぷりの上に芋蔓式に次々とで、
やめられないとまらない、おやつはカール、って前世紀の宣伝?!



町の門前の広場の脇の、美味しそうな果物の屋台店。
日本の朝市のおばさんとよく似ていません?
ちょっと内股にされとってだし、ね、はは。

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さて、こちらが町の門ポルタ・ダ・ヴィラ・Porta da Vila.
町への主要門で、1380年頃に建設され、
右横に見える立派な扉は、後年造られた礼拝堂だそう。       

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門をくぐった所のこの素晴らしい眺め!
多分隣接の礼拝堂から接続するテラスなので、
上部のこの位置から町の人々に祝福を与えたのかも。

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そう考えると、アズレージョ・azulejoと呼ばれる装飾タイルで
覆われているのが納得できますね。
       
正面と、上の写真では見えない右手もどうぞ。

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門が出来たのは14世紀という事ですが、脇の礼拝堂は
17世紀だったかの建設だそうで、これらのアズレージョは
礼拝堂と同時代の作と。


ポルトガルの各地で見かける素晴らしいタイル装飾、
その多くが白地に青の、我々日本人にも馴染みやすい色ですが、
それにしても、タイルで覆われる面積の広さ、
絵柄の大きさ素晴らしさに感嘆します。

壁のみならず、天井も床も「埋め尽くす」のは国民性の様な
気がしますが、タイル装飾は元々は8世紀にイベリア半島に
侵略して来たイスラム教徒が持ち込んだのだそうで、

16世紀にマヨリカ焼きの製法、 これは成形した粘土の上に
ガラス質の釉薬をかけその上から絵付けをし、高温で長時間の
焼き入れをする、つまり絵付けの後の釉薬は必要でなく、
品も固い質、という製法が導入されると、

絵描きが直接に多色の色で絵付けができ、焼いた時の
変色の恐れもない、という事で一挙に発展を遂げ、
ヨーロッパにおいて他の国をまるで寄せ付けない
多彩さと質の良さを誇るようになります。

他の国では、画家が壁にフレスコ画を描きましたが、
ポルトガルでは、タイルに描いたという事なのでしょう。
単なる幾何学模様ではないこの国のタイルの絵柄には、
まさに、それだけの質の高さがあります。

アズレージョの国立博物館がリスボンにあるようですが、
お出かけの方、どうぞ!様子を教えて下さると嬉しいです。
       
Museu Nacional do Azulejo
Rua da Madre de Deus 4
市電 N.18.42.104.105
火曜14~18時  水曜~日曜10~18時

陶器、マヨリカ焼きの町 ・ デルタ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/471444320.html



インフォメーションで貰った日本語パンフレットから、
町の地図をどうぞ。 ご覧の様に、町を囲む城壁がまさに完全な形で
残っているのがよく分かりますが、主要な見どころを番号順に。

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2. サン・ジョアン・バティスタ教会・Igreja de São João Baptista
  1309年に聖イザベラ王妃創設の現在はオビドス教区美術館
3. 町の門ポルタ・ダ・ヴィラ
4. ここにポルトガル16世紀の大詩人、ロカ岬を詠ったカモイーシュ
  を讃える記念碑があるそう。  気がつかず、残念。
7. サン・ペドロ教会・Igreja de São Pedro
10. 旧町政庁舎、現在美術館・Antigos Paços do Concelho/Museu
11. サンタ・マリーア教会・Igreja de Santa Maria
   町の主教会で、内部も大変美しかったのでご案内しますね。
12. サンタ・マリーア広場邸、美術館・Saloa da Paços de Santa Maria
13. ぺロウリーニョ・Pelourinho 晒し柱
   パンフレットには1513年の物とあり、その逸話を含めあれこれ読みました。
16. サン・チャーゴ教会・Igreja de São Tiago 
   現在は町の公会堂
17. お城・Castelo 現在は高級国営ホテル、ポウザーダ・pousada

町の中心通りは、5~8~14と辿り16に至るvia Direttaですが、
地図が無くてもまるで大丈夫、あちこちを覗きながら、
お好きなように! それが楽しい町です。



では町の主要門ポルタ・ダ・ヴィラから町の中に。 
こんな風に城壁の内側の見張りの通路に上れ、城壁内を歩けます。

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こちら側にも壁の中を辿っている人々が見えますが、
我々の解放時間は余りなく、壁には上りませんでした。

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町の中の道を辿ります。 とにかく土産物店が多いというか、
手芸品を売る店も多く、嫌いではありませんが、その多さに驚き。
大観光地という賑わいですが、ブーゲンビリアの花も咲き乱れ、
可愛く美しい事も確か。

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こんなキルト類も多く、三角形のモチーフなどアーミッシュキルトで
有名なモチーフなのでちょっと不思議感。
ですが値段が安いので、本当は良く見たかったですねぇ。

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玄関前のベルに、魔女が箒に跨っているのがあり。

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最近見かけるTVのアニメCMで、魔女が「イヤッホ~イ!」と
箒に乗って空を飛びド~ンと飛行機にぶつかるという、
筋肉痛の塗り薬のCM、誰かに似てるなぁと、ははは。



地図でお分かりの様に町は南北に細長く、平行に道が並び、
中央通りから右手は下り坂が下の道に続き、
左手は上の道に上り坂、という様子。

白い壁の家に、ブルーや黄土の線が塗られていますが、
これらの色は魔よけになると信じられていた名残とか。

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この町の名物リキュール、ジンジャ・Ginja.
サクランボを漬け込んだ甘くて強いものですが、

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1本買わずとも、こんな風にチョコレートの小さなカップで
味見をさせてくれ1エウロ。

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ちょうど傍にいたグループのネヴィオが奢ってくれ、甘く美味しいのを
1杯グイッと、カップもポリポリ。

上のポスターに見える Ginja em copo de chocoate
Beba a Ginja e coma a copo
チョコレートのカップのジンジャ、ジンジャをカップごと食べて飲んで、かな?



こちらはコルク製品のお店、何語か、幾つ分かりますか?! 
最後のは勘定なしよ、ははは。

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ちょうどグループの連中がいたのでお店を覗きましたら、
ハンドバックから傘から、へぇ~という程の品数があり、
私めはワインの栓くらいしか知らないコルクでしたが、
手触りはツルツルと柔らかで気持ちよく、
でもお値段は少しお高めね、私めには。



町の地図7番の、サン・ペドロ教会。 元は13~14世紀の建設
だそうですが、現在のは1755年のリスボン大地震後の再建で、
内部、後陣に金の浮彫があるとか。

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お城が見たくて、この写真だけで先に進みます。



町の中程まで行くと、観光客でこんな大賑わい!

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スーヴェニール店の店先。 錆色が逆に良い雰囲気なのかも。

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古い形を模した物でしょう、 ミシンに、アイロンに、電話機に、
ストーブも。 一番右は何だろ?
店は、番号14の晒し柱の家とありますが、上階は展示会場の様で、

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店の前にあるのが13番の晒し柱・Pelourinho・ぺロウリーニョ、
美しい彫りが施された由緒ありげなもの。
パンフレットには、1513年に建設、町の権力のシンボル、と。

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奥に見える教会は、サンタ・マリーア教会・Igreja de Santa Maria
       


柱のアップをどうぞ。 細かい網目の様な彫りがありますね、
王妃の紋もあるというのが、私にはどれか区別が出来ずで。

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晒し柱、というのは、中世から近世まで実施された刑罰で、
この場所で、罪人の首にその罪状を書いた張り紙を垂らし
晒し者にする場所。

余談ながら、晒し柱と晒し台と2つあり、
台の方は、首かせ、つまり膝まづいて首と両手首を穴のあいた
木の板で上下から挟む方法で、
前者はイタリア語はベルリーナ・berlina、後者はゴーニャ・Gognaと。

なぜこんな事をと言いますと、トスカーナの南部はピティリアーノの
オルシーニ家のお城の中庭にこの首かせがあったのですが、
説明文が読めずジュリアーナに写真を送り、判読を頼んだ事があり、
その時に知ったのですね。
興味深い説明だったと記憶があり、ピンと好奇心が目覚め。

ポルトガル語の説明を見つけ、翻訳して読むと、
この晒し柱は国の記念物に指定されているもので、
網の目は漁網を現わし、レオノール王妃の息子がリスボンの
テージョ河で溺れて死にかけたのを、(死体とも)
漁師が漁網に包んで運んできた、という事から、
その思い出に王妃がこの町に贈ったというのですね。

ですが、このレオノール王妃という方は、記事からリンクすると、
Leonor Telles de Menezes(di Castiglia)1350–1386
に届き、9代目のポルトガル国王フェルディナンド1世・FerdinandoIの妃。
       
で、このフェルディナンド1世と言う方は、前に「王家の愛の物語」
として見て頂いたアルコバッサ修道院に、愛人だったイネスと
向かい合って素晴らしい石棺に眠るペドロ1世の、正妻との息子。

レオノール妃は彼との結婚前に婚約者がいたのを、
まだ皇太子時代の彼に近づき、結婚前に2人の息子を産み、
前の婚約者との間にも1人の息子、という、
女の鏡の様な方で、ははは、
フェルディナンドとの間に生まれたベアトリーチェ・Beatriceが
次代の国王位を継いでいます。

が、それにしてもパンフレットの年代と大きな違いがあり、
それ以外にレオノールという王妃は、
11代目のポルトガル国王ドゥアルテ1世・Duarte I の妃、
Leonor de Aragão (Trastámara)1402-1445がおりますが、
こちらは半世紀も前の王妃で、

パンフレットが違っているのかどうか、詳細不明という結論ですが、
いやぁ、頭が混雑しながらも、あれこれ読むのが大変面白かった!

王家の愛の物語 アルコバッサ修道院 ・ ポルトガル
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/473914109.html


そして後者のレオノール妃という方、王の死後に王弟の
コインブラ公ペドロが摂政となったのと争い、最後は亡命を余儀なくされ
亡くなっていますが、コインブラ公ペドロも後に反逆者とされ戦死。

その6子の内の4男であるジャイメ王子はリスボンの大司教となり、
イタリア・フィレンツェで亡くなり、彼の美しいお墓は
サン・ミニアート・アルモンテに、という次第。

少し長々と書きましたが、時に以前に調べた事と思いがけなく
繋がる事があり、いやぁ、私が無知ムチなのかもしれませんが、
今回も最後、いささか唖然とした事でした。

サン・ミニアート・アル・モンテ聖堂 ・ フィレンツェ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464150189.html

デジデーリオ・ダ・セッティニャーノという彫刻家をご存知ですか?
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464150494.html




最後は、美しいブーゲンビリアで目を愉しませて頂き、

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この続きは、n.2としてご案内致しますね。 どうぞお楽しみに!
       

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