・ ウンブリアの古い小さな村 ・ カンピ・ヴェッキオ 

今日のご案内は、街のご案内が続くとなぜか恋しくなるウンブリアの奥深く
マルケ州に近い小さな古い村、写真でご覧の様に山腹にこびりつく一握りの村、
カンピ・ヴェッキオ・Campi Vecchioに。

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特別な何かがある訳でも、深い歴史の謂れがある訳でもなく、
ただ傍らを通り抜ける道から見上げ、感嘆する、という村なのですが、



まず、一体どこにあるのか、地図をどうぞ。
左下にスポレート・Spoletoがあり、一旦北に行き東に入り込み、
ヴァッロ・ディ・ネーラ・Vallo di Neraを通りずっと続くのが、ネーラ川の流れる
ヴァルネリーナ渓谷の道。

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ネーラ川・Nera は澄んだ豊かな流れで、ウンブリアを縦断し、遂にはオルテの近くで
テーヴェレ河に合流し、ローマに。

途中のチェレット・ディ・スポレート・Cerreto di Spoletoからノルチャ・Norciaに
行く道が分かれますが、
そのままマルケ州に向かって進み、途中で入り込むとプレーチ・Preciから、
今日ご案内のカンピ・ヴェッキオを通り、ノルチャに行く道があります。

地図に印をつけたそれぞれの土地は歴史も深く、趣ある町、こちらにご案内を。
スポレート ・ アルボルノス要塞 その1
       
スポレート ・ アルボルノス要塞 その2 
       
ヴァッロ・ディ・ネーラ ・ 中世のまま、不思議な美しさ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464307447.html
     
プレーチ と サンテウティツィオ修道院 ・ 中世の外科学校を誇る
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464307658.html
      
ウンブリアの寒村 ・ ロッカノルフィ
ノルチャ ・ そして、カステルッチョ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464307296.html
       
世に評判の、ノルチャの旨いもの店は、
      

で、少々余計な事なのですが・・、
歴史は苦手だし町の説明にはどうでも良い、とは、どうぞ、仰られぬ様お願い致します。
ほんの少しでも知っている町、村ならぐっと身近に感じられ、見ても興味が湧きますよね?

というのも、これはもう私めの経験からも申し上げる事でして、
10分もあれば通りすぎてしまう小さな町でも、あれこれ眺め、ああこれか、と味わいつつ
通れば、半日でも、気持ち豊かに過ごせるイタリアの小さな町、村。

多分このブログを見て下さる方々は、大人の皆さん方で、
行った! 見た! 買った! 喰った!では飽き足らない方が多いのいのではないかと。
はたまた行きにくい場所だけど、このブログで見てやろう、とか。

となりますと、
ほんの少し私が知った事を付け加え、なんだかんだのお喋りから、どこかで何かしら
興味が喚起され、名前も聞いた事のない田舎の村でも、親近感を持って頂けるかもと、
場所のイメージも掴みやすいようにと写真も多く、ご紹介していますので、
今後とも、どうぞよろしく。 そして、ごゆっくり楽しんで頂けますように!


このカンピ・ヴェッキオには2度行っておりまして、最初は4年前の春で、
そして昨秋ノルチャに行く時に通りました。

宿を取っているプレーチから、山の迫った道を抜けて来ると、このカンピの手前で
急に細長い平野が広がり、山腹にへばりつく小さな村が目に飛び込んでくるのですね。
それが今日最初に見て頂いた光景です。
       
昨秋、この道を行った時、目の前で羊たちが道を横断するのに出会い、
かなりの大群だったらしく、前の車が既に止まって待っており、
大慌てで車を止めカメラを手に走って行った時は、こんな風に行列の最後のお尻だけ!

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そして、この道の脇に古い特徴ある教会があり、この写真だと、最初に左半分の
教会が造られ、後の時代に右部分が拡張されたのが良く分かりますね。

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右の道脇の標識に「CAMPI」と見えますが、この左手奥に新しい平地の村が広がっていて、
その村がカンピで、奥に見える山の村が古いカンピ、カンピ・ヴェッキオという訳です。
今日ご覧頂くのは、4年前の春と昨秋のを突き合わせ、良い方で見て頂きますので、
背景の季節の色、写り具合様々を、どうぞご了承願います。



教会脇からの眺め。 なぜかこのドジは鐘楼をきちんと撮っておりませんで・・、
教会の扉も閉っており、中は見れず残念。
内部は2廊式で、15世紀のフレスコ画がある様子。

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この教会の名はサン・サルヴァトーレ・San Salvatore、隣にある墓地付属の教会で、
元の名はサンタ・マリーア教会という14世紀建設の物。
右半分は15世紀後半の増設、鐘楼もその時の物でしょうね。



こちらが正面、古い建設の左側で、

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これが右の新しい部分。

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右側の薔薇窓。 彫りの装飾も素朴で、左右ほぼ同じ薔薇窓なのですが、
外側の装飾模様が手の込んだものに。

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正面中程の円柱部分、張り出した屋根はご覧の様に浅く、カパンナ式・Capanna
の正面とあり、カパンナとは倉庫とか小屋をも指す言葉で、笑いました。


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最初に羊を見て頂きましたが、実は4年前にもこの場所で羊の群れに出会っており、
はは、羊たちのちょうどの通り道なのかもですが・・、
教会手前の草原で草をはむ羊たち、

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ガードマンの働くワン君。 写真を撮ろうとちょっと近づきましたら、
この目つきで、ウウウ、と威嚇され・・、

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羊飼いの彼が一声かけましたら、もう唸りませんでしたが、いやぁ羊飼いを見る度に、
大変な仕事だなぁ、と思います。 この臨月の彼も、ははは、まだかなり若い筈。

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羊の群れ、羊飼いの写真はこちらに。
サン・ボルド峠 ・ 難所の峠越えは、
      
      
北のお客人 ・羊の群れ、到着!
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460927524.html

北のお客人 ・ そして、春の訪れ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462252694.html



村の下の外れ、緑の草原にポツンとある小屋。

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下から見上げた村の様子、海抜は870mと。下の村カンピの海抜は717mと地図にあり、
150m程の高低差があるのですね。

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右下に村への坂道がちょっと見え、村の一番右端にアーチの続きと鐘楼があり、
右下手前の大きなアーチは村の門で、下に城壁が繋がるのが分かりますか?



4年前の春に行った時に村まで上りましたので、その時の写真をちょっとご覧下さい。
       
駐車場は、上の写真に見える村の門からもっと右にあり、村に向かうと、こんな風に
14世紀の物という門と鐘楼が見えて来て、

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門をくぐると、見上げる位置にアーチがあり、

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石段が行きつ戻りつ上に繋がりますが、石組の家の壁を見るだけで、
如何に古い村か分かりますね。

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石段を上った所にあった教会の脇の扉、アーチの真ん中に羊がいて、アーチの両脇の
一番下に人の顔。

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同じ様な顔が、下のサン・サルヴァトーレ教会の右の薔薇窓の縁取りの下中央にも。



4年前の2007年は、アッシジのサン・フランチェスコ聖堂の天井の一部が落下したほどの
ウンブリア大地震から10年目。
アッシジのサン・フランチェスコ聖堂はイタリア国の守護聖人の聖堂でありますから、       
国の威信をかけて即修復に取り掛かり、2年かそこらの短期間で見事に蘇りましたが、

ウンブリアの奥の村は漸くに修復が始まった所で、この14世紀の教会サンタンドレア・
Sant'Andreaのロッジャも、ご覧の様に修復中で入れませんでした。

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と書きつつ、改めてこちらロッジャの写真を眺めていて、真ん中から壁が継ぎ足されている
様子に気がつきましたが、確かに16世紀に拡張され、ロッジャも付け加えられたそうで、
 
下の教会同様に扉が二つ並ぶ形で、内部には16世紀末に設置された、
木製多色金塗りの祭壇と木彫の説教壇があるそう。



ロッジャのこちら手前に見えたフレスコ画。 サンタンドレア(教会)Sant'Andreaと
いう名は、キリストの12使徒の内の一人、背中に見える斜めの十字架で磔刑に処され、
これが彼のシンボル。

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イタリアの交通標識にもこの斜め十字が使われ、名の通りサンタンドレア十字と呼ばれ、
遮断機なし、1本線路の踏切の標識で、2本以上の線路の場合は、この十字が2つ並び、
ついでのおまけに、はは、
イタリアでは、踏切前の一旦停車の義務はありません、です。
       


教会の背後にある立派な鐘楼。 どうやら上部は修復されたばかりの様子。

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村の中も少し歩きましたが、4年前はまだまだ修復途中で、閉鎖されたり、
がらんどうだったりが目立ち、写真も1枚ほどしか撮っておらずで、パスし、

高所にある村からの眺望をどうぞ!

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まず、プレーチのある北方面、山を抜け平野が広がる辺り、右の道が蛇行しているのが
良く見えるでしょう?! で突然前方に現れる山腹の村に、!! となる場所。



村の向かい側の山、そして点在する小さな村々。

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こちらはすぐ村の足元辺り、曲りくねって入って来る道がが村に続き、
まっすぐ左に延びる道がノルチャに。

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最後にもう一度、下の道からの村の眺めをどうぞ!

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村の資料は、僅か16行ほどがTouring Club Italianoの本に。
サイトで見つかるのは全てこの村の絶景写真、というウンブリアの古い小さな村。

昨秋の写真を見ると、村の修復は済んだようですから、次回またあの辺りに行ける
チャンスがありましたら、様子を見に行ってみたいものです。
 
追記: 2016年の夏と秋に続けて起った中部地震に因り、このカンピの村の、
    古い下の平野にあった教会は全崩壊し、山腹にあった村もほぼ全滅と!
    やっと以前の地震から10年経ち、復興されたばかりの村がまた再度の地震に!
    村の人々の気持ちを考えると、こちらも辛くなります。
    何とか再びの復興を!と祈るばかりです。 2019.2.24

◆*◆
ブログご訪問、有難うございます!

そろそろ秋の成人教室の各コースも始まる事とて、昨夜は久し振りの
写真クラスの夕食会がありました。
講師のルチャーノの紹介で、彼の行きつけお好みというアグリトゥリズムに集合し、

ハム類、ポレンタに茸の煮物、チーズにイチジクジャム添えというアンティパスト、
そして各種肉のグリル、私はもっぱら付け合わせの野菜類、茹でカリフラワー、
ポテトのオーブン焼き、インゲン豆の煮物、ズッキーニの炒め煮、トマトのグラタン焼き。
  
アンティパストのハム類も美味しく、肉類も大変柔らかく焼けている、との仲間の話で、
作りたてのポレンタに茸の美味しさ!!
そしてどれもが食べきれない程に出て、もうお腹いっぱい!と言いつつ、
デザートに各人が好みをチョイス、私はパンナコッタにブルーベリージャム乗せを。

最後に、食後酒として、コーヒーにブランディ、各種アロマを加えて煮立て火をつけ、
アルコール分を飛ばす、土地訛りの名前を聞いても到底覚えられないのが出て、
       
次、お得意さんにのみサーヴィスらしき嗅ぎ煙草、これがまた得も言われぬ
極上の香り満点で、皆さん、拳手の親指の上に乗せクンクンとやっては、
クシャンクシャンと、まるで薬中患者並み!

きゃぁきゃぁわぁわぁ、8時過ぎから始まった食事が漸くに済む11時半頃からは、
他のテーブルのかたずけを済ませた女将が出て来て、落ちる小話を次々に聞かせ、
またまたの盛り上がり!!
物凄い土地訛りですけど、この手のオチは分かりますよね、

私が一緒に笑うと、あ、日本人も笑っている! おお! しっかりブログに書く!
で、またまた大爆笑。
最後に「姑のミルク」アルコール度80度以上とかいう白くて甘くて美味しい食後酒が
出てお開きに。 家に戻ったのが1時でしたぁ。
       
これで一人頭23エウロ。 写真コース終了時に、いや中途にもまた来よう!と
いう事になりましたです、ははは。
てな調子で、冬に備え、英気を養っております!

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