・ ノルチャと、モンテ・シビッリーニ国立公園周辺あれこれ

先回に続きジョヴァンニ・Giovanniの写真で、ウンブリアはノルチャの町の
ご案内をちょっぴりと、
ジョヴァンニ達が泊まった大平原近くの山小屋周辺の風景、
高原の花や蝶の写真と、 Grazie Giovanni!!

そしてちょっと珍しい話題と思う、もののご紹介です。
     
先回のジョヴァンニの写真を、いつも私めのを載せている大きさと画質で
最初アップしましたら、何でこんなに小さくしたの? 質が落ちた感じがするけど、
と言って来ましたので、途中で大きめに、画質も上げてアップ!

という訳で今回も、大きめ画質もアップで参ります。 先回のを最初の内に
見てくださった方、前のも見直してあげて下さいませませ!

トップは、ノルチャ・Norciaの町の中心にある広いサン・ベネデット広場。
左がパラッツォ・コムナーレ・Palazzo Comunale、元は14世紀の物だそう。
ですが残っているのはポルティチ部分で、19世紀の地震後に再建されたものと。

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右がサン・ベネデット聖堂・Cattedrale di San Benedetto.
写真左端に切れている像は、広場の中心にあるサン・ベネデット像で、



こんな感じ。

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聖ベネデットは480年にこのノルチャの生まれ。 双子の妹はサンタ・スコラスティカ
・Santa Scolastica.
彼は初めて修道院の規律を作り上げた方で、ノルチャの町のみならず、
ヨーロッパの守護聖人とされている方。



サン・ベネデット聖堂の正面。
扉の両脇の2つの像が、サン・ベネデットとサンタ・スコラースティカ。

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この聖堂のオリジナルは中世で、14世紀に大改造されているそうですが、
伝承として、この両聖人の生家の上に建てられた物とされており、
地下のクリプタで生家跡が見られます。

この地下の生家跡も、聖堂脇にある穀物売り場のロッジャで見た当時の秤も、
いつかと思いつつご案内してないのに今回気がつき・・。
       


これはジョヴァンニが、サンタ・マリーア教会の聖水盤、として送ってくれた
写真なのですがぁぁぁ、

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ヴィッソのサンタ・マリーア教会の入り口や、中のフレスコ画の写真をノルチャとして
送ってくれたもので、はぁ、
私はざっと見たのみで気がつかないまま先回のヴィッソに含めずで・・。

このノルチャにもサンタ・マリーア・アルジェンテア教会があるので、そちらのかと
思っていたのですが、間違いが分って後、2つの町の聖堂、教会の写真を
探し回りましたが、この聖水盤がどこのか分りません!
ですが、大変美しい素晴らしい物だと思いますので、ここに!



ノルチャはサン・ベネデットの生まれた町としても有名なのですが、それ以上に
有名なのが豚肉加工品で、町の通りにはこういう店がずらっと立ち並んでおり、

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こんな風に、palle de nonno・お爺ちゃんのたまたま、とか、
cojone de lu mulu・ノルチャ訛りで・ラバのキXタマ・・!!

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ノルチャの旨い物として、こちらに詳しく。
      


銅製品の店が広場の一角にあり、shinkaiめも同じこの鍋の並びを
撮った事が、ははは。

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ジョヴァンニ達はノルチャには半日行っただけだそうで、写真の数も少なく、
次に、大平原に近い山小屋周辺の写真をご覧下さいね。

まず地図をどうぞ。 左上にカステルッチョ・Castelluccioとノルチャ・Norcia、
緑枠で囲ったのがピアン・グランデ・大平原。

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赤点2つの下が、彼らの泊まったというアルプス兵の山小屋、上の赤点が
山小屋から2時間かそこら歩いて辿り着くピラートの湖・Lago di Pilato.

ピラートというのは、キリストに死刑判決を下したポンツィオ・ピラート・
Ponzio Pilatoの事で、

以前この大平原に行った時に彼の名前を読んで以来気になっていたこの湖と、
彼の生家について今回好奇心からちょっぴり調べました。
で、地図の右下に見えるアブルッツォ州テーラモ県のビゼンティ・Bisenti
に彼の生家と言われるのが残ります。


まずサイトからの写真で、雪に埋もれた山小屋・Rifugio degli Alpini・
標高1560mを。

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ジョヴァンニの話を聞きましたら、今頃はアルプス兵の山小屋といっても、
普通の山小屋と変わらずに個室になっているのも多いのが、
ここは大部屋10人で、2段ベッドだったそう!

それも2段ベッドの上がり下がりに必要な梯子がなく、ははは、よじ登り、下りにも
時間がかかり、ベッドの上のが寝返りを打つと、下のベッドも揺れるという・・!



ただし食事は大変美味しかったそうで、 この写真はサイトからで、

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ハム類、チーズ、レンズ豆のスープや付け合せ、肉の焼いたのやら色々で、
1泊2食付40エウロだったそう。



サイトで山小屋の写真をあれこれ探していましたら、こんな狐君のが何枚か。

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これは夏の写真のようですが、雪の山小屋の入り口か、灯りがもれる中に
座っている、多分食料依頼ね、がありました。



さて、ジョヴァンニの写真による、山小屋からの夜明け。 

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山小屋のある場所は、フォルカ・ディ・プレスタ・Forca di Prestaと言い、
フォルカと言うのはフォーク、つまりUの字型に山がえぐれる場所を指し、
こんな風に大平原が見えたのだそう。

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道の奥右に見えるのが山小屋、だそう。 大平原から上ってきた山道で、
shinkaiも通ったアスコリ・ピチェーノへの道から少し分岐した場所と。
奥に見える山肌が凄いですよねぇ!

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山小屋からのパノラマ。

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こちらが奥にあるピラートの湖に向う方面と。

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上のような山道を2時間か2時間半歩いて見れるという、
ジャ~ン、これがピラートの湖! 標高1.941 m.

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上の写真はまだ雪が残り湖も繋がっていて、下のは、なんとタイトルが
「ピラートの目」!! ははは。 右上の盛り上がりが、モンテ・ベットーレ。

手前側のもう一つの山の峰との間に挟まれており、長さが約900m、
幅が130mほど、水深は8~9mと。
場所の神秘さといい、この水の色といい、なんとも凄い湖。

なぜローマ帝国第5代ユダヤ属州総督ポンツィオ・ピラートの名がこの湖に
ついているのかですが、
最終的に住民達から直訴され罷免されたピラートは、死刑判決を受け、
遺骸が水牛に引かれるままにここに来て、湖に落ちた、という伝説があるのだと。



それにしても1世紀に生きた人物の名がこうして残っている、というのに、
最初はひどく驚いたのでした。
ハリウッド映画の中で、キリストに判決を下したのち手を洗う、
そんな人物の名にこのウンブリアの大平原で出会う、なんて、ね。

そしてずっと昔、子供向けの雑誌でピラートの生家は、というのを読んだのが
肝心の場所を忘れてしまっていたので、
湖があるなら、この辺りだったのだろうか、と調べてみたのです。

最近の研究で、多分ここで生まれたと言うのが確からしい、という記事も見つかり、

はい、こちらがアブルツッオ州テーラモ県ビセンティにある、
ピラートの生家と呼ばれているもの。

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その後の何世紀間において改装されてはいるものの、それでもローマ期の
住居の特徴を良く残しているのだそうで、無くなっているのは中央の入り口と
玄関ホールで、部屋に明かりを与える中庭は完璧に残り、
地下に雨水をためる井戸も。

ずっとピラートの家と呼び習わされてきた物の確証が無かったのが、
近年の研究者によって、土地の教会との間に交わされた文書から、
多分ビゼンティ・Bisentiが生まれた町であろうと、半ば確認されつつある、
という事でありました。



最後は山小屋周辺で撮ったというジョヴァンニの写真で、
アザミと、てんとう虫

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そして、蝶のあれこれ、美しい!

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この百合は、こちらでは「サン・ジョヴァンニの百合」と呼びます。

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ヒヨス・Giusquiamo というのですって。

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最後は、夜の星空。

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月が明るく出ていて、星空が上手く写らなかった、と言いましたが、
星が皆さんにもよぉ~く見えますように!!

 
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