・ n.2 総集編 ならびに食べた物 ・ ウンブリアの春2015 

先回に続き今日は、ウンブリア旅行の総集編と食べた物の2回目、
アッシジと出かけた近くの町の事など、少し長いですが、ごゆっくり!

まずアッシジに到着の日、コムーネ広場の近くで食べたお昼。
広場のインフォメーションに行く時に、すぐ手前の急な坂道
ヴィア・ポルティカにセルフ・サーヴィスの店が出来ているのを見つけ、
急ぐ時にはちょうど良いと、インフォメーションのあと引き返したのですね。

かなり広い明るい店で、1番奥がほら、窓際の明るい席で、
左のお皿が、カンネッローニ・cannelloniという筒状のパスタに
リコッタ・チーズとホウレンソウの詰め物が入ったもの。

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右は茄子にタマネギ、ズッキーニ、ペペローニなどの野菜にパン粉をかけて
オーブンで焼いたもの。 ゆで卵の一切れに、インゲン豆なども見えますね。
で、ビールは生を1杯!

このお店はなかなか味もよく、お値段もそれなりで、
旅先で待たずに食べれるのには良いと思ったですが、昼間だけの営業。

       

夕暮れ前からサン・フランチェス聖堂前で日暮れを待ち、
ライト・アップの変化を追います。

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聖堂前の坂道を行ったり来たり、お腹も空いて来るし、
空の色、明かりの色の変化も逃したくなし、
ついに広場の前角のカフェに入り、オレンジ・ジュースとトルタをね。

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すぐ横の窓からは聖堂と空が見えるし、夕暮れの空を追いたい時は、
いつも夕ご飯とのジレンマ!

店にはレストラン部分もあるのですが、まだ開いておらず、
途中もう一度店に行きビールを頼み、ついでにカウンターにあった
オリーヴを少し貰いましたっけ、ははは。

ホテルに戻ってから、持参していたクラッカーと干し果物をかじりつつ、
これも持参していた赤ワインをちびちび。 そう、備えあれば憂いなし、ははは。



この日の最後、とっぷりくれた夜空に浮かぶ聖堂。

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翌日午前中は、アッシジの町の坂下にあるサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ・
Santa Maria degli Angeliの聖堂に。
何度も横を通りつつ、この如何にもの大聖堂を敬遠していたのですが、
行って見ない事には話にならないと改心し、はい。
       
聖堂の横からの眺めと正面。

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中は想像していた様に写真禁止で、サイトから拝借。
内部にはポルツィンコラ・Porzincolaと呼ばれる小教会、
聖フランチェスコによって修復された3番目の教会といわれ、
ここで彼は1226年に亡くなります。

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勿論当時はこの様にフレスコ画で装飾されてもいなかったのが、
16世紀教皇ピオ5世により、保存保護する為に現在の大聖堂が、
ポルツィンコラを内蔵する形で建設されたと。



(サンタ)キアーラも俗世を捨て、家から逃げてフランチェスコの下に来たのが
このポルツィンコラだったと言われ、アッシジの聖堂に次ぐ一大巡礼地で、
聖堂前の広い広場の脇には、ずらっとスーヴェニール店。

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暑い暑い日でして、レストランに行く気にもなれず、横道を入った所の
バールにメニューが出ていたので、野菜スープと、小ピッツァを。
車で行ったので、自粛してお水のみ。

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アッシジ2日目の6日の午後から、
いよいよお祭り公演が始まり・・、1枚だけね、ははは。

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公演は午後3時か3時半に始まり、その後の夜の公演も今回は2回あり、
朝、近くの町に出かけるにはちょうど良いのですが、
時間には戻ってこないといけずの制限つき。



この日の夕食は、鱈のサラダとビール。
鱈の小さな切り身にトマト、カッペリ、アッチューゲ、黒オリーヴ、サラダ菜と
ルーコラだったと思うのですが、これがさっぱりで美味しかった! 

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翌日午前は、アッシジの町から30分もかからないスペッロ・Spelloの町に。

町のコンソラーレ門・Porta Consolare、ローマ期からの主要門で、
現在門の下のローマ期の遺跡の修復で通れず、脇のちょっと先から町の中に。

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以前来た時はちょうどお昼で閉まっていて見れなかった
サンタ・マリーア・マッジョーレ教会・S.M.Maggiore内の、
礼拝堂のピントゥリッキオ・Pinturicchioの美しい壁画もしげしげと。
       
優美で美しいピントゥリッキオの絵は好きで、余り画家好みの美人の癖がなく、
ははは、ただただいとも美しい、というのが好きなのかもですが、
傍に目を寄せじっくり見ると、やはり素晴らしく上手いのですよねぇ!
と、当たり前の事を改めて発見、楽しみました、はい。


爽やかな緑の並木道の下のカフェで、

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ファッロ麦のサラダを。  ほら、ナイフが緑を映しているでしょう?!

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ファッロ・farroはスペルト小麦と出ましたが、言葉はわかってもね、
むちっとした歯ごたえの大きな麦で、夏のサラダによく使われ、
トマトにルーコラ、オリーヴなどが入り、上からパルミッジャーノ・チーズの
削ったのと、バルサミコ酢。
美味しかったですが、量が少し多めかな、shinkaiには。


この頃はカフェを飲まなくなり、最後はオルゾ・大麦の代用カフェをね。
勧め上手に乗せられお菓子を1つ取り、外はさっくりの、中にクリームだったと。 

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お客にはとても愛想がよかった若いカップルの店主たち。
でも店の主導権争いでの何度もの些細な口げんかを眺めつつ、
あれこれ勝手に想像しながらのお昼も楽しかった! ははは。



町は山に沿っての高所に広がり、上から眺める古いサン・クラウディオ教会・
San Claudio. 帰りに寄りましたが、やはり閉じていて。 

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戻りにもう一度、コンソラーレ門を。 朝は陰の中だったので、
帰る頃には光の当り具合がちょうど良いだろうと思っていた通り。 

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このスペッロの町はインフィオラーテ・Le infiorateと呼ばれる花祭りで
有名な町で、今年6月6・7日のポスターも見えました。

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お祭りは、広場とか道に花弁の色を使って図柄を描くもので、
実際に見た事はないのですが、写真で見ただけでも、
そのデザインの細かさ、中間色の繊細さなどに驚きましたっけ。

みんな、広場へ ・ ウンブリア紀行 3
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462901061.html

スペッロ ・ Spello ・ 穏やかな、小路の町
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461551769.html



この日は午後の公演の後、町の一番の高所にある要塞に行き、
夕陽から町の灯がともるまで粘り、薄暗くなった石段、坂道を降りて来て、
遅めにレストランに。

1人で、はたまた遅めにレストランに行くとどの席に座らせられるか、ええ、
壁際の席から埋められて行きますから、大体真ん中の空いた席で。
余り落ち着かなくとも、照れるほど若くもなし、ははは。

この日食べたのは、初めて出会ったパスタで、それも初めての味!
パスタの名はストロッパプレーティ・stroppapreti、

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直訳すると、坊主の首絞め、とでも、ははは。
そうそう、見えているのは黒ビール。

ピーチと呼ぶトスカーナやウンブリアの太いウドンの様なパスタがあり、
これは美味しくて大好きですが、
それを2本合わせた様な感じで、5-6cmほどの長さ。

つまり食べにくいので、大喰らいの僧侶などが急いで食べると
喉に詰まるさ、という悪口から来ているのだそうで、
このパスタがあるのは中部イターリア、つまり教皇領のあった土地!

で初めての味と書いたのは、今まで食べた事のない味で、ご覧の様に上に
タルトゥーフォ・トリフがかかっていて、ぷ~んと良い香り! うひひ。

ですが、1口食べた時、甘い!と思ったですね。 甘い味のパスタなんて
想像できます? 白くぶつぶつ見えるのは、リコッタ・チーズで。
喉には詰まりませんでしたが、ははは、初体験の不思議な味のパスタでしたぁ!
もう一度食べたいパスタか?
ええ、トマト味だったら、美味しかろうと思いますです。
       


一緒に頼んだ野菜のグリルも、上からチーズがヴェールみたいに
薄くかかり、余計な事をと、ははは、除けて食べましたが。

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てな事でこの日の最後は、グラッパ酒でお口直しを、ははは。

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翌朝は、サン・フランチェスコ聖堂から下って来た所の駐車場、
私めも5日間停めていたサン・ジョヴァンニ・パオロ2世駐車場のすぐ横から
階段を下りての道、上でご紹介したサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ聖堂に
続く煉瓦敷きの道を行き、この参拝道に敷かれたレンガには、
寄付した人々の名が刻まれており、聖堂まで4kあるそうで、

その道脇のこんな泉を見に。

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現在は飲み水には使われていませんが、かっては参拝客用だったのか、
由緒正しい泉の姿で、木々の背後には無人の農家が見え、
道を往き来する人も余り見ない現在、3つに区切られた水槽の
かっての使い方をあれこれ想像し。

山腹に広がるアッシジの町は、きっと湧き水が豊かだったのでしょう、
ヴェネツィアで見る様な町の広場の井戸は見かけません。
コムーネ広場のすぐ下とかその先にも、大きな水槽の様な泉や、
噴水式の泉、そして小さな水飲み場と見かけ、
この町の泉についても、ちょっと知りたい気持ちです。



こんもりと茂った木々からの木漏れ日に、ちょろちょろ落ちる
水の反射が煌き、 

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上にはこんなイコンの写真も。  

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町の中心に戻り、この日のお昼は先日と同じセルフ・サーヴィスの店で、
食べた物は
右、カルチョッフィと、野菜のグリル各種
左、メルルッツォのパン粉焼き、付け合せにホウレンソウ、そして、生ビール。

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魚が大きかったし、ホウレンソウもあっという間にどかっとお皿に載せてくれ、
このお昼も食べ過ぎぃ~!

という事もあったのですが、なぜかこの日の夕食にはお醤油に酢味とか、
おにぎり、野菜の素朴な煮物等ばかりが頭に浮かび。

これは到底無理ですし、お腹も減らず。 暑いので日頃は食べない
ジェラートも食べていますしね、
で夕ご飯は抜きで、ホテルでカリカリと持参品をちょっぴり。



翌日はアッシジ最後の日で、この日も抜けるような青空の暑い日、
午前中は車をアッシジの駅前に置き、電車でペルージャ・Perugiaに。
ペルージャの街は大きく、大学もあるので駐車場探しの大問題があり、
以前も往生したので今回は電車で、30分足らずの距離。

で駅前からバスに乗るのに、はぁ、アルファベットは依然苦手で、ははは、
それより単なるドジのせいか、バスを間違え、どんどん田舎の道に!
それでもぐるっと回って戻るのかと、待っていてもどうも違う。

隣の席の女性に尋ねると、いや、このバスは行ったままで戻らない。
気の毒だけど、少し歩いて戻って別のバスを待つしかないと!
すぐ停車のベルを押してくれ、降りたのですが、さてどうするか・・。

いつ来るか分らないバスを待っていると、アッシジにお昼過ぎに戻れない。
で、亀の甲より年の功、はは、
携帯電話の店があり入ると若い男性の客がいたので、用が済むのを待ち、
バスを間違えペルージャに戻りたいので、タクシーをして下さい!と。
快く彼が街のほぼ中心に近い所まで送ってくれ、
大体の距離は見当が付いたので20エウロ渡し、彼も満足、私も救出!

という事で、ははは、無事辿り着いたペルージャの中心、プリオーリ宮・
Palazzo dei Prioriと、フォンターナ・マッジョーレ・Fontana Maggiore.

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ドゥオーモの中も拝見しましたが、今回狙って行ったのは2つあり、
1つはこれ、ローマ期の水道橋が現在も残っている道で、
中程から左に延びる細いのがそれ。

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この辺りは以前も見ているのですが、水道橋に降りる道、
この写真の風景がどこから見えるのかグーグルで探し、行ったと言う訳。
       
あの水道橋の細い道も歩いてみましたので、またご案内を。



もう1つ確かめたかったのは、エトルスコの門・Arco Etrusco、
またはアウグスト門・Arco di Augustoと呼ばれるこれ。

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ペルージャの街の門はどれもこれも高く頑丈そうで、はは、
それだけでも田舎者には威圧感を覚えるのですが、はい。
       
この門の内側の古い石組み、つまりエトルスク期のが
見事で素晴らしい存在感で、見に行って良かった!

この前の道を右にぐるっと回っていくと、先ほどの水道橋の上の道に出て、
私が居た時もど真ん中に観光バスが停まり!



お昼は、街の目抜き通りのテントの下で、茸のパスタを。
暑い日、爽やかな風の通る場所で、道行く人やワンちゃんを眺めつつ
頂くビールと美味しいパスタ、最高!

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中には厚切りのポルチーニが幾つも入っていて、私めには
タルトゥーフォよりも美味しい茸で~す。



中心のヴァンヌッチ通り・Corso Vannucci、突き当りがドゥオーモ。

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ペルージャ行きの田舎者には、もひとつおまけのドジがありまして、
駅までバスで戻り電光時刻表(別の言葉があったっけ?)を見ると、
予定していた戻りの電車がない! なんでやねん?!
落ち着いてよくよく見ましたならば、土曜日は運行なし、ははは。
仕方なく1時間待ちましたが、ペルージャはshinkaiには鬼門なのかも!

以前のご案内  ペルージャ ・ 町の中心を、ほんの少し
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/471449262.html

ヴィア・アックエドット ・ 水道橋通りと、エトルスコ門 ・ ペルージャ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/471851624.html



アッシジ最後の夕食は、パスタのノルチャ風を頼むと、またまた
タルトゥーフォがかかった奴で、ははは。 香りは良いものの、味がねぇ。

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そしてサラダの小とビールを。



タルトゥーフォが本当に美味しいと知ったのは、この1度のみ!
秋の味覚、 トリフ と ポルチーニ について 
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461474928.html



アッシジを去る朝、9時前のサン・フランチェスコ聖堂前。
まだ観光客も参拝客も少なく、空気も少しひんやり。

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聖堂前の広場の兵士、この広場に2人、上の広場の横にも2人、
重装備で防弾チョッキも付け、さぞ厚く重たかろうと!

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ですが時々カフェを飲みに角の店に入って来たり、お菓子類を箱に入れて貰い
持ち帰る姿も見たりで、やはりイタリアの兵士はイタ男だと可笑しかったり。
       
はい、車に乗ってもう1度この道を通り、ホテルの鞄を引き上げ、
アッシジに別れを告げたのでした。

また来れると良いなぁ! 次は晩秋とか、雪の舞う聖堂とかね。

アッシジ全体のご案内はこちらから
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460871638.html



アッシジから最後に寄ったのがグッビオ・Gubbio.
一層整備された姿ですが、この眺めは変わる事無く。
真ん中に一際聳えるのが、コンソリ宮・Palazzo dei Consoli.

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お昼を食べた時、見上げる町の北側の山が、かなりの風で
雲が動くたびに表情を変え、

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以前のご案内   グッビオ ・ インジーノ山の麓、ローマ期からの町
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462901650.html


8日間の今回の旅は、宿も長い泊まりで見た町も多くなく、
それでも朝早くから夜遅くまで歩き回ったり、公演を見たり、
何よりもあの坂道石段の連続に疲れていたのか、
家に帰るとなると、戻ってのゆっくりのお風呂も恋しくて、

何かさっと食べて帰りたい一心で、ははは、道脇のカフェのテラスで、
モッツァレッラ・チーズとトマト、黒オリーヴ、茸のサラダを。
勿論茸はマッシュルームだよね、ははは、・・考えの至らぬshinkai!

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という事で、今回のウンブリアの旅総集編の最後は、
抜けるような青空の下のコンソリ宮を!

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長いお付き合い、お疲れ様、そして有難うございましたぁ!!


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