・ 安くて旨い食堂と、 塩のお話 

今日の話題は、1月半ばにグループで出かけた際に食べた
安くて美味しく量もたっぷりだったオステリーアの様子と、
料理に欠かせぬ塩の味についての考察を!

写真はオステリーアに向かうヴェネト平野の冬の畑。
奥の山に雪が見えますが、最近は好天気が続き、雪は消えましたぁ。

1-952_GF.jpg


お昼を食べに寄ったのは、我が町コネリアーノからだと車で西に
40分程でしょうか。 第一次大戦の激戦地となったピアーヴェ河・
Piavを渡り、北に向かって少し行ったぺデロッバ・Pederobbaという小村の、
村の真ん中にあるかなり大きなオステリーアでした。

グループの中に近くの村出身者がいて推薦したとかで、トラック運転手が
立ち寄る場所、プリモとセコンドで12エウロ!というお値段。
トラック運転手が立ち寄るとなると、美味しい事、安い事は
既に請け合いですが、さて出して頂いた物は・・、

プリモ・最初のお皿、にはペンネのトマトソースが出て、パスタを
頼んだのは私を含め4人ほどのみで、ルイーザと半分こで平らげました。

で、セコンド・メインですが、こちら手前2皿が私のお皿で、

2-953_GF.jpg

左は野菜サラダ、これは分かりますね。 そうそう、こちらのサラダは
野菜だけ出て来て、オリーヴ油、ワイン酢、塩コショウは各自好みで
かけますが、最近はバルサミコ酢の出る事も多くなりました。

右のお皿の左から、熱くて美味しいポレンタの出来立て。
ポレンタはご存知ですか? 水を入れた鍋を火にかけ、トウモロコシの粉を
入れ、鍋の中をぐるぐるかき回し煮て出来上がる薄味の美味しい物で、
魚やソーセージの付け合わせ、茸の炒め煮などにも美味しく、
とりわけ出来たては、本当に美味しい!

その右に2つ見える塊が、とろ~り、チーズを焼いた物で、
これは菜食のジュリアーナと私用に。

手前の茶色のは、ヴェルザ・verzaという縮緬キャベツの炒め煮で、
これが柔らかく甘く美味しくて、味を覚え家でも食べるように。

中央のポテトのフライの左に見えるのは、インゲン豆の煮物で、
あれこれドンと大皿で運ばれて来るのを、各自好きなように取り分けます。

パスタを先に半分食べていますからね、このチーズの半分は到底
食べきれず! 12センチ角位で、厚さは2センチほどもあり、
これを食べると夕方までお腹がいっぱい!というやつです。



これはルイーザのお皿。 ポレンタ、チーズ、インゲンなども見えますが、
お肉は串焼きの鶏と豚肉で、美味しかったそう。
       
3-954_GF.jpg

これにワインとお水とパンが付いて、12エウロ!! 嘘みたいでしょ?!
皆お腹いっぱいとなり、にこやかにこやか! ははは。

勿論ちゃんとしたメニューもあるのですけど、皆同じものを大皿で、
早く出来るものを、と頼むとこんな形で出て来て、どこでも大変安く
美味しく食べられます。 まさに気取らない、家庭料理と同じ食事ですね。



次の話題は、暫く前から拘っている塩について。
まずは、フランスは南仏カマルグのお塩。

4-463_GF.jpg

左から、粒塩の大袋。 これはスーパーで購入。
真ん中は昨年アルルの街で買って帰ったカマルグの物で、
これで塩の味に目ざめました!
右はやはりカマルグの塩で、これはこちらのスーパーで。



こちらは、今台所にある他の塩類。

5-465_GF.jpg

左から、キプロスの白い塩。 氷の結晶を割った様な薄片粒状の塩で、
キプロスの黒い塩、というのも小瓶でスーパーにあります。

ヴェネツィア共和国の塩の歴史を以前読んでいましたら、
かってはなんと今の大運河沿いにも塩田があり、船着き場の
基礎工事の意味からかと考えていた「フォンダメンタ」という言葉、
これが塩田の仕切りを現わすとあり、へぇ~!

ヴェネツィアの干潟の端のキオッジャにも有名な塩田があり、
それに絡む悲惨な籠城戦もあったとかで、塩の歴史には深いですね。

南のキプロスの塩というのは、砂糖と並んで当時から有名で
高価な上等品だったようです。

次、フランス北方ブリターニュのグレーの塩。 蓋の部分を回すと
ガリガリと引ける仕掛け。 同様の小瓶で、ヒマラヤの塩、
確か薄いピンク色もスーパーに。

次は暮に届いたプレゼントに入っていた、伯方の塩。
これも美味しそうで、まだ大事に取っています。

一番右がスーパーで一般に売られている塩。
これは下にFINOとあるように細かい塩で、大きな粒の塩との両方を
今迄疑問なしに使っていたのですね。

最初に塩の味に目覚めたのは、昨年カマルグの塩を買って戻り、
味がまるで今迄の物と違い、甘い事に気が付いた時からで、
そうなのですね、本当に甘い塩の旨さなのです。
       
一般に売られている塩も、海の塩と書いてありますし、
これ程違いがあるとは考えもしませんでしたが、なんとまぁ、ああた、
それはもう目から鱗の違い、 いや、味の問題は、どう言ったらいいんだろ?
てな事で、今頃はとんとお出ましの機会がなくそのままに。

上の写真の丸い筒状の、新しく見つけたカマルグの塩125gは、
やはりスーパーで見つけた大袋1Kgの倍以上のお値段ですが、
まぁ一人暮らしのささやかな贅沢で、サラダなどに気分良く、
パスタを茹でる時などは大袋の塩を、
キプロスの白い塩は、スープや煮物、炒めものに、
ブリターニュの小瓶は卓上でちょっとかける時に、と
あれこれ使い分けて楽しんでいます。

日本には何でもありますよね? ・・と少々羨望をこめて、
どこかでカマルグの塩など見つけられたら、
是非、塩の味の違いをお試しくださいね!
こちらがもっと美味しい、という塩があったらお知らせを!


という事で、美味しいカマルグの塩に敬意を表し、

カマルグの白馬と、海辺の店で食べた旨かった物をどうぞ!

6-960_GF.jpg



パエーリャと、小鰯の焼いたのに、ラタトゥイユ、美味しかったぁ!

7-904_GF.jpg

8-903_GF.jpg

カマルグ、フランスのご案内はこちらから
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460834284.html



最後は、美人のマリアーナ・Marianaで〆て。

9-905_GF.jpg

彼女はモルドーヴァの女性なのですけど、美人で性格良く、
イタリア語もペラペラ、・・・ん、えらい違いやなぁ!


**********

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


    s2019誕生日 - Copia.jpg

*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

この記事へのコメント