・ 夏の夜の楽しみは・・、 映画のヴィデオとDVD! 

遂に今年も後半戦の7月に突入! 早いですねぇ!!
雨が多く涼しい日が続いていたこちら北イタリアも、
先日来よりテントを下ろし、雨戸をうっすらと明けたゴキブリ生活に。

となると楽しみは、ひんやりの部屋でのんびり楽しめる映画ですねぇ。
暮に大画面のTVを購入、ついでに録画再生器もつけましたので、
TV放映の映画番組を見ては、せっせと予約録画!
で半年間、ご飯のお供に映画をお昼に夜にと見る生活を続け、ははは、
懐かしい映画との再開、見たくて逃していた映画、新しい映画などなど、
漸くに映画への飢えもなくなりましたぁ。きゃはは、
       
そう言えばこんな映画もあったっけ!!と懐かしく再会し、
また見たいよね、これは良い、と思うのはDVDを買うことにし、
というのも、なにせ録画物はCMの量が半端ではなく、
予約録画だと時に頭が切れたり、結末が尻切れトンボになったりですのでね!
それに殆ど毎日のように、誘惑のプロモーション・メールが、
10%引き!とか3X2(3つ買って払いは2つ分)と届きますので、ついついね。

という訳で、今日は先日買い込んだDVDの中から、
皆さんにも多分懐かしいのではないかと思われる映画と、
こんなのご存知?!というのを、録画で見た中からご紹介です。

前置きが長くなりましたが、まずトップは、
◆ 尼僧物語
  ・1959年
  ・監督 フレッド・ジンネマン
  ・オードリー・ヘプバーン、ピーター・フィンチ

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ベルギーの医者の娘であるガブリエルが、アフリカ・コンゴでの尼僧の
医療活動に携わる夢を持ち、厳しい修行と勉強に耐え尼僧となり、
念願のコンゴでの生活が始まります。

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が結核に感染している事を知り、優秀な助手である彼女を
手放したくない外科医の療法によって回復するものの、
第2次大戦間近のベルギーに戻る事に。

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そして父親がナチスによって殺害された事から、それまでも常に
彼女の内心で戦ってきた「規律に絶対服従」「敵をも愛する」事に
従えなくなり、還俗する、というお話。

実在人物の半生を描いた小説は日本でも訳され、まだ若かった
shinkaiも読みましたし、映画もずっと以前にTVで。
本当に久し振りに見て、懐かしかった!

若い頃に考えていた尼僧さんの生活には、今の年になると、ははは、
憧れる事はなく、こちらで垣間見える様子からあれこれ想像し、
神の仕事をお手伝いする道具の1つなんだなぁ、と、今は思います。



◆ 大列車作戦
  ・1964年
  ・監督 ジョン・フランケンハイマー
  ・バート・ランカスター、ポール・スコフィールド、ジャンヌ・モロー

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第2次大戦終了間際のパリ。 ルーブルの美術作品を持出し、
汽車でベルリンに運び出そうとするナチス。

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それを様々なサボタージュで対抗し、汽車が動かないようにしたり、
爆撃されないよう列車の屋根を白く塗ったり、パルチザンと連絡を取りつつ
時間稼ぎをしながら抵抗する機関車の操車長。

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駅の名を替え、ポイントの接続を替え、遂にこの汽車は
フランスを出る事なく済んだ実話を元にしたお話。
       
ジャンヌ・モロー扮する宿の女主人が、色を添えておりますです。



◆ スパルタカス
  ・1960年
  ・監督 スタンリー・キューブリック
  ・カーク・ダグラス、ローレンス・オリヴィエ、ジーン・シモンズ  

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イタリアでは「ベン・ハー」とか「十戒」などなど、キリスト様が絡む映画は
定期的に時期を見て繰り返しTV放映されますが、はい、
この「スパルタカス」は本当暫く忘れておりましたぁ!

何を隠そう、ははは、shinkaiは中学の時に見ているのです。
同じクラスの男子が2人やはり見に行き興奮し、掃除道具の箒などを構えて、
廊下で戦っていましたっけ、ははは。

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実際に紀元前1世紀に起こった闘士達の反乱を主題に、
ローマの正規軍の大勢の前に大敗して散った奴隷達。

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そうなんですよね、昔は70mm映画というのもありましたっけ!

日本語訳がついているのよりも、画面が幾らかましなのでこれを。
https://www.youtube.com/watch?v=HcIMY1Ah3aw



◆ カラーパープル
  ・1985年
  ・監督 スティーヴン・スピルバーグ
  ・ウーピー・ゴールドバーグ
        
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アメリカ南部の黒人達の困難に満ちた生涯。 とりわけ女性達の人生の
厳しさに胸が切なくなり、彼女達の生きる姿から力を与えられた想いを。

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改めてアリス・ウォーカーの原作を読み返し、
良い作品に出会えた思いを強く感じています。





◆ お暑い夜をあなたに  アヴァンティ!
  ・1972年
  ・監督 ビリー・ワイルダー
  ・ジャック・レモン、ジュリエット・ミルズ

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イタリア語のタイトルは、「僕の父さんと君の母さんの間に何があったの?」
という長いもので!

アメリカの大企業の社長がイタリアのイスキア島で事故死。
駆けつけた息子が追々と事情を知って行くのは、この10年間毎夏
イスキア島に健康の為と称して出かけていた父親が、
なんとロンドンからの女性とのランデブーの為だったと!

交通事故死もその女性と一緒だったと知り、葬式に来たその娘と知り合い、
徐々に惹かれ、ついには父親、母親と同様に、毎夏1ヶ月間を
このイスキア島のホテルで逢う約束に、ははは。

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ジャック・レモンはじめ芸達者たちが繰り広げる人間模様が笑えますが、
一番可笑しいのはホテルのマネージャー!

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お客達の機嫌を損ねぬよう、そして時にはピリッと刺したりしつつ、
様々な要望に応じつつこなしていく姿で、
ニュージーランド出身の、クライヴ・レヴィルという俳優と知りました。
       
追記: 日本でも映画が公開され、DVDが出ているのを知りました。       
    これは本当に愉快な映画ですので、是非ぜひ!!
 
両親のお葬式の可笑しなYoutubeは
https://www.youtube.com/watch?v=6R7GS6Cz_6A



◆ 12人の怒れる男 評決の行方
  ・1997年
  ・監督 ウィリアム・フリードキン
  ・ジャック・レモン、ジョージ・C・スコット、ジェームス・ガンドルフィーニ

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実はTV番組でこの映画のタイトルを見た時、てっきりヘンリーフォンダ主演の
映画かと思ったのですが、リメイク版の新しい方でした。

が、やはり内容は以前と同じ、法廷陪審員達が集まり、評議を重ね、
1つづつ疑問点を持ち話し合い、ついには父親殺しの有罪と見られていた
少年の無実を突き止めるお話。

TV番組にもなったようですし、やはりこの主題の重さは格別で、
緊張感溢れる作品の仕上がりとなっています。



こちらは、1957年のヘンリー・フォンダ主演の作品。
こちらもDVDを購入しました。

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◆ 星の旅人たち
  ・2010年
  ・監督 エミリオ・エステベス
  ・マーティン・シーン
        
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日本語タイトルは、時々とてもメロドラマ調だと思うのですが、はぁ、
オリジナルは「The Way」、 イタリア語は「サンティアーゴへの道」
スペイン北西にある中世からの巡礼の参拝地
「サンティアーゴ・ディ・コンポステーラへの道」ですね。

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長い間疎遠になっていた息子がサンティアーゴへの旅の初日に
嵐にあって亡くなリ、遺体引き取りに出かけた父親は、
そのまま息子の装具を引き継ぎ、道々で出会う巡礼の標識に
息子の遺灰を撒きながら歩み始めます。

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道中で知り合い、道連れとなった若者3人と。

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長い困難な道のりを自分の足で歩く事により、
自分の内にある何かが、様々な問題が徐々に吹っ切れて行くような。

これを見るのは2度目ですが、広大で荒れたスペインの大地の
風景にも憧れ、もう少し若かったら・・、と思うshinkai。
       
サンティアーゴ・ディ・コンポステーラへの巡礼道、街の様子はこちらから
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460834259.html



◆ 飛べ! フェニックス
  ・1965年
  ・監督 ロバート・アルドリッチ
  ・ジェームス・スチュワート、リチャード・アッテンボロー、ハーディー・クリューガー

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サハラ砂漠上空を飛行中に砂嵐に巻き込まれ、砂漠に不時着。
発見される航路からは遠く、飲料水も少なくなり。

そして壊れた機体から、残ったエンジンとボディの使える部分を
流用し、新しい小型飛行機を作るアイディアが出て!

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これは昔見た時は本当に興奮しましたねぇ。
一緒になって新しい単発機を作り、砂漠脱出に関わったみたいで!

予約録画して見始めたのですが、止めました。
こういう映画はCMでずたずたにされないでじっくり見たい、DVDを買おう!と。
はい、こうしてDVDを買い、ゆっくりと楽しめるようになりました。



◆ ジョージア・オキーフ
  ・2009年
  ・監督 ボブ・バラバン
  ・ジェレミー・アイロンズ、ジョアン・アレン

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ジョージア・オキーフ・Georgia O'Keeffe(1887-1986)は
20世紀のアメリカを代表する女性画家で、
大画面いっぱいに広がる花の絵で有名なのですが、

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夫の、写真家で画廊経営者でもあったスティーグリッツを
ジェレミー・アイロンズが演じており、
彼女の本を昔読んだこともあり、様々な関心を持ち見た映画です。

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スティーグリッツが彼女をモデルに、様々な裸体写真を撮った事から
一躍有名になったようですが、一筋に自分の絵に取り組む姿勢が見え、
それも気持ちよく!



後年移り住んだニュー・メキシコ州の赤い土の砂漠から生まれた
牛の頭蓋骨の絵も、改めて見つけ出し、ここに。

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ジョージア・オキーフの作品
http://italiashinkai.seesaa.net/archives/20160703-1.html



最後に、フランス映画の面白かったのを2本。 名前の発音も良く分からず、
日本では公開されていないかもですが、ひょっとして、の期待も込め。

◆ 友人たちとの夕食 Cena tra amici (Le Prénom)
  ・監督 Alexandre de La Patellière
  ・Patrick Bruel、Valérie Benguigui、
   Charles Berling、Guillaume de Tonquedec

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エリザベスとピエール夫妻の家に、エリザベスの弟ヴィンセントと     
妻のアンナ、そしてエリザベスの子供時代からの友人、オーケストラで
トロンボーンを吹いているクロードが夕食に。

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家庭での友人との会食のメニューも興味深いですが、
始まる素晴らしいスピード会話のあれこれ!

様々な問題が浮き出てくるわ、ヴィンセントが持ち出した近々誕生する
男の子の名前をアドルフにする、と喧々諤々!
そしてクロードが愛する女性は・・?!
最後のオチが、見事締めくくってくれます!
     
   

◆ 家の改修  Travaux ・ Lavoro in casa
  ・2006年
  ・監督 Brigitte Roüan
  ・Carole Bouquet  Jean-Pierre Castaldi

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女性弁護士シャンタルは、移民問題にも理解を持ち救済の道を考えつつの、
離婚して2人の子供を抱える魅力的な母親。

そして狭い家の中を何とか広い間取りの素晴らしい家に改造したい。
でも家に入り込んでくる移民の労働者達で、家の中は大混雑!
一体いつになったら、素晴らしい家の改装が出来る?!

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裁判官を彼女の魅力でひき付けるこんな美人さんも、

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仕事から帰る家の中は、こんな感じ!

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まぁ、最後には、素晴らしい家になりますので、ご安心を!!


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