・ サルメデの絵本原画展 と 仲間との美味しいお昼

ここ何年間かの年末年始の恒例となっている、すぐ近くのサルメデ・
Sarmedeの町で開催中の「子供の為の国際絵本挿し絵元画展」に、
先週土曜出かけました。

絵本のお話自体には余り興味がないのですが、すみません、
現役プロの、素晴らしい作品の原画を見れるのは嬉しく、
仲間との美味しくて安いお昼にも釣られ、ははは、
今年も出かけて行きました。

トップは、イタリアの主賓招待作家のジョヴァンニ・マンナ・
Giovanni Mannaのなんとも優しい色。

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ですが、このジョヴァンニ・マンナという作家の作品に一番驚いたのは、
その描く作品の幅広い事。1966年フィレンツェ生まれ、
インクと透明水彩、原画には少し鉛筆の線も。

これは「ロビン・フッド」で、
  
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こちらは「マルコ・ポーロ」 
どこか掛け軸風の縦長を意識した部分も見られ、うふふ。
   
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彼のサイトはこちらに。 http://www.giovannimanna.com/



サルメデの町の壁画や、絵本展開催の元となったステファン・ザヴレル・
Štěpán Zavřelの一番新しい絵本が、日本で出版されたのを翻訳し、
昨年イタリアで出版されたそうで、「色泥棒」とでも。

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彼は既に1999年に亡くなっているのですが、新しい絵本が
日本から逆輸入という感じでしょうか。
クレヨンで描き、上から透明水彩という手法で、
彼の描く色、柄は素晴らしいと。



他にもたくさんあれこれ展示されておりましたが、到底全部は
ご紹介できないので、ほんの少しだけを。
レナート・モリコーニ・Renato Moriconi ブラジル
「線のない電話」 板に油彩

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エリン・E・ステッド・Erin E Stead アメリカ 
「もし鯨を見たいなら」 チョークとリノリウム版画 

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大変雰囲気も色も優しく余白を生かしたもので、
最後のオチは、鯨を探す小舟の下に、大きな鯨が! 



ヌーシン・サファコー?・Nooshin Safakhoo イラン
スフィ・動物とスルタン  ペンとコラージュとCG 
お国の伝統がどこかに感じられ、面白いなと。 

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日本から唯一参加の、刀根 里衣さんの「大きなニンジン」 アクリル 

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絵の密度も高く色も美しく、素晴らしい作品!
存じ上げずで調べましたら、日本でもいくつか出版済みで、
現在はミラノにお住まい、各国の絵本を手がけていると。

先日友人から届いたパンフレットで、フェルト作家の中山みどりさんの
作品を知りましたが、これも大変愛らしい素晴らしい作品群でした。

他にも木彫で動物達を生み出す女性達もいますし、
日本の若い女性達の素晴らしい活躍、台頭が誇らしく、
こちらの仲間達に語ったことでした。



今回の主テーマは、スコットランドだったのですが、
私的にはあまり大したことなく、失礼、はは、


それよりも、この人凄いなぁ!と思ったのは、これ、
マリーナ・マルコリン・Marina Marcolinの作品、透明水彩

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これは展示されていた作品で、柔らかい光とそよぐ風、
そしてノスタルジックな雰囲気を運んでくるでしょう?



会場で見たのも含まれますが、サイトで見つけた作品類を。

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どんな人かと調べてみると、こんな若い華奢な女性。

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1975年ヴィチェンツァ生まれ、アルクニャーノ・Arcugnanoという
ヴィチェンツァ市から南に20分足らずの町の、湖と森の間に
住んで仕事をしている、と。

そう、こんな繊細な感性を表現する女性作家が、
ここにも活躍中でした!

以前知ったロベルト・インノチェンティの素晴らしい作品は
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/474837907.html



さて、さて、お待ち兼ねのお昼ご飯! 会場のあるサルメデから急坂を
登り、以前一度来た事があるアグリトゥリズモに。

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今回の献立はすべてベジタリアン仕立てで、
まず、ニョッキのトマトソースと、ラディッキオとリコッタ・チーズと胡桃を
クレープで包み、オーブンで焼いたもの。
これが素晴らしく美味しかったのですよぉ!!

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写真でもお分かりのように、ニョッキがかなりの量!
これにパルミッジャーノをたっぷりかけて食べ終わった頃、
お代わりのいる方は?と出てきたもので、もう少し頂き。
そうこうする内に、ジュリアーナがクレープがまだあったら、と頼み、
来た所でまた三分の一ほどをお裾分けに預かり。
       
つまりです、プリモだけでかなりの満腹感になっていたのが、

       
その後、出てくる出てくる、大好きカルチョッフィ。

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ラディッキオ、炒め煮とマリネと2種類出てきて、

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大好きなペペローニのグリル、

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個別写真は以下略で、つまりは私のお皿の上はこんな感じ!

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真ん中上から時計回りに、ラディッキオ2種、カルチョッフィ、ペペローニ、
リコッタ・チーズ、ポレンタ、チーズ2種とピリ辛ジャム、真ん中はインゲン豆、
その左はラディッキオのサラダ、細かく刻み胡桃を加え、
バルサミコ酢で合えたもの。 これ簡単で美味しいですよ!

その他にサラダ菜もあり、途中追加もあり、ははは。



肉食人種に、と大皿で2種出てきたハム類! 

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そしてデザート、ティラミス。
ふんわりしっとり甘さ控えめで、お腹満腹ながらぺロリ! 

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最後のカフェを、この所カフェを飲まないshinkai、
 オルゾ・Orsoという、大麦のカフェ風を頼み、
でもしっかり、食後酒のグラッパもね、ははは。 

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「プロセッコのグラッパ」と見えますが、醸造元は違うものの、

グラッパ酒の蒸留所見学 ・ アンドレーア・ダ・ポンテ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/467230336.html

皆が食べすぎたぁ!と言うほどに満足の量と質、勿論ワインも 
白と赤が出て飲み放題で、この日は1人分16エウロでした、満足ぅ!!

ここは予約によってのみ開くそうで、我々は9人でしたが、
人数が多いともっと安くしてくれるそう!

追記」 現在はレストランはなしで、B&Bと昼食、夕食、のみに
替わり、サイトは http://www.casacastelir.it/  2020.5.1



高い位置にあり眺めは最高ですが、この日は下界は靄がかかり、
奥のほうだけうすぼんやりと。

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お腹ごなしに少し近くを散歩。 ボケも連翹も、
陽の当たる所ではほころび始めており、

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こちらは黒い車のボディにくっきり、梅の花、ははは。

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下界に下りつつ、夕日が赤くまん丸に。

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家に着くまで大丈夫かな?、と思ううちに残念。
スコミーゴ村の坂下から見る、オリアーノ村の鐘楼。

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長い1日のお付き合い、有難うございましたぁ!


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ところで皆さんは、アメリカ西部はグランド・キャニオン周辺に
興味がおありでしょうか?

私は昔から西部劇映画の舞台、背景として登場していた
周辺の大景観に好奇心があり、アメリカにもし行けるのであれば、はは、
見たい所はグランドキャニオンとニューヨークというイチビリ!

ところが先日から、リンクさせて頂いている
チャーオ!トスカーナ '糸杉につつまれて'の Granpa di Itosugiさんが、
この年末年始に旅行され、その壮大な様子をアップされています。
http://bu10148bu.blog31.fc2.com/blog-category-34.html

shinkaiのブログの写真が少々多かろうと、ははは、
彼のブログに比べれば、なんのなんの、子供みたいなもの!!
トスカーナ、ギリシャの記事もたくさんありますので、
どうぞお時間をたっぷりとってご訪問、
しっかりお楽しみ下さる様、ご案内いたします。

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