・ 上諏訪の町 ちょっぴり歩き と あれこれ

昨年の秋10月、長野県は上諏訪のギャラリー橋田さんで
個展を開かせて頂いた時、宿は上諏訪の駅西すぐのホテルで、
南の城南町にあるギャラリーまで、朝3,4回ほど歩いて行きました。
ちょうど30分ほどの距離でしたが、道筋も変えたり、
あちこち眺め、2度ほどはカメラを持ってパシャパシャと。

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諏訪というと諏訪大社の春宮、秋宮が有名ですが、
こちらは神社の歴史にも詳しい我が絵の師二木さんがご案内下さり、
はい、小学校6年の修学旅行以来でして、ははは、
小学校の旅行の時には高島城にも。

で歩く道筋にちょうどお城があり、それ以外にも、味噌蔵のお店とか、
古い町、家の意匠とか、何か鄙びたとても良い感じの道筋だったのです。
という事で、ちょうど1年前の秋の日の、上諏訪の町散歩を
お付き合いください。

上のは、ホテル8Fの自室の窓からの眺め。
暑い暑い夏日のような10月でしたが、既にほんの少しの紅葉。



上の写真から少し視線を左にずらすと、こんな感じに上諏訪の駅。

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右にぐっと振り向くと、諏訪湖が半分。

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ただ持って行ったのが古いコン・デジで、描写もイマイチ、ご容赦を。



さてカメラを持って歩いた朝は、爽やかなお天気で、
人気のない並木道をせっせと。

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この辺りはかなり南に来た位置ですが、温泉町のせいなのか、
普通の民家以外にお店も人通りも少なく、
鄙びた、ちょっと一昔前の町の印象を受けましたが。


   
お店なのか、普通のお家なのか?
賑やかに軒下に消火用バケツが並んでいて、屋根も赤!

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ご丁寧に、バケツには2通りの標語があり、
災害に備えて日頃の火の用心
安心の暮らしの中の火の用心

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shinkaiは上の方が語呂が良いと思いま~す、ははは。


    
お家の横にある神社、というのか祠というのか。
鳥居にある社の名は読みませんでしたが、
小型の御柱もたっていて、本格的でしょう?!

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水栓も凝っていて、色付きというのは始めて!
それに消防車のは、カッコいいでしょう?!
そしてそして、さすが温泉の町、湯栓ですって!

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昔の火の見櫓の名残かな、 ホースが干してある、というのか、
使わなくなったのをデザイン的に並べているのか。

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そうそう、昨年見て気になったのは車のデザイン!
前が異常に短いんですよね、短くて、おまけに鼻先を叩いた様な!
ははは、そういう車が余りにも多く走っているので、目に付きましたが、
今も流行っている?

    
   
細い川を渡りますが、蓮田になっていて、

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その向こうに、この丸高味噌・宮坂醸造の建物。
素敵でしょう?! この雰囲気。

この部分はお昼の食事と喫茶になっているお店「千の水」

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この辺りはお城の三の丸跡になる、という説明板も。



お店の手前角には、こんな足湯の桶も設けられ、
   
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素敵な佇まいでしょう?! 中はちょっとモダンな設計も見られ、
食事も美味しいと聞きましたが、
こういう建物は本当に、「粋」ですねぇ!

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お品書きが表に出ていて、昨年も行きたかったのが、
どうにもお昼に出かけられず!
次回に行けたら、何を食べようかと、ははは。

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う~ん、肉はダメだから、となると、
味噌だれ白焼きうなぎご飯1800円
特製うなまぶし1800円
       
どうもね、円の0の数が多いのが心臓に悪く、はは、
計算機を叩いて、そうか、15エウロ弱ならOKね、と納得。
       
あのですね、来年の秋のギャラリー橋田さんでの個展が
決まりましたのです、はい。
なので日曜以外に行けるのを楽しみに、お絵描きを頑張ります! 
そう、目の前のニンジン、ははは。 ひひひ。
個展の日程はまた改めてお知らせを。 食い意地が先のshinkai。

◆ 追記1
ギャラリー橋田さんでの絵画教室に毎月お出かけの
二木さんよりメールを頂き、
先日来メニューの見直しがあったようで、

豚カツ、ヒレカツが無くなり、豚汁のメニューとか。
ウナギはまだあり、豚汁もとても美味しかったと!
       
最近お客が増え、先日は満員で座れず、暫く後に出直し
それでも少し待ったとか。
お出かけの方、お早めに!   ひひ、回し者より。



黒板塀、煌くススキ、紅いポスト、う~ん、日本の秋!

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隙間から覗けるお家の縁側、ガラス戸。
そうよね、昔はこんなお家が多かったよね。

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ず~っと続く黒板塀、白壁の蔵。

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こちらは、日本の夏、キンチョウの夏! はは。
真ん中には、カゴメケチャップ、素敵ぃ!

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近くで見つけた素晴らしいというか、凄いというか、
迫力の赤茶のトタン葺き、そして壁!
・・大平原の荒野にこの家一軒だけ、で絵になりそう!! 

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◆ 追記2
このお家は、暫く前、遂に取り壊しになり、駐車場に。  残念!



少し先の橋の袂にあるのは、三の丸湯跡。

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もう1度川を渡り、懐かしい良い感じの細い川と橋でしょう?

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脇には、こんな小さくて古い可愛い祠。

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漸くに広い道に出て、目の前に聳える高島城の天守閣。
       
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明治になって各藩の城は取り壊しになり、この城も。
で後1970年に改めて造復興されたというので、

幼いみぎりのshinkaiが修学旅行にやってきた時は、
このお城は堀と石垣だけだったのですね。
はい、お堀と満開の桜が記憶に残りますです。



お堀と冠木橋、

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橋を渡って振り返る冠木門。

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説明板によると、冠木門というのは、
左右の柱の上に一本の貫・ぬきを通しただけの簡単な門を言い、
城の絵図に見えるのはこうした屋根付きの門・楼門なので、
最初は冠木門だったのが後に建替えられ、名のみが残ったのだろうと。              



門の内側は公園として整理されており、護国神社があり、
天守閣の中には資料館があるそうですが。

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なにせ画廊への通勤途中なので、ははは、お庭もざっと見て、
橋を渡り、石垣の角の線の美しさに見ほれつつ、

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カモ達が遊んでいるのを横目で見つつ・・。

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こちらは別の曇り日で、ホテルの窓から見るお城、
ちょうど天守閣だけ見えます。

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今は町の中に埋もれてしまっているお城ですが、
かっては「諏訪の浮城」と呼ばれ、松江城、大津の膳所城と共に
日本の三大湖城の1つなんだそう!
という所でこちらを。

かの葛飾北斎描く、富嶽三十六景の内の、信州諏訪湖。

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お城建造は1590年代、諏訪湖と沼沢地に囲まれ、何本かの川を
堀とし、地盤が軟弱なので、大木で組んだ筏の上に石垣をと、
当時としては最新工法だったようですが、何度かの石垣修復があるそう。
江戸時代に入って諏訪湖の干拓が進み、現在の姿、という事ですが、
       
まさに葛飾北斎らしい大胆な構図の、ど真ん中に突き出した岩山の
上の祠、富士浅間社というそう、と松の木、はどこにあるか?
       
これは大変研究熱心な方がおられ、こちらに書いておられ、どうぞ!
http://from.yatsu-genjin.jp/suwataisya/jinja/sengensya.htm
http://from.yatsu-genjin.jp/zakki/hujisan.htm



そしてこちらは冬の凍った諏訪湖を渡る旅人たち、
渓斎英泉(けいさい えいせん)描く 木曽街道六十九次
のうち「 塩尻嶺 諏訪ノ湖水眺望」 諏訪の浮城もやはり水際に。

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栄泉というのは、浮世絵の妖艶な美人画で良く知られていますが、
なかなか才気ある筆も立つ人だった様子で、
「木曽街道六十九次」全72図のうち、栄泉が描いたのは24図、



後は「東海道五十三次」の歌川広重が描いているのだそうで、
       
穏やかで叙情的な趣ある、歌川広重の描いた諏訪湖2枚をどうぞ。

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浮世絵の世界に名を残すこの巨三人、
まさに江戸末期の同世代に生きしのぎをけずっており、
その様子を歌川広重を主に据えながら、
藤沢周平さんが「旅の誘い」という小編に描いておられ、

広重から見る北斎の絵と、風景画に向う広重の気持ち、
う~ん、私も同じ思いだぁ!と気に入っているshinkai。
「旅の誘い」藤沢周平著は、文春文庫「花のあと」に収録。



所で、本当に諏訪湖からこんな風に富士山が見えるのか、
とお疑いの方、私は見ていませんが、見えるのですねぇ!
サイトから拝借の証拠写真をどうぞ!

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最後は、山の中腹にあるお蕎麦屋さんに、
友人共々連れて行って頂いた際の、大快晴の諏訪湖の眺め!
       
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最後に見える手前は立石公園といい、諏訪湖花火の時には
絶景のポイントになるそう。
       
いやぁ、諏訪にこんな鄙びた素敵な町並みが残っているとは
思ってもおりませんでしたが、素敵なプレゼントでした。

細い道を背の高いトラックやバスが通り、まっすぐお城には
行けない城下町のつくりで、ちょっと戸惑いもありましたが、
はい、次回も断然歩くつもりです!


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