今日は月1ゲストのグロリオーザさんの写真でベルギーの2つの街、
アントワープ・Antwerpenとブリュッセル・Bruxellesのご案内を。
アントワープ・Antwerpenとブリュッセル・Bruxellesのご案内を。
フランスの北に位置しオランダとに挟まれ、
首都ブリュッセルはまたヨーロッパ共同体のEC本部が置かれている
事でも有名ですね。では、ごゆっくりどうぞ。
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フランドルへの旅も今回が最終回、
ベルギーの、ルーベンスの街でもあるアントワープと、
首都ブリュッセルを巡ります。
まずはアントワープから。
ベルギーの、ルーベンスの街でもあるアントワープと、
首都ブリュッセルを巡ります。
まずはアントワープから。
メインストリートの入口にステーン城という、中世の要塞の
一部がそびえていますが、今は国立海洋博物館になっています。
一部がそびえていますが、今は国立海洋博物館になっています。

中心部に歩いていくと、市庁舎前の広場に出ます。
中央に建つのは「ブラボーの噴水」。 古代ローマの兵士で、
巨人の手(ant)を切り取って投げた(werpen)という伝説から、
アントワープの名が由来しているとのことです。
中央に建つのは「ブラボーの噴水」。 古代ローマの兵士で、
巨人の手(ant)を切り取って投げた(werpen)という伝説から、
アントワープの名が由来しているとのことです。

市庁舎からすぐのところに、ノートルダム大聖堂がそびえています。
こちらの広場には「ルーベンスの像」が堂々と建てられています。
こちらの広場には「ルーベンスの像」が堂々と建てられています。

大聖堂の中に入って見ましょう。 清々しい白がとても印象的。
建物完成は1520年。フランドル地方で最も大きいゴシック教会。
建物完成は1520年。フランドル地方で最も大きいゴシック教会。

この教会には沢山の絵画が飾られていますが、最も有名なのは
ルーベンスの作品です。
日本人には「フランダースの犬」で、ネロ少年が最後にここに辿り着き、
ルーベンスの絵を見る場面が有名ですね。
ルーベンスの作品です。
日本人には「フランダースの犬」で、ネロ少年が最後にここに辿り着き、
ルーベンスの絵を見る場面が有名ですね。
まずは主祭壇に掲げられた「聖母被昇天」。
ヴェネツィア・フラーリ教会の、テツィアーノ作品と違って、
こちらの聖母は、とても派手やかですね。
ヴェネツィア・フラーリ教会の、テツィアーノ作品と違って、
こちらの聖母は、とても派手やかですね。

向かって左手にある「キリストの昇架」。 これはもともと別の教会の
ために描かれたのですが、19世紀になってここに移されました。
ために描かれたのですが、19世紀になってここに移されました。

「昇架」と対をなすように、右にあるのが「キリストの降架」。
劇的表現が十八番の、ルーベンスの面目躍如といった作品です。
劇的表現が十八番の、ルーベンスの面目躍如といった作品です。

大聖堂を出たら、ちょうど昼時で、広場のレストランは大盛況。
イタリアンはもちろん、寿司を食べている人もいました。
イタリアンはもちろん、寿司を食べている人もいました。

ここからブリュッセルに入ります。
知名度NO1の「小便小僧」。 彼は世界一の衣装持ち人形と
言われていますが、この日は裸でした。
聞いてはいましたが、想像以上に小さい像でした。
言われていますが、この日は裸でした。
聞いてはいましたが、想像以上に小さい像でした。

それに比べて、大きな像も近くにあります。
「セルクラースの像」という、14世紀に英雄的な行為で街を
守った人で、彼に触れると幸せになるといわれています。
体中触られて、ヴェローナのジュリエッタの胸の様に、ピカピカです。

中心部にある、ギャルリー・サン・チュベールはショッピングアーケード。
ゴディバなどチョコの名店を始め、さまざまな店が並び、
一日中賑わっていました。
ゴディバなどチョコの名店を始め、さまざまな店が並び、
一日中賑わっていました。

大道芸人のショーをテレビが取材していました。

「グランプラス」の様子です。 ここを「世界で最も美しい広場」と
称えたヴィクトル・ユーゴーは、この広場に面した家に住み、
広場を眺めながら、作品を書いたといいます。
称えたヴィクトル・ユーゴーは、この広場に面した家に住み、
広場を眺めながら、作品を書いたといいます。

一旦ホテルで休んだ後、夕方に再び広場に戻りました。
続々と人が詰めかけ、食事や散歩を楽しんでいます。
背景の高い建物は「王の家」。 今は市立博物館です。
続々と人が詰めかけ、食事や散歩を楽しんでいます。
背景の高い建物は「王の家」。 今は市立博物館です。

向かい側の市庁舎。 塔のライトアップが印象的です。

広場はとても広く、1枚の写真にはなかなか納まりません。

王の家。 日没後約20分ほど、
ライトアップの光が輝きを増してきました。
ライトアップの光が輝きを増してきました。

この後近くのレストランで、ムール貝の白ワイン蒸し、ワーテルゾーイ、
ビールという、典型的なベルギー料理を楽しみました。
ビールという、典型的なベルギー料理を楽しみました。

オランダに比べて、ベルギーの料理は結構レベルが高かった。
ここのレストランは、アールヌーボーのインテリアでした。
ここのレストランは、アールヌーボーのインテリアでした。
翌日訪れた楽器博物館。 ここも1898年完成の、
アールヌーボー建築で、窓枠に楽譜が描かれていました。
アールヌーボー建築で、窓枠に楽譜が描かれていました。

次に入ったのが王立美術館。 先ごろ東京でも、同美術館展が
開かれていましたが、ここの所蔵作品はブリューゲルから
マグリットまで幅広い内容でした。
開かれていましたが、ここの所蔵作品はブリューゲルから
マグリットまで幅広い内容でした。
これはそのうちの一点、ブリューゲルの「ベツレヘムの戸籍調査」

新しいほうの作品、ダビット作「マラーの死」。
ダビットは、フランスからベルギーに亡命していたんですね。
ダビットは、フランスからベルギーに亡命していたんですね。

美術館を出て散歩していたら、道端でこんな胸像を見つけました。
もしや、と思って調べてみたら、やはり「ポール・クローデル」
彼はカミーユ・クローデルの弟でした。
もしや、と思って調べてみたら、やはり「ポール・クローデル」
彼はカミーユ・クローデルの弟でした。

ロダンとの愛の葛藤の末に心の病を患い、精神病院で孤独の
死を迎えたカミーユについては、特別の思いを持っていますが、
死を迎えたカミーユについては、特別の思いを持っていますが、
弟のポールもフランスを代表する詩人、外交官でもありました。
彼は駐日フランス大使として、日本に駐在したこともありますが、
外交官としての最後の赴任地は、ベルギーでした。
旅の終わりに、思いがけない出会いとなりました。
彼は駐日フランス大使として、日本に駐在したこともありますが、
外交官としての最後の赴任地は、ベルギーでした。
旅の終わりに、思いがけない出会いとなりました。
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如何でしたか、グロリオーザさんの、アントワープと、
ブリュッセルのご案内は?
ブリュッセルのご案内は?
先回のブルージュと共に、大変美しく、食事も美味しい様子で、
旅行意欲がそそられますね。
街のご案内とは外れますが、すこし。
最初にもちょっと触れましたが、EC本部のあるブリュッセル、
ここの映像は、こちらのTVニュースでいつも見ますが、
最初にもちょっと触れましたが、EC本部のあるブリュッセル、
ここの映像は、こちらのTVニュースでいつも見ますが、
「ヨーロッパ共同体」の思想の根本は、
青山光子、クーデンホーフ・カレルギ伯爵夫人を母に持つ、
次男のリヒャルトが、提唱した物といいます。
100年前にヨーロッパに渡り、様々な偏見の中で健闘し、
皆の尊敬を勝ち得た日本女性の事は皆さんもご存知でしょう。
彼女のお墓は、ウィーンにあるとの事。
イタリアにも、明治政府に招かれ、彫刻を教えに来たラグーザと
結婚した、ラグーザ・玉 という女性画家が、
明治の日本から渡伊し、活躍しました。
皆の尊敬を勝ち得た日本女性の事は皆さんもご存知でしょう。
彼女のお墓は、ウィーンにあるとの事。
イタリアにも、明治政府に招かれ、彫刻を教えに来たラグーザと
結婚した、ラグーザ・玉 という女性画家が、
明治の日本から渡伊し、活躍しました。
そしてまた、ヴェネツィアのサン・ミケーレ島の墓地には、
緒方洪庵の子息の惟直が、明治政府の視察団に同行、
ヴェネツィアに残り、現ヴェネツィア大学の前身の
高等商業高校で日本語を教えていたのが、
わずか23歳の若さで客死、ここに埋葬されているとの事。
緒方洪庵の子息の惟直が、明治政府の視察団に同行、
ヴェネツィアに残り、現ヴェネツィア大学の前身の
高等商業高校で日本語を教えていたのが、
わずか23歳の若さで客死、ここに埋葬されているとの事。
当時の日本から離れ、遥か彼方の国で生き、活躍した人びとの、
望郷の念を思うと、胸に迫ります。
機会があったら、是非お墓参りを、と思います。
望郷の念を思うと、胸に迫ります。
機会があったら、是非お墓参りを、と思います。
人々の、その生き様が、深く心にしみこんだこのお盆でした。
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