・ n.1 サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂 

昨年初夏のポルトガル旅行では、たくさんの素晴らしい風景も、
歴史ある教会、修道院もたくさん見たのでしたが、

旅行最初に訪れたスペイン北西部の一大巡礼地、
サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂のご案内を。

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ここはやはりその歴史に相応しく、素晴らしく威厳ある高い高い
大建築とそれを取り巻く装飾、そしてかっては、漸くに
遥々辿り着いたであろう巡礼達を、その香りで清め、
陶酔させたに違いない大香炉。
       
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂は、巡礼道をも含めて、
西洋への、中世への憧れを込めずっと想像していたものを見れた、と、
そう納得させるだけの圧倒的な凄さがありました。

世界遺産にも指定されている旧市街と、大聖堂の外からの
様子は既にご覧頂きましたので、
今回と次と2回に分けて聖堂内部をご案内致しますね。

詰めると1回でもOKかもしれませんが、
あの大香炉が振られるボータフメイロは、ですね、
やはり大迫力でしたから、実況中継とはいかずとも
少し並べたいではないですか、お喋りshinkaiとしましては、ネ。
という事で、よろしくお付き合い願います。

上の写真は、朝、参道を行く時に見かけた乗馬姿の一行で、
ご機嫌で挨拶している彼ですが、
馬の方はちょっと恥ずかしそうな感じで、可笑しいですね、はは。
       
巡礼と言うと、ロバ、とすぐ頭に浮かぶのですけど、昔も今も
勿論馬での巡礼もある訳で、彼らの前にも何人かの
乗馬のグループが通って行ったのです。
ほらね、お土産が道に残っているでしょう? ははは。

街の地図はこちらに。 n.2 中世の巡礼の街 サンティアゴの旧市街を
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/474114581.html



この朝は聖堂の裏の方から回り、これは北側にある
9.サン・マルティン・ピナーリオ修道院
地図をご覧になるとお分かりの様に、ここも大変大きな建物で、
2万平方に及ぶ広さとか、現在は神学校を始め各種に使用と。

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大聖堂の横に並ぶPalacio de Gelmires・ジェルミレス宮殿
との間を通り抜け、オブラロイド広場に抜ける道。
その薄暗い道脇で、バグパイプを吹き、小太鼓を叩く2人組。

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バグパイプの妙に中世を想わせる音色が遠くまで響き、
参道を行く我々にまで届いていたので、
あ、あそこにいたのか、と撮ったのでした。



こちらが大聖堂の北の入り口Azabacheria・アザバチェリア側。
修復が終わりかけ、上部は綺麗になっていて、

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入り口の扉にも、帆立て貝がたくさん付いているのを
撮りたかったのですが、暗くて手ぶれし。

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こちらの入り口は翼廊部分になるので、中央祭壇に近く、

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大聖堂の平面図をどうぞ。 左側がAzabacheria側の入り口で、
オブラドイロ広場側が一番下に。
街のご案内n.2で見て頂いた聖なる門・Porta Santaが右上に。
右下の広い四角い部分が回廊・Chiostro.

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下に見えるPortico della Groria・栄光の柱廊とでも、
ここが修復中でしたが、最後にご覧を。
     


入って行った時がちょうど朝のミサの最中で、中央にはカメラを
向けぬよう、と注意され、最初は守るのですが、へへ。

とりわけ神父たちの明るいブルーの僧服に、上から頭巾付きの
黄色い前後に垂れる袖なしの上着姿。
こんな色を初めて見たので、写したくてうずうず。
注意されているので正面からはカメラを向けられず、
1枚やっと写したのが大ぶれで、ご覧にいれられず残念。



翼廊から見る中央の身廊部分。 建物が13世紀と古いので、
全体がとても暗く、差し込む光が筋を作る程。

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ガイドブックからの写真で、内陣のサンティアゴのお墓の周囲を
巡る部分で、外側にはたくさんの礼拝堂があり、

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こちらはその1つ、Pilar・ピラールの礼拝堂というのだそう。
帆立て貝が様々にデザイン化され装飾され、1つ1つの礼拝堂が
素晴らしく豪華絢爛で、最初に聖堂が建設された後、
長い歴史の中で次々と追加美化された様子が良く分かります。

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壁の窪みの帆立て貝に見える十字架、剣の様に見える十字が
サンティアゴの十字と呼ばれる物。



内陣中央のサンティアゴのお墓を囲む部分で、

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こちらが中央のサンティアゴ像。
撮ってはいけないと言われてもですねぇ、説明を聞きつつ
移動していて、あ、見えた!となるとつい、はい。
      
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これが高さ約1,6m、重さ70Kという大香炉。
青銅に銀メッキの、世界一大きな香炉だそうですが、
詳細は次回のボータフメイロの時に。

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天井のこの大きな滑車を使って、大香炉が振られるのですね。

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写真追加を。 ophthalmosさんから、こんな大きな香炉を
振り回す滑車の仕組みが良く見えない、との事で、
この部分のみアップして見たのですが、少しブレていて。
これで分かるでしょうか?



パイプオルガンの管が横に突き出す形。 これはポルトガルでも
たくさん見ましたが、イベリア(半島)式というのだそう。
どんな響きなのか、聴いてみたいものですね。

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身廊側から見る御本尊、というか内陣のお墓部分。
意外と身廊部の幅が狭く、建設年代が古い事が分かります。
中央のお墓の照明が強く、周囲が暗く色が飛んでいますが、
この部分は2層になっていて、

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下側に、上でご覧頂いたサンティアゴ像があり、ここは像の後ろを
通り抜けながら、巡礼達が聖人を抱きしめる事が出来、
はい、私も背中に手を置かせて頂きました。

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その上部にもやはりサンティアゴ像があり、手ぶれご容赦、
こちらは白馬に跨り剣を振りかざし、
イスラム教徒をなぎ倒す勇ましい聖人像。

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これは内陣を取り囲む礼拝堂の1つ、聖遺物礼拝堂と呼ばれますが、
祭壇でもある木製の素晴らしいもので、王家の埋葬礼拝堂でもあったと。

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現在のはどうやら新しい様ですが、その素晴らしさに皆がカメラを
向けると即たしなめられ、でもshinkaiは既に撮ってしまったもん。



これはガイドブックからで、栄光の柱廊部分。
オブラロイド広場から入った所にあるのが、ちょうど周囲上部を
修復中で、この素晴らしい全体が見れませんでした。

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中央の円柱上部にサンティアゴ像があり、光輪に嵌め込まれた
宝石が光るのが見え、足元にはライオンが猫みたいに擦り寄い、

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手の届く部分の像は、長い歴史の中で巡礼達に撫でまわされ、
彫りが薄くなっていて、

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円柱の1番下の部分はこんな形で、両脇の口を開けた像が、
何かの意味の説明を聞いたのですがぁ、

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こちらはガイドブックからで、敬虔に祈る信者の姿を。

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という所で、今回はお終いに。
大聖堂の続きを、よろしくお願いいたします!


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