・ イーゾラ ・ スロヴェニア 

なかなかお天気が安定しない北イタリア。
先週末すぐ近くの水車のある美しい里の村祭りで、
爆弾雨による4人もの死者が出た大災害も起こり、
トスカーナ、エミーリア・ロマーニャの方でも豪雨のニュース!

陽が射すとさすが外は暑いのですが、まだ家の中の温度は低く、
窓も雨戸も閉めているとヒンヤリで、過ごし易いのは有難いものの、
異常気象が気になります。

友人からのメールでも、そちら日本は大変な酷暑の様子!
お大事に過ごされるよう、お見舞い申し上げます!!

***

少しでもすっきりの夏気分を求め、思い出したのが
4年前の夏、きゃはは、出かけたスロヴェニアの海辺!
 
1泊したピラン・Piranの様子は既に2回もご案内しつつ、へへ、
イーゾラ・Isola(スロヴェニア名 Izola)と
カーポディストゥリア・Capodistria(Koper)はそのままで!

という事で、写真の埃を払うべく整理しなおし、ははは、
かってのヴェネツィア共和国の香りが未だ残る
イーゾラの町散歩をお楽しみくださいませませ!

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写真はサイトから拝借で、見える小さな丸い湾は古い港で、
右下に続くまっすぐの道の写真の外右に新しい大きな港があります。

旧港の奥に高い鐘楼、そして手前に低い鐘楼が見えますね。
どうもこの辺りが町の旧市街という感じで、レトロっぽい建物、
窓、ドアなどたくさん見かけました。で、行った時は気が付かずですが、
写真の左奥にビーチがある様子ですね。



所でイーゾラはどこにあるか、地図をどうぞ。
左下に入り込む湾がアドリア海で、イタリアが細く突き出している
最後あたりにトリエステがあり、

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スロヴェニアは奥には深いのですが、アドリア海に
接しているのはほんのちょっぴり。
南側に接しているのがクロアチアで、赤点を付けた所がイーゾラ。

アドリア海沿岸に添っての町の位置地図は、以前の
ピランのご案内で載せていますので、省略しますね。



所でイーゾラという言葉は、イタリア語では島を指しますが、
やはり元々は島で、9世紀頃よりヴェネツィア共和国の影響下にあり、
13世紀の半ばから5世紀間に渡りその統治下に。

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城壁に囲まれ要塞化された島だった様ですが、
ヴェネツィア共和国崩壊後、フランス統治下の19世紀初頭に、
破壊された城壁の石が本土と隔てていた運河の埋め立てに使われ、
本土と地続きとなり、
でやはり19世紀前半に温泉の発見があり、
観光地としての脚光を浴びるようになったと言います。
       


こちらが大きい新しい港風景で、

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港内で小さなヨットを子供達が操っていて、

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戻って来たのを母親達が迎え、教師の指導の下に片付けを。

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可愛い少女、如何にも夏の雰囲気でしょう?!

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突堤の先から振り返る町。 リゾート地ではあるのですが、
特別大きな建物もなく、のんびりとした雰囲気が漂い。

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ですがサイトで見ると、素晴らしくモダンな観光客用アパートとか、
リゾート用ホテルの大きなのもある様子ですから、勿論ね、
きっと大きな港の後ろ側に広がっているのだろうと思います。



港から入り込んでいくと、こんな建物も。
サイトで同じ建物の写真は見つけたものの、何の建物か。

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古そうな町の一廓に出て、

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港町特有の細い小路を辿ります。

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このレトロ感溢れる店構えは、作り靴屋さん。
店の入り口上にある紺色の看板の左の図、
ガラス戸にも同じ形が見えますが、実はこれにくすっ。

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日本の靴にもついていますか、この図?
本革製である時、動物の皮を広げた小さな図が付いているのですが、
そのまま店の看板に持ってくるこのアイディア! ははは。



入り口横のショウ・ウインドウの飾り。
素敵でしょう、この重厚なレトロ感?!
そして藤色のカルチョッフィの花の色が冴えているでしょう?!

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こんな扉もあり、

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古い建物の古い窓。 既に住んでないのかも知れませんが、
でもレースのカーテンが見えますね。

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魚屋さん。 看板の絵が味わい深いでしょう?! ははは。

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スロヴェニアはスロヴェニア語とイタリア語が公用語で、
どこの看板にも2ヶ国語が並ぶという几帳面さ!



最初の写真で低い方の鐘楼が見えた教会と広場。
教会はサンタ・マリーア・ダリエート・S. Maria d'Alietoという
11世紀後半のロマネスク様式ですが、内部は改装され。

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ここはマンツィオーリ広場・Piazza Manzioliという、
多分旧市街の中心の様で、

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左側の、如何にもヴェネツィアの雰囲気を持つ建物は、
カーザ・マンツィオーリ・Casa Manzioliと呼ばれる
1470年建設のもの。

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名前がある建物なら、ヴェネツィア貴族に関係しているのかと
調べるとそうではなく、一般資産家の家で、
マンツィオーリという名は、当時の町の市長の名を冠したものと。
15世紀、ヴェネツィア共和国統治の港町に市長という職名があったか、
多分執政官の名だろうと思いますが、

トンマーゾ・マンツィオーリというこの方は、当時ちょうどイーゾラの
町のマンドラッキオ・Mandracchio建設にも関わっていた、と。

で、マンドラッキオとは何かと思いましたら、内港、小船の避難所等を
指すようで、古い港の古い写真に、そう書いたのも見つけたので納得、
と言うわけですが、
       
現在、マンドラッキオ・ディ・イーゾラというと、
イーゾラの町のイタリア人のグループ組織の名でもある様子。
写真省略ですが、続く左の建物も有名化学者の生家なのだそうで、
現在2つが一緒に整備され、展示会、イタリア人協会にも使われていると。



さて先に進み、一瞬ちょっと驚いたほどの古びた建物があり、
2階には住民も居られる様でしたが、

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この扉の、この穴の開き様!
猫ちゃん用か、ワン君用か、なんとなしに微笑ましく。

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かと思うと、こんな感じに派手な装飾で、
きちんと修復の行き届いている建物もあり、

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そしてまた近くで見つけた、懐かしい街灯。

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通りの突き当たりの窓。

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旧港、マンドラッキオの脇の広場、古い建物とレストラン。

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何処のレストランだったか、もっと大きなメニューだったのを、
見えやすくと、これでも切りましたが、

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もっとしっかり見ていただくのに、ははは、アップに!
見えますか? 上から(多分)スロヴェニア語、イタリア語、フランス語、
ドイツ語、英語と並び、

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何人分の量か、値段、そしてカッコして大体1皿何グラム、
または1kgについていくら、と書いてあるのです!!

こんなにkuso真面目な、ははは、正直メニューには、
始めてお目にかかりましたです! お国柄なんでしょうかぁ?!
イタリアのすぐお隣、ましてや元ヴェネツィア共和国領なのにね!!



サイトから拝借の写真で、
はい、こんな風に、どっと出てくるのですねぇ!
ピランでの夕食でも量の多いのに驚きましたっけ!

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こちらは背の高い鐘楼の見えたサン・マウロ教会・San Mauro.
16世紀建設と言いますが、ご覧のように鐘楼はともかく、
教会の建物は大修復され、

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内部もこんな様子。 ただ装飾の絵はヴェネト風が残り、
パルマ・イル・ジョーヴァネ・Palma il Giovaneの
「十字架降下」もあるとの事ですが。

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内陣上部、明り取り小塔の内部。

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パラッツォ・ベゼンギ・Palazzo Besenghi. 18世紀半ばの
建設の派手やかさ! 現在は音楽学校に使われている様子。

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済みません、わざと上の派手なのと並べたわけではなく、ははは、
shinkaiめはこういう方に惹かれるタイプで。

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こちらもなかなかでしょう?!

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ちょっと驚いて見つめる感じの猫ちゃん。
ははは、そうだよぉ、東洋人だぜぇ!

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この車も魅力的でしょう?!
レトロ感溢れる旧市街が良いですねぇ!

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駐車場に戻りかけた道の脇、木の下に野菜店が店開き中。

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品揃えはイタリアと余り変わりませんが、
前列左端の薄黄色のピーマンは始めて。



果物もイタリアと同じですね。

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そして左端、今tomoconeさんが手を出しているのが、



これ、ぺったんこの桃。 皆、美味しい!というのですが、
桃アレルギーのshinkaiは先日初めて端っこをちょっぴり頂き、
はぁい、とても美味しかったのをお知らせ出来ますです!

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最後はサイトから拝借の写真で、旧港の素敵な夕暮れの色を!

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