・ n.2 セナンク修道院 ・ 南フランス、プロヴァンス 

引き続いてのご訪問、有難うございます!
南仏プロヴァンス、セナンク修道院のご案内を続けます。
   
いよいよ建物内部のご案内ですが、
ここはn.1で覧いただいた修道院全体の写真の右側2階部
に当たる、かっての修道士たちの寝室部分。

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そう、当時は修道士たちの個室はなく、一緒に寝起きの生活で、
長さ30mにもわたる大きな部屋で、アーチ天井は建物東側の
教会に繋がる翼の部分で、建設は1170年。

こちら側の後ろ上部に薔薇窓がありますが、この向きは東の教会側。
壁の厚さは、なんと1m30cm以上あるそう。

奥に扉が見えますが、かってここには石の階段があり、
多分革命時に盗まれたのだそうで、現在は木の階段で、
修道士達が寝室から直接に、時梼の為に教会に
行けるように使われていたと。



これは、窓際の元のままの床の部分で、
凹んで見える部分は、かっての寝台のあった跡。 

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壁に残る、石切り職人の印。
つまり、石を切り出した職人たちが手間賃を貰うため、
自分の切った石の数を明確にするために記したのだそうで、
100ほどもの印が壁に残るそう。

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これは、かっての物差し。 長さに従っての呼び名が書かれ、
日本でも丈とか尋とかいいますね、あれと同じと思います。

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教会東側の翼の部分。 かっての寝室から、
木の階段で下りてきた場所。

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天井アーチの横上に見えるちょっと変わった形、
貝殻の様な形、Trombaと書いてあるのですが、
クーポラを支える以外の働きの意味が良く分からず。
ひょっとして、反響を上げる為?
       
左下奥に、三角形の屋根の形の祠が見えるのは、
シトー派内のどなたかのお墓。



教会のガラスは、1994年に入れられた物だそうですが、
ガラス吹きの技術は古い技術に従っているそう。

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内陣部分。
教会はラテン十字形の3廊式で、ご覧の通り素朴で骨太で、
重量感ある薄暗い空間が大変心地良い物でした。

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戻って後ガイドブックを読むと、合唱席などにも
見るべきものがあった様なのですが、
残念、ガイドの説明を聞きながらの写真撮りに忙しく。



中庭と回廊部分。 アーチの形は、全て半円アーチ。

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教会に接する回廊の壁には2か所、彫り込んで箪笥を入れてあり、
聖書や各種の精神の高い本が入れてあったのだそう。



外の空気に触れつつ回廊を歩きながら、修道士たちが
静かな瞑想に浸る場所でもあり、
少し外れた横の小路では、ちょっとのお喋りも許されたとか。
少し新しいイメージも受けたのは、2002年に修復がされたばかりと。

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こんな古い石の鉢も。

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回廊に沿って、2階のかっての寝室の下に2つの部屋があり、
1つはこの筆写のための部屋で、

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台所以外に、修道院唯一の暖炉のあった部屋。
寒い冬の日、修道士たちは唯一暖かいこの部屋に集まり、
仕事をし筆写をしたという、かなり大きな部屋。
  


壁に残る扉。
小さな狭い扉と、壁の厚みにいつも驚きます。

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こちらはそのお隣の、カピートロの部屋・Sala di Capitolo.

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カピートロというのは「章」を現わしますが、
まさにこの部屋で毎朝、聖ベネデットの定めた会則が
1章づつ読み上げられたのですね。

朝のお祈りが済むと、毎朝修道士全員がこの部屋に集まり、
長老の見守る中で、会則が読まれ、殉教録、過去帳と続き、
そして世俗の集会と違って、静かな落ち着いた空気の中で、
修道院の問題、修道士の問題を話すのだそう。



部屋には3段の階段を下って入るようになっていて、
ご覧の様に天井も低く、他のどの場所よりも音響効果が良いそうで、
低い声で話しても、よく聞こえると。

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ガイドが付け加えた説明では、
ですが、新入りは話す事が許されなかったのだとか。

そして修道士が亡くなると、その遺骸が仲間の見守る元に
この部屋に置かれ、葬られるのを待つのだそう。



カピートロの部屋の窓から見える中庭、部屋の低さが分かります。

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部屋入り口の真ん前にあるタラスク・Tarasqueの像。

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タラスクというのは、硬い甲羅に鋭い背鰭とヤマネコの上半身、
6本の肢とドラゴンの体を具え、獰猛で、人を喰らい、
特に子供を好んだという伝説上の怪物ですが、
聖女マルタによって祈りと聖水によって捕えられた、という物。

ですが、なぜここにあるのか聞きましたが、忘れましたぁ!
確か、お守りの意味だったと。      



出口の横にある売店。 ガイドブック、宗教関係の本、カレンダー、
絵葉書、ラヴェンダーの石鹸、ポプリ、なんでもあり、
会計口が2つもあって、良く繁盛しておりましたです。

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再度ラヴェンダー畑の薄い藤色を睨みつつ、

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修道院に別れを告げたのでした。

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一番の花盛りにはこんな感じ、という雑誌の表紙で、今日はお終いに。
 
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蛇足ながら・・、
こんな女性が実際にいるとは、よもや思われますまいね?
ああた、ここは修道院ですぞ、修道院。

トスカーナはオルチャの谷の
サンタンティモ修道院再訪 ・ Abbazia di Sant'Antimo n.1 
http://www.italiashiho.site/archives/20170414-1.html

サンタンティモ修道院再訪 ・ Abbazia di Sant'Antimo n.2
http://www.italiashiho.site/archives/20170415-1.html


n.1にもちょっと書きましたが、
現代社会のせわしなさ、人間関係に疲れた人、
様々な疑問を抱えた人々がちょっと振り返りたくなった時、
何日かを修道院で過ごす、というのが静かな流れとしてあると。

受け入れてくれる修道院もいくつかあり、
その日課に従い、祈りと単純労働で過ごすのだそう。
そうですね、都会の喧騒から離れ、空気の美味しい
静かな緑の中で過ごし、自分を見つめる、
人間はそれだけでも、元気になれるのかもですね。
  
     
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