・ アヴィニョン ・ 街の中心をほんの少し

プロヴァンスの旅が決まった早春、偶然に本屋さんで1冊の旅行雑誌
「全ページ、プロヴァンス」というのを見つけました。
勿論我々の予定にない場所もたくさん載っていたのですが、
このアヴィニョンの写真を見た時は本当に嬉しかったのです。

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南仏アヴィニョン・Avignonに、中世期にはローマから教皇庁が移され、
「アヴィニョン捕囚」とか良く出会う言葉でも、実態はまるで知らずだったのが、
写真の中、右に見える大きな建物が教皇庁だったと知った時、
それを見る事が旅の大きな目的になりました。

ですが余りにも相手は大きく、例によりご説明できる程に自分の中に
落ち着くのを待つのに時間がかかりました。

今日は漸くに街の中心部を、教皇庁の前広場までをご案内!
肝心の建物内は、また次回に見て頂きますね。

現在も子供程度の単純素朴な私の頭の中で「アヴィニョン捕囚」 
という言葉がどういう姿だったかと、余り明らかにしたくはないですが、へへ、
法王がアヴィニョンに囚われ、監禁され、ローマに戻れない、という・・。
 
この辺りで笑わないで下さいね、そこのあなた、
子供の頃には「中世の暗黒時代 = 停電の暗闇」を想像していた
むち無知のshinkaiなのですものぉ、ははは。



所が今回ガイドの説明で、アヴィニョンに教皇庁があった期間は70年にも及び、
教皇もどうやら何度もローマ~アヴィニョンを往復していたらしい、と知り、
ローマ~アヴィニョンの経路図で距離を図りました。

陸路だと975K で、海路を通ると927K.
いずれもこれは現在の高速道路や海路の距離で、当時とは違いましょうね。
まぁ船の方が楽で、安全であった事は間違いないですが、
いずれにしても、1000kの距離、昔の方々は本当にお元気でしたねぇ!

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という訳で、アヴィニョンの街に。 後ほど街の地図もご覧頂きますが、
見事に周囲を城壁で取り囲まれているのですね。
すべてが昔のまま残っている訳ではなく、復元されている所も多い様ですが、
こうしてぐるっと街の周囲を回りながら駐車場に。

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岩壁がそのまま自然の要塞となっている部分、写真が反射して見難いですが、
これは「ドム岩壁」と呼ばれ、ローマ期から既に防壁に利用され、
4世紀頃には司教館、現在のドゥオーモが造られた、という
街の歴史に関わる物、と今回知りましたのでご覧下さい。
       
実際、街の中心から城壁外に抜ける小道は、この岩壁をくり抜いた、
と思われる細道なのでした。



最後はおまけ。 素晴らしくすらっと伸びたアンヨで見とれましたので。

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右手に持っているのが何か分からないのですが、左手にはバゲットを持ち、
この後彼女はパクッと一口齧りましたっけ。



バスの駐車場は街の北西のローヌ河沿い、べネゼ橋に近く、ゆるゆると
幾つもカーヴを切りつつ近づき、だんだん城壁、塔の先が見えて来てワクワク。
  
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そして、あの橋も遂に!

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アヴィニョンの橋で踊ろよ踊ろ、という有名な唱歌は一体いつ頃の?
古い事は間違いないですね。
というのも、何度もローヌ河の氾濫で流され、遂に17世紀に修復を断念、
という事なのでした。

橋の名はサン・べネゼ橋・Pont St Bénézeと言い、12世紀初頭に、
ベネゼと言う羊飼いが橋を架けるようにとのお告げを聞き町に行き、
大岩を持ち上げて見せ、橋を架ける様に町の人々を説得、成功、という逸話。

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が、どうやら当時の橋はローマ人の造った古代橋の橋脚上に、木製の枠を
取りつけた様で、長さ900m、22のアーチを持つ石橋が完成したのは1226年。
長い年月の間にローヌ河の水害で何度も流され、修復費用の圧迫で
遂に1663年に放棄、現在は4つの橋脚が残る姿で保存されています。

この橋はローヌ河にかかる橋の中で地中海に一番近い位置にあり、
北方諸国と地中海沿岸を結ぶ通商の要衝地として、
中世には大いにこの町の発展に貢献したのでした。



橋の上に聖ベネゼを祀る祠がありますが、聖人と呼ばれるのは民衆伝説により、
教会の列福ではないとか。

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アヴィニョンに行った日の午前中、ラヴェンダー畑で有名なセナンク修道院に
行きましたが、この春の天候不順でラヴェンダーの開花が遅れていて、皆がっかり。

が、平野のこのアヴィニョンの駐車場脇にラヴェンダーの植え込みが広がっていて、
花も咲き香りもたち、みな大喜びだったのでした。



駐車場にバスが停まり、城壁の中に。 城壁の外と、内側をどうぞ。

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はい、内側は兵士が走り回れるように、どの街の城壁も、
こんな風に道が巡っていますね。

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街の地図をどうぞ。 菱形の街を取り囲む城壁の様子が良く分かります。

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アヴィニョンに行った、と言いましても、見たのは街のほんの一部、
北西に突出したサン・べネゼ橋、その下のPの脇に赤い四角を付けた門から入り、
その南東の大きなオレンジの四角が教皇庁の建物。

その北にドゥオーモがあり、教皇庁の南に付けた赤い四角辺りの
車の通らない広い広場、ここでお昼を食べた、と言うだけで・・。

人口が約9万人の大きな街で、見所もたくさんあり、とりわけ毎年7月に
行われる街を挙げてのフェスティヴァルはフランスのみならず有名だそう。



街の中心広場に向かい。 道は緩やかな坂道、塔の先の金色のマリーアが
高く聳え、中世を偲ばせる細い道、少し厳めしい建物など。

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が、窓の大きさ、鎧戸の幅などがイタリアよりもずっと大きく広く、
何よりも中間色の彩、バルコニーの鋳鉄のデザインの細やかさ、
そんな美しさに目が留まりました。



道脇の鉢植えにあった赤い茎の植物、ルバーブと、少し珍しく。

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窓の鎧戸の色と、建物の色の取り合わせの美しさ、広がる鎧戸の幅、
鋳鉄デザイン。

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イタリアの美とはやはり違う細やかさに魅かれ、たくさん写しましたので、
またご覧頂きますね。



中心広場・Place de l'Horlogeは、歩行者天国式にカフェや
レストランのテラス席が張り出し、メリー・ゴーランドも陽気な気分を醸して回り、
プラタナスの大樹の下の涼しい席で、思い思いのお昼を。

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サンドウィッチを頼んだら、やはりバゲットのパンだったり、
美味しいキッシュやリンゴのタルトをお相伴したり。



市役所にたくさんの三色旗がたなびくのを見上げ、
緑と青とに色が違うだけで、何やら知的に見えるなぁと思い、ははは。

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素晴らしいテアトロの正面を見つめ、

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時計塔の上に鐘つき人物像がここにもいるのを知り、

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丸い広告塔を見つけ、娘さんがパリに住んでいるルイーザに、
「ねぇ、パリってこんな感じ?」と聞くと、
「うんにゃ、パリは、この10倍も美しい!」とあっさり片付けられ、

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この問答は半ば冗談の種となり旅行中何度か繰り返し、
そんなこんなで、大いにおのぼりさんの気分を楽しみました。       



そして、元教皇庁の建物。 余りにも大きくカメラに収まりません!
が詳細は次回に。
     
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真ん中の塔の下のアーチが入り口、シャンポー門で、金色のマリア像の
見えるのが、大聖堂ノートル・ダム・デ・ドム。すぐ隣なのに見ませんでしたが、
教皇庁を見た後は何やら満腹感で不満も出ず・・。



そしてこの左手奥にプチ・パレ・小宮殿と呼ばれる建物があり、15世紀末に
チェーザレ・ボルジャも滞在したとか。
公式の司教館であったり、数々の賓客を迎えたり、神学校にもなったりの
変遷を経て現在は中世博物館で、ボッティチェッリの聖母子なども収蔵と。
 
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教皇庁の前広場の向かいにはこの建物。 ちょっと異質な正面壁を持つ
17世紀の建物で、枢機卿シピオーネ(カファレッリ?)・ボルゲーゼ、
教皇特使だった、の館でした。

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一番上部に有翼のドラゴンと鷲(ボルゲーゼ家の紋章に因み)、
そして翼を持つ小天使が紋章を支え、

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果物と野菜の飾り帯、ここにもドラゴンと鷲がいて、をライオンが咥える、という、
バロック様式とあるのですが、こういう形は初めて見ました。
優雅でもあり、なにやら強面でもあり・・。

現在モネー館・Monneiesと呼ばれるのは、ここに造幣局が置かれていたそうで、
現在は市立音楽学校。



教皇庁の建物に圧倒され、やれやれと河べりの駐車場に戻り、
暫しラヴェンダーの香りを楽しみました。

ここもまだ少し早目でしたが、蜂や小昆虫が集まり、

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暑い程のお天気も、ローヌ河の満々たる流れも気持ち良く、

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またベネゼ橋をバスの窓から眺めつつ、ホテルに戻ります。
       
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という事で次回までに、必死に教皇庁を纏めますです!
・・出来んかったら? うん、その時は夜逃げしよう!
      
    
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