・ ヴェネツィアの夜 と、 夜のショウ・ウインドウには 

今年はなぜかヴェネツィアに出かけるチャンスが多く、今迄の所7回
出かけ、お泊りもあり計11日となり、泊まりでないと撮れない
ヴェネツィアの夜景をご覧下さいね。

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今日見て頂くのはお盆前に出かけた夏の夜、本島の東の端近く
アルセナーレ・造船所前のレストランまで、鰯のグリルに引かれて出かけた
帰り道の写真ですが、
既に店は閉ったショウ・ウインドウの中を覗き込みながら結構な数を
撮っておりました。

気持ち良く食べ飲んだ暗い帰り路ですから、手振れの写真もありますが、
まぁ、お気軽に、ははは、ゆっくりと夜のヴェネツィアを、
ご一緒にご散策下さいませ、ませ。

上は、東に待つ鰯に勇んで行く所。
夕暮れになりかけの光の中、マルコ・ポーロ空港に向かう飛行機。
食事の様子はこちらに。
       


9時過ぎに満足して店を出て、スキアヴォーニ河岸に向かいますが、
この時はまだなんとかこのブルーの色が出る最後の時。

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アルセナーレ前の、愛しのライオンちゃん達を振り返り・・、

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ゆっくりゆっくり河岸を歩きつつ、デッラ・サルーテ教会とドガーナの
先っちょ辺りを。 ほら、もう空の色が暗いでしょう?

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リド島から大運河に入って来るフェリー・ボート。
写真だとここまで見えますが、肉眼では灯りの色だけが見える程。

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サン・マルコに近づくにつれ、レストランの明かりも煌めき、

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かなりの音量でディスコ・ミュージックを流しながら、こんな帆船が係留に
近寄り、横からの写真は大ブレで残念。
新婚さん、万歳! というのが聞こえ、そう、披露宴中なのでした。

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まだ屋台店も出ているのですけど、 ・・色が見えると思うんかいな?!

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溜息橋のライト・アップ。
ドゥカーレ宮の写真は大ブレで! あ~あ。

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サン・マルコ小広場のカフェ・キオジョットの生演奏。
昨年辺りに気が付いたのですけど、ここのトリオは素晴らしく上手!       
単なるカフェの演奏以上のものを聴かせます!

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時計塔の上の2人の鐘付き男もご健在。

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サン・マルコ聖堂も明るく映え、

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広場を囲む政庁舎の修復の覆いも取れ、すっきりと灯りが並びます。

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こちらはカフェ・フロリアーンの生演奏。

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少しピンボケ、サン・マルコ大聖堂。
そうなのです、まだ少し修復の覆いが残っていますが、
夏の夜、まだまだ大勢の人で賑わう広場、・・いや、冬の夜もね。

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サン・マルコ広場の西端から、サント・ステーファノ広場に抜ける、
有名ブティックの並ぶ通りを行きます。

これは実際には、も少し優しい色合いだったのですけど、いささかぎょっと。
確か、ルイ・ヴィトンの店だったと。 日本の有名作家の作品だそうで。

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この2枚は昼の写真で、溜息橋の北側にある店のウインドウ。
キー・ホルダーや、カーテン・タッセル、匂い袋だったり。

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こういう布の柄、小物類を見るのが大好きで、でも買わずに済ます様になり、
ちょっと大人になったのかなぁ、ははは。



カンポ・サント・ステーファノに抜ける辺りの道脇の店はピッツァや、どこにもの
スーヴェニール店もありますが、工房を持つ手作りの品の店を多く見かけます。

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店独自の染めの紙、それを使った文具など等。
とりわけ猫や犬が見えると、もう素通りできずで・・、



こちらは、上等な革製の写真立てに納まる懐かしい顔。

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こういう模型というか小物等は、目が飛び出る程のお値段ですが、
どこか懐かしく、心がそそられません? 

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暗いショー・ウインドウの中で、一際輝く色ガラス。

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こういう柄布、見るだけでメロメロになるshinkai!!
猫にマタタビ、shinkaiに古代風色柄布。
 
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動物の絵等など、素晴らしい額に納まり。
きっと額の方が値段が高いのではないかと・・、誰かのと同じ? がはは。

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如何にも、イタリア農家風の特徴が良く出ていると思った絵。
煙突の形はヴェネト風ですが、家は南イタリアのイメージかな。

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写真を整理していて、サント・ステーファノ広場で思いだし、
昼の写真ですが、1枚挟みました。
       
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ええ、この広場の角にホモさんご用達の店があるのですが、
そのショウ・ウインドウに見かけたパンツ、というか貞操帯をイメージ
しているのではないかと思う品。
  
TRINCEA・トゥリンチェーアというのは塹壕の意味ですが、
鉄条網の針を縫いつけ、文字もビーズで縫い取った凄い品!
お値段も、使い道も、あれこれ想像しません?! ムヒヒ。
ヴェネツィアはねぇ、やはり都会だぁ!!



カンポ・サント・ステーファノからアッカデミア橋に。 大運河に向かい角の
カヴァッリ・フランケッティ邸・Cavalli-Franchetti、
その隣奥がバールバロ邸。

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所で最近読んだ「ヴェネツィアが燃えた日」ジョン・べレント著 光文社
により、shinkaiはかなりのヴェネツィア・ゴシップ通となりまして、ははは、

例えば、このバールバロ邸・Palazzo Barbaroは手前のゴシック建築部は、
15世紀のヴェネツィア貴族のバールバロ家による建設ですが、
東側の新しい方、高い方見えるかな、と区別するために、
バールバロ・カーティス邸・Barbaro-Curtisと呼ばれているのは、

ヴェネツィア貴族の内でも有力な家柄であったバールバロ家ですが、
19世紀半ばに消滅、19880年代初期にボストンから移住して来た
アメリカ人のカーティス家が購入し住んでいたからで、ヴェネツィアに住む
他の英米系の移住者を大きく抜きんでる存在だったのだそう。

館はヘンリー・ジェイムスの「鳩の翼」にも登場し、・・読んでおりませんで、
あの大運河に突出す桟橋から、モネはデッラ・サルーテ教会を描いたのだとか。

ですが結局遺産相続、屋敷の維持費の問題等から切り売りする羽目となり、
一時モーター・バイクのアプリーリア社のイヴァーノ・バッジョの手に渡ったものの、
社の破産によって今はどうなっているのか・・。
フレスコ画などは、アッカデミア美術館に保管されていると。

話が前後しますが、バールバロ家からは何人ものアクイレイアの大司教が輩出、
宗教界、古典文学研究者が多く出た様子。
我々に親しい所で言いますと、1453年の「コスタンティノープル攻略」の
様子を伝えた著作者、医者のニコロ、
はい、塩野七生著「コスタンティノープルの陥落」の主人公がこの家出身です。



アッカデミア橋南袂のバールのテラス席は、まだ大賑わい、

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という、夜のヴェネツィア散策、
最後はアッカデミア橋からの大運河の眺めをどうぞ!

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