・ n.2 レガータ・ストーリカの日 ・ ヴェネツィア

引き続き有難うございます!
レガータ・ストーリカの日 n.2 をごゆっくりお楽しみ下さい。

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さて、サン・マルコの前をゆっくりと通り過ぎるブチントーロ・Bucintoro・
ドージェの御座船。 舳先で鳴らすラッパの旋律が良く聞こえ、

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大運河に集まった大小様々な船が進路を開き、迎え、お見送りを。
やはりね、お祭りの主役ですものね。 見ると浮き浮きします!



我らの目の前を行く舳先、

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そして、艫の様子。 かってドージェはこの部分に乗ったそうですが、
今見える時代衣装の方は、どうやら舵取りの様。

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そうなのです、今のブチントーロはちょっとした飾り船ですが、
本来のブチントーロは、カナレットの絵によるとこんな大型船。
ヴェネツィア共和国の威信を示すドージェの御座船。

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何度か造りかえられているのですが、現在はルーヴルにあるという
カナレットの絵によると、
櫂が片側24本見えますから、間違えぬ様何度か数えましたの、はい、
24本x2x漕ぎ手要員3人として=144人 ですか、
プラス舵取り、他の船員を入れ、・・ご想像下さい!

ブチントーロは、ヴェネツィア共和国がナポレオンに倒された時に
破壊燃やされたそうで、焼け残りを改造した船も19世紀に無くなり・・。
ですが、現在ぼちぼちと当時の規模での再建造中だそうで、
出来上がる暁には、はい、
長さ34,8m 最大幅7,31m
168人の漕ぎ手+40人の船員と控え、という大きさだそう。

新しいブチントーロ進水の暁には是非、海上での威容を見たいものです!!

追記: が、今春2019年「カナレット展」を見に行った時に、ドゥカーレ宮で
     係りの方にブチントーロのその後を聞きましたら、
     イタリアの常で、資金の問題で中断しているとの事でした。

カナレット と ヴェネツィア展 ・ ドゥカーレ宮 ヴェネツィア
http://www.italiashiho.site/archives/20190313-1.html
    


さて、ブチントーロに引き続き、其々意匠を凝らした船が行き、

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最後の船が行くと共に、参加の船が後に従い大運河を進みます。

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では、と我々もドガーナの先からデッラ・サルーテ教会の前まで戻ってくると、
教会前ではコーラスとマンドリンによる合唱が。

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ヴェネツィア民謡で、聞いた事のあるのも無いのもですが、
耳に優しい訛りと音楽。



広場の端で音楽を聞きながら、競艇の始まるのを待ちますが、
予定時間を過ぎても始まらず・・、

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それでは、とアッカデミア方向に向かい西に。 するとサン・ヴィオ広場で、
先日の旨い物でご紹介した店のあるサン・ヴィオ広場で、
こんなブラバンが演奏を。

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そうなのです、それぞれの広場でそれぞれの催し、音楽があるのですね。
       


で、ここでまた暫く音楽を聞きつつ、運河の向こうを眺めつつ・・、

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遂に女子の2人漕ぎ競艇が見え始め!

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こちらがトップのローザ・薔薇色組。

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こんな仁王立ちのカメラマンもいて、

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こんな風にアッカデミア橋の下を通り抜け、向こうのカーヴを回り込んで行きます。

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こちらのレガータ・ストーリカの公式サイトに、英語版も、             
http://www.regatastoricavenezia.it/
今年度の結果も出ておりましたが、 (確かめましたら、2019年版に!)

それによると、
ヴィエンナーレ会場前辺りから出発する競艇は、大運河を溯り駅前まで
行き折り返し、カ・フォスカリ前がゴール。

女子の2人漕ぎは少し距離が短いようですが、男子の競艇は約8kmの
距離を行き、優勝組はなんと38分弱なのですと、驚きました!!

競艇のやり方などは、こちらに。
ヴェネツィア、 レガータ・ストーリカ ・ TV実況編
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462199364.html



当日のプログラムを見たのですが、何か良く分からないまま、
ははは、男子4人漕ぎ3組の競争も目の前を通って行き・・。

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競艇はまだ続くのですが、皆すっかり納得満足し、では帰ろう、と帰路に。

途中見かけたポスターにこんなのが。 レガータ・ストーリカ記念コンサート、
キプロス女王カテリーナ・コルナーロに献呈。

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入場無料、リアルト橋近くのサン・サルヴァドール教会にて。

カテリーナ・コルナーロについては
アーゾロを彩る女性ふたり ・ アーゾロ市立博物館 n.2
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463693935.html
    


まだまだ明るいのですが、路地奥のレストランには灯が入り、

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街の西回りの道を辿り、駅近くのカラトゥラーヴァ橋を渡った所で、
あ、折り返しのポールが見えたよ!

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と、言いつつ橋を下って来ると、ちょうど向こうから男子6人漕ぎがやって来て、
ポールを次々に回って行く、嬉しい場面に遭遇!

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先頭水色チームはブラーノ島、ヴィオラ・スミレ色はペッレストリーナ・
リド島に続く細長い砂嘴の島、 ピンクはイェーゾレ、という各地の代表。

競艇は出発してから大運河に入る所がまず第一の関門で、
大運河に入ってしまうとカーヴの連続で、皆が直線距離を取りますから
なかなか追い抜きが難しいのをTV中継で見ています。
     
ここの折り返し点にも審判船がおり、一旦折り返しにかかった船の内側を
通るのは勿論違反。 物凄い接戦の時、ここで櫂での戦闘もあったとか!



陽射しが傾き、既に駅前大橋も半分陰の中に入りかけ、
折り返していく船と、これからの船とがすれ違い。

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満足の我らは、ちょうどの満員電車に乗り込み、帰路に。

TV中継で見ていると、最後のゴンドラ型男子2人漕ぎが済む頃は、
運河沿いの建物の窓には既に灯が灯り、あの貴賓席前を埋め尽くした
いっぱいの船が、いつともなしにす~っと散って行きます。

如何にも海の都に相応しいヴェネツィアの競艇ですが、
今回はちょうどあちこちで出会えた写真で、楽しんで頂けました様に。

長いお付き合い、有難うございました!


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