・ ヴェネツィアの、お安く清潔、そして一等地のお宿を 

ヴェネツィアの話題が続きますが、
今日はお高いヴェネツィアにあって、お安く清潔、しかもスキアヴォーニ河岸
という一等地にあるお宿のご紹介です。

写真は、昨年6月に泊まった時の物で、食堂の隣のテラスからの眺め。
そう、こんな風にサン・ジョルジョ島が見える位置にあります。

1-379.jpg

宿の名は、カーザ・ペル・フェーリエ・Casa per ferie・休暇の家といい、
こちらにサイト。
https://ospitalitareligiosa.it/strutture/ad/casa-per-ferie-santa-maria-della-pieta,4875

左に見えるカテゴリから、右上クリックで英語版も出ますので、
場所や部屋を選んで行きます。

こちらの事務所の方は、皆さん英語が大丈夫ですから、
予約メールも英語でご心配なく!



で、宿の位置はと言いますと、一番左に切れているのがパラッツォ・ドゥカーレで、
スキアヴォーニ河岸を東に、橋を3つ渡った所にある、
サンタ・マリーア・デッラ・ピエタ教会・S.M della Pietà。

この教会のすぐ横のホテル・メトロポールとの間の小路を奥に、緑の枠で囲った
建物の3階(日本式では4階)にあり、緑の点を打った辺りに入り口扉が。

4-1-ado.jpg



これがアントニオ・ヴィヴァルディ所縁のピエタ教会で、ほら、教会右脇に
小路が見えますね、あそこを入ります。
教会前はヴァポレットのサン・ザッカリーアの停留所で、サンタ・ルチーア駅から
ヴァポレットの2番、ジューデッカ島回りに乗るとここに到着です。

4-2-020.jpg



教会横の小路をずっと奥に、突き当たりのホテルが見える辺りまで行くと、
左手に扉があり、このイルカ君の居る扉が入り口。

5-382.jpg

右手にある「Casa per ferie」のボタンを押すと、
がちゃんと音がしてこの入り口扉の錠が開きますから、



こんな中庭を横に見て、矢印に従い廊下の奥に。
そしてエレベーターで3階に上がると事務所があります。

6-381.jpg



これも昨年泊まった折、部屋の窓から奥の中庭を見下ろしたもの。

7-745.jpg



中庭に面したロビー、

8-380.jpg



こちらは事務所の方から見たロビー。
そうなのです、ヴェネツィアはお高いホテルでも部屋もロビーも狭い所が
多い様ですが、ここはなかなかゆったりなのです。

9-221.jpg



こちらはダブルの部屋で、こんな感じの至ってシンプルな内装で、
シングルの部屋も似た様なもの。

10-680.jpg



朝食付きで、2枚目のロビーの写真の右手の階段を上がった所に食堂があり、
朝食もこんな感じに至ってシンプルですが、

11-735.jpg

で、皆さん、これでシングルが55エウロ、ダブルが100エウロのお宿です!
(ただし2012年当時のお値段。 ですが、そう値上がりしていないと)

廊下を通りすがりに既に空になった部屋を見ましたが、ベッドが5つ並んで
いるのも見えましたから、ちょっとした小グループもOKかも。

ロマンティックなヴェネツィアを、というカップルの方、はたまたお金持ちの方には
お勧めしませんが、宿は清潔であれば良い、という方にはOKでしょう?!
一日歩きまわって、宿はスキアヴォーニ河岸、しかもサン・マルコからすぐ近くなら、
このお値段で、嬉しいではないですか?!

ただし、お断りが一つ。
というのは、部屋にはトイレ・シャワーが付いておらず、2~3部屋用の共同です。
が、私は昨年、今年と連泊しておりますが、他の部屋の人とかち合った事が無く、
広く清潔です。


宿自体が、サンタ・マリーア・デッラ・ピエタ教会の、かっての女子孤児院の精神を
受け継いだ宗教機関の運営で、営利目的ではないのですね。
それは事務所におられる方をご覧になれば、納得頂ける筈。

赤毛の司祭と呼ばれたアントニオ・ヴィヴァルディが、この孤児院で才能を
認められた孤児たちに教え、彼女達はサンタ・マリーア・デッラ・ピエタ教会の
格子の奥で演奏。
その素晴らしさはヨーロッパ各地から訪れた名士の語りに由り、
今も歴史に伝えられておりますが、

その孤児院に関する博物館がこの宿の上にあり、希望すると見学できます。
昨年ガイドさんの説明も聞き、ガイドブックも買いましたが、まだ読んでおらずで。
       


で、この食堂横のテラスからの眺めが絶景!
昨年も今年も朝ごはんの後、ここのパノラマを楽しみました。

12-374.jpg

奥にリド島が横たわり、左手前はヴィエンナーレ会場になる植物園辺りで、
今年はテラスで2度も大型クルーズ船が戻って来るのを見物!



植物園の角からぬっとあらわれ、しずしずとタグボートに曳かれこちらに
向かって来て、ちょうどピエタ教会前辺りで向きを変え、

サン・ジョルジョ島の前を過ぎ、ジューデッカ島の前を行きます。

14-359.jpg

何度か・サン・マルコ小広場で出港していく大型クルーズ船を下から
見上げた事がありますが、今回このテラスから見ていて発見した事。
それは、リド島の方から入って来て、このサン・ジョルジョの前でほぼ直角に
曲がって行くのですね。

サン・マルコ前を通りすぎるのを見る時は、なんとなしに真っ直ぐにしずしずと、
と見えたのですが、確かに地図で確かめると大変な角度があるのです。
で、その角度に従って、後ろにいるタグボートはクルーズ船の大きなお尻を、
こっち、こっちと引っ張っているというのを、発見見物し、ははは、楽しかった!

で、ジューデッカ運河に入るのにまた角度があり、やはりタグボートは
必死にお尻を引っ張り、も、高みの見物。

ヴェネツィアの街を見下ろして
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464580222.html



このテラスは南北に長く見はらしが効き、サン・マルコの鐘楼もクーポラも見え、
手前右に見えるのは、サン・ザッカリーアのクーポラと左に鐘楼。

15-368.jpg



5階の高さなので、周囲もこんな風に覗け、

16-373.jpg



こちらは東側、中程に見える丸い形の教会の正面壁は、ヴィヴァルディが
生まれた家のある広場の、洗礼を受けた教会サン・ジョヴァンニ・イン・ブラーゴラ。

17-375.jpg

A.ヴィヴァルディが洗礼を受けた教会と、その周辺を
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463740577.html



今月初めにこの宿にご一緒したOmさんとその姪のRsさんが泊まられた部屋は
一番外れの部屋で、素晴らしい夜景をRsさんの写真でどうぞ。

18-375.jpg

19-377.jpg

20-386.jpg



所で、今日のトップの写真の左側に見えるのがピエタ教会ですが、
昨年は男性ソプラノ歌手のコンサートを、今年もここでヴィヴァルディと
バッハを聴きました。
     
21-666.jpg
  
そしてピエタ教会のコンサート券は通常25エウロを、宿泊していると20エウロ!
この「I virtuosi italiani」は昨年に続き2度目でしたが、
かなりの乗りで聴かせてくれ、楽しめますぞ。

夏はコンサート・シーズンでは無いですが、こんな風に週に何度かあちこちで
コンサートがありますので、ヴェネツィアにお泊りの時はお楽しみを!

序に、パラッツォ・ドゥカーレから橋を渡った燐の牢獄宮、この2階の大部屋でも
ヴィヴァルディの四季のコンサートがあり、これも今年は楽しみました、
中をちょっと覗く楽しみと共にね、勿論!

という事で、ヴェネツィアの、お安く清潔な宿のご紹介でした。

電車で1時間ほどの所に住んでいると、逆になかなか泊まって夜のヴェネツィアを
楽しむチャンスが無いのですが、
この宿に2年続けて泊まり、私めにはちょうどの良さに馴染むと、
1人でのんびりヴェネツィア歩きも良いなぁ、と
行けるチャンスをあれこれ考慮中、という所です。

*****

昨夜はサッカーヨーロッパ選手権で、はぁい、イタリアがイギリスを下し、
しかもペナルティ・キックというきわどさで、この木曜のドイツとの準決勝に
進みましたぁ、うっふん。

我らがゴール・キーパー、ジジ・ブッフォン、素晴らしい!!
ピルロのあのキック、魔法みたいだったよねぇ、イタキチの皆さん?!

という事で、今日はにんまりのshinkaiですが、
お土産に頂いた虎屋の羊羹の味見に、先週末友人達が来た時、
美味しく、皆で頂きましたぁ! 有難うございました。

酷暑の日で、今年初めてつけようと思ったクーラーが付かず、
今日頼んだテクニコが来てくれたのですがぁ、
ぎゃはは、動かなかった原因はですねぇ、コンセントの差し込みが
抜いてあったのでしたぁ! ですが、全て点検してくれ全部順調。

はい、50エウロを払いまして、夏対策も準備万端!
さぁ、サッカーも、お絵描きも頑張るぞぅ!!


*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

この記事へのコメント