・ ヴェネト盛夏 ・ 葡萄畑の様子は

皆様、残暑お見舞い申し上げます!
立秋の日も過ぎ、今お盆休みの最中ですね。 そろそろ暑さの峠も
過ぎたかなと期待しつつ、夏の最後を楽しんでまいりましょう!

今日ご覧頂くのは、我がコネリアーノの町の西隣、スセガーナの
サン・サルヴァトーレの城の沿っての葡萄畑に、月初めの4日に
写真仲間と出かけてきた時の様子です。

朝の8時15分に城の下にある駐車場に集合の後、お城への坂道を
上り始める脇にある礼拝堂。

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教会ではないだろうと思うのは、入り口扉の上に伯爵冠を戴いた紋章が見えるので、
サン・サルヴァトーレの城主コッラルト家・Collaltoに関するものではないかと。

◆ 追記です。
  入り口扉の上に伯爵冠を戴いた紋章が見えるので、コッラルト家の礼拝堂
  かと思ったのですが、

  シニョレッリさんが「アンヌンツィアータ教会・Chiesa dell'Annunziata」
  であると教えてくださり、確認も取れました。
  シニョレッリさん、有難うございました!



坂道を上り始め、上の礼拝堂の上にも見えた月、見えるかな?
手前の畑のこれは、何の作物だろう・・。

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下の写真の右奥に見える建物を目印にしますので、ご記憶を。       
       


途中にある元修道院跡の建物の一部、住んでおられるのですね。

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こんな花も。

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この辺り既にかなり上っていて、東側に見下ろす大きな古い造りの農家。

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壁の屋根の下そして中程に、少し消えかかっていますが赤い線が 見えるでしょう?
これは城主コッラルト家の持ち物であるという印なんだそう。
       
そう教えてくれたのは、今回一緒したジョヴァンニの奥さんで、きゃ、名前が出ない、
他にも大変興味深い話を聞かせて貰ったので、それは後ほど。



見下ろす、畑の中に見えた最初の農家、納屋。 ほら、ここにも赤い線がね?
手前に茂っているのはオリーヴの木、畑、そしてヴェネト平野、ピアーヴェ河東の葡萄畑。

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大分上ってきて、既にshinkaiは城の前なのですけど、ジャンナ達はまだ途中の
修道院跡辺り。 ここまでお喋りの声が聞こえてくるのですよ!

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とにかく暑い日で、しかも少し湿気があり、逆光で遠くの平野が靄って上手く写らず。



こちらがサン・サルヴァトーレの城の正面。 上に見えるのが、伯爵冠を戴く
コッラルト家の紋章。

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中の見学や、恒例の春の白ワインの催しの時もここからは入れず、
城の下の道をずっと奥まで行って、脇門から入ります。

コッラルト家が最初に歴史に登場するのは958年で、凄いというのか素晴らしいと
言うか、現在まで延々と1千年を越え、家系が続いているのですね。

現在の城壁内の敷地の広さはイタリアで一番とか、時々見聞する事からも、
この家系の大きさ根強さが想像できるのですが、
今回は改めてきちんと読みたい、という気になりました。

中世の城跡 ・ サン・サルヴァトーレ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463525627.html

コッラルトの城址と村 そして コッラルト家の人々
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/472436080.html



城の門の前から見る例の農家、納屋。 そして周囲に広がる、見事な葡萄畑!

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ちょうど前の土地が荒地になっていますが、古い写真ではここも葡萄畑でしたから、
きっと新しい苗に植え替えるのでしょう。

我々はぐるっと回り、最後はあの納屋の前の道を通り、最初の礼拝堂の脇に
出て戻ったのでした。



一緒したミレーナ。 彼女はね、私が撮っているとその後から来て写すのです、
狙いをコピーするんですって、ははは。

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石塀の上のトカゲ君。

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お城の正面を過ぎ西側に回ると、こんな風に城壁に沿って道が続きます。
車もたま~に通る位で、散歩の人が何人か。

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そしてまた西角まで行き、曲がり角があり、

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石塀と糸杉の間を道がずっと奥に続きますが、

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我々はミラーのあった脇から、こんな道をだらだらと下り、

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こんな農家、納屋の前に。 ほら、ここにも赤線、もとえ、赤い線が、ははは。

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納屋の中に白く新しいプラスティックの椅子。
 
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向かい合っている建物の前にも、如何にも人待ち顔に!

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今は閉められていますが、こちらはきっと住居で、現在は時たま来る、という感じかな。
白い椅子の前にあるテーブルは、車輪をリサイクルした物でした。

ジョヴァンニの奥さんが話してくれたのですが、
とにかく一帯の領地が広く、小作人として農民達が働いていたわけで、
第一次大戦時は、コッラルト家はオーストリア側だったのでイタリア軍の爆撃も受け、
戦後は土地もイタリア国王に摂取。

で農民達は土地が戻ったら自分達の物になるかも、と期待したのが、
そのまま伯爵領に戻り、農民達は武器を持って押しかけ直に強談判したのだとか!
どこかにこの話について書いたのがないか、もっと詳しく知りたいshinkaiです!



家の中庭を通り過ぎ、葡萄畑の中の道にでます。
手前はジョヴァンニ。 暑く眩しく目を細めている所。

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道はこんな風にだらだらの下り坂。 あの面白い形の木は、松の木なんですよ!

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で、この右に広がる葡萄畑の葡萄が素晴らしく!
こんなまだ赤ちゃんみたいに遅く小さいのもありましたが、

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日当たりが良いせいか、既にもう、こんなに色づき!!
葡萄の木の幹も、太く古いのにご注目を!

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中でもこれが一番熟していた色。 つられて一粒摘みましたが、まだ酸っぱかった!

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今のこの暑さがこの調子で続けば、今年の葡萄摘み・ヴェンデーミア・
vendemmiaは早いでしょうね。 そして良い収穫と!

日本でお米の作柄状況がニュースに出るように、
こちらイタリアでは、今年のヴェンデーミアは、と出るのですよ。



葡萄畑の、畝の間の道、ず~っと遠くまで・・。

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畑の脇の赤土には、蟻んこたちの巣。
この暑いのにせっせと小さな蟻達が働いていまして。

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トラクターに乗った方がこちらにやって来て、にっこりと挨拶しながら

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角を曲がり、あの家・納屋のほうに。

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上からかなりのスピードで下って来たサイクリングの2人が、西に角を
曲がっていった先にも、やはりトラクターが見え、

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上から見た時は変な形と思った松の木も、こうして見ると、威風堂々、に見えません?

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ずっと目印に見ていた例の家・納屋の前から、今度は逆にお城を。

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今見える真ん中の塔は礼拝堂の鐘楼で、大塔もあったのが爆撃でやられたと。
残っていたら、さぞや素晴らしい眺めでしょうに、ね。



という事で、出発点の礼拝堂の後ろに戻った我々。
   
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暑い中、ご苦労様でしたぁ!


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