・ 初夏のヴェネト、プロセッコの葡萄畑をどうぞ! 

初夏のヴェネト、と書いたのは良いのですが、まだこちら北イタリアは
お天気が安定せず、今日もまだ肌寒い程。

が、昨日一回りして来た「白ワインの道」と命名されている
我が町コネリアーノから北西のヴァルドッビアーデネ・Valdobbiadene
に至る葡萄畑では、暑い程の快晴のお天気に恵まれ、辛口発泡性白ワイン、
プロセッコ・Proseccoになる葡萄の赤ちゃん達が順調に育っておりました。

大急ぎで写真を整理したので、今回は簡単な説明のみで、
初夏の葡萄畑の様子をお楽しみくださいね!

いつも上の道から眺め下ろす写真でご覧頂いているグイア・Guiaの村を、
葡萄畑の中の道から。

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地図をどうぞ。 コネリアーノの町は、この地図の右下外れの方向で、

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往きは東に見えるピエーヴェ・ディ・ソリ―ゴ・Pieve di Soligoから
西に向かい、グイア辺りからは畑の中の細い道を通り、サント・ステーファノ・
Santo Stefanoに出て、目的地のサン・ピエトロ・ディ・バルボッツァに。

戻りは北側の県道を通り、フォッリーナ・Follinaの修道院にも
ちょっと寄り戻って来た、という一回りでした。



サン・ピエトロ・ディ・バルボッツァ・San Pietro Barbozzaが目的地だった
と書きましたが、上の地図では場所が出ませんで、こちらの地図をどうぞ。

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赤点を付けた場所、この辺りという感じですが、へへ、ここから以前撮った
写真がどこかに消えてしまい、しっかりもう一度撮りたかったのが今回の目的。

赤点のすぐ南側、このほんの小さな一帯がプロセッコの中でも最高
と言われるカルティッツェ・Cartizzeの葡萄畑で、

ちょっと一人で入り込むのが躊躇われるのと、
とにかく道が狭くカーヴ続き、上り下がりも多いので一計を案じ、
写真仲間のジョヴァンニに同行を頼み、彼の車でミレーナも一緒に3人で
出かけたという訳でした。

まさにこれが正解でして、ジョヴァンニはサイクリングもしているとの事で
この辺りの道に詳しく運転も上手、
私が通った事のない道や、眺めの良い葡萄畑の中の道を通ってくれまして。
快晴のお天気の中での、念願の葡萄畑の写真撮りを大いに楽しめた半日、
という様子でした。

n.2 白ワインの道 ・ サント・ステーファノ付近
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462783931.html

n.1 ヴァルドッビアーデネ ・ プロセッコ ワイナリー訪問
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463526381.html

n.2 ヴァルドッビアーデネ ・ プロセッコ ワイナリー訪問
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463526671.html

白ワインの道を走る、ヴェネト一周自転車競技
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463525348.html

       

グイア辺りから入り込んだ、葡萄畑の中の細い道から。

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この辺り、道の両脇が葡萄畑なのですが、ご覧のように小山、丘が続く
古くからの葡萄畑で、畑にはトラクターが入り込めない程の傾斜地。



所々にあるかっての農家かも、と思うのですが、殆どが農具、トラクター置き場
となり、または小屋の様な農具置き場が点在します。

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土地の傾斜に適応しつつの、小さな葡萄畑。

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そして、ほら、小さな葡萄の赤ちゃんたち。

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畑脇の、小さな白い花いっぱいの房。

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サント・ステーファノの町。

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この辺りの葡萄畑。 いつも、耕して天に至る、という言葉が浮かびます。

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この家はジョヴァンニが教えてくれたのですが、「主のいないオステリーア」
といい、飲食物と値段表が用意されており、
欲しい物を飲み食べ、料金を置いてくる仕組みだそう! ちょっと高いけど、と。

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葡萄の木は何十年も働いてくれる訳ですが、根元近くの木肌を
見るたびに、畏怖の念さえも起こります!

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道脇にバール件レストランらしき物を見つけましたが、改装中で店は
開いておらず、ですが、小高くなっているテラスから素晴らしい眺めを。
雲が動き、面白い陽と陰を。

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すぐ傍らにあった碑と祠。

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碑には、バルドビッアーデネ、人々と プロセッコ葡萄の 歴史の土地



一旦上側を通る県道に出て、サン・ピエトロまで行き、
バールでカフェを飲み休憩。

たまたま店の中に私が以前撮ったと同じ場所からの写真があり、
これを見れる位置は、と土地のシニョーレに訊ね、
3~400m程戻った所から入り込む、と教えて貰いました。
ははは、3~400mね、1K300mの間違いだったかも!

何度か違う道に入り込み戻り・・、
ですが、遂に細い細い道の先から、この風景の場所を!!
丘の上に見えるのが、サン・ピエトロ・ディ・バルボッツアの町。

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道の先、葡萄畑を抜けていくと、この大砲も!
このガス発射砲は対寒害防止用だそうで。      

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丘の一番先、見晴らしの良い場所にある、これも記憶にある
大木の、しぶとい生き残りの姿!!

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ここから南はこんな急傾斜となり、

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この素晴らしい葡萄畑の眺めに感嘆!!

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傾斜に沿い、小さなハンカチを広げた様な葡萄畑が続き、
たしかこの畑のすぐ東側が、案外この辺りが西の端なのか、
ヴァルドッビアーデネ・プロセッコの最高品カルティッツェの畑なのですね。



今回私は、こちら西側に魅せられ、何枚も何枚も写しておりました。

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ちょっとした桃源郷と思われません、
この見事に手入れされた素晴らしい葡萄畑の眺めは?!

はい、日本のプロセッコ・ファンの皆様、
この一帯があの美味しいプロセッコの畑、
そして、カルティツェになる葡萄が育つ畑なのです!



葡萄畑の向こうに望める大きな町は、ヴァルドッビアーデネで、

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すぐ南の向こうには、ピアーヴェ河が白く光ります。

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畑の傾斜のきつさがお分かりでしょうか?!
営々と続けて来たこの土地の人々の忍耐、凄さを思います。

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ここでもやはり、プロセッコの赤ちゃんたちが大きくなりかけ、

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細い中の道では消毒薬噴霧中。

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遠くの畑は、まさに山の半ばまで!

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今迄の写真でもお気づきになったかもしれませんが、
この一帯の葡萄畑の畝の違いに、気がつかれましたか?

普通は葡萄畑の畝は平行に並びますね。
所がここ一帯のは格子状になっている所もあるのです。

近くで見ましたら、横に広げずに隣の畝に向けアーチ状に。
何か原因があるのか、単に木が古く収穫が多いのを享受する為なのか、
チャンスがあったら訊ねてみましょう。


最後にもう一度、サン・ピエトロ・ディ・バルボッツァの眺めを。
雲が動き、手前が陰に入り、これもなかなかなのでした。

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