・ スポレート ・ 緑にうもれた、芸術と文化の古都

今日は、とぎれとぎれに続いているウンブリア紀行の第?!回目として、
スポレート・Spoletoのご案内を。

既に紀元前4世紀からの歴史を持ち、ローマ期、ロンゴバルド期、教皇領を経て、
今はウンブリアの美しさを世界に伝え、歴史あるこの古い町で毎年催される
フェスティヴァルも有名です。
    
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ガイドブック、旅行雑誌からの、記事と写真でご覧頂きますね。
UMBRIA・ANIMA VERDE  ・・DeAGOSTINI
TOURING ・UMBRIA  ・・touringclub italiano
ITALIA DEL CENTRO  ・・MONDADORI     
   


町の地図をどうぞ。 緑色は、右、ドゥオモ広場 N.8はドゥオモ、
真ん中の緑、メルカート広場、 左が、案内所のあるリベルタ広場

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5. アンフィテアトロ ローマの円形劇場 2世紀 
6. テアトロ・ロマーノ  1世紀
7. ドルーゾのアーチ  1世紀
9. サンテウフェミア教会 10世紀
13. ロッカ・城砦 14世紀

有名な「塔の橋」は、上の写真で右に見える水道橋で、地図13.のロッカの横、
城壁の外の道、T字状に右に延びる道がそれ。
町をぐるりと取り囲む黒い線が13世紀の市壁で、内側に見える点線の位置が
紀元前4世紀のローマ期の市壁です。



この素晴らしく美しいドゥオモ! 正面下5つのアーチの柱廊はルネッサンス期の物で、
その上階に、中央に大きな薔薇窓、左右に2つずつの小薔薇窓。
一番上の中央に13世紀のモザイク、そして3つの薔薇窓。

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上階部分に見える左右のアーチは各内部の側廊を現し、鐘楼は12世紀の物。
ドゥオーモの向きから考えると、午後の光に金色のビザンティン・モザイクが煌く筈!



ドゥオモ内部後陣には、15世紀のフィリッポ・リッピの最後の作品
「聖母マリアの生涯」がテーマの一連のフレスコ画があり、最近修復されたとの事。
これは「受胎告知」の場面。

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毎年6月の最後の週と、7月第2週に、このドゥオモ広場を中心に、ヨーロッパでも
最も重要な芸術の催しの一つとされる「フェスティヴァル・デイ・ドゥエ・モンディ」
が開催されます。

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まさにスポレートの名を世界に広めている催しで、音楽、舞踏、映画、文学、
絵画にわたり幅広く、「最高の、新しい物」が紹介されます。
芸術家達にとっては、このフェスティヴァルのポスターに名前が出る事が、
いわゆる一つの「到達点」となり、ここで成功を収める事で、次の仕事が選択できる、
というほどの、大きな力を持った催しなのだと。

上のドゥオモの写真をもう一度ご覧下さいね。 観客は星空の下、広場から
道の階段に腰を下ろしてコンサートを聴く、なんと素敵ではありませんか?!



こちらは演目の一つ、バレー。 どうやら「ロメオとジュリエッタ」の様。

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町の地図 6.のローマ期の劇場、テアトロ・ロマーノ。 こちらは町の南にあり、
もう一つ町の北側に、アンフィテアトロ・円形劇場があります。

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アンフィテアトロの近くの教会には1万体の殉教者達が葬られていて、どうやら
そこで虐殺されたものと考えられるとの事! 
ローマ人は、ローマのコロッセオのみならず、各地でたくさんの娯楽を
見出していた様ですね?!



町は下と上の古い町に分かれているようで、上の町の海抜は約400mあり、
石畳舗装された小路が続く素敵な通りのようです。

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これがどこの広場、または中庭の写真か分りません。中央にある井戸がいかにも
古く由緒ありげで、写真サイトを探し回りましたが、この素敵な井戸のある広場が
見つかりませんでした。 ご存知の方、お教えを。
      
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追記: これはアルボルノス要塞の内庭にある井戸と判明。



町の外の高台からの眺めの様子。 イタリアの古い町は高台に競りあがって
広がる町が多く、奥行きが深く見え大変素敵です。
特にウンブリアの町は丘の上、緑に埋もれて存在します。

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このローマ期に建造された橋は元々は水道橋で、高さが76M 長さが230M、
その後14世紀に橋に改造されたもので、歩いてわたる事ができ、
その入口は城砦入口の右側にあるとの事。

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サン・ピエトロ教会。 町の外れ、東南にある教会で、ロマネスク様式の
素晴らしい正面壁を持っており、特異な浮き彫りで装飾されている様子。
下にアップを。

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よく細部が見えませんが、向かって左側の浮き彫りは、ライオンと人間の戦いの
場面の様子。 上に書いた、アンフィテアトロでの殉教者達のエピソードかも。

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14世紀にこの地の枢機卿の要請で建造されたというこの大城塞、
ロッカ・アルボルノス・Albornoz. ローマ教皇の勢力をこの一帯に示す目的
だったそうで、当時のカトリック教会の勢力を良く示しています。

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ただいま準備中の展覧会の予告がありました。 ピントリッキオ展、
本名ベルナルディーノ・ディ・ベット。
ペルージャとスペッロの2箇所で、2007年12月から2008年6月迄、
半年以上先の予定です。 見たい!!

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スポレートにも彼の作品はあるようですが、ウンブリアの甘美な空気の様な、
この聖母子の姿を、ご覧かたがた、おいでませ、ウンブリアへ、イタリアへ!!


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