今日は、先月初旬に参加して来た、フリウリ州チモライス・Cimolaisの
子供たちのキャンプのご紹介です。
子供たちのキャンプのご紹介です。
キャンプなんぞX十年振りですし! ましてイタリアの子供たちのキャンプなんて、
勿論初体験で、フリウリはチモライスの、涼しい山中のキャンプの様子、
そして子供たちの笑顔をどうぞ!
勿論初体験で、フリウリはチモライスの、涼しい山中のキャンプの様子、
そして子供たちの笑顔をどうぞ!
我が家からチモライスまでは60Kほどで、殆どの道程は高速を利用でき、
予定では1時間10分ほど。
まずは、ロンガローネ・Longaroneの眺めを。

この町は1963年10月9日の夜、私が今見ている場所から少し奥にある
ヴァイヨンのダムからの出水で、町が根こそぎ攫われるという大災害があり、
再建された新しい町なのです。
ヴァイヨンのダムからの出水で、町が根こそぎ攫われるという大災害があり、
再建された新しい町なのです。
ロンガローネ、 54年前のダム出水大災害のまとめを
http://www.italiashiho.site/archives/20170727-1.htm
http://www.italiashiho.site/archives/20170727-1.htm
ロンガローネの悲劇 ・ ダムの出水に飲み込まれた町
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462861529.html
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462861529.html
地図をどうぞ。 ベッルーノの北東ポンテ・ネッレ・アルピ・Ponte nelle Alpi
の先で高速を出てロンガローネ迄。 ここで右に折れピアーヴェ河を渡り、山道に。

白いクネクネが見えますか? これが何とも凄い急傾斜の九十九折の登り坂!
ロンガローネの町が海抜473m、エルト・Ertoが800mほどで、直線で1K足らずの
距離を登りつめます。
以前通った時は息子の運転で、のんびり風景を楽しんでいたのですが、
今回は運転練習並みで。
距離を登りつめます。
以前通った時は息子の運転で、のんびり風景を楽しんでいたのですが、
今回は運転練習並みで。
ひぇ~!と上り詰めた所に長い細いトンネルがあり、今は信号がつき片方ずつ
通行の7分待ちで、すぐ脇に待避所があり、上の写真はそこから撮ったもの。
エルトの東の緑の四角はサントズヴァルド峠827mですが、エルトの手前の
坂道に比べれば、子供だましみたいなもの!
坂道に比べれば、子供だましみたいなもの!
地図の紫の線の、左はヴェネト州、右がフリウリ・ヴェネツィアジューリア州。
道は古いエルトの村の上側、新しい村を抜け、これは町を通り過ぎての場所から。

鐘楼が修復中で白く覆われていますが、あの辺りが古いエルトの村で、
急傾斜の山肌の村が、良く分かりますね。
左のがトック山で、未だに白く見える山肌、ここがヴァイヨンのダムに
崩れ落ち、大災害を引き起こしたのでした。
エルトを過ぎ、サントズヴァルドの峠を過ぎると道は下り坂となり、
空気がスカッと澄み、太陽光線がきつくなる感じ。
空気がスカッと澄み、太陽光線がきつくなる感じ。

ヴィットリオ・ヴェネトからの高速道路で山間を抜ける際、かなりの雨で
心配でしたが、ポンテ・ネッレ・アルピ以降は晴れて、やれやれ!
山のキャンプで、雨は頂けませんものね。
手前右に、白黒黄色の棒が見えますが、これは積雪の際の路肩を示すもので、
道筋にずらっと並んでいるのでした。
道筋にずらっと並んでいるのでした。
「子供たちのキャンプ」と書いたので、ひょっとしてテントを想像されてました?!
いえいえ、この大きなコローニア・coloniaと呼ばれる家が、キャンプ地です。
いえいえ、この大きなコローニア・coloniaと呼ばれる家が、キャンプ地です。

場所はチモライスの町の北外れで、子供だけでなく、大人のキャンプもされるとか。
半地下に食堂と台所、1fに男の子たちの寝室、2fに女性ボランティア、
私も2fに1泊。 見ませんでしたが、3fに女の子たち、でしょう。
総勢100人近い、大キャンプ!
私も2fに1泊。 見ませんでしたが、3fに女の子たち、でしょう。
総勢100人近い、大キャンプ!
台所のガス台。 到着して、まずカフェを頂いて。

久しぶりに、こんな大きな鍋類を! 4人の女性ボランティアが食事を作り、
配膳などは子供や他のボランティアが交代で。
これは男の子たちの部屋で、左側にもう一列。 2fもこれと同じ作りで、
奥にトイレ、洗面所、シャワー。 四角い小さなタイル張りのレトロ調でした。
奥にトイレ、洗面所、シャワー。 四角い小さなタイル張りのレトロ調でした。
シーツ持参の、ちょっとしたユース・ホステルとでも。

到着した時、大変静かでした。で、皆さん何をしていたかというと、
この「信頼」と名付けられたゲーム。 一人が目をつむり横たわり、次々と
この「信頼」と名付けられたゲーム。 一人が目をつむり横たわり、次々と
手渡されて、皆の頭の上を通過、というゲームをしていたのでした。

もう一つのゲームは・・、
子供総数70人ほどが2班に分けられていて、立っている2人ずつの先輩たちが、
右、左と誘導する間を、目隠しして通り抜ける、というゲーム。
右、左と誘導する間を、目隠しして通り抜ける、というゲーム。

参加している子供たちの年は6歳から16歳、既に何年も参加している
もっと年上の子たちは、先輩スタッフとして子供たちの世話係。
イタリアの子供たちの賑やかさを見慣れた私には、この静かさが大変意外でした。
なぜ、私が一日参加したかといいますと、今年のキャンプのテーマが
Samurai、いわば日本がテーマだったのですね。
それで、日本人なるものを見せに!ははは、と同時に、
各自の名前をカタカナで書くのをお手伝いにという訳です。
それで、日本人なるものを見せに!ははは、と同時に、
各自の名前をカタカナで書くのをお手伝いにという訳です。
ですからゲームの部屋の壁には、こんな風に、名誉、勇、誠、仁 などの
文字が見え、その下に説明があります。

真田十勇士、源平合戦、織田信長、宮本武蔵 eccで育った私ですが、
う~ん、突然こうして見ると、正直いささかの違和感。
空気を吸いに表に! 石壁を覆う蔦と、ノウゼンカツラの花。

午前中のゲームを終えた子供たちが遊び始め、やっと少し賑やかに。

広い庭の柵を出ると、少しの草原の向こう、すぐこの景色。
2,3日前に、子供たちはこの中程まで登ったそうです。

上の写真の、北に続く部分。 何とも凄い岩肌。
この辺りはフリウリ・ドロミーティ山系に含まれ、
翌日見たヴァルチェッリーナ渓谷も素晴らしかった!

「お昼は手で食べる」とは聞かされていましたが、ピンと来ていませんでした。
が、ホントに、手で直につまんで!

まぁ、子供たちには、キャンプならではの気晴らしの遊びなのでしょう。
こんな風にも!

まぁ、私にはプラスティックのフォークを渡して貰えましたが。
1週間毎日お昼は手づかみの食事らしいのですが、この日、はしゃぎ過ぎて
パスタを庭にばら撒いた子がいたとかで、お叱りを。

この後2列に皆が並び、1歩ずつ進みながらのパスタの回収が行われました。
大人のボランティアは、全部で14,5人でしょうか、しっかりと統率しています。
キャンプ参加費用は、1週間食事保険込みで220エウロとか。
ボランティアで運営されるから、この費用で済むのでしょうね。
既に27年目の今年のキャンプと。
ボランティアで運営されるから、この費用で済むのでしょうね。
既に27年目の今年のキャンプと。
午後は、いよいよカタカナ書きの実践を。
夏のキャンプのテーマは、ボランティアが集まり1年かけて案を練り、準備をして
夏のキャンプのテーマは、ボランティアが集まり1年かけて案を練り、準備をして
臨みます。 日本情緒の絵もたくさん描かれ、部屋の飾りつけに。
朝の体操は、空手の型を取り入れ、一度の食事は、箸を使って食べたそう!
私に話が来たのもこの冬で、全部の子供の名前のリストが届き、
カタカナをPCで打ち届けていました。
やはり2班に分かれ、片方は簡単な折り紙を、片方は、布に各自の名前を
ポスターカラーで書き、その横に好きな言葉などを。
ポスターカラーで書き、その横に好きな言葉などを。
折り紙では、鶴を折って見せ、唯一、折れるのが鶴!で、
好きな子の名前を、カタカナではどう書くのか、この言葉は、漢字ではどう書くの、
と質問攻めで、日本字には書き順があるので、それの説明も。
好きな子の名前を、カタカナではどう書くのか、この言葉は、漢字ではどう書くの、
と質問攻めで、日本字には書き順があるので、それの説明も。
面白く、忙しく、彼らも楽しんでくれた様子!
その後に、おやつの時間。 この子の髪の毛、可愛いでしょ?!

最後の夜から2番目の夜に当たり、例年、この夜は一応、きちんとした食事会、
という事で、まずはシャワーをし、皆さんおめかし。
食堂も、飾り付けられ。

特別、というのは、こんな風に男性群と女性群が分かれ、籤によりこの夜のカップルが
決定。 ボランティアの男性は、きちんとスーツで、男の子もジャケット姿の子が。
決定。 ボランティアの男性は、きちんとスーツで、男の子もジャケット姿の子が。

女性群は、籤で名前が呼ばれると前に出て、お相手の決まるのを待ちます。
女の子も、お洒落をしているでしょう?

上を見ているのは・・
入り口階段の上に籤係がいて順に名前を読み上げるのですね。
期待を持たせ、笑わせながら、名前を!
期待を持たせ、笑わせながら、名前を!

微笑ましいカップルも出来るし・・

逆の年の差で、男の子が照れたり・・!
でもさすがイタリアの男の子、ちゃんと騎士役を務めます。
でもさすがイタリアの男の子、ちゃんと騎士役を務めます。

なにせ、6歳からの子供たちですから、可愛い未来の貴婦人も・・。

年長のスタッフ組ともなると、ボランティアの男性と、余裕のお相手が!

食事も済む頃合に皆さんの写真を。 カタカナ、折り紙での触れ合いで
かなり打ち解けていて、イタリア人は、大人も子供もしっかり決めて見せます!

こんなカップルも・・

ふざけてみせる年長組。

少しブレたけど、可愛いでしょ?

夏のキャンプの思い出に

キャンプのお兄ちゃんと

この可愛い2人!

イタリアの男の子はこんな風に育てられるのですぞ!

美人の子が多い!

小さな子が1人でキャンプに参加しても物怖じしていませんね。
年上の子がしっかりフォローです。
年上の子がしっかりフォローです。

こちらも、美人! 右は、ボランティアの方。

ボランティアのお3人。 1週間仕事を休んで、このキャンプに参加です。

全部は到底ご紹介できませんが、キャンプの雰囲気、お分かりでしょうか?
この夜、イタリア語では「アルテ・マルツィアーレ・武術」と訳せましょうか、
チャンピオンが来られて、実技をご披露。
チャンピオンが来られて、実技をご披露。

空手、殺陣、体操的な要素も組み入れた物で、場所が狭かったですが、迫力!
夜の外は寒い程ですが、子供たちは輪になり、馬が走る、走る、という音頭にあわせ、
膝をたたきながら、わぁ~っと。 飛ぶ、飛ぶというと、ジャンプ、ジャンプ。
膝をたたきながら、わぁ~っと。 飛ぶ、飛ぶというと、ジャンプ、ジャンプ。

先に寝に行きましたが、(10時半過ぎだよ)、彼らは遅くまで騒いで、遊んだ様子。
翌朝も良く晴れ、朝食の後皆と別れ、チモライスの町、バルチスの湖を見に。
いやぁ、子供の時から殆ど一人遊びの私には、大変珍しい体験で興味深く、
多少でも日本に、日本文化に興味を持つ切っ掛けになると良いなぁ、と思った事でした。
多少でも日本に、日本文化に興味を持つ切っ掛けになると良いなぁ、と思った事でした。
◆*◆*◆
毎日、暑いですねぇ!
ナポリターノ大統領ご夫妻が夏のヴァカンスにお出かけのTVニュースがあり、
ナポリターノ大統領ご夫妻が夏のヴァカンスにお出かけのTVニュースがあり、
フェリーから出て来られる大統領は、肩から斜めにポシェットをかけ(黒のスーツ)
手には黒の書類かばん。 以前も、このかばん持ち姿を見た事あり!
手には黒の書類かばん。 以前も、このかばん持ち姿を見た事あり!
奥様は、赤い柄のブラウスに白のスカート。 で、手には黒のボストンバック。
お二人ともお若くないのに、奥様のバックくらい、誰かが持って上げれば!
と、如何にもの、イタリア式が気になりました。
まぁ、後から大きな鞄が届くにせよ、率直過ぎるのも、時に気になる日本気質。
皆さんも、暑さにお気をつけてどうぞ!
と、如何にもの、イタリア式が気になりました。
まぁ、後から大きな鞄が届くにせよ、率直過ぎるのも、時に気になる日本気質。
皆さんも、暑さにお気をつけてどうぞ!
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