引き続き有難うございます! イタリア最北東部、国境の街トリエステから
西に約15k、トリエステ湾に臨み、絶景の眺望を持つドゥイーノのお城・
Castello di Duinoのご案内を続けます。
西に約15k、トリエステ湾に臨み、絶景の眺望を持つドゥイーノのお城・
Castello di Duinoのご案内を続けます。
写真は今回5月末の訪問の際写したもので、眺めが素晴らしい、なんぞと
呑気に言っておりますが、現在廃墟になっている古い10世紀からのお城が出来た
当初は、それ以前のローマ期からの要塞があったと言い、16世紀のこのお城も
やはり懸崖絶壁上の要塞として恰好の役割を果たしていた事でしょう。
呑気に言っておりますが、現在廃墟になっている古い10世紀からのお城が出来た
当初は、それ以前のローマ期からの要塞があったと言い、16世紀のこのお城も
やはり懸崖絶壁上の要塞として恰好の役割を果たしていた事でしょう。

さてここからは2階のお部屋で、壁の厚さにご注目を!
厚みを利用して、すっぽり暖房機が収められているのですね。
厚みを利用して、すっぽり暖房機が収められているのですね。

古いお城を訪問した時は壁の厚さにいつも驚くのですが、窓辺はその厚さを利用し
座れる様になっていたりで、城に住んだ中世の人々の、外の世界への憧れも感じます。
座れる様になっていたりで、城に住んだ中世の人々の、外の世界への憧れも感じます。
窓から、この様に海が!
部屋の窓から海が見える、しかも建物の隙間の海ではなく、
広い水平線が見えるなんて、大変贅沢な事ですよねぇ!
広い水平線が見えるなんて、大変贅沢な事ですよねぇ!

ですが私の様な人間には、気が散る事も確か!
昔、海の無い長野から神戸の西の山の上の中学に転校した時、一日中
海を眺めておりました。 幸か不幸か、3週間後にまた転校という事になり!
昔、海の無い長野から神戸の西の山の上の中学に転校した時、一日中
海を眺めておりました。 幸か不幸か、3週間後にまた転校という事になり!
こちらは奥が礼拝堂で、入れません。

ちょっと私室風イメージがある部屋で、楽器や肖像画など。

美しい衣装箪笥と、お揃いの書き物机。

この緑色は、本当はもっと柔らかい薄い緑色で、机の上に吸い取り紙の揺らす形、
懐かしい形が見えます。
懐かしい形が見えます。
快晴の暑い日曜で、海にはたくさんのヨット、ボート。 養殖の筏や杭も見えます。
何の養殖だと、レナートが教えてくれたのですが・・。

メールが届き、コッツェ・Cozze、ムール貝の養殖だそう。
お城のすぐ近くからこの海辺の崖上を通り、東のシスティーナ・Sistinaまでの
約2kの散歩道は「リルケの小道・sentiero RILKE」と呼ばれる、切り立った崖。

この一帯は、カルソ・Carsoと言われる石灰岩の地域で、
厳しい眺めではありますが、白いので、重苦しい印象は受けませんよね。

厳しい眺めではありますが、白いので、重苦しい印象は受けませんよね。


一番奥に見える大きな街がトリエステで、左手前に海に突出す白いお城が
ミラマーレの城。

リルケの小道 ・ ドゥイーノ ・ Duino
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460993159.html
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460993159.html
トリエステ ・ ミラマーレ Miramare
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460993347.html
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460993347.html
ミラマーレのお城はどの部屋からも海が見える素晴らしさで、かのエリザベス皇妃
シシーも何度か訪れたのだとか。
建設したマッシミリアーノ(マキシミリアン)はメキシコ皇帝となり旅立って行き、
僅か3年後、かの地で革命の為銃殺刑に。
建設したマッシミリアーノ(マキシミリアン)はメキシコ皇帝となり旅立って行き、
僅か3年後、かの地で革命の為銃殺刑に。
初めて知った時は驚きましたが、考えて見ると、既に19世紀の後半で、
日本でも明治維新に、新たな政治気運が各地で巻き起こった時代。
逆にヨーロッパは未だ宮廷文化だったのだなぁ、と、歴史の横の繋がり広がりにも
もっと目を向けないと、と気が付いた事でした。
日本でも明治維新に、新たな政治気運が各地で巻き起こった時代。
逆にヨーロッパは未だ宮廷文化だったのだなぁ、と、歴史の横の繋がり広がりにも
もっと目を向けないと、と気が付いた事でした。
お城の崖のすぐ下辺りにも、たくさんのボートが舫い・・、
う~ん、やっぱりカメラを持っていると、覗き趣味になるなぁ。

食卓もセットされ、



彩がなかなか可愛い気もするのですが、コップなど、家紋が入っているにせよ、
少し形や厚さが無粋な気も・・、失礼!
この大きな大きな燭台! ローソクの足元からコップの口まで50cm程。
う~ん、ローソクの時代も、このお城は知っているのですねぇ。
う~ん、ローソクの時代も、このお城は知っているのですねぇ。

音楽室、と呼んで良いかと。

各室に楽器があるのはお気づきと思いますが、このご一族は代々音楽に親しみ、
奏した様子。 後でご覧頂きますが、大変な数の楽器のコレクションもあり、
一家揃ってこの部屋で音楽を合奏し、愉しみ、お客様のおもてなしにも、と。
奏した様子。 後でご覧頂きますが、大変な数の楽器のコレクションもあり、
一家揃ってこの部屋で音楽を合奏し、愉しみ、お客様のおもてなしにも、と。
壁にある絵画は、騎馬像とか枢機卿とかで、ご一族、またはご親族から輩出の
人物でしょうね。 はい、世の中色々でございますです!
人物でしょうね。 はい、世の中色々でございますです!
3階にあるテラス、 既に何度も繰り返していますが、
まさに素晴らしい180度の眺望!
まさに素晴らしい180度の眺望!

ヨットが舫い、

右上のぼんやりは・・、
テラスの柱にからむジャスミンの花。 咲き誇り、むせるような甘い香りを一面に。

古い城の廃墟越しに広がる海。 潮目が光ります!

居心地良さそうな、読書に最適の部屋の隅。

図書室があり、この左右にも床から上までぎっしり。 中に入れず薄暗く、
これ一枚だけブレずに撮れました。 やはり、殆ど革製本。
これ一枚だけブレずに撮れました。 やはり、殆ど革製本。

ご一家で、こうして合奏の練習もされ、愉しまれたのでしょう。

廊下にずらっとコレクションが並んでおり、これで半分、いやもっと少ないかも、



みな弦楽器で、中には名のある楽器、由緒あるものも含まれている様子ですが、
説明を全て読む余裕も、それほどにもの関心も・・、とにかく、品数が多すぎ!
はい、弦楽曲は大好きですが、名手の弾くCDを聴くのが良い、無粋な人間で。
薄暗い廊下から再度テラスに出て、海の眺めを愛で。


そうですね、次のチャンスにはあの古いお城の廃墟にも行ってみたいもの。
2回に渡るお付き合い、有難うございました!
◆*◆
この夏は、暑い日が少し続くと嵐が来たり雨になったり。 まぁその分、涼しく
凌ぎやすくなるので助かりますが、おかしな夏には違いありません。
凌ぎやすくなるので助かりますが、おかしな夏には違いありません。
今朝のプールも、昨夕からの雨で余りにも水の温度が下がったと、屋内に変更、
さぁ、そうなると子供達のコースもあり、大賑やかでコーチの声も聞こえません!
さぁ、そうなると子供達のコースもあり、大賑やかでコーチの声も聞こえません!
明日からまたお天気になるという予想ですが、さて・・。
金曜日に、パドヴァで今月末まで開催の「グアリエントとパドヴァ・カッラーラ家」の
展覧会に友人と出かける予定です。
金曜日に、パドヴァで今月末まで開催の「グアリエントとパドヴァ・カッラーラ家」の
展覧会に友人と出かける予定です。
久し振りのパドヴァなので、写真も見て頂けるよう、展覧会の様子もお知らせ
できるようにと思っていますが。
できるようにと思っていますが。
再度見て読んで頂こうという時に自分の古い記事にリンクし、見直すのですが、
時になんとまぁ、と我ながらその物足りなさ、ずさんさに驚き・・、
ですが、ご勘弁願います!!
その想いがある分、今も少しずつでも努力していますので、・・ホンマだすぅ。
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