先週半ば、グループのバス遠足で、トレンティーノ・アルトアディジェ州の
ヴァル・ディ・ノン・Val di Non・ヴァル渓谷に行って来ました。
ヴァル・ディ・ノン・Val di Non・ヴァル渓谷に行って来ました。

イタリアの一番北にあるアルト・アディジェ州の中にあり、リンゴを始めとする
果樹栽培でとりわけ有名なヴァル・ディ・ノン。
「リンゴの道」と呼ばれる程の産出量で、畑の面積は西に続く
ヴァル・ディ・ソーレと共になんと7000ヘクタールもあるそう。
果樹栽培でとりわけ有名なヴァル・ディ・ノン。
「リンゴの道」と呼ばれる程の産出量で、畑の面積は西に続く
ヴァル・ディ・ソーレと共になんと7000ヘクタールもあるそう。
この日はサンゼーノ・Sanzenoという町から東に約3kの山の中にある
サン・ロメーディオ・San Romedioという修道院教会、
そしてトレント一帯を8世紀間に渡り領有し司教でもあったトゥム家の城、
現在は博物館となっているのを見学するのが目的でしたが、
サン・ロメーディオ・San Romedioという修道院教会、
そしてトレント一帯を8世紀間に渡り領有し司教でもあったトゥム家の城、
現在は博物館となっているのを見学するのが目的でしたが、
秋晴れの快晴の一日、まさに素晴らしい遠足日和で、大いに楽しみ撮りまくって
来ましたので、今日はまず、ヴァル・ディ・ノンの空気を味わって頂き、
サンゼーノにある三殉教聖人の祀られた聖堂をご覧頂きます。
我がコネリアーノから途中朝食休憩を入れて三時間半程、高速は通らず、
北西に向かう山間の道を通りトレント・Trentoに抜け、暫くの後
ボルツァーノ行きと別れ西に。
来ましたので、今日はまず、ヴァル・ディ・ノンの空気を味わって頂き、
サンゼーノにある三殉教聖人の祀られた聖堂をご覧頂きます。
我がコネリアーノから途中朝食休憩を入れて三時間半程、高速は通らず、
北西に向かう山間の道を通りトレント・Trentoに抜け、暫くの後
ボルツァーノ行きと別れ西に。
随分と苦労し写真を削ったのですが、そう、見せたがりで、纏めようと40枚に!
整理整頓大得意のshinkai、はい、お茶でも入れて、ごゆっくりどうぞ!!
上の写真はトレントを過ぎての、道路標識。 Val di Nonも見えます。
整理整頓大得意のshinkai、はい、お茶でも入れて、ごゆっくりどうぞ!!
上の写真はトレントを過ぎての、道路標識。 Val di Nonも見えます。
地図をどうぞ。 左下に矢印をつけた国道SS43でサンゼーノまで行き、
サン・ロメーディオの修道院をまず見学。
サン・ロメーディオの修道院をまず見学。

町に戻って聖堂前の広場でパニーノのお昼、後ほど写真を、そして戻りにAの印
Ton・トンという町の高台にあるトゥムのお城博物館を、という行程。
電車でボルツァーノには2度ほどありますが、ヴァル・ディ・ノンは初めてで、
とても興味深かったです。
Ton・トンという町の高台にあるトゥムのお城博物館を、という行程。
電車でボルツァーノには2度ほどありますが、ヴァル・ディ・ノンは初めてで、
とても興味深かったです。
朝の6時半まだ暗い内に出発。 谷間の道を走る時には、雲が湧き横を流れ、
トレント辺りでは、葡萄の畝というか枝の伸ばし方が、まるでテントを張る様に
広げているのも興味深く、
広げているのも興味深く、

渡り鳥が移動するのも見、

渓を溯る内にもどんどん果樹畑が広がり、リンゴ畑が多くなっていくのが
良く分かります。
良く分かります。

点在する村の景色。 家の作りも教会の鐘楼もティロル風に。

道の曲がり角にあった土地の物産店。 リンゴがやはり目に付きますが、

下がっている宣伝ビラには、アルト・アディジェのスペック・燻製ハム、
自家製ストゥルーデル・リンゴや干し葡萄、イチジクなどの入った巻ケーキ、
そして土地のジャガイモ。
曲がり角の、如何にも北の匂いのする小さな教会。

上り坂から見る、谷の村、家々。 下の写真のは、きっと間違いなく城館ですね。


サンタ・ジュスティーナ湖・Lago di Santa Giusutina.

谷を渡る橋。 既にもうかなり高い位置でしょう?

谷の向こうに見える集落。 道をぐんぐん上りつつ迂回して近づいて行きますが、


下の写真がサンゼーノの町であるのを、写真整理をしていて気が付きました。
谷の眺め。 奥に見える高山群はブレンタ連山とでも、既にかなりの雪が見え、

薪が積まれ、しっかりの冬準備。


サン・ロメーディオへの曲がり道を通りすぎ、少し戻り・・、

こちらがサン・ロメーディオの聖所。700mの高さの険しい岩山の上に、
小さな教会が5層に次々と上に聳える興味深いもの。
小さな教会が5層に次々と上に聳える興味深いもの。
ですが、今回はこれ1枚で次回にお預けですワン、ははは。

という所で、サンゼーノの町に戻ります。
リンゴ畑の畝には既に覆いの準備も整い、さぞや冬は寒く雪も多いのでしょう!
リンゴ畑の畝には既に覆いの準備も整い、さぞや冬は寒く雪も多いのでしょう!

住人は1000人足らず、海抜641mの小さな町ですが、紀元前6世紀頃から
住民のいた歴史が残り、この一帯の経済の中心地でもあった様子。
住民のいた歴史が残り、この一帯の経済の中心地でもあった様子。
大男サン・クリストーフォロのフレスコ画が残る教会も見え、

町の南外れの大変美しいサンティ・マルティリ・Basilica dei SS.Martiri・
殉教聖人聖堂。
殉教聖人聖堂。

16世紀の建設で何度か改修されているとの事。 ゴシック・ルネッサンス様式で、
上り坂の写真で見て頂いた鐘楼はロマネスクの美しいもの。
上り坂の写真で見て頂いた鐘楼はロマネスクの美しいもの。
正面の半円内には、聖母子と、教会名由来の三人の聖殉教者。

内部様式は洗練されており、

入り口上部の薔薇窓。 やはり北の国の匂い。

薔薇窓手前に祭壇なのか、オルガンなのか、逆光で漸くに片側だけ撮れた、
素晴らしく手の込んだ細工がありました。
素晴らしく手の込んだ細工がありました。

教会内は3廊式で、主祭壇の右側のこの礼拝堂が、397年5月29日に起こった
三人の伝道者の殉教を伝えます。
三人の伝道者の殉教を伝えます。


3人はトルコのカッパドキア!からやって来た伝道者で、多分真ん中が助祭だった
というシジンニオ・Sisinnioと、読師マルティーリオ・Martirio、そして
守門・最下級権能のアレッサンドロ・Alessandro.
というシジンニオ・Sisinnioと、読師マルティーリオ・Martirio、そして
守門・最下級権能のアレッサンドロ・Alessandro.
彼らはミラノの司教アンブロージョの意思により、まだまだ異教徒の多いこの地で
伝道を始めかなりの成果を得ますが、 それが逆に、サトゥルノ・Saturno信仰の
中心でもあった土地の民衆の怒りをあおり、彼らの祭日に襲われ惨殺されたという物。
今のこの教会がある地で亡くなり、葬られたのを祀っているというのですが、
伝道を始めかなりの成果を得ますが、 それが逆に、サトゥルノ・Saturno信仰の
中心でもあった土地の民衆の怒りをあおり、彼らの祭日に襲われ惨殺されたという物。
今のこの教会がある地で亡くなり、葬られたのを祀っているというのですが、
397年! 1600年以上も前のお話で、おまけに伝道者達がカッパドキアから
やって来たという・・! 何やら遠くて近いというのか、それにしても、
当時の人々の世界観はどんなだったか、と思われませんか?!

さて教会を出て来ると、前の広場の一角のバスを駐車していた所で、
お昼のパニーニが作られ、渡されている最中。
お昼のパニーニが作られ、渡されている最中。

いつも遠足の日は、土地のアグリトゥリーズモやバールで安く食べるのですが、
この日の遠足代金は30エウロ、お昼は袋入りお弁当、と書いてあったので、
場所柄便宜にそうするのか、と思っていましたら、
この日の遠足代金は30エウロ、お昼は袋入りお弁当、と書いてあったので、
場所柄便宜にそうするのか、と思っていましたら、
なんと即席のサーヴィステーブルが組み立てられ、パンとハム類、チーズ、左端に
見えるタッパーにはアーティチョークのマリネーが入っており、
見えるタッパーにはアーティチョークのマリネーが入っており、
各自がハムだチーズだと注文すると、こんな風に薄く切ってパンにたくさん挟んで
渡してくれるのですね。 はい、バスの運転手君がここでも働いてくれてまして。

shinkaiはチーズを何枚も挟んだパンを貰い、アーティチョークを頭と軸を互い違いに
4つ程挟み、ははは、大口開けてかぶり付き、それも皆立ち食いで!
4つ程挟み、ははは、大口開けてかぶり付き、それも皆立ち食いで!
赤と白のワインも用意されていて、プラスティックのコップにしっかり注いで貰い、
目の前に広がる陽の輝くリンゴ畑を眺めながら、お喋りしながら・・。
美味しかったぁ!!
目の前に広がる陽の輝くリンゴ畑を眺めながら、お喋りしながら・・。
美味しかったぁ!!
パニーノのお代りも、ワインのお代りも出来、久し振りに美味しいパニーノを
食べた気がした事でした。
食べた気がした事でした。
そのうちに葡萄も出てきて、小さな一房を貰い、

少し落ち着いた頃には、小さく切ったトルタとリモンチェッロも!
もう言う事なしの、美味しい秋の日のお昼でしたぁ!
もう言う事なしの、美味しい秋の日のお昼でしたぁ!

で、お腹がくちくなると、ははは、どうしたって目の前の誘惑、リンゴ畑にね?!
黄色いリンゴ畑の方は既に収穫が済んでいましたが、こちら背の高い赤いリンゴ、
不二みたいなリンゴですが、木によっては、まだこんなに!!

不二みたいなリンゴですが、木によっては、まだこんなに!!


それはもうしっかり、一つ赤いのを頂きましたです!
谷の傾斜地に広がるリンゴ畑、隣の畑はまだ小さな木で、谷向こうの村がこんな風に。


皆が其々にお土産を手に戻ってきて、ははは、さて、それからが食後のひと騒ぎ。
頭に乗せて写真を撮らせたり、shinkaiは一つ胸に入れ、ジュリアーナが
撮ったりしているうちに、shinkai、2つ入れろ、というリクエストがあり、
OK! と2つ入れ両手で下から支え、うふん、の悩殺ポーズ!!
頭に乗せて写真を撮らせたり、shinkaiは一つ胸に入れ、ジュリアーナが
撮ったりしているうちに、shinkai、2つ入れろ、というリクエストがあり、
OK! と2つ入れ両手で下から支え、うふん、の悩殺ポーズ!!
大笑いの内に一人が、この写真は来年の成人教室の募集に使おう、参加すると
こんな風に効果が出ます、と書いてさ、って!!
がはは、お嫁に行けなくなるやんかぁ!!
・・あっ、今ぎょっとしたそこの人、冗談に決まってるやんかぁ!!
こんな風に効果が出ます、と書いてさ、って!!
がはは、お嫁に行けなくなるやんかぁ!!
・・あっ、今ぎょっとしたそこの人、冗談に決まってるやんかぁ!!
皆満足の一時を過ごし、さて道を下り、トゥム城に向かいますが、
ヴァル・ディ・ノンの有名なリンゴ「メリンダ」の看板が見えました。
ヴァル・ディ・ノンの有名なリンゴ「メリンダ」の看板が見えました。

そう、メリンダはゴールデン・デリシャスの種で甘くて爽やかな味でD.O.P・
Denominazione di Origine Protetta・原産地名称保護なのです。
イタリアのリンゴ総生産の15%がこのヴァル・ディ・ノンだそうですが、
先日の「おお、信州人!」では、長野生まれの「シナノ・ゴールド」が
今ボルツァーノの試験場で着々と育てられ、デヴューする日も近いとか!
甘くてジューシーでとても美味しいそうで、楽しみですねぇ!
先日の「おお、信州人!」では、長野生まれの「シナノ・ゴールド」が
今ボルツァーノの試験場で着々と育てられ、デヴューする日も近いとか!
甘くてジューシーでとても美味しいそうで、楽しみですねぇ!
という所で、最後は見せびらかしの1枚、トゥム城です。
30年前まで実際に代々の居城だったそうで、中はなかなかの物でした。
お楽しみに!
30年前まで実際に代々の居城だったそうで、中はなかなかの物でした。
お楽しみに!

長~い本日の最後を〆ますのは、ははは、サンゼーノで頂いて来たリンゴで~す!
裏側がまだ少し青かったので、今熟成中、が、もうそろそろ食べ頃で~す。

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