・ n.1 山の人々のかっての生活は、・ 夏祭り

今日ご覧頂くのは、昨夏に行ったシロールの息子の山の家から、夜皆で出かけた
近くの村の夏祭り、日本の様にお神輿が出るとか、お神楽があるとかはなく、
多分に村おこしや村人自身の楽しみも兼ねてでしょう、
山に住む人々の、かっての生活を再現して見せる、という物。

今頃イタリアの各地で、中世回顧のお祭りが流行っていますが、それとも一味違う、
でも大変興味深い楽しい催しでしたのでどうぞ、ご覧下さいね。

昨年は自分のカメラを持たずに出かけ、セルジョのコンパクトカメラを借りての
写真で、他にセルジョが写した物もあります。
先ほど彼に電話をし、ブログに彼や孫が登場する事、彼の写真も使う事に
了承を求めましたら、はは、大喜びでOK!
       
トップはセルジョ・Sergioの撮った、奥の白い鐘楼の見える村がシロール/Siror.

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n.1 夏の思い出 ・ 山の家、庶民の避暑地
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461527165.html

n.2 夏の思い出 ・ 山の家、庶民の避暑地
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461527243.html
  


夏祭りはトランザックワ・Transacquaという村で、シロールから歩いて2,5k程。
勿論散歩を兼ねてですから歩いて行き、そうで~す、村の中を歩き回り、帰り道もで
結構な距離になりますが、皆さんには当たり前で・・。
 
こちらは村外れにある、共同洗濯場。

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そうご存知ですよね、昔はお湯の中に洗濯物を入れ、汚れを落とす為に灰を入れて
ぐつぐつ煮て・・、ほら、左に灰の入ったバケツも見えますね。

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で、洗濯物につく嫌な匂い消しに、この植物を入れたのだそう。

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今の香りの良い柔軟剤の代わりで、いつの時代も女たちの愛情と知恵が見えますねぇ! 
    
追記です。
この植物の写真を見て興味を持ち、何の植物かと探して下さったフランスの
ブルゴーニュにお住まいのOtiumさんが、この夏の旅行で突きとめて下さいました。
「ニガヨモギ」という名で、こちらをどうぞ。
http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-1461.html



汚れを落とすには、洗濯板の上でゴシゴシやるだけでなく、こんな風にブラシも使い、

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セルジョの孫のサミーラ・Samiraが村のシニョーラに教えて貰い、恐るおそる・・。



こんな風に、山の水を引いて来ているこの共同水槽で、洗濯しながら濯ぎながら、
お喋りが弾んだのでしょうねぇ。

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こちらは、昔の炭を入れるアイロンを使って見せるシニョーラ。

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後ろに素晴らしい麻のテーブル・クロスがあり、セルジョの奥方のドナテッラ・
Donatella が訊ねましたら、彼女のお姑さんの物だったそうで。



村の中を歩きながら出会った美少女。 そう、こんな風に皆さん、衣類も昔風な物を。

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これはちょっと分かり難いかもですが、広場の一角に運んで来た木の橇を
今から組み立てるシニョーレ。

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橇は雪の上を滑って遊ぶ橇ではなく、高所で草刈をした後、下の村に運ぶ為の橇。
既に一杯やっているのか、とにかくゆっくりで、ははは、我々が戻る頃になっても
まだ全部出来ていませんでしたぁ。



これが上の橇のミニチュア版。刈った草を包んでこんな風に、ね。
切った木材も運んだようです。

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このシニョーレの前にある四角い箱、これはザンゴラ・zangoraという
バターを作るための撹拌器。

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ええ、パッチワークをされる方ご存知ですよね、ザンゴラというモチーフのあれです。
残念ながら、中の様子は見れませんでしたが。

ザンゴラの左下に見える四角い木形は・・、



この木形、底に模様も見えますが、これがバターを流し込んで固める木形で、
ちょっぴりをパンにつけて味見できるように。 これが本当に美味しいバターで!!

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イタリアのバターは美味しいと思いつつ、日本のより塩味が薄く、時に物足りなく
思うのですが、これは、もっとおくれ! と言いたい程に美味しかった。



さて、こちらは手作りチーズ。 型に入れて作ったのを、小さく切って、

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こちらののシニョーレがこんな風に焼いて、       

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食べさせてくれま~す! ええ、美味しかったですがね、

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それよりも、この2人が可笑しいでしょう? 爪を黒く塗った彼女が悠然と腰をひねり、
彼の方はもうまるで無抵抗、されるがまま、という感じでね。ははは。

そう、皆さん一杯やりながらでして、
上のザンゴラの横にも、空のコップがあるのに気が付かれました?



少し写真が暗いですが、こちらも食物、リンゴの輪切りのテンプラ、というのかな、
これも美味しいのですが、こちらはお金を払ったと。

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あちこちの広場で、かっての労働、仕事の実演もあり、
       
こちらは手前が麻、奥の立てたのがカーナパ・canapaという麻の一種、
だったと思いますが、取り違えておりませんように。

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それを8日間かな、水に浸して柔らかくした物から繊維を取り、糸に紡ぎ、
布を織る訳で、これは鉄の針の間を通し、繊維を細かく裂く作業。

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これはカーナパの繊維をこの器械の間を通しつつ上から打ちつけ、柔らかくする作業。
そう、上の丸いハンドルの内側が、2つの溝になっているのですね。
       
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夏の衣料に最適の麻の布。 麻はとても薄く手触りのよいのもありますが、
カーナパの方は少しゴワゴワする、繊維が固い物と。

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シニョーラが大変丁寧に、繊維を取りだす工程を教えてくれたのですが、
すみません、1年経ってみると細かい部分をしっかり忘れ・・。

以前、刺し子や菱刺しに熱中していた頃読んだ物に、綿は暖かい土地だけですが、
麻は日本の東北地方でも栽培でき、洗ってすぐ乾く麻は夏の農作業には良いものの、
東北の冬の寒さには暖かさを保てず、
何枚か麻の布を重ね、それに綿糸で刺したのが菱刺しの初めとか。

上の写真の様に、糸を紡ぎ布を織り、家族の衣類を調えるのが女性の大きな仕事の
一つであり、また売る事も出来る現金収入の道で、手仕事の上手い女性が良い嫁で、
嫁ぎ先も選べたとか、不器用な人は、てつぬけと言われ・・と!

こうして改めて見ると、今は趣味の部類に入るこういう仕事も、
洋の東西を問わず、かっては女達の重要な仕事だったのを実感です。



こちらは毛糸編み。 ええこれも好きで、アラン模様にも凝りましたっけ。

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裁縫のグループもいて、ほら、このミシン、手回しなのですよ。

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ご覧の通り、この辺りはドロミーティの麓、南ティロル。

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さて、男達の労働は・・、まず、切り倒した木の樹皮をはぐ事。

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かっての水道管作り、60年前まではこんな風に、と。

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凄いですねぇ、幹の真ん中をくり抜いているのですよ!
勿論2つに割り、溝にくり抜いた樋もありましたが、正直この水道管には驚き!



こちら年配のシニョーレは、木靴の底作り、

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こんな風に。

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これと同じ物を、ウンブリアの民衆博物館で見た事があります。
上側部分がどうなるのか、ご覧下さい!
民衆伝統博物館 ・ チッタ・ディ・カステッロ ・ Città di Castello
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462901367.html



これは籠作り。

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日本の籐の籠、竹かごと同じテクニックですが、日本から持参の竹籠は湿度の問題から
じきに割れました。 そう、漆器も難しいと聞きますが、
こちらでは藤は使いますが、やはり用いる材質が違いますね。



最後はセルジョの写した写真をどうぞ!
谷間に細くカーヴしつつ、町や村が続き、いかにも夏山の空気で、素敵でしょう?

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今朝電話した時には、いつ来るんか、待っているよ、と嬉しい言葉。
はい、箪笥へのお絵描きの宿題が、三食ハイキング付きで待っていて、ははは。
では、山の生活のお祭り、明日またお楽しみにどうぞ!
      

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