今日ご覧頂くのは、昨夏に行ったシロールの息子の山の家から、夜皆で出かけた
近くの村の夏祭り、日本の様にお神輿が出るとか、お神楽があるとかはなく、
多分に村おこしや村人自身の楽しみも兼ねてでしょう、
山に住む人々の、かっての生活を再現して見せる、という物。
近くの村の夏祭り、日本の様にお神輿が出るとか、お神楽があるとかはなく、
多分に村おこしや村人自身の楽しみも兼ねてでしょう、
山に住む人々の、かっての生活を再現して見せる、という物。
今頃イタリアの各地で、中世回顧のお祭りが流行っていますが、それとも一味違う、
でも大変興味深い楽しい催しでしたのでどうぞ、ご覧下さいね。
でも大変興味深い楽しい催しでしたのでどうぞ、ご覧下さいね。
昨年は自分のカメラを持たずに出かけ、セルジョのコンパクトカメラを借りての
写真で、他にセルジョが写した物もあります。
先ほど彼に電話をし、ブログに彼や孫が登場する事、彼の写真も使う事に
了承を求めましたら、はは、大喜びでOK!
トップはセルジョ・Sergioの撮った、奥の白い鐘楼の見える村がシロール/Siror.
先ほど彼に電話をし、ブログに彼や孫が登場する事、彼の写真も使う事に
了承を求めましたら、はは、大喜びでOK!
トップはセルジョ・Sergioの撮った、奥の白い鐘楼の見える村がシロール/Siror.

n.2 夏の思い出 ・ 山の家、庶民の避暑地
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461527243.html
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夏祭りはトランザックワ・Transacquaという村で、シロールから歩いて2,5k程。
勿論散歩を兼ねてですから歩いて行き、そうで~す、村の中を歩き回り、帰り道もで
結構な距離になりますが、皆さんには当たり前で・・。
勿論散歩を兼ねてですから歩いて行き、そうで~す、村の中を歩き回り、帰り道もで
結構な距離になりますが、皆さんには当たり前で・・。
こちらは村外れにある、共同洗濯場。

そうご存知ですよね、昔はお湯の中に洗濯物を入れ、汚れを落とす為に灰を入れて
ぐつぐつ煮て・・、ほら、左に灰の入ったバケツも見えますね。
ぐつぐつ煮て・・、ほら、左に灰の入ったバケツも見えますね。

で、洗濯物につく嫌な匂い消しに、この植物を入れたのだそう。

今の香りの良い柔軟剤の代わりで、いつの時代も女たちの愛情と知恵が見えますねぇ!
追記です。
この植物の写真を見て興味を持ち、何の植物かと探して下さったフランスの
ブルゴーニュにお住まいのOtiumさんが、この夏の旅行で突きとめて下さいました。
「ニガヨモギ」という名で、こちらをどうぞ。
http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-1461.html
この植物の写真を見て興味を持ち、何の植物かと探して下さったフランスの
ブルゴーニュにお住まいのOtiumさんが、この夏の旅行で突きとめて下さいました。
「ニガヨモギ」という名で、こちらをどうぞ。
http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-1461.html
汚れを落とすには、洗濯板の上でゴシゴシやるだけでなく、こんな風にブラシも使い、

セルジョの孫のサミーラ・Samiraが村のシニョーラに教えて貰い、恐るおそる・・。
こんな風に、山の水を引いて来ているこの共同水槽で、洗濯しながら濯ぎながら、
お喋りが弾んだのでしょうねぇ。
お喋りが弾んだのでしょうねぇ。

こちらは、昔の炭を入れるアイロンを使って見せるシニョーラ。

後ろに素晴らしい麻のテーブル・クロスがあり、セルジョの奥方のドナテッラ・
Donatella が訊ねましたら、彼女のお姑さんの物だったそうで。
村の中を歩きながら出会った美少女。 そう、こんな風に皆さん、衣類も昔風な物を。

これはちょっと分かり難いかもですが、広場の一角に運んで来た木の橇を
今から組み立てるシニョーレ。
今から組み立てるシニョーレ。

橇は雪の上を滑って遊ぶ橇ではなく、高所で草刈をした後、下の村に運ぶ為の橇。
既に一杯やっているのか、とにかくゆっくりで、ははは、我々が戻る頃になっても
まだ全部出来ていませんでしたぁ。
既に一杯やっているのか、とにかくゆっくりで、ははは、我々が戻る頃になっても
まだ全部出来ていませんでしたぁ。
これが上の橇のミニチュア版。刈った草を包んでこんな風に、ね。
切った木材も運んだようです。
切った木材も運んだようです。

このシニョーレの前にある四角い箱、これはザンゴラ・zangoraという
バターを作るための撹拌器。
バターを作るための撹拌器。

ええ、パッチワークをされる方ご存知ですよね、ザンゴラというモチーフのあれです。
残念ながら、中の様子は見れませんでしたが。
残念ながら、中の様子は見れませんでしたが。
ザンゴラの左下に見える四角い木形は・・、
この木形、底に模様も見えますが、これがバターを流し込んで固める木形で、
ちょっぴりをパンにつけて味見できるように。 これが本当に美味しいバターで!!

イタリアのバターは美味しいと思いつつ、日本のより塩味が薄く、時に物足りなく
思うのですが、これは、もっとおくれ! と言いたい程に美味しかった。
思うのですが、これは、もっとおくれ! と言いたい程に美味しかった。
さて、こちらは手作りチーズ。 型に入れて作ったのを、小さく切って、

こちらののシニョーレがこんな風に焼いて、

食べさせてくれま~す! ええ、美味しかったですがね、

それよりも、この2人が可笑しいでしょう? 爪を黒く塗った彼女が悠然と腰をひねり、
彼の方はもうまるで無抵抗、されるがまま、という感じでね。ははは。
そう、皆さん一杯やりながらでして、
上のザンゴラの横にも、空のコップがあるのに気が付かれました?
上のザンゴラの横にも、空のコップがあるのに気が付かれました?
少し写真が暗いですが、こちらも食物、リンゴの輪切りのテンプラ、というのかな、
これも美味しいのですが、こちらはお金を払ったと。
これも美味しいのですが、こちらはお金を払ったと。

あちこちの広場で、かっての労働、仕事の実演もあり、
こちらは手前が麻、奥の立てたのがカーナパ・canapaという麻の一種、
だったと思いますが、取り違えておりませんように。
だったと思いますが、取り違えておりませんように。

それを8日間かな、水に浸して柔らかくした物から繊維を取り、糸に紡ぎ、
布を織る訳で、これは鉄の針の間を通し、繊維を細かく裂く作業。
布を織る訳で、これは鉄の針の間を通し、繊維を細かく裂く作業。

これはカーナパの繊維をこの器械の間を通しつつ上から打ちつけ、柔らかくする作業。
そう、上の丸いハンドルの内側が、2つの溝になっているのですね。
そう、上の丸いハンドルの内側が、2つの溝になっているのですね。

夏の衣料に最適の麻の布。 麻はとても薄く手触りのよいのもありますが、
カーナパの方は少しゴワゴワする、繊維が固い物と。

シニョーラが大変丁寧に、繊維を取りだす工程を教えてくれたのですが、
すみません、1年経ってみると細かい部分をしっかり忘れ・・。
すみません、1年経ってみると細かい部分をしっかり忘れ・・。
以前、刺し子や菱刺しに熱中していた頃読んだ物に、綿は暖かい土地だけですが、
麻は日本の東北地方でも栽培でき、洗ってすぐ乾く麻は夏の農作業には良いものの、
東北の冬の寒さには暖かさを保てず、
何枚か麻の布を重ね、それに綿糸で刺したのが菱刺しの初めとか。
麻は日本の東北地方でも栽培でき、洗ってすぐ乾く麻は夏の農作業には良いものの、
東北の冬の寒さには暖かさを保てず、
何枚か麻の布を重ね、それに綿糸で刺したのが菱刺しの初めとか。
上の写真の様に、糸を紡ぎ布を織り、家族の衣類を調えるのが女性の大きな仕事の
一つであり、また売る事も出来る現金収入の道で、手仕事の上手い女性が良い嫁で、
嫁ぎ先も選べたとか、不器用な人は、てつぬけと言われ・・と!
一つであり、また売る事も出来る現金収入の道で、手仕事の上手い女性が良い嫁で、
嫁ぎ先も選べたとか、不器用な人は、てつぬけと言われ・・と!
こうして改めて見ると、今は趣味の部類に入るこういう仕事も、
洋の東西を問わず、かっては女達の重要な仕事だったのを実感です。
洋の東西を問わず、かっては女達の重要な仕事だったのを実感です。
こちらは毛糸編み。 ええこれも好きで、アラン模様にも凝りましたっけ。

裁縫のグループもいて、ほら、このミシン、手回しなのですよ。

ご覧の通り、この辺りはドロミーティの麓、南ティロル。

さて、男達の労働は・・、まず、切り倒した木の樹皮をはぐ事。

かっての水道管作り、60年前まではこんな風に、と。

凄いですねぇ、幹の真ん中をくり抜いているのですよ!
勿論2つに割り、溝にくり抜いた樋もありましたが、正直この水道管には驚き!
こちら年配のシニョーレは、木靴の底作り、

こんな風に。

これと同じ物を、ウンブリアの民衆博物館で見た事があります。
上側部分がどうなるのか、ご覧下さい!
民衆伝統博物館 ・ チッタ・ディ・カステッロ ・ Città di Castello
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462901367.html
これは籠作り。

日本の籐の籠、竹かごと同じテクニックですが、日本から持参の竹籠は湿度の問題から
じきに割れました。 そう、漆器も難しいと聞きますが、
こちらでは藤は使いますが、やはり用いる材質が違いますね。
じきに割れました。 そう、漆器も難しいと聞きますが、
こちらでは藤は使いますが、やはり用いる材質が違いますね。
最後はセルジョの写した写真をどうぞ!
谷間に細くカーヴしつつ、町や村が続き、いかにも夏山の空気で、素敵でしょう?
谷間に細くカーヴしつつ、町や村が続き、いかにも夏山の空気で、素敵でしょう?

今朝電話した時には、いつ来るんか、待っているよ、と嬉しい言葉。
はい、箪笥へのお絵描きの宿題が、三食ハイキング付きで待っていて、ははは。
はい、箪笥へのお絵描きの宿題が、三食ハイキング付きで待っていて、ははは。
では、山の生活のお祭り、明日またお楽しみにどうぞ!
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