・ n.1 ポジターノ ・ 海に面し、美しい特異な景観の町

ソッレントに引き続きご覧いただくポジターノ・Positanoの町。
ソッレントから山越えのアマルフィ側の半島の南側に位置する町で、
切り立った崖にへばりつくような家々と、前に広がる青い海。

狭い海岸べりに次々と展開する町の多いアマルフィ沿岸でも、これほど密に
びっしりと、というのは他になく、その特異さと美しさには驚かされますが、
アマルフィから一日出かけた様子をご覧くださいね。
    
アマルフィから約20kmの距離、バスで30分ちょっとだったと思いますが、
町の東の停留所で下り歩き出し、見えてくる町の眺め。ね、美しいでしょう?! 

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今いる位置の目の高さが、対岸の家並みの中程より少し上ですね、
大体この高さを国道がぐっと迂回しバスや町を通り過ぎる車も通り、
町の中心には斜めにだらだらと坂道を、ここは階段ではなく、ははは、を下ります。



地図をどうぞ。 まずソッレント半島での位置と、

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少し見難いですが衛星からの町の地図で、切り立った崖を国道SS163が
迂回カーヴしながら通る様子、他の道は地元の人達が車の乗り入れが出来る道。

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町の東端の突き出してカーヴする所でバスを降り、斜めにだらだらと下り、
突き当たる手前辺りから海に向かい、つまりヘアピンカーヴ式に曲がって浜に出る訳で。
       


道脇にこんなベンチもあり、

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覗き込むと、下のお家のテラスと青い海!
出かけた日は、朝のうち少し曇り気味だったのですが、徐々に晴れ午後は快晴。 
海がとても鮮やかな色でした。

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下り道はこんな感じで、 町が徐々に近づくのを正面に見ながら行くのは、
とても良い気持ち! 期待が高まります。 

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ほらね、道が狭いでしょう?多分この道を車で通るには、居住者であるとか、
仕事の為とかの許可が要るはず。



こんな小さいのに2人乗りが通ったり、前面両脇のぶつけた跡、見えます? ひひ。

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お店もあり、こんな品々も並び、

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これはドライ・トマト製作中と、唐辛子。

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こんな重たい由緒ありげな扉も見かけつつ、道を下り、

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道下に見えてくる浜。

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そしてほら、西側の家並みの下側と、

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上側! この特異な景観!! 他に類を見ません。

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この素晴らしい眺めは、こちらのTV・CMでもちょいちょい出ますし、
そうそう、映画「トスカーナの休日」にも出て来ましたね。

探しましたが良い場面が見つからず、浜でのイタ男ぶりを、ははは。
http://www.youtube.com/watch?v=8mIYapZI5II

こちらに船での短いポジターノ訪問を。       
http://www.youtube.com/watch?v=ZsZI5bXzgdY       



サンタ・マリーア・アッスンタ教会・Santa Maria Assuntaの丸屋根が、この高さに。
マヨリカ焼きのタイル屋根、色は太陽の黄色と植物の緑、とありますが、
ちょっと茶っぽく見えますね。

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さて国道筋から下って来て、折れ曲がって少し下に細長い広場があり、
そこの花壇の植え替え中。

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ちょうどイタリア共和国建国50年周年記念日間近で、お花で三色を
並べている所だったのですね。戻りにはもうちゃんと出来上がっていましたので、
次回にその成果をご覧いただきますです、はい。



その位置から振り返り、見上げる背後の崖の高さ!!

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町中に入ると、そう、どの道もこんな狭さでくねくねと。 そして脇道は
どこもかしこも階段で、こう言う町はもう歩くしかありませんね!

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正面2階の店のテントに、デリカテッセンと見えますね。 この日我らはこの店で
お昼を買い込み、ナイフとフォークも付けて貰い、浜で食べましたっけ。

ポジターノの町の猫ちゃんワンちゃんは既に。
       

お土産物の店先、この町もと言うよりアマルフィ海岸一体はレモンの特産地で、
リモンチェッロはとても有名。

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上に見える焼き物の看板には、I Profumi di Positano・イ・プロフーミ・
ディ・ポジターノ・ポジターノの香り、とあるのですが、
右手前に半分写っているのは、レモンの香りがする蚊取りで、名前忘れたぁ、
夏の夜に点けたり・・、
でもね、蚊取りはやはり、キンチョウかベープでござるよ! ははは。

あ、も一つついでに知ったげに言いますと、へへ、
ポ si ターノと書いて、なぜ ジ と濁るかと言うと、sが母音の間に挟まれると
シではなく、ジになるのですね。 アッシジ・Assisiの最後のsも同じですね。



町中の細い道を下りながら、ふと見上げる向かいの高い家並み。

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で、この目の高さに小学校あり! 校庭、そう、テラスで休憩時間を遊んでいます。

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賑やかな色の衣類店があり、

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こんなアーチの通路の店もあり、

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道の上に、蔓植物が屋根を作り・・。 夏はこの地は暑いそうですし、
こんな道は涼しくてよいかも。 それにしても、この一帯の植物の繁殖力は凄まじい!

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道が上下に交差し・・!

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そして出てくるサンタ・マリーア・アッスンタ教会前。
元は12世紀といいますが、現在残るのは18世紀後半のもの。

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脇にある鐘楼、こちらは128世紀初頭の建設で、

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鐘楼の下の扉の上にある浮き彫りは、中世の海の怪物と、魚と狐と。 なぜ狐?

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教会内部。 元は一廊式だったといいますが、現在は拡張され3廊式。

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祭壇には、黒い顔の聖母と、膝の上に小さい小さいキリスト。
これは12世紀頃、ベネデッティーノ派の僧侶が運んで来たものと。

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パイプオルガンは、下側に管が突き出す形。

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新しい華やかな教会の中に、古い虫食いの、物入れ式のベンチが片隅に。

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教会前広場を囲う塀に、古い教会の遺物がはめ込まれ・・。

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ポジターノの町は背後を高い山に囲われた温暖の地で、冬も6度以下になる事が
殆どなく、夏は長く暑いけれど、海風が涼しさを運んでくる、という
ローマ期からの休暇最適地。

近年この教会近くから、その遺跡跡が発掘されたと言いますが、
教会の床にも、古いモザイク床が残ってもいると。



どの道も、こんな階段道・・!

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浜に出て、見上げる西側の家並み、まさに壮観!! 他に言葉が・・。

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浜の後ろ、さっきの教会はすぐそこに。

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教会のマヨリカの丸屋根。 そうね、やはり黄色と緑色タイルね。

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東側の崖と重なる家々。

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夏はさぞ混むだろう浜もまだ人が居らず。 風も冷たくなく、ぬくぬくとした浜でしたよ。

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ぶぃ~~んと飛んで行くプロペラ機。

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浜はかなり細かい砂で、波も高くなく。 
波が打ち、引いては寄せ返す、というのは、見飽きませんねぇ!

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浜の東の端にある岩場、そこに打ち寄せる波を何枚も連続して撮っており・・。
何を考えていたのかと思いつつ整理していて・・、
     
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そう、何回かに1回打ち寄せる大きな波を撮りたかったのですね、
ついでにすぐ近くにいた男性があわてる姿もね、ははは。



ソッレント半島のちょっと突き出した岩場には、海賊船見張りの要塞・塔が
必ずありましたが、
こんな下手な、ははは、失礼、タイル画を浜の近くで。

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コーヴォ・デイ・サラチェーニ・サラセン人の巣、隠れ家、とでも。
アラブ人の海賊船が襲ってきて、戦っている場面ですが、

コーヴォXXというのは、すぐ近くのホテルの名と今回地図を見ていて気が付き。
次回に、近くの海賊見張りの塔の傍に行ったのも見て頂きますね。

アマルフィから、サレルノまで ・ バスの旅
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/468059853.html



今回の〆に、もう一度浜からのこの景観を!

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次回もお楽しみに、お願いいたしま~す!


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