・ n.2 サレルノの街、ちょっぴり旧市街とドゥオーモ

引き続き、サレルノの街のその2をご覧下さいね。

サレルノの街はナポリから南東に約55Kの位置にあり、電車で約40分程の距離。
その心算はなかったものの、半日程の街訪問で済んでしまい、
これを書く為に改めて読んでみると、見所は他にもたくさんあり、少し残念。

ですが、ドゥオーモ内には素晴らしいモザイクがあり、回廊も美しく、
ゆっくりと見て回り楽しみました。

まずはドゥオーモの中庭回廊からどうぞ。 入り口扉から見る鐘楼。

28-859_GF.jpg



回廊の奥正面に聖堂建物。

29-814_GF.jpg
       
サレルノの聖堂は建設が1084年で、アラブ・ノルマン方式と呼ばれますが、
アマルフィ沿岸各地で見られる物で、

この辺りの歴史に疎いshinkaiは、到底上手くご説明できませんが、
サレルノは1076年、ロベルト・イル・グイスカルド・Roberto il Guiscaldoという
ノルマン出身の傭兵一家の一人に征服され、聖堂はこの時期に建設された物。
     
彼は既に南イタリア一帯、プーリアからカラーブリアにかけての公爵領を異母兄の死後
受け継いでおり、イル・グイスカルドというあだ名も、狡猾なという意味、を持つ男。

彼らはノルマンディを、たった5人の騎士を抱える家来1人と、30人程の徒歩の傭兵を
連れ出発、イタリアに来て放浪の山賊の頭首となり、で、次第に大物の傭兵隊長となり、
ついには一族で南イタリアからシチリアを治める程に成り上がったもので、
彼らの様子もいつかじっくり読んでみたいと、好奇心をちょっぴり刺激された男の物語。

南イタリアの人々はご存知の様に黒髪で浅黒い肌ですが、そんな中に金髪で青い目の
南イタリア人もおり、こういったノルマン征服の歴史を語ります。



四角な回廊中庭は、ご覧の様に素晴らしい物で、周囲を囲む回廊は2層式、
石の嵌め込み柄のアーチがリズムを刻み、中央に泉があります。

30-815_GF.jpg

31-822_GF.jpg



回廊にはご覧の様に、ローマ期からの素晴らしい石棺が数多く展示されており、

32-1-830_GF.jpg

32-2-839_GF.jpg



こちらは回廊の南側部分と、鐘楼上部。

33-831_GF.jpg

34-829_GF.jpg
     
聖堂は「サレルノの天国」と称されている様ですが、こうして千年に及ぶ歴史を持ち、
その長い変遷の中で、街の繁栄を背景に次々と装飾が加えられて行った様子。



聖堂への正面入り口、青銅の扉と、

35-833_GF.jpg



取り囲む大理石枠の、素晴らしい彫り。

36-835_GF.jpg



そしてその扉脇の、ははは、これは見逃せないライオン君達。

37-837_GF.jpg

38-836_GF.jpg



内部の素晴らしいモザイク群をどうぞ。

40-843_GF.jpg

39-844_GF.jpg



どれがどの礼拝堂の物か、すみません、モザイクの柄にのみ気を取られ覚えておらず、
あれこれ探して、漸くに後陣部の物とだけ分かりました。

41-841_GF.jpg

42-842_GF.jpg

が、印象が古いビザンティンのモザイクにしては小奇麗過ぎる感じで調べましたら、
やはり近年に作り直されたものだそう。



こちらは説教壇ですが、なんとも美しく、これを見た後は何も考えられず、
満足し出てしまい、ロココ調とはいえ美しいクリプタも見逃したのでしたぁ。

43-847_GF.jpg

44-846_GF.jpg


       
説教壇は2つあり、こちらの大きな方が1195年作のD'Ajello、発音が分かりませんが
作者の名前だろうと。 細部をどうぞ。

45-850_GF.jpg

46-851_GF.jpg



こちらが小さい説教壇、1180年作のGuarna・グアルナの説教壇と呼ばれる物。

47-845_GF.jpg

アマルフィの聖堂でも見たこのモザイク形式がコズマ式と知り、そうご紹介しました。
コズマ式、というのはローマのコズマ家が得意としたビザンティン様式の抽象柄の装飾で、
彼らが活躍したのは12~14世紀という事でした。

所が今回出会った言葉はインタルシオ・intarsio、嵌め込み細工。
筆者によって選ぶ言葉が違うのか、と思いつつ読んでいて、上記した後陣部分の
再建年代の辺りで気が付きました。
       
この2つある説教壇は、聖堂が建設された1084年に近い1180年と1195年の作で、
ビザンティン様式そのもので、後にコズマ家一族が踏襲したという流れなのですね。

アマルフィの聖堂は13世紀頃の建設等なので、コズマ式という言葉で良いでしょうが、
どの時代の物か、どういう風にビザンティン様式が伝わったのか、
今回これを知った事はshinkaiにはちょっと目から鱗でございました。

インタルシオ・嵌め込み細工、タルシエ・嵌め木細工という言葉には、
・・ご案内がまだですが、はは、と笑いでごまかし、
カプリから出かけたソッレント・Sorrentoの街で出会いました。

まさに嵌め木細工で、木の色の違いを利用した様々な細工物、それも大変に
細かい細工で驚いた物で、ビザンティン美術の影響の大きさを思います。
       

それにしても、本当に素晴らしく美しく残っていて感激。
白の余白が良く効いて、南国の空気も感じさせる素晴らしさ!

今思い出すと本当に後は何も見ず、これらのモザイクの美しさを見れた事で満足し
聖堂を出て、他には何も覚えていないのですよ、ははは。

アマルフィ・大聖堂の煌めきを  その1と2



もう一度回廊を見まわしながら、 ほら、この聖母さま、目が素敵でしょう?!

49-854_GF.jpg



聖堂の扉の方から回廊入り口の、つまり、外界との繋がりの扉方面を。

50-832_GF.jpg



この聖堂が「サレルノの天国」ならば、この扉の向こうには、鬼がいる?! ははは。

51-820_GF.jpg

ドゥオーモのサイトはこちらに。 http://www.cattedraledisalerno.it/ 
      

ドゥオーモのすぐ近くの建物の奥に古本屋があり、アマルフィ沿岸沿いの女山賊、
というか女海賊というか、についての研究レポート、薄いので求めたのですが、
と中世の土地の経済活動についての本を買い、大通りの近代的な大きな本屋さんで
土地の歴史についての本を探して購入。

こういう本は一般の本屋やオンラインでは見つからず、地方の本屋さんでないと。
とはいえ、買って戻っても、必要な部分だけちょこっと読んだりで、なかなか
きちんと読めず積読のままで・・! 自分を騙す才能は大いにあるshinkai。



良さげなレストランは無いかと、ちょこちょこと通りに入り覗いたりしりつつ
この広場に。 なんとなしに雰囲気に惹かれ・・、

52-869_GF.jpg



暗い店の内部を撮りたく、外は色が飛びましたが、一軒の小さな野菜果物店。

53-870_GF.jpg

       

そして、その先に見えたこんな門。

54-871_GF.jpg

何かありそうですが空腹とトイレが差し迫り、撮ったまま先を急いだのですが、

今回どこだったのかと、地図と首っ引きであれこれのサイトを探しまわり、
・・これだけ真面目に、昔勉強していたらねぇ!! ははは。

で、見当を付けたのが、通称ロトンダと呼ばれるフラヴィオ・ジョイア広場・
Piazza Flavio Gioiaと、かっては町の城壁の門であったロンゴバルダ門、
修復されてネオ・クラシック様式という門ではないかと。
この門を入り先を右折すると、先回見て頂いたポルタノーヴァ広場に出ると。
     


という事で、サレルノ駅前ヴィットリオ・ヴェネト広場・Piazza Vittorio Veneto
まで戻り、・・なんとねぇ、ヴェネトのお隣の町の名がこんな所に!
の中心にある記念碑、戦没者記念かな?

55-873_GF.jpg

という様な、忙しないサレルノのご案内でしたが、お楽しみ頂けました様に!


***

明日28日の早朝から、トスカーナに出かけて来ます。 コネリアーノの成人教室の
グループ旅行で、ボーマルツォ、タルクイニア等などの、エトルスク見学。
最初は余りその気でなかったのですが、修道院に宿泊と聞いて
一度経験した見たかったもので決めました。

で、即どこの修道院かと検索をかけましたら、トラピスト会の女子修道院と分かり、
女子修道院だって、残念! とジュリアーナにメールしましたら、
いつもはメールしたよ、と電話しないとダメな彼女が間髪を入れずに返信をくれ、
どうしたかった?! 修道僧と逃げたかったのか?! って。 がはは!!

修道院に出かけて見る、会う修道僧は、研究者のような風貌でなかなか良い、
失礼! なのですが、
時に病院で働く修道女に素晴らしい人を見かけるにせよ、一般にスーパーで
見かける修道女は、仲間と口げんかしたりeccで、余り素敵には見えないのですね。

車の免許試験の前、落ちたらと心配する私に、夫の介護アシスタトで来ていた1人が、
落ちないよ、修道女でも通るんだから、と。 ははは、私が言ったのではありません!

さて、どんな修道院体験になりますか、報告をお楽しみに!
       
ではでは、行って参ります!!       

*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

この記事へのコメント