・ カプラローラ ・ ファルネーゼ家邸宅のある町

今日のご案内はカプラローラ・Caprarolaの町、と言ってもご存知の方は
少ないと思いますが、はい、かく申すshinkaiも初めて聞き知った町の名で、
3月末のラツィオ州北部巡りの際に訪問し、町の佇まいの素晴らしさに感嘆し、
町の上に君臨するファルネーゼ家邸宅の豪奢さにも驚きました。

ファルネーゼ邸の方も写真の整理は済んでおりますが、
なにせ数が多いので、手始めに今日は町の様子をご覧下さいね。

写真は、基地の宿のあったヴィテルボ近くから山道をぐんぐんと上り、
カプラローラに向かう途中にみえた、山仕事中のシニョーレ。
お伴のワンちゃんが左にいるのが見えるかな。

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カプラローラはどこにあるか、地図をどうぞ。
真ん中にヴィテルボ・Viterbo が見え、南に約21k、30分程の行程。

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ローマからはと調べましたら、カッシア街道を通り約73k、車で1時間7分と。
カプラローラの西にラーゴ・ディ・ヴィーコ・Lago di Vicoという湖が見えますが、



これがその湖。 この辺り一帯、エトルスク遺跡の宝庫の様ですが、
さもありなんという印象を受けました。 なんとも住みよさそうな土地で。

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湖を過ぎ道が下り坂にかかると、前方の谷一面に雲海が広がるのが見え、
おお!と勇みましたが、ひどい揺れとカーヴの坂道で上手く撮れず・・。

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これはカプラローラの町のバス駐車場に着いてから。

       

駐車場にあった町の地図。 左下の緑のPがバス駐車場で、
ここから黄色の点々を辿り町の中心に向かいます。

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1が目指すファルネーゼ邸で、見物の後町を見に少しだけ自由時間が
与えられたので、斜めに通る町の中心通りを途中まで行ってみた、という。
ご覧の通り、この通りにだけ見所の印が付いておりまして・・。



駐車場から谷を挟んで見える家並。 左後ろに大きく見えるのが、
ファルネーゼ家の元厩舎! 右奥に木の陰に見えるのが、ファルネーゼ邸。

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位置が悪くおまけに金網越しで、肝心のファルネーゼ邸は奥に見える
大きな四角い建物・・。

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町の向こうに広がる雲海。

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こちらは駐車場側の谷の傾斜にある
3.サンタ・テレーザ教会とカルメリターノ派修道院。

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町の方に谷に架かる橋を渡り進みますが、朝ファルネーゼ邸見物に行く時に
撮った写真は逆光で見難く、ここからの写真はお昼頃、戻り道に写した物。
谷の傾斜に立ち並ぶ家並が素晴らしい!!

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この景観の美しさは、イギリスのチャールズ皇太子も1995年に、建築学での
研究素材に取り上げた、とイタ版ウィキペディアにあったのですが、未確認。



谷の橋を渡り、ぐるっと回り込むようにして近づき、

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だらだらと坂道を下って行きますが、左手にこんな城壁、
ファルネーゼ邸の城壁が続きます。

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見上げるファルネーゼ邸。素晴らしく大きく、そして四角い建物に見えるでしょう?
ですが、実際は中庭を抱えた五角形。

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建物内の素晴らしさと、奥に広がる庭の見事さは、またのお楽しみに!



で、ファルネーゼ邸の見物を済ませ、短い時間ながら町の見物に。
左の塀はまだファルネーゼ邸の物で、門前町を思わす風情で、
町の中心の通りが真っ直ぐ南に。

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如何にも古い町のイメージが始まり・・、



通りの両横はすぐに傾斜地で、真っ直ぐ通るフィリッポ・ニコライ通り・
Via Filippo Nicolaiにも、下の道を横切る橋がかかり、
こんな風に半円の塔が見え、

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塔の向こう下には、ガレージと見える緑の扉、そして古い町の細い道には
付きものの3輪車も。

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こちらが道に向かった正面側で、下の案内板で、13世紀の元ヴィーコ家の城と。

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来る途中で見た湖がヴィーコという名でしたが、中世のこの時期カプラローラの
領主がヴィーコ家だったそうで、お城、というか要塞兼だった建物の様子。

その後は領主も変わりつつ16世紀になって改装され、ファルネーゼ家の
代理人かな、の住まいとなったそう。
     
町の北側高所にある豪奢なファルネーゼ家の邸宅も16世紀に元の要塞を
利用して建てられたものだそうで、この時期町は一番の繁栄を迎えた様子。



狭いかなりな急傾斜の道で、片側に車が縦列駐車し、その隙間をかなりな車が
通り抜けて行くのですが、
そのまた隙を見ては、あっちを向きこっちを向きして、撮って歩くshinkai。

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なにせ時間が短く、小路に入り込む時間がなく残念! 曲りくねった小路の奥に、
改装された家も見え、きっと面白かろう、という匂いに満ち満ちた町!

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下りつつの道の先、こんなに高低差があるのですよ!
そしてずっと道の先には、雲海!!

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好きな壁、好きな入り口がたくさん!

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道から振り返ると、こんな風に、突き当たりいっぱいに塞がるファルネーゼ邸!

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そろそろと引き返し、皆と合流し駐車場に向かいますが、同じ道ながら
光線が変わり又新しい眺めで、谷の縁に立つ家々。

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ここも、谷に突出す家。

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カプラローラの町の紋でもある2頭のヤギ・カプラと、真ん中に見えるのは
百合の花、ファルネーゼ家の紋。 これは邸宅の城壁にあったのですが、

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同じ形を使った店の看板、手作り陶器のお店でした。

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最後もう一度、谷に向かって広がるカプラローラの素晴らしい町並みをどうぞ!

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