・ n.2 ブルキエッロ ・ ブレンタ川を船でゆるゆると

昨日に続き、皆さんにもご一緒にブレンタ川を溯るブルキエッロに乗って頂き、
川沿いに立ち並ぶかってのヴェネツィア貴族の別荘の内でもとりわけ美しい、
世界遺産指定のヴィッラ・フォスカリ、別名ラ・マルコンテンタという別荘まで、

・・こう書いて来ると、では今日、別荘の中も?と思われたでしょう?!
残念でしたぁ! 今日はその美しさで有名なヴィッラの前まで、ははは、
ゆるゆると船旅を愉しんで下さいませ!

ヴィッラの中は、次回にご覧頂きますです。

写真は、昨日の最後に閉っているのが見えたモランザーニの水門・
conca di Moranzaniが開き始めた所。

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で、向こうの水路に停泊の船が、奥の扉の上側と同じ高さにある事に
ご注目しておいて下さいね。

ガイドの説明では確か、パドヴァと、ブレンタ川が注ぎ込むヴェネツィア・ラグーナとの
水位高低差が10m、と聞いた覚えがあるのですが、確認の為にあれこれ読み、
確かに約10mの高低差があり、5つの水門と9つの回転橋がある事も知りました。

が、今回ご案内のブレンタ川の行程では、ヴェネツィア側からの最初の水門と
回転橋をご覧頂きますね。



で、迎えてくれた水門番がこのお兄ちゃま! ミラーのサングラスをかけ、

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うっすらのお髭と巻き毛と、可愛いトレーナー! 良いですねぇ、ははは。

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この水門の上空写真をgoogleで見つけましたので、どうぞ。
右がヴェネツィア側で、左がパドヴァ方向。

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こんな風にすっぽりと入り込み、今、後ろ側の扉が閉まる所。

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この様に水が注ぎこみ、じっくりと2m程、船の位置を上げ、

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先の水路が楽に見渡せるようになり、

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水門脇にある門番小屋兼事務所。 手前張り出し窓の横に見える札には、

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リクエストにより通過でき、
少なくとも通過予定の2時間前までに連絡する事、
8時~13時 14時から17時
火曜から土曜日が通過可能、電話番号  などが記されています。

料金は書いてありませんが、必要でしょうね、勿論。
と、このブレンタのブルキエッロの運行は、毎年3月半ばから10月末までで、
冬はお休み。



水門番のお兄ちゃまは行ったり来たりして様子を見守り、
黄色い可愛いリモート・コントロールで、扉を開閉。

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リモート・コントロールが黄色、というのがいたく気に入ったshinkai、ははは。
だって日本なら、絶対グレイにすると思いません?



こうして前の扉が開き、ゆっくりと水門を出て、

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水門通過の経験は既に2度ありまして、こちらに。
エジプト紀行 ・ ナイル下り その2
      
ミンチョ河下り ・ 新緑のみどり、緑の中を
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464090098.html



蛇行する水路をゆるゆると進みます。

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この右に見える2隻は右がサンダロ、左がゴンドラの形と思うのですが、
長さをしっかり見ておらず確かでは・・。

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今回、ブルキエッロに乗って、というタイトルで書いておりますが、
ブルキエッロと呼ばれる船の定義は、平底の屋根のある快適な船で、ラグーナや
川を航行するもので、ブレンタを航行する以前よりあり、

ブルキエッロ・Burchielloと名付けたのは、「狂乱のオルランド」の作者アリオスト・
Ariostoだそうで、とは言え、彼についてはこれ以上は知りませんで。
と書きつつ、フェッラーラで彼の家を見た事を思い出しました、
あわわ、あれもそのままになっている・・。

ブルキエッロはヴェネツィアの裕福な貴族がラグーナを渡るのに利用した様子で、
現代は我々の利用したようなモダンな物もあり、
木造のブルチ・burci・ブルチ、またはブルキ・burchiと呼ぶ伝統の物があると。

他にゴンドラも勿論利用され、もひとつポエタ・poeta(複ポエテ・poete)
という名も出て焦りましたが、なぜなら詩人をポエタというので、
これもやはり船の種類で大型漕ぎ船、荷物や人間の運搬に使われたのだそう。
とすると、これが一般に使われた船の形かもしれませんね。

このブレンタ川の船行きを経験した有名人といいますと、
カザノーヴァ・Casanova ガリレーオ・Galileo バイロン・Byron
ダヌンツィオ・d'Annunzioなどの名があり、
ダンテ・Danteもゴルドーニ・Goldoniも賞賛したこの眺めは、
ティエポロ・Tiepoloもカナレット・Canalettoも描いているそう。

大物の名としては、フランス王アンリ3世とロシア皇帝、こちらはまだどなたか
分かりませんが、アンリ3世については、芋づる式に面白い事が色々と!
なんと我が町コネリアーノにも来られている事が分かりましたので、
また改めてご案内したいと思っています、乞うご期待!

フェッラーラ を訪ねて ・ 予告編
       
アンリ3世について ちょっぴり歴史に名が残る、 我が町コネリアーノの様子を
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/467229891.html

ダヌンツィオ関係で アーゾロを彩る女性ふたり ・ アーゾロ市立博物館 n.1
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463693720.html

n.1 チーマ・ダ・コネリアーノ展 ・ コネリアーノの町
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463847804.html

n.2 チーマ・ダ・コネリアーノ展 ・ コネリアーノの町
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463848078.html

バイロンについては、リンクして頂いてます「イタリア、とりわけヴェネツィア」の
pescecrudoさんが
文学に表れたヴェネツィア - バイロン として、1~3まで詳細に。
http://pescecrudo.blog122.fc2.com/blog-entry-130.html



ご覧下さい、素敵でしょう?!
こんな自然なカーヴが幾つもあり、眺めが次々変化するので目が離せません。

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曲りくねった道をジョギングする人、なんとも長閑で平和な風景ですねぇ!

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水門でコントロールされているせいか、水の流れが本当にゆったり。

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流れの脇に見える草原も、畑もいかにも自然で心地よく。

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ブレンタ川を航行するのに、かってはヴェネツィアからフジーナまで手漕ぎで
やって来て、ここからパドヴァには、馬に船を曳かせてゆっくりと進んだのだそう。

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そう知ると、尚の事ゆったり感が納得できますね。
海から平野へのかっての運搬は河川も多く使われ、河の港が設けられ、
そして船を馬に曳かせていた、という記述によく出会います。



時にこんな家畜小屋だったか、倉庫も見え、

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キジバトも休憩中、

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またまたジョギング中。 こういう道を走るのは、さぞ気持ちが良いでしょうねぇ。

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何の畑でしょうか? 船の進む速さで、放射線状に列が動いて行きます。

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水路脇に近い道路に出ている標識、マルコンテンタ・Malcontenta.
そろそろ、ヴィッラ・フォスカリが近いのですね。

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またカーヴを曲がり、

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イタ鴨が水から上がるのが見えたと思ったら、

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何のこたぁない、女2人を引き連れてからにぃ・・、ははは。

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柳がいい風情に岸から重く垂れ、ちょっと人家の固まりに近づいた様子で、

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はい、マルコンテンタの回転橋。

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少し手前で待っているうちに、じわ~っと橋が動き始め、

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端っこがこすれたりしないのかなぁ? なんぞと素朴な質問が頭に浮かびましたが、

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写真をアップして見て、設計のお偉い方は既にきちんと計算、くるっと丸くカーヴを
つけている事を確認。 足らない人間が焦る事は無いのでしたぁ!



こうして道路を横切って行きますが、ね、丸くなっているでしょう?!
道のどちら側にも、かなりの車が待っているのが見え、

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もひとつ余計な事ですが、このシニョーレ、・・鬘でした。



橋が回るのを待っている間の写真の奥に見えたこの車、お分かりですか? 
巡回の魚屋さんです。 我がスコミーゴ村にも週一で、
魚屋も八百屋も、こんなトラックで回って来ます。

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通りすぎて振り返ると、橋が今再び回って閉る所。 

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そして、はい、ここがヴィッラ・フォスカリの入り口。

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フォスカリ家はヴェネツィア貴族の内でも有数の富裕な家系で、
大運河にあるカ・フォスカリは、現ヴェネツィア大学を示します。

ここのヴィッラはアントニオ・パッラーディオの設計、内部の装飾も素晴らしく、
おまけに伝説的逸話も持つ、というヴィッラ・フォスカリ、
通称ラ・マルコンテンタですが、次回にご案内致しますね。

ブルキエッロの船旅、ご苦労様でした!

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