・ ジーロ・ディターリア、 オリアーノ村を通過!

今日は少しトスカーナを離れ、
我が地元ヴェネトは隣村のオリアーノ・Oglianoに!

というのも、なんとジーロ・ディターリア・Giro d'Italiaが、
フランスのトゥール・ド・フランスと並ぶ自転車競技のイタリア版
ジーロ・ディターリアが、隣のオリアーノ村を通過したのであります!

昨日28日、朝プールに行くのにオリアーノを通ると、何か横幕がかかり、
ピンクの風船が揺れ、カーヴの多い道にたくさんのバリケードを
作っている最中で、何がある?!と思っていましたら、
プールの仲間から、今日ジーロ・ディターリアが通るんだと教えてもらい、
それは見にいかにゃぁ!!

プールの戻りに見るとカーヴのバリケードではなく、競技スポンサーの宣伝幕が
ずらっと張られており、そのままヴィットリオ・ヴェネトまで様子を窺いつつ走り、
ははは、どこで待ったら、よく見えるか?!を検討。

サイトで見ると夕方の5時頃オリアーノ通過で、
この第17日目のゴールはヴィットリオ・ヴェネトなのですね。

という事で写真は、夕方4時頃にオリアーノに来て、
教会脇の坂道の石垣の上に陣取っての1枚目。

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横幕には、「オリアーノのアルプス山岳兵が、ジーロにご挨拶」



これが2014年97回めのジーロ・ディターリア、17日目の行程図。
オリアーノ村は最後10kの位置に当たり、緑の印を。

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トレンティーノ・アルト・アディジェのサルノーニコ・Sarnonico、
地図の南西のずっと下にガルダ湖あり、を12時過ぎに出発の204kmの行程で、
オリアーノ通過は17時頃予定ですが、グループのスピード差により
16時47分から17時14分と、30分程の違い予想。



3時半過ぎに家を出て車をスコミーゴ村の外れに停め、坂道を歩いてのぼり、
オリアーノ村の教会前に。
そうです、いつもスコミーゴ村からの写真でご覧頂いている教会で、

予想通り、到着した4時には既に近辺は車で埋まり、人もかなり。
さてどこに場を占めようかと様子を見つつ、教会脇の坂道の横の
石垣の上に入りこみ・・!

生垣が内側にあるものの、ちょうど隙間があり、そろっと生垣を跨いで、
幅4~50cmの石垣の上に。

坂道からは2mほどの高さがあり、ちょうどオリアーノ村の外れのカーヴまで、
道路標識によると750m+αが見通せる位置。

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が、生垣から枝がたくさん外に伸び、ちょっと邪魔なのですね。
なので後ろに回って、何本かづつを枝同士で結わえ、ははは、
私の居場所を阻む枝は折り捨てまして・・、ひひひ。
証拠隠滅の為、枝の新しい折口は見えない様に生垣に隠し、
それでも手の届かない場所に伸びた枝が2本ほど! 残念!!

オリアーノにあるロータリーの標識は隠され、棒にはクッションが巻かれ、
ジーロの皆さんはまっすぐ通過と了解。



通過予定までまだ1時間あるのですが、こうして石垣に上ってしまうと、
待つしかなく・・!
ジーロ・ディターリアの公式宣伝車が何台も何台も通り、

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グッズを売っているのですが、買えません!
キット10エウロには、Tシャツ1枚、帽子、リュック、拍手用の玩具、腕輪4つ、
が入っているんですよぉ!! バンダナ、靴下2足も5エウロ!

そう、ジーロ・ディターリアのシンボル・カラーは、可愛いピンクちゃんなんで~す!
トゥール・ド・フランスは黄色ですけど、こちら勝者のシャツは、マーリア・ローザ・
Maglia rosa・ピンクのシャツ!



ちょっと傾斜のある石垣の上で、落ちない様に、ははは、脚を踏ん張って
1時間待ちながら、花に集まる目の前の蜂を見つつ、刺さんといてやぁ!

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次々と宣伝車がやって来て、たったの5エウロ!と煽る、
パトカーが何台もやって来ては通り過ぎていく、道路も封鎖されたらしく
一般車が通らなくなり・・、情報伝達車というのかが通り、「・・は11分遅れ」と。
が何が11分遅れなのかよく聞き取れず・・、

そんな待ち時間が長い割りにはそう退屈もせずに待つうちに、
オレンジの旗をはためかせ、「自転車競技始まり」と書いた車が通り、

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4時45,6分頃、先頭グループが!

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この5人が先頭グループで、黄緑色のステーファノ・ピラッツィ・Stefano Pirazzi
にご注目を!
わぁ~い!!と皆いっせいに拍手、歓声を!

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続いて、第2陣が通り過ぎ、

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ヘリコプターも通り過ぎ、

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じきに、第3グループもやって来て通り過ぎ、

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shinkaiが、わぉ~!とちょっと驚いた、さすがジーロ・ディターリアだ!!と
感心した、グループの後に続く糧秣部隊、もとえ補給部隊というか、ははは、
替えの自転車を上に積んだ後続車の数!!

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明らかに外国ナンバーと見られる車も多く、先頭グループで走っていく選手の、
グループ数だけ続くわけで・・!
       
こちらイタリアはさすが自転車競技愛好者が多く、1人で、グループで、趣味で、
トレーニングで走っているのをよく見かけ、ちょっとした競技に出くわす事も多く、
こういう競技者の後に補給車が続く景色には驚きませんが、
いやぁ、さすが国際競技となると凄いもんだ!

白ワインの道を走る、ヴェネト一周自転車競技
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463525348.html


そんな国内最高競技、国際競技にしては、はは、このオリアーノのロータリー前の
人数は、ささやかですよね?! ですがぁ、これがイタリア!なのです!!

一見ささやかな人数ですがずっと途絶えることなく、ドロミーティーの高山の上迄も、
場所によってはそういう場所ほど、たくさんのファンが集まり待っているのですね。

お昼前、プール帰りにヴィットリオ・ヴェネトの手前まで行きましたが、
その道沿いには既にちゃんと各家ごとに飾りつけがされ、既に木陰で一杯やりながら
待っている人たちがおり・・。 なぜゴール地点に行かなかったかというと
選手を見れない程の凄い人出だと知ってますもん!

今年で97回目の開催で、過去には名の残るたくさんの名選手、
競技者の出たジーロ・ディターリア。

かって一度、20年も前でしょうか、トゥレヴィーゾで出会ったことがありましたが、
その時はクロノメーターといい、個人毎に走っての競技の日で、
コネリアーノを通る、と聞いた事もありますが、南の国道だったので行っておらず、

実際に全選手が走るのを見るのは、今回が初めてなのです!
以前はずっと中継を見ていた事もありますが、さて、この道を走ってくれるのは、
次回はいつ?!なのですものね。



肩車して貰っているチビちゃんも、ピンク色の一式を買って貰って見た
この日のことを覚えていると良いなぁ!

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間に一人通り過ぎましたが、その後かなりの間が開き、

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・・後で知ったニュースによると、最初のグループで通って行ったのは26人で、
後続の大部隊は15分ほども遅れていたのだとか。



あ、ヘリコプターだ! いよいよ、来るぞぉ!!
なんとなし、戦争映画の1シーンみたいでしょ?! ははは。

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ほら、カーヴを曲がって出た!

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来た、来たぁ!! わぉ~、凄い数だぁ!!

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そこのおじさ~ん、早く退いてぇ~!!



カーヴを大蛇のようにうねって続く自転車の長い列、これがTV中継で見るときにも、
醍醐味なんですよね!
やっぱりローターリーで曲がらぬよう、指示してる! わぁ~~い!! きたぁ!!

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あ、マーリア・ローザだ! そうか、このグループなのね。

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自転車競技は、まれに個人参加もあるようですが、本質はグループの参加競技で、
勝つ為の緻密な計画が練られ、勝利者を守る為にも様々な駆け引きが行われる様子。



こうして前後を守られ進むマーリア・ローザを見て、競技のルールを思い出し納得。

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何枚もの写真を省略しましたが、今回まだ競技続行中の選手は29日の時点で159人!
今迄に途中で棄権している選手は多分39人という、
21日間に渡る過酷なレースなのです。

5月9日アイルランドのベルファーストから始まり、3日間の競技の後
イタリアの南に飛びそこから北上。
21日間の日程の後、間に3回休日を挟み、6月1日のトリエステが終点。

こちらに今回のレースの日程。 毎日のレースの標高差も見れます。
http://www.gazzetta.it/Giroditalia/2014/it/percorso-tappe/index.shtml



この2人が最後尾で、またまた長~い後続部隊!!

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救急車も続き、

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自転車競技終わり、の車が通り、
後にパトカーと何台かが続きましたが・・、

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やれぇ、おわったぁ! と皆ぞろぞろ引き上げ、
雨がパラつきだした中を、私めも家に。

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翌日あれこれサイトを見ておりましたら、昨日の競技で勝った、
先頭グループの緑色ステーファノ・ピラッツィのヴィデオもあり、

ゴールした後、両腕を使ってして見せたジェスチャーが、良い子がしてはいけない
仕草で、ははは、彼は200スイス・フランの罰金を喰らい、大泣きしたと。
後で、5年間の鬱憤があったとインタヴューで詫びたそうですが・・!
       
翌29日の行程はドロミーティ山中のコースで、コロンビアから単独参加の選手が
勝ったとありました。
が通算でのトップ、マリーア・ローザは昨日のまま、クインターナという選手だそう、 
・・よく知らず。

多くの逸話と、数々の名選手を輩出するジーロ・ディターリア、
図らずも今回すぐ近くで見れて、やはり幸せ!

ささやかな田舎の村のロータリーの前を、自転車の大行列が練ってゆく、
これもイタリアのお洒落の一つでしょう?! ははは。


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◆ 雑誌掲載のお知らせ ◆

暫く前に、雑誌編集事務所よりお知らせを頂き、
以前載せた「寒い冬の日、熱いラザーニャはいかが?」のレシピを、       
新しく出る「はじめての西洋野菜の手帖」に掲載をと。

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レシピの元になるイタリアのブログにも連絡をしOKを貰い、
今回、ラディッキオの項に掲載され、6月3日に発売との事。
アマゾンからも購入できるそうですので、料理自慢の方、新しい西洋野菜の
レシピに挑戦したい方、ぜひご購入下さいね!

寒い冬の日、熱いラザーニャはいかが?
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461474363.html


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