さて、困りました!
最初の計画では、シエナのパリオのブログ・アップは3回、
つまり先週の「パリオ前日」と当日分を2回に分けて、と考えていました。
最初の計画では、シエナのパリオのブログ・アップは3回、
つまり先週の「パリオ前日」と当日分を2回に分けて、と考えていました。
が、写真が多く、とてもではないですが3回に納まりません!
となると、もう無理にでも見ていただくしかなく、ははは
時代衣装の行進を2回に分け、最後に競馬と、計3回をアップする事に。
皆さ~ん、気分を楽にして、お付き合い願いま~す!!
シエナのパリオ 2008.7.2 ・ その前日
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462678205.html
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462678205.html
まずは、パリオのポスターを。

これを見かけた時は大変懐かしかった、つまり、20年前に見たのと同じ、
いや、最初に見てからだと、20数年前と同じポスター、という事になります!
ラ・プローヴァ・La prova・試走

2日の朝、ちょっとカンポ広場を覗きましたら、また試走があるようで、
お馬ちゃん達が準備中。 その地区の人々が後を取り囲み、
お守りしているのも昨日と同じ。
お馬ちゃん達が準備中。 その地区の人々が後を取り囲み、
お守りしているのも昨日と同じ。
ちょっと、広場の周囲を散策している内に、広場が閉じられ、隙間から試走が
チラッと見えました。 良く見える場所の人が、「アクイラが来た!」と情報を。
チラッと見えました。 良く見える場所の人が、「アクイラが来た!」と情報を。
写真は午後3時半過ぎのドゥオモ広場横。 午前中、シエナ北部の
古い小さい村に出かけ、午後街に戻って来た所でした。
古い小さい村に出かけ、午後街に戻って来た所でした。

時代衣装の行進は、カンポ広場にやってくる前に街中を行進しますが、
その出発がここから始まるのですね。
今、見えている赤と白の衣装は、ジラッファ・麒麟のコントラーダ・地区。
その出発がここから始まるのですね。
今、見えている赤と白の衣装は、ジラッファ・麒麟のコントラーダ・地区。
カンポ広場の西をかすめて、北のバス駅からのバンキ・ディ・ソプラ通りが、
チッタ通りに繋がり、これがいわば目抜き通りです。
ドゥオモ広場から早めに引き上げ、カンポ広場の桟敷席に座って待とうと、
この通りに来たのでしたが、
この通りの中で、オーカ・家鴨(手前側)と、オンダ・波(向こう側)とが、
旗振りは旗を振りつつ、行進しているのです。
一般通行人は、勿論その間を縫って歩きます!
旗振りは旗を振りつつ、行進しているのです。
一般通行人は、勿論その間を縫って歩きます!

カンポ広場、プッブリコ宮。 マンジャの塔の一本針の時計が4時過ぎを
指しているのが見えますね。

既にコースの柵にそって人々が席を取っていますが、こういう場所は朝のうちに
埋まって行きます。 広場の中での見物は無料ですが、
時代行進が済んだ時点で、完全に閉じ込めになりますし、暑い時に日向で、
座る場所もなくなるので大変。 トイレの問題もありますよね。
自分の席を確かめ、まだ殆ど誰もいませんでしたが、一旦座ってみました。
桟敷席の一番上の列、大変急な傾斜でよじ登る感じ!
まさに、最初の時は手を支えてもらい上りました。
埋まって行きます。 広場の中での見物は無料ですが、
時代行進が済んだ時点で、完全に閉じ込めになりますし、暑い時に日向で、
座る場所もなくなるので大変。 トイレの問題もありますよね。
自分の席を確かめ、まだ殆ど誰もいませんでしたが、一旦座ってみました。
桟敷席の一番上の列、大変急な傾斜でよじ登る感じ!
まさに、最初の時は手を支えてもらい上りました。
丸い鉄製の一人用の椅子が、木の渡し板に其々埋め込まれていますが、
大変小さく、私のお尻でちょうど良い位ですから、太目の方、特に男性などは
大変で、次々と穴から引っこ抜いては下の係りに返却。
すると、椅子の両脇の隙間分だけ座る面積が増えて、という計算。
広場の中は、まだまだ直射日光に晒され、まるで浜辺の状況!

一旦座ってみたものの、飲み物の手持ちがない事に気がつき、
競馬の終わる8時頃までは到底無理、と近くのバールに行きジュースを飲み、
水のボトルも買い、戻りました。
競馬の終わる8時頃までは到底無理、と近くのバールに行きジュースを飲み、
水のボトルも買い、戻りました。
ぼちぼちと、準備が始まっています。 土を積んだ軽トラックがやって来て、
隙間のある部分に土を置いていきますが、笑える事件発生。
隙間のある部分に土を置いていきますが、笑える事件発生。

トラック荷台の向こう、赤いタンクトップのシニョーレ、一見してかなりのお年ですが、
土くれを握っているのですね。 で、こちらの背番号2の若者、
これとなにやら冗談半分のやり取りとなり、この土くれを本当に投げつけたのですよ。
ストライク! 周りが、どっと笑いましたね。
土くれを握っているのですね。 で、こちらの背番号2の若者、
これとなにやら冗談半分のやり取りとなり、この土くれを本当に投げつけたのですよ。
ストライク! 周りが、どっと笑いましたね。
カンポ広場は扇を広げた形で、要の部分にプッブリコ宮があり、
この建物を基準に考えて反対側、対面部分が高くなっていて、其々要に向かい、
傾斜しています。
プッブリコ宮に向かって左手にあるカーヴ、「サン・マルティーノのカーヴ」と呼ばれる
部分が、上辺の高い位置から下って来てほぼ直角に曲がる難所で、
右手が上り坂の直角カーヴ、カザートのカーヴ。
部分が、上辺の高い位置から下って来てほぼ直角に曲がる難所で、
右手が上り坂の直角カーヴ、カザートのカーヴ。
時代衣装の行進は、このカザートのカーヴに接する通りから入ってきて
広場を一周しますが、今、その通りになにやら白い、大きな物がヌゥ~ッと。
広場を一周しますが、今、その通りになにやら白い、大きな物がヌゥ~ッと。

私の位置からは道の角が邪魔していますが、人々が集まっているのが見え、
時代行進でパリオの載った荷車を曳く、白い、4頭の牛さん、と分りましたが、
なんとまぁ大きく、道をどっしりと塞いでいます。
一人紺の背広を来た良い男さんが見えますが、この方は警察官。キャリア組かも。
発走、ゴール地点の横にこの発炎筒があり、今、ドカンと一発!
そろそろ、警官達がコース内の観光客を追い立て始めます。

コース内から人々が立ち退き、清掃が始まります。

爆弾発見係のワン君登場。 前日見た黒いラブ君も、お仕事。

カラビニエーリ・Carabinieri
前日も会場を沸かせた、騎馬警官隊の登場。サン・マルティーノのカーヴの
向こうの通りから入ってきて、広場を2周し、ここから退場して行きます。
向こうの通りから入ってきて、広場を2周し、ここから退場して行きます。

今、サンマルティーニの礼拝堂の前を。 やはり、カッコイイ!

ユルユルと一周し、2周目、プッブリコ宮の半ばを過ぎた辺りで、
「カリカー!・突撃!」の声が聞こえました。
「カリカー!・突撃!」の声が聞こえました。
ド、ド、ド、ドッと、抜き身の剣を突き出し、全速力で走り出し、
あっという間に通り過ぎ、何とか撮れた、お尻からの1枚。

それでも退場するまで追いかけている写真を確かめると、隊長のすぐ後に
続いているのは、2人のみで、少し遅れて1人。
馬の脚力の違いか、さすが隊長、というべきか?! どう思われます?
続いているのは、2人のみで、少し遅れて1人。
馬の脚力の違いか、さすが隊長、というべきか?! どう思われます?
時代衣装の行進・コルテオ・ストーリコが、いよいよ始まり!

ブルーの衣装にLIBERTAS・自由 と書かれているのが見えますが、
この言葉はシエナのあちこちで見かけます。
ずっと昔、最初にこれを見た時、自由の意識が中世から、と驚いた事を、
今も覚えていますが、由来の古いパリオが一層盛んになったのも、
自由都市であったシエナがその自由を失った後、市民達のはけ口であったため、
という事を、今回買って戻ったDVDで知りました。
先頭を行く白と黒の衣装は、行進の進行係。
まず、太鼓隊。

大体どの街の時代行進でも女性達も参加し、煌びやかな衣装を見せてくれますが、
このシエナのパリオは、本当に男達だけ! 裏方で色々活躍し、
応援も激しい女性達ですが、時代行進に女性の姿は無いのです。
が、今回、見つけました!
男性の衣装ですが、太鼓隊に7人。 前列は、5人とも女性で、後にも2人。
太鼓隊に続くラッパ隊にも、1人見つけましたよ。
男性の衣装ですが、太鼓隊に7人。 前列は、5人とも女性で、後にも2人。
太鼓隊に続くラッパ隊にも、1人見つけましたよ。
太鼓隊の1人。 若さの香り立つような、美人!

太鼓隊の後にラッパ隊が続き、こちらは市民隊長と呼ばれる方達のよう。
インフォメーションにあった、2008年7月2日のパリオのカタログには、
写真と共に歴史、そしてこの行進の構成を1~14のグループに分けて
説明していますが、それによるとこれは第2のグループ。
写真と共に歴史、そしてこの行進の構成を1~14のグループに分けて
説明していますが、それによるとこれは第2のグループ。

上の市民隊長に続いていた騎馬騎士で、手前の騎士が観客のカメラに応え、
余りにもにこやかな笑顔を見せ・・!
余りにもにこやかな笑顔を見せ・・!

この後第3グループの、学業部門の教授、学生たちの行進があり、
こちらは其々のコントラーダが、その地区毎の特徴ある職業を示す旗を掲げての
行列で、斜め縞のイーストゥリチェ・針鼠は、鍛冶屋を示していますが、

他に、一角獣・貴金属細工、 林・織物、 豹・薬草、薬味、
キリン・画家、 塔・羊毛うち、 鷲・公証人、 雄羊・絹商人、
青虫・絹織物、 貝・陶器職、 カタツムリ・皮商人、皮屋、
フクロウ・靴屋、 家鴨・染物、 竜・銀行家、 亀・石職人の親方、
雌狼・パン屋、 波・大工、
行列で、斜め縞のイーストゥリチェ・針鼠は、鍛冶屋を示していますが、

他に、一角獣・貴金属細工、 林・織物、 豹・薬草、薬味、
キリン・画家、 塔・羊毛うち、 鷲・公証人、 雄羊・絹商人、
青虫・絹織物、 貝・陶器職、 カタツムリ・皮商人、皮屋、
フクロウ・靴屋、 家鴨・染物、 竜・銀行家、 亀・石職人の親方、
雌狼・パン屋、 波・大工、
となっていますが、実際中世において、地区の特徴がこの職業だったのか、
興味深い所です。
興味深い所です。
折角ですので、17あるコントラーダを全て見ていただこうと!
実際この行進が大変長いので、現場で見るより楽にご覧頂けますです、はい。
実際この行進が大変長いので、現場で見るより楽にご覧頂けますです、はい。
レオコルノ・一角獣
こちらは、レオコルノ・一角獣の旗振り。

パンフレットによると、各コントラーダの構成は、太鼓手 - 2人の旗振り -
2人の武装した小姓を従えた隊長 - 2人の旗手を従えた、コントラーダの旗を
持つ大旗手 - 馬丁とパレード用の馬、騎士 - 競走馬とその世話係
となっていて、全部で12名と、2頭の馬が登場です。
一角獣の、馬丁付き、パレード用の馬と騎手。

とにかく衣装が凄い! この暑さにも拘らず、毛皮の飾りつきビロードの衣装、
皮のブーツ、タイツ、手袋、そして中世風長髪のカツラ!
皮のブーツ、タイツ、手袋、そして中世風長髪のカツラ!
色は、各コントラーダのシンボルの色に統一された大変に凝った物で、
今回間近によくよく見て、お金がかかっているなぁ! と感嘆しきり。
今回間近によくよく見て、お金がかかっているなぁ! と感嘆しきり。
こちらが、レオコルノのレース参加の馬。
額に、各コントラーダの色の印をつけていて、例え騎手が落馬しても、
馬の着順が認められる仕組み。 ここの色は、オレンジ、白、そしてブルー。

額の印の丸い部分の真ん中に、鏡がはめ込んであるのが見えますか?
きっと、魔よけ、でしょうね。
カンポ広場に登場の各コントラーダは、入ってきた時、そしてこの最初のカーヴ、
ガイアの泉あたり、そして次のカーヴで、立ち止まっては、旗振り演技を。
延々と、ゆるゆると、・・続きます。

セルヴァ・林
2番めに登場の、セルヴァ・林 の太鼓手。 ここのシンボルカラーは、
オレンジ、白、そして緑。

パレード用馬、騎手、馬丁。 そして今日の主役セルヴァの馬と、その世話係。
レース参加の馬の背中には、コントラーダを現す布がかけられますが、
このセルヴァのは大変美しい布。
このセルヴァのは大変美しい布。

美男の騎手をアップで。
白いガウンの、柄の地織りが見えますか? ピアスをしているのも?

パンテーラ・豹
パンテーラの小太鼓手と、旗振り2人。 ご覧のように、赤、白、青。
色鮮やかな旗が振られ、翻る時、大変綺麗。

各コントラーダの隊長は甲冑姿で、皆、鎖帷子をつけています。
これは大変重たく、長さにもよりますが、何十キロにも、なるそうで、
この役を務めるには、訓練が欠かせないそう。

ですが、如何にも美々しい、背中の美学。
2人の旗持ちを従えた大旗手。 大旗手の衣装と持つ旗は、一際豪華です。

パンテーラの、お馬さん。 レース用の馬は各コントラーダの一番最後にいて、
そのすぐ後には次のコントラーダの太鼓手が続いていますし、
カンポ広場の大喧騒と、太鼓の音で、どの馬もかなり神経質に。

桟敷席の並びにこの青年。
なんとなしに、映画「ヴェニスに死す」のタッジュウを、連想しましたが・・、
忙中、閑あり。

ジラッファ・キリン
ジラッファの大旗手。
赤と白で、旗の真ん中に、キリンの口輪と盾を持つ黒人の姿!
赤と白で、旗の真ん中に、キリンの口輪と盾を持つ黒人の姿!

単純に赤と白なのですが、この衣装の凝り様をご覧ください。

以前、これらの衣装は全てフランスに注文するのだ、と聞いた事があります。
実際今もそうなのか、いずれにしても、大変なイマジネーションと手仕事の凝り様。
ジラッファの、お馬。
パレード用の貴公子が乗った馬は大体脚の太い、特殊な馬が多いですが、
レース参加の馬は、やはり大変スマートで美しい姿をしています。
レース参加の馬は、やはり大変スマートで美しい姿をしています。

上記した様に、レース参加の馬の後に、次のコントラーダの太鼓手が来ます。
会場の大観衆、どよめき、太鼓の音。
馬達は気の毒なくらい神経質になり、ぐるぐると回ったり、走り出しそうになったりで、
世話係は、さすったり、首筋を撫でたり、必死になだめます。

という所で、n.1 を終ります。
引き続き、n.2 をご覧下さるよう、お願い致しま~す。
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