・ 秋の葡萄摘み、 ピティリアーノの場合は 

昨日日曜の朝は大嵐で暫くの間は停電となり、また夕方から雨と、
一っ飛びに秋が来たような北イタリアですが、今日の午後になって
漸くに陽が射して来ました。
       
有難い事にまだ寒くなく、半袖のポロシャツで過ごせていますが、
この暖かさもいつまでもつか、大事に楽しみたいものです。

さて既に今年の葡萄摘みも最後となり、実った葡萄の写真も、葡萄を
運ぶトラクターも今年は撮らずに済んでしまいましたが、
そこはもう、亀の甲より年の功、ははは、

昨年秋にトスカーナの南、ピティリアーノで大変面白い葡萄運びの
トラクターの様々に出会いましたので、今日はそれをどうぞ、お楽しみ下さい!

写真は、宿の窓から朝日に浮かぶピティリアーノ・Pitiglianoの町の様子。

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写真は一応整理したままで、まだ町のご案内をしておりませんが、
こちらにちょっぴり、旅の行程を。
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461247613.html

n.1 ピティリアーノ ・ トスカーナの「小さなジェルサレム」 凝灰石の町

n.2 ピティリアーノ 町の中心の散歩と、 ブログのお休みを
http://www.italiashiho.site/archives/20180312-1.html


宿が大変良い位置で、おまけに予約の時に「眺めのええ部屋(広島弁)」をと
頼みましたので、ははは。

ご覧頂くのは夕方、続々と葡萄満載でやって来るトラクター。
我が家の方でも葡萄摘みの季節になると、トラクターやトラックに摘んだ葡萄を
いっぱいに乗せ、ゆるゆると道を行くのに出会うのですが、

宿の窓下にちょうど見える道のカーブ、それもまた物凄い急傾斜とカーヴの道で、
そこをいっぱいにエンジンをふかしながら、ウンウンと上って来るトラクター、

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ぐるっと狭いカーヴを回り、さてまた坂道、

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後続のチビ車が待ち切れず、追い越しをかけそうですが・・!

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やめとった方がええで、この次も凄いカーヴなんじゃけん!



最初のカーヴには、はい、また次のトラクターがやって来ておりますが、

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ええ、まさに町の入り口に当たる場所で、
BENVENITI A PITIGLIANO・ピティリアーノにようこそ、の植え込みがあり、

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ゆっくりと回り込んで、また坂道をうんうんと・・。

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この辺りどこもが急傾斜な坂道で、町の反対側、つまり先ほどのトラクターが
やって来た道を逆に行きますと、一旦町から谷に下り、また坂を上って
向こう側の谷に上がります。

写真はその道を、朝の内に摘んだ葡萄を運び、今戻っていく所でしょう、
かなりやかましく、うんうんぶうぶうとふかしながら戻っていくトラクター。
       
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大きな醸造元は自分の葡萄畑を持ち、その葡萄で、自分の名前を冠した
ワインを作る訳ですが、普通の農家は協同組合式に皆で醸造所を持ち、
そこに葡萄を運び込むのですね。

我が家の近くにもこの種の醸造所があり、葡萄摘みのシーズンになると、
ずらっとトラクターやトラックが並び、表にまで葡萄ジュースの良い香りが漂います。

その代わりに、この季節は交通停滞となり、ゆるゆると進むトラクターの後ろに
ずら~っと車が。 でもこれはもう、皆さん当たり前の季節の風物詩でして、
ぞろぞろと付いて進みます。


という訳で、写真はこのピティリアーノに4泊した昨年の10月上旬、
やはり北より少し遅い葡萄摘みですね、
しっかり熟させて糖度の強いワインになるのでしょうね。

少し早く宿に戻り、窓際の机に座って写真整理か、ブログ書きをしていた時、
次々と喘ぎながら坂道をやって来るトラクターの音を聞く度に、
もの好きshinkaiは、ほら、来た! また来た! と窓から身を乗り出し、
パシャ、パシャッと、ははは。

ほらご覧の様に、皆違うトラクターで、そして、白の葡萄が多い様にも見え・・。

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なぜ、写真のトラクターが皆この位置かと言いますと、
西に陽が傾き、ここでないと陽が当たらなくなったためでして、

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こちらは向かい側の谷からの町の眺めで、そう、町は半島みたいに細長く
谷に突き出していて、で宿は、写真の一番右端に切れる辺りに。

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町の地図で坂の位置をどうぞ。 ははは、左の赤点が上の写真位置で、
町の方の赤点が宿の位置。

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カーヴ1が、上で見て頂いた写真類で、さてこれからが難所の、ははは、
カーヴ2の位置。

   

地図では2のカーヴがひっついていますが、実際はこんな様子。
つまり、即折り返しの曲がりで、どちらも急傾斜!!

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ここからの写真は朝の内で、今1台のトラクターが曲がり終え、坂を上って来る所。



どうやら、この坂道を行った奥に醸造所があるのでしょうね。
うんうんうんうんと喘ぎながら葡萄を積んで上って行き、軽くなって戻って行きます。

道脇の防護壁から身を乗り出して覗くと、こんな風に下の道を上って来るのが見え、 

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上の写真のトラクターの先を進むのは、もっと大きなトラクターで、
曳いている荷台にはこんなに大量の葡萄!

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ここからの写真が、本当にめったにない程のピンボケで!! 申し訳ないのですが、
まぁ、珍しいものですから、はは、・・ご勘弁下さ~い。

今左に口を開けている通りが、町の旧市街の中心に行く通りで、
さてトラクターがゆっくりと大きく回り込み、

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様子を見つつ・・、

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ぐるっと回り込み、続くトラクターも大回りに、

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で、上手く回り込み上の坂道に。 荷台の葡萄が朝日を受けて光ってますねぇ。

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後続の小トラクターも、後に続いて回りかけ・・、
 悔しい、どんな撮り方をしたんだろ、馬鹿がぁ!!
という、葡萄運びの様子でした。



もう一度宿の窓からの眺めで、夕暮れになりかけ、ライトアップが始まった様子を。

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陽が沈み、空が青から濃紺になると、町は金色に浮かび上がり、
真夜中以降は闇の中に。

なんとも言えない魅力ある、そして凄さのある町なのでした。


葡萄摘みがそろそろ ・ スコミーゴ村、コッレウンベルト村
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461295708.html

モンタルチーノ ・ 歴史と、ブルネッロ・ワインと
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461362974.html

n.1 ヴェネツィア共和国時代のワイン復活を目指し
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463331661.html

n.2 ヴェネツィア共和国時代のワイン復活を目指し
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463332411.html
             
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