・ ヴェローナ ・ 中心をほんのちょっぴり 

今日見て頂くのは、先月中頃に日本からの友人と出かけた
ヴェローナ・Veronaの中心部をほんのちょっぴり。

我が町コネリアーノからだとパドヴァ・ヴェローナ方面には、ヴェネツィア・
メストレで電車を乗り換える必要があり、距離のわりには時間がかかり、
ちょっと気分的に遠くなりますが、

世界遺産指定のこの街は、ローマ期からの歴史がぎっしりで、
見所もたくさんあるのは、皆さんも良くご存知の通り。
       
今回初めてカステルヴェッキオの博物館も見学、中世の木彫聖女像の
素晴らしいのも発見し、要塞城の兵士の見回り通路も通り、大いに楽しみ、
修復後のサンタ・アナスターシャ教会、ドゥオーモも回り、中心のエルベ広場、
そしてアレーナには10分遅れで中に入れでしたが、大いに歩き見て回りました。
其々のご案内はまたにして、今日は街歩きの雰囲気を楽しんでくださいね。

地図でこの日の行程をどうぞ。 駅からバスで、7.カステルヴェッキオ博物館・
Museo di Castelvecchioに行き、その後道をひたすら真っ直ぐ北東に、
10.サンタ・アナスターシャ教会・Chiesa di Santa Anastasia、
11.ドゥオーモ・Duomoと回り、
      
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そして裏道をふらふらと辿り、中心のエルベ広場・Piazza Erbeに出て、
1.アレーナ前に・Arena、そして再びバスで駅にという回りでした。

ヴェローナには、ヴェローナ・カードというのがあり、2日間有効15エウロ
市内の有名観光場所17ヶ所が無料で見れますので、お勧めです。

追記:現在ヴェローナ・カードは1日有効が20エウロ、2日間は25エウロに。
   2019.5.1
    
ヴェローナの今迄のご案内は
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460835170.html

新ブログでのご案内はこちらから
http://www.italiashiho.site/category/26628535-1.html


さて、かなりの時間をかけカステルヴェッキオ博物館を楽しんだ後お腹を減らせて
出て来て、カヴール通り・Corso Cavourを歩きつつ、どこか良さそうな所をと探し、

こんな店を見つけました。 なかなか雰囲気が良いでしょう? バールもあり、
Il CIottolo・イル・チョットロという店。http://www.osteriailciottolo.it/

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食べたのは、サッパリ冷たいオルゾのサラダ。 オルゾ・Orzo というのは大麦で、
お米のサラダよりもむっちりと歯ごたえのあるサラダで、これにビール1杯で満足、
精神も安定、ははは。

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という所で、せっせと東を目指します。
       


これは元5世紀の古い初期キリスト教会を12世紀に再建という、
サンティ・アポストリ教会・Chiesa dei Santi Apostoli.

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前を通りつつまだ内部の素晴らしさを見た事はなく、この近くの大きな由緒ある
サン・ロレンツォ教会ともども、再度のチャンスを狙う事に。



せっせとお喋りしながら、店の中を覗きながら、友人は見つけたお土産も
買い込みながら・・、

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こちらは街の門、ボルサーリ門・Porta Borsari.
1世紀に溯るローマ期市壁の門で、綺麗に残っています。

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ボルサーリという言葉は、税徴収吏の警備兵・bursariiに由来すると以前
知ったのですが、今回この門の名は最初からそうではなく、当初はローヴィア門・
Lovia、中世にはサン・ゼーノ門・San Zenoと、いずれも近くの礼拝堂、
教会にちなみ、ボルサーリという名は、それ以降、つまり中世以降の呼び名だそう。



門脇に残る、浮彫。  ああ、ラーメン!  喰いた~い!!

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通りの名は、門から街中に入るとボルサーリ通り・Corso Borsariとなり、
中程のエルベ広場の脇からは、サンタナスターシャ通り・Corso Sant'Anastasia
と変わりますが、

街中の建物の壁には、あちこちに中世が残り、

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こちらはルネッサンスかな、
こういう物が無造作に残る街の通り、素敵でしょう?! 

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さて、修復後の素晴らしく美しくなったサンタ・アナスターシャ教会も、ドゥオーモの
中の様子もしっかり見て、裏道を拾いつつ、中心のエルベ広場に戻りますが、
 
こんな塔がひょこっと顔を覗かせたり、鐘楼ですね?

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きちんと修復されてはいるものの、元の古い壁龕・タベルナーコロが、
かっての信仰心を伝え、

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こんな素朴で質素で剛健な、古い壁も顔を覗かせます。

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さて、街の中心エルベ広場。 エルベ広場という名は、名の通りエルベ・erbe、
野菜市が開かれた広場に由来しますが、ここはローマ期にはフォーロ・Foroで、
政治の中心広場だったそう。

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現在は完全に観光客のスーヴェニール店の屋台が広場を埋め、
周囲にはレストラン、カフェが軒を並べますが、
この近くのあちこちの道の下には、発掘されたローマ期の遺跡が、ガラスの上から
覗きこめるようになっています。
       
高く伸びるのは、ランベルティの塔・Torre dei Rambertiで、
エレベーターで上まで上れます。



広場を囲む東側の建物の壁には、フレスコ画が残り、

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こちらは中程にある晒し台・ゴーニャ・Gogna、残っている首かせは、本物かな?
サイトにはトゥリブーナ・tribuna・観客席という名で載っていて、天蓋の中には
司法長官が座り儀式を司ったのだそう。

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広場北側を占めるバロック様式の建物は、マッフェイ邸・Palazzo Maffei
古くからあった建物を、17世紀に大きく再建した様子。

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特別に公共の事務所などが入っているわけではないらしく、中には地下から
天井にまで届く、中心の支え以外にはまるで何も無い、
変わった石の螺旋階段があるのですって!



ランベルティの塔。 この上からの見晴らしが素晴らしかったっけ!

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エルベ広場の隣にあるシニョーリ広場・Piazza dei Signoriの
中心に居られるのは、ダンテ・アリギエーリ殿。

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エルベ広場南西の端に、こんな高い高い塔の家が建物に挟まっていて、
如何にも中世のままが残っているのが嬉しくて撮ったのですが、

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本当にエルベ広場だったっけ、とサイトを探しまわりました。
写真はどこにもなく、最後はマップのカメラで確かめ、あったぁ!!

追記:こちら側の建物の並びはゲットー・ユダヤ人居住区の名残なのだと
    いうのを、たまたま見たヴェローナのヴィデオで知りました。2019.5.1



さて、エルベ広場から有名商店街通りマッツィーニ通り・Via Mazziniを辿り、
アレーナのあるブラ広場に。

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途中でジェラートを舐めたり、ショウウインドウを覗いたり・・。
ああ、この日はこれを見ただけで汗をかきそうな暑い日でしたっけ!

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ブラ広場・Piazza Braとアレーナ・Arena. アレーナの全体をカメラに収めようと
すると、まだ入りきらない、まだ、とファインダーを覗いては後ろに下がり・・、
やっぱり素晴らしく大きい!!

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中に入るつもりが、なんと10分前かに見物時間終了!



ブラ広場の石畳。

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観光一家のボク2人。 イギリスからかな?

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ブラ広場の北側には、ずらっと緩やかにカーヴを描いてカフェやレストランが並び、

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さて、そろそろ戻る時間となり、ブラ広場の端にある門に。
何度もヴェローナに来るたびに見ている門ですが、例によって、これなんという名の門?
と、初めて持つ疑問!

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漸くに見つけましたぞ、はは、何の事は無くブラ広場のポルトーニ・大門ですと。



で、ふと門の外のバス停に行く途中に見かけたこの方、
シェークスピア殿ではござらぬか?!

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門を見上げ、沈痛な面持ちをされておられるので、横の碑文を読んでみると、

・・ヴェローナの門外には世界は存在しない、
煉獄と拷問と地獄があるのみ。
ここを追放される者は世界から追放され、
世界からの亡命者には死あるのみ・・

英語版の方には、
There is no world without Verona walls,とあるのですが、
       
イタリア語版だと
..non esiste mondo fuor dalle mura di Verona,
ヴェローナの城壁の外には、となり、

かっての各領土を示すのにふさわしい訳だと思うのですが、
まぁ、ご本人はどの様なおつもりだったのか・・。

という様な所で、我々は門外から平然とバスに乗り、電車に乗り、ははは、
無事にこやかに家に戻って参りました。

ヴェローナのまたのご案内をお楽しみに!



こちらは次回の予告、ヴェネツィアのレガータ・ストーリカ!

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この日曜はユダヤ文化の日として、ゲットーの各博物館が無料というので
出かけたのですが、レガータ・ストーリカの日でもあり、

午後はドガーナの先っちょ、デッラ・サルーテ教会の前、サン・ヴィオ広場、駅前と、
素晴らしいお天気の半日、動く先々で船の行列や競艇をも見る事が出来ました。

勿論写真もたくさん撮りましたので、整理して、次回にご覧頂きますね。


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