・ 男性ソプラノ歌手による、・ ピエタ教会のコンサート

今日のご紹介は、ヴェネツィアはピエタ教会で聴くチャンスを得た、
男性ソプラノ歌手によるコンサートの様子を。

そう、男性のソプラノ歌手・ソプラニスタ・Sopranistaのアンジェロ・マンゾッティ・
Angelo Manzottiが6人編成の弦楽団と共にのコンサートを、
ピエタ教会・Chiesa della Pietà、かってアントニオ・ヴィヴァルディが
奉職した教会で、偶然のチャンスに聴く事が出来ましたので、
ちょっと珍しいかと思い、ご覧頂きますね。

大運河から見るピエタ教会。

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A.ヴィヴァルディが洗礼を受けた教会と、その周辺を
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463740577.html



コンサートのパンフレットですが、

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写真の下の部分をアップすると、

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サン・マルコ聖堂・ドゥカーレ宮からのピエタ教会の位置が良く分かりますね。

今回のヴェネツィアでの宿は、このピエタ教会の奥の建物にある「休暇の家」とでもいう
お安く清潔な宿でしたが、またご案内を。

この日、ガルダ湖からヴェネツィアに到着、宿に荷を置き、横の小路を通って
スキアヴォーニ河岸に出て来て、ピエタ教会を覗くと、折しもリハーサルの最中。

柵ごしに少し聴き惚れ、友のmkちゃんが「あれ、男性でしょう?!」と。
受付に訊ねに行きましたら、今夜のコンサートで、席は自由席で8時半から1時間、
一人25エウロ。
即決めましたが、この切符代はmkちゃんの奢りとなり、有難うございましたぁ!



8時頃に教会に戻り入場、席を取ります。 聴衆は全部で50人程でしたか、
ゆったりと場所を取り、明るく照明された教会内部をじっくりと。

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天井画はティエポロ・Giambattista Tiepolo.

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写真が実物に比して小さく、描かれた物が良く見えないのが残念。
フレスコ画ではなくキャンヴァス地に油彩で、大変ダイナミックな、彼が活躍した
スペインを感じさせる趣もかなり濃く。



かってこの鉄格子の後で、ピエタ教会に併設の孤児院で育てられ、音楽才能を
認められて教育された女性孤児達による、合奏合唱が奏でられました。

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現在はこうして照明され、明るく透けて見えますが、当時は顔が見えないように、
こうした細かい鉄柵だったのですね。

ピエタ教会に併設のヴィヴァルディ博物館も今回見学し、孤児たちの生活などに
ついても知る事が出来ましたので、またご案内致しますね。     



当夜のプログラムを。
1曲目と4曲目のヴィヴァルディの曲は、6人の弦楽団・内一人がチェンバロ、の
イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ・I Virtuosi Italianiの演奏で、
他はソプラニスタ、アンジェロ・マンゾッティの歌唱。

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ソプラニスタという言葉も今回知りましたが、ソプラノと呼ぶ女性歌手と区別して、
男性ソプラノ歌手を指します。

イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニのサイト
https://www.ivirtuosiitaliani.eu/default.asp?iId=GFHEFD


イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニの方は、実際はもっと大勢のグループのうちの6人
の様ですが、どちらも何枚ものCD発売も持ち、キャリアを積んだプロの音楽家達。
      
 

当夜の模様をどうぞ!

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最初の曲が済み、歌手アンジェロが左奥の扉からゆっくりと歩いて舞台に登場すると、
その衣装と姿とに聴衆は私も含めちょっと戸惑いを、という様子でしたが、
歌い始めると素晴らしく、2曲目3曲目になると、その登場を拍手で迎えるように。

2曲目の「Ombra fedele anch'io」と、最後の「Son quel nave」は
映画「カストラート」の中でも使われた曲で、彼は自分のレパートリーとしている様子。
というのも、譜面無しで歌っていましたので。

写真だけでは様子が分からないしとYouTubeを探し、「Son quel nave」は
音が悪いですがこちらに。
http://www.youtube.com/watch?v=r9OjfEPHrUQ

こちらは今年4月のヴィデオで、ヘンデルを歌っていますが、現在の彼に近いかと。
https://www.youtube.com/watch?v=CsXstaVJDX8       


カストラート という言葉はご存知ですね?
去勢された男性歌手の事で、16~18世紀にヨーロッパ中でオペラの舞台、
また教会内で歌うのに大変持て囃されたそう。

元々は舞台への登場や教会内で女性が歌うのが禁止されていたので始まったと言い、
ボーイ・ソプラノを男性の体力、肺活量で保ち、映画「カストラート」に描かれた
通称ファリネッリ・Farinelliは、3オクターヴ半の声域を持っていたと言われます。

映画の中では、女性ソプラノの声と男性テノールの声を技術的に合成して使ったといい、
こちらで場面が見れます。
https://www.youtube.com/watch?v=WuSiuMuBLhM

背景に見える当時の舞台装置の素晴らしさ! 見事でしたでしょうねぇ。
彼が歌うのを聞きつつ、息苦しくなる紳士は作曲家のヘンデル殿。

YouTubeを探していて、Cecilia Bartoliという女性歌手にも出会いました。
http://www.youtube.com/watch?v=4yLsGL3J1VQ&feature=related
この方は女性ソプラノの立場から、逆にカストラートを意識しているように見えますが、
下手に傍によると、ぶっ飛ばされそうな凄さですねぇ!

勿論、現在の男性ソプラノ歌手は去勢されている訳ではなく、その声域を認められて
後の大変な努力によりソプラノのパートを男性にして歌える訳で、
力強いソプラノ、という趣でしょうか。


衣装の素晴らしさにも見惚れ、次第に盛りあがったコンサート、
最後にアンコールが1曲あり、お終いに。

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済んでから夕御飯を、という事でお腹をすかせ、食べれる場所を探し、
裏道を東に辿って出た、広場の角で見つけたバーカロ。

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始めて実際に聴いた男性ソプラノ歌手の歌声、ヴィヴァルディの曲、
ヘンデルの歌曲にも気持ちよく酔い、これは2杯目の白ワイン。
mkちゃんの杯が、口からお迎えする程の大盛りで大喜び!

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見えるお皿は蛸とぺぺローニのマリネ風で、この前に各種魚のフライ類の
盛り合わせと、この蛸を一皿既に平らげております。



で、ふと背中の広場を振り返って驚きました。 なんと、ヴィヴァルディが
洗礼を受けたというサン・ジョヴァンニ・イン・ブラーゴラ教会!  

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暗い裏道を辿り、食べる場所を探すだけに気が急いていて・・、
なんとまぁ、偶然とはいえ!

こんばんは、ヴィヴァルディ様。
あなたの音楽を、あなたに所縁の教会で、たった今聴いて参りました。
あなたの音楽も、ソプラニスタも素晴らしく、気持ちよく酔っておりまする。



教会前広場の南側に立ち並ぶ家々ですが、ヴィヴァルディが生まれたのは、
確証はないものの、どうやら左から3軒目のうす緑の建物、と博物館で聞きました。 

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スキアヴォーニ河岸に出て、宿への道を戻ります。 
すでに11時半頃、ピエタ教会が白く浮かび上がり。

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ヴェネツィアにお出での時は、時代衣装をつけ街かどでコンサートの切符を
売っている人にも出会うでしょうが、
週末には、飛び込みで聴ける音楽会が必ずありますので、
ヴェネツィアの一夜を楽しむためにも、是非どうぞ!


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