・ ウンブリアの寒村 ・ ロッカノルフィ

北イタリアはヴェネト平野、丘の続く田舎に暮らし、ヴェネツィアも勿論、小さな町の
我がコネリアーノのご案内もしていますが、・・このブログではかなりの頻度で
イタリアの田舎の風景をご案内していますよね?!

なのに時に、無性にウンブリアの風景を懐かしむ自分がいて・・。
田舎というよりも、寒村と呼ぶ方がふさわしい様な、そんなウンブリアの奥にある
ロッカノルフィ・Roccanolfiの秋の姿を、今日はご覧下さいね。

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下から見上げる海抜775mの村の姿、車では村に入れず、下の空き地に駐車し
歩いて上ります。
写真右端にもう2,3軒家が続きますが、これで全て!


       
ロッカノルフィなる村はどこにあるか、地図をどうぞ。
左下に、ローマからフィレンツェへの幹線上にあるスポレート・Spoletoがあり、
エッジ・Eggiから一旦右下に下り上り、ヴァッロ・ディ・ネーラ・Vallo di Neraを通り
右上に続く道路、これがヴァルネリーア渓谷を通る道で、アドリア海沿岸まで続く
古代からの重要な通商路。

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ロッカノルフィにはプレーチ・Preciからの道があり、約4K、そしてここより
まだまだ奥の村に連絡します。

プレーチ と サンテウティツィオ修道院 ・ 中世の外科学校を誇る
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464307658.html

ヴァッロ・ディ・ネーラ ・ 中世のまま、不思議な美しさ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464307447.html



今回この村に行ったのは10月初旬で、少し木々に色が付き始めた頃。

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山の下に駐車し、せっせとこの石段を上ります!

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ああ、村の人が住んでいる気配が見て取れます!       

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4年前の春に行った時は、1997年の地震からの復興が10年を経てやっと始まった所、
道も崩れたまま、覗ける家の中もがらんどう、という有様に胸が塞がれ、
頭の内のどこかにいつも残っていたのですが、

今回こうして家もかなり整備され、人の住んでいる気配が感じられ、
これがとても嬉しかったのです。



とはいえ、まだまだあちこち剥き出しの配線、配管が見てとれ、
まだもう少し時間がかかりそう。

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プレーチ方面、北を見渡し。
これだけの高さですから、点在する小村が幾つか望めます。

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小さな村の小さな教会。
とはいえ、村には教会が2つある様なのですが、ここしか分からず、名も分からず。

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村の復興が進み、住民が戻っている様子、と書きましたが、

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さて、実際に出会ったのは、この大きな熊みたいなワン君と、白いプードル風ワンちゃん、
そして工事の人2名のみ! 2001年時の調べで、この村の住人は39人だそう。

それにしても、ふっと振り返ってこのワン君を見た時は、いささかぎょっと。 ははは。
でも吠えずに、じっと見て、引き返して行きました。 うん、人畜無害のshinkaiだもん。



細い坂道が続きます。 両側に家が続く小路を行くのは、ちょっとした圧迫感。

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戸口に、幾つか見かける刻まれた年号、ここは474と見えますが、つまり15世紀
からの建物で、他に見かけるのはJHS、つまりキリストを現わすものが。

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村自体は、13世紀頃のロンゴバルド人の移殖によるものと言われ、最初の写真に
見えた村の一番上の四角い塔、王妃の塔・Torre della Reginaと呼ばれますが、
中世の面影が大変強く残っている村なのですね。

この地の封建領主は、ウンブリアの東南部を治めたアルノルフィ・Alnolfi家で、
14世紀には一種の自治体を作る事を認めた様子。



山腹の急傾斜に沿った村なので、こんな風に道から降りて入り口となる家もあり、
・・ここは修復がまだですね。

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坂道を上ってゆくと、明らかにこの辺りにはかっての支配者層の建物が並んでいる、
と分かり、 くすみ、剥げ、高すぎもして何か分かりませんが、
人物が描かれていたらしいのは、見えますね。

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どっしりとした建物があり、道をまたぎます。 ここの戸口にも刻まれた数字があり、
こういった棟木はやはり15~16世紀の物だそう。

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上の写真の道の突き当たりを塞ぐ、この威圧的な建物。
石の質も、壁の厚さも一般の家と違います。

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上の戸口に年号の入った家もそうですが、とりわけ古く頑丈そうな家、
つまり壁の厚さに驚くほどの家が、村の高所に。



村の高所の道を辿りつつ、

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Via della Regina・王妃通りという名の道が、

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こんな風に村の西外れの門に続き、       

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見上げると、村の一番高所にある王妃の塔。
城壁に囲まれているそうですが、今回もまだなぜか傍まで見に行く勇気なし。

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:前略:
決して消える事のない過去の話  本当のこと 無かったこと
もしお前がホップとイラクサの中で休むなら 聞きなさい 私がその声だ

感じ取った事を語ろう  人々の過去の話を  悲しい姫の話を  
世捨て人のことを  サラセン人のことを  今はもう消えてしまった所の事を

何百年も既に過ぎ去った 何百年もの間決して忘れられた事はなかった
聞いたことを語ろう   かって起こった事を

若い領主 王妃ノルファは 王とは遠く離れて住んでいた
不幸だった  彼と離れたく 決して戻るつもり無く 別れた 
   
二度と彼の元には戻らぬよう 静寂の内に暮らすつもりで
館の内に閉じこもった  テラスからも見られぬように

誰からも二度と見られる事のないように  本当なんだ  不幸な王妃
そして 人々は囁いた  美しいノルファは砦にこもったと

柳とイラクサの間を風が通り 古い囁きを運んでいく
:以下略:


この村に惹かれるきっかけになった伝説、 城を巡る王妃の話、
そう、まだなんとなしに威圧感があるのです、この村は。
かけられた謎に勝手に縛られているのかも、ですが。

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プレーチに戻りつつ、少し深呼吸を。

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