晩秋にかかるこの時期、北イタリアは霧の朝が多く、朝、窓を開けると真っ白、
近くの木が霞んで見える有様ですが、
近くの木が霞んで見える有様ですが、
ならばイタリアの霧の風景を見て頂こうと、1ケ月前に行ったウンブリアの奥、
カステルッチョ・Castelluccioと、ピアーノ・グランデ・Piano Grande・大平原を。
雨と霧にかすみ、既に晩秋の色濃いウンブリアでした。


ウンブリア州の既に東の端のプレーチから約15k北東にあるヴィッソ、ここは既に
マルケ州になるのですが、ここから南に36K、九十九折りの山道を辿り、
標高1496mの峠を越え、再びウンブリア州に含まれるカステルッチョに到着。
マルケ州になるのですが、ここから南に36K、九十九折りの山道を辿り、
標高1496mの峠を越え、再びウンブリア州に含まれるカステルッチョに到着。
上の2枚は、漸くに九十九折りの山道を過ぎホッとした辺りですが、
辿って来た谷の道は、真っ白に雲に覆われているのでした。
辿って来た谷の道は、真っ白に雲に覆われているのでした。
カステルッチョと大平原に出かけるのは、既に3度目ですが、
n.1 カスッテルッチョ、 そして大平原のお花畑
グアルド峠・Passo di Gualdo、1496mの頂上にある祠を過ぎると、何度かの
行き来で見覚えのあるカステルッチョへのカーヴ道がおぼろに見え始めましたが、
ですが、霧が深すぎて村は見えず。

峠の上からカステルッチョの村までは4~5kmあります。 坂道を下り始めると、
道脇に路肩を示すと共に積雪量を示す棒が、既に打ち込まれているのに気が付き。
道脇に路肩を示すと共に積雪量を示す棒が、既に打ち込まれているのに気が付き。

霧が常に流れ動き、濃くなり薄くなり。 漸くに前方に村の姿が見え、眺めながらゆっくり。


この姿を見つつ思うのはやはり、遥々とまたやって来たなぁ、という感慨に近いものです。
ヴェネト州の我が家からカステルッチョまで580程、真っ直ぐ走れば6時間前後で到着
する筈とはいえ、いつもあちこち回ってから、ここに来るからでしょうか?
いや、やはりこの地で感じる「地の果て」の感覚に近い、普通の生活感ではない
異質な空気、それだと思います。
する筈とはいえ、いつもあちこち回ってから、ここに来るからでしょうか?
いや、やはりこの地で感じる「地の果て」の感覚に近い、普通の生活感ではない
異質な空気、それだと思います。
ちなみに高速入り口のヴィットリオ・ヴェネトからローマまで何キロあるのだろう、と思い
調べましたら、596K、5時間40分と出ました。
少し距離数が多くなりますが、高速乗継でほぼ同じか短い位なんですよ。
調べましたら、596K、5時間40分と出ました。
少し距離数が多くなりますが、高速乗継でほぼ同じか短い位なんですよ。
一旦坂道を下りきった時、ヴェットーレ山・Vettore2476m、が霞んで見えましたが、
今回はこの時の1度だけになりました。

カステルッチョの村に向かい坂道を上りますが、村の標高は1452m、
大平原の北に突出す形に。
大平原の北に突出す形に。


下の写真の真ん中に白く小さく車が見えますが、その右上に小さな点々が丸く
なっているのが分かりますか? あれは羊の群れなのです。
元の写真をアップして見ると、車の周囲にも散らばり、中間に四角い小屋の屋根が見え、
その近くにもかなりたくさんの羊が見えました。
もうこの時期、最後の群れでしょう、冬には、暖かいアドリア海沿いに移動して行くのだそう。
なっているのが分かりますか? あれは羊の群れなのです。
元の写真をアップして見ると、車の周囲にも散らばり、中間に四角い小屋の屋根が見え、
その近くにもかなりたくさんの羊が見えました。
もうこの時期、最後の群れでしょう、冬には、暖かいアドリア海沿いに移動して行くのだそう。
坂を上がりきった所にある村の駐車場。 初夏には満杯だったのに、この日は2台だけ。
ぐるっと回って並んで止めてから、そうか、どこに止めても邪魔になりはしないのに、と。
ぐるっと回って並んで止めてから、そうか、どこに止めても邪魔になりはしないのに、と。

そうなのですね、気がついて見ると広場を囲んで幾つかある土産物店、バール、
レストラン、みな閉じているのです。 そう、この村はもう冬眠に入っているのでした。
1軒だけ灯りの付いた店、バール兼食料品店を見つけ入ります。

以前お土産に買って戻りましたら、風味があって美味しかったと好評だったので、
ちょうど良いと今回ここで調達を。
前日、豚肉製品本場のノルチャにも行ったのですが、入り口近く迄押し寄せる
強烈な匂いに到底店に入れず、断念したのですね。



自分が食べない物ですから、店の主人に訊ねながらあれこれ買い込み、その後の写真で、
少し品薄になっています! ははは。
とりわけこの一帯で付けている品名前が可笑しいので、
ええとですねぇ、お祖父ちゃんのタマxxとか、ロバのキンxxとか、大xxとか・・!
わざとその手の名前の品を選んでですねぇ、きゃはは。
ノルチャで、その手の名前がいっぱい下がった店の写真をたくさん撮りましたので、
また特集でも。 ははは。
チーズも写っていますが、サン・レオで食べたのが格別でしたから、またそれもご覧に。
お店のご主人、カウンター内と常連と思しきおふたり。



最初から店の中とかこの方達を写させて貰ったのではなく、最初はカフェを頼み
トイレをお借りし、買い物をして出たのですね。
で、近くを一回りして写そうと思いましたら、大変な霧で真っ白、
道の先もかすんで見えない程でおまけに寒く、雨。
諦めてまたバールに引き返しましたら、常連と一緒に座ってしゃべっていたご主人が、
知り合いが店に来たかの様に、ひょいと片手を上げてくれたので気楽になり、
またカフェラッテを頼み、ついでに写させて貰ったという次第。
知り合いが店に来たかの様に、ひょいと片手を上げてくれたので気楽になり、
またカフェラッテを頼み、ついでに写させて貰ったという次第。
広場の向かいの、家並が広がる方で、左の道を上った奥にぼんやり映っている
黄色の建物がレストラン兼宿で、2年前には、ここで紹介して貰った貸し部屋に2泊し、
このレストランで食事をしたのですが、今は閉っていますね。
黄色の建物がレストラン兼宿で、2年前には、ここで紹介して貰った貸し部屋に2泊し、
このレストランで食事をしたのですが、今は閉っていますね。

壁に何やら書いてあるのが見えますが、こちら側の家の壁にも書いてあり、
土地の風習だとどこかで読みましたが、何を書いてあるのかは息子に見せたものの、
土地言葉が多く分かりませんでした。
土地の風習だとどこかで読みましたが、何を書いてあるのかは息子に見せたものの、
土地言葉が多く分かりませんでした。
カステルッチョの村から坂道を下り、大平原の道を行きます。 ほぼ一直線の道が
途中で一度角度を変え、南側の峠に向かってまた一直線に進みます。
途中で一度角度を変え、南側の峠に向かってまた一直線に進みます。
北の今回通った峠から、ノルチャから来る道の大平原南の峠迄が16K程ですから、
大平原を通る直線の道は約10Kですか。
大平原を通る直線の道は約10Kですか。

初夏には幾つもの羊の群れがおり、馬も牛も放牧され、四角く区切られた畑が広がり、
花も咲き乱れていたのが、
花も咲き乱れていたのが、
今は白い霧に覆われ、雲が動き、イタリアの形に植えられた木々の姿も、南半分だけ見え。

遠くに白黒に点々と牛の形が見えましたが、雨で草原には入り込めず断念。

振り返って見上げると、漸くにカステルッチョの村。
3年前の早春に訪れた時と同じように、窓も扉も閉じられた村になっているのでしょう。


雨と霧のお天気で、大平原の南まで走る元気も出ずに、途中で分岐する
アスコリ・ピチェーノ・Ascoli Picenoへの道を辿ります。

大平原を囲む東側の山道にかかり、曲がりくねりながら徐々に南東に向かって行きます。
かなり上ってから振り返るカステルッチョの村、

そして、ノルチャに向かう南の峠道。

最後のカーブ辺りで振り返ると、村の姿は雲と霧の中に。

ここからのアスコリ・ピチェーノの道もまっ白白!
バールのシニョーレが言ったように「美しい!」景観は何も見えず、両の道脇すぐ真っ白、
の霧の中を進む、いささか緊張した道のりでした。
このウンブリアの奥で見るのはイタリアの常のイメージとは違う景色です。
でもね、きっとまたチャンスを見つけ出かけて行くだろうと思います。
でもね、きっとまたチャンスを見つけ出かけて行くだろうと思います。
◆*◆
ブログご訪問、有難うございます!
霧の毎朝が多いので、と選んだ風景でしたが、なんと今朝は一番の霧で、
コネリアーノに向かう道がぼんやりと。
道の両脇は真っ白で何も見えず、流れる霧にワイパーをつけるほど。
コネリアーノに向かう道がぼんやりと。
道の両脇は真っ白で何も見えず、流れる霧にワイパーをつけるほど。
さすが町近郊になると、霧も薄れワイパーは勿論不要。
が到着し、財布も免許証も忘れている事に気が付き、こりゃ頭にワイパーが必要だ、と。
徐々に旅行の写真整理も進み、次は何をアップしようか、とあれこれ考えるのですが、
横着者はとかく手っ取り早い物に・・。
う~ん、少し気合いを入れて資料も読まねば! 積読ばかりが増えて行きます。
はぁ~い、がんばりま~す!
が到着し、財布も免許証も忘れている事に気が付き、こりゃ頭にワイパーが必要だ、と。
徐々に旅行の写真整理も進み、次は何をアップしようか、とあれこれ考えるのですが、
横着者はとかく手っ取り早い物に・・。
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