引き続きウンブリアの奥、マルケ州に程近いカステルッチョ・Castelluccioと、
その足元に広がる大平原、ピアーノ・グランデのお花畑のご案内です。
その足元に広がる大平原、ピアーノ・グランデのお花畑のご案内です。
山道を半分ほど登った所からの村の眺め。 大平原から立ち上がる様子、
そしてヴェットーレ山の大きさが、良く分ります。
そしてヴェットーレ山の大きさが、良く分ります。

道はこんな風に続きます。 右手にまだ樹、樅かな?、が見えますが、
ここを過ぎると、奥に見える濃い緑の部分の樹のみで、樹は生えなくなります。
ここを過ぎると、奥に見える濃い緑の部分の樹のみで、樹は生えなくなります。
あの、山が重なる部分くらいまで行きました。 大平原は左下に広がります。

こんな風に、下に広がる大平原。

アザミの花に止まる蝶。

この白黒の柄の蝶と、茶色の柄、そして真っ黒な蝶と3種見かけました。
道脇で、子孫繁栄に励む姿も見てしまった!
道脇で、子孫繁栄に励む姿も見てしまった!
山道を下ってきての村はずれ。 放置され崩れかけた家に、芥子の花が咲き乱れ、
青空の下でもなんとなく侘しさを。

カステルッチョの村から、大平原に下って来た辺り。 かなりの数のトラクターが行き来し、
畑がこんなに広く多いのですもの、考えてみれば当然ですね。

村から坂道を下り、大平原がくびれて狭くなった辺りから、東の山麓部に入り込みます。
こちら側は山が近いせいか、トレッキングに出かける人の姿。 ええと、右が彼女です。

優しく、色も柔らかく。

道の奥から、かなりお年のご夫婦がマウンテンバイクで。
どうやらドイツ人のようですが、誠に、お元気で結構ですぅ!!
手前の初老の男性はカメラを手に。
手前の初老の男性はカメラを手に。

お花畑が広がる姿はとても美しいものですが、さてそれを写真に撮った時、
写真が美しく見えるかどうかはまた別問題で、まして、芥子の赤が入るととても難しい。

これは、かなり良く行ったと思うのですが、多分手前の青い矢車草のお陰ですね。
青紫の矢車草。 久し振りに見ました。

大平原のあちこちに、もわっと青みがかって見えるのが、矢車草が咲きかけの所。
ツタンカーメン王のお墓にあったと言われ、イヴ・モンタンも好きだったという花。
何かとても懐かしい想いを運んでくれます。
何かとても懐かしい想いを運んでくれます。
これは、何の麦でしょうか? ウンブリアは、ファッロ・Farroと呼ばれるスペルト麦でも
有名なのですが、それでしょうか?
有名なのですが、それでしょうか?

古来からある穀物で、体にも大変良いそうで、お米のサラダにしたり、スープに入れたり。
我が家でもこの頃お米のご飯に、このファッロやそば粒、大麦、レンズ豆等などを混ぜての、
雑穀ご飯、藤澤周平氏書かれる所の、かて飯を食べております。
雑穀ご飯、藤澤周平氏書かれる所の、かて飯を食べております。
この大平原の中、我々の眼には見えないような水脈が、やはりあるものと見えます。
近くに、こんな小さなカタツムリがあちこちに。

大平原の真ん中あたりで、道が一本分岐します。 地図を見ると、九十九折の
峠道を越え、アスコリ・ピチェーノから、アドリア海に抜ける道で、
その道を辿ってみました。
すぐ真下から仰ぎ見る、ヴェットーレ山の割れ目。

大平原に伸びだす山の裾に牛たちの姿が。
奥の方に、筒が並んでいるように見える白い物は、どうやら水飲み場のよう。
宿の窓からも移動している姿を見かけ、一日の内に2回程往復の様子。

今辿るこの道は大平原の東端を抜けているので、「イタリア」も、大平原越しに。

ヴェットーレ山に続く南の山の上、カイトが2つ、飛んでいました。
気持ち良いだろうなぁ!

家に戻ってのち、写真を整理していて気がつきました。 山の斜面左側に、
羊の群れがいるのが、見えますか? これはかなりの数ですよ。
羊の群れがいるのが、見えますか? これはかなりの数ですよ。
ヴェットーレ山の山襞を近くから。 雪解け水の流れ道でしょうね。

ちなみにこの辺り一帯、モンテ・シビッリーニ国立公園ですが、
この公園内で一番高い山がヴェットーレ山で、2476m。
この公園内で一番高い山がヴェットーレ山で、2476m。
も1つ山の奥にピラートの湖というのがあり、この名はなんと、ポンツィオ・ピラート、
キリストに死刑判決を下した彼の名からで、彼が、水牛にこの湖を引かせて来た
という伝説があるそうで。
この近辺の生まれのようで、彼自身が伝説の人物の様に思っていた私には、
おお! と、目から鱗でした。
キリストに死刑判決を下した彼の名からで、彼が、水牛にこの湖を引かせて来た
という伝説があるそうで。
この近辺の生まれのようで、彼自身が伝説の人物の様に思っていた私には、
おお! と、目から鱗でした。
芥子の花。 ここのは赤が綺麗。

大平原の南東の端から見るカステルッチョ。 村から左の方に山腹を斜めに上る道。
あの道を今朝辿ったのでした。
あの道を今朝辿ったのでした。

大平原の中を真っ直ぐに抜ける道に再度戻って来ると、羊の群れがちょうど移動中。
オゥ、オゥと急いで車を停め、追いかけます。
オゥ、オゥと急いで車を停め、追いかけます。

羊の群れと競争された事、皆さん無いでしょう? これがもの凄く歩くのが早い!
なにせ脚が4本、倍ですものね。 草を食べつつ、ぐんぐん移動して行きます。
お尻だけでなく顔を写そうと思うと、こちらは走らなくてはなりません。

それにしても、いろんな色の羊、いろんな顔、本当にいろいろおリますねぇ。
羊のガードマン君たち。

白い方が少しお年なのか、疲れ加減のようで、それをこの黒ちゃんが迎えに走り、
付き添っているのです。 白ちゃんの背中には、草の実がいっぱい。
そろそろお昼ご飯の時間。 ボチボチと、カステルッチョの方に戻ります。
まだ草色をした巻き草。

お昼を食べていると、道の真ん中に郵便局の車が急に止まり、車から降り上を眺め。
何だろうと思ったらこのプロペラ機、こちらが大きいほうで、もう一機、プロペラが一対の
小さいのが、グゥイ~ンと飛んで行きました。
小さいのが、グゥイ~ンと飛んで行きました。

すごいなぁ! 公務員が道の真ん中に車を止めるんですよ。
ちなみに、これはプロペラ機の戻りの姿。
3日目の朝。 窓を開けると、大平原に雲がかかっていました。
もっと早くにはもっと雲が多かったでしょうに残念、 暫くする間にすぅ~っと消え。

朝ご飯の後、出発前にもう一度と、大平原の一番南まで走りました。

昼間は囲いの中の馬たちも、自由に草を食んでいて、大変良い眺め。
このチビ君は草を食べるのに、首を伸ばしても少し届きにくいのか、首がまだ短いのか、
ちょっと前脚を開きなおして、首を伸ばすのですよ。
ちょっと前脚を開きなおして、首を伸ばすのですよ。

大平原を南北に貫く道のその東側で食べていたのが、やおらカポッカポッと、
順に道を横切り移動するのです。

すぐ近くのお馬君が私の方に向かって来た時は、ワッ、ワッと、少し本気で逃げ腰に。
だって彼ら、本当に大きいですよ、近くだと。
道路横断を恐れるチビ君には、小父さんが後から、ホイホイと手を叩いて。
朝の空気の中、カステルッチョとお馬君たち。

彼らが草を食べる時、パシッパシッと草をむしり取る音が響きます。
面白い柄のブチ馬君が2頭。

大平原の中を、村に電線が続きます。
一本の電線は写真の中では邪魔なだけですが、こうして見ると、命の綱の様ですね。

大平原の一番南まで走り、車の向きを変えました。
この一直線の道は、一度途中で角度を変え、カステルッチョに向かい、
そして、一昨日越えてきた峠を再び越えて行きます。

今回最後のカステルッチョ。 昨春の印象とはかなり違う大平原でした。
いっぱい虫に食われ、腫れ上がりもしましたが、
羊も、馬も、牛も、犬も、レンズ豆の花も、矢車草もたくさん見れ、満足して戻ります。

華麗なイタリアでも、大都会の美でもありませんが、私の大好きなイタリアの一部。
上手くお伝えできる様にと願います。
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