・ クレモナ ・ ストラディヴァリの典雅な街 

ヴァイオリンの名器ストラディヴァリの名で世界中に知られるクレモナ・
Cremonaのご紹介です。
初めての訪問でしたが、大変美しく、見所の多い街であることを確認。
ほんの一部しか見れませんでしたが、まずは、ご覧下さい!

ヴェローナから、まず南のマントヴァへ、そして乗り換えて、西のクレモナへ。

マントヴァを出て直に、ひまわり畑が広がり始めました。 ガタガタ揺れつつ、
かなりのスピードで走る電車の中、ワ、ワ、と窓にへばりつき、必死になって!

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映画「ひまわり」のシーンには負けますが、この広いパダーニャ平野、
一面のひまわり畑。 奥には、麦秋の畑も広がります。

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街に着き、一直線に中心地に。 「トラッツォ」と呼ばれる鐘楼が13時迄で。
それでも右を見、左を見つつ、こんなヴァイオリンの看板を見つけました。

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通りを歩きつつ、なんと落ち着いた素敵な街、という感覚が次第に湧いてきます。



建物の内庭への、入口の門扉。 建物の大きさとその品格を、良く現しています。

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この建物はどうやら学校になっている様子。 中庭が見える素敵な門扉デザイン。
ポルティコの上は、ブルーのフレスコ画で、星のような花とお魚と。

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中心部の眺め。手前側がパラッツォ・コムーネ・市役所で、奥に見える優雅な塔が、
トラッツォと呼ばれるクレモナのシンボルの鐘楼。

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パラッツォ・コムーネの建物の角に、インフォメーションがあり、その窓には
ヴァイオリンや、リュートの展示が。

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中の板に、署名がされているのが見えますが、ちょっと読めません。

    

こちらは、リュート。

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書かれているのは、この展示されている楽器は、クレモナの、国際弦楽器学校
ストラディヴァリ、のコレクション品。



トラッツォ・Torrazzo、鐘楼ではヨーロッパ一の高さを誇る111M。
487段の階段を上ります。
それにしても優雅な姿! 塔の上に、更に八角形の小さな飾りのついた塔が
載った様子。
     
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ツバメが飛び交う、あのツバメの高さまで登ります!!



入場は13時まで、とあり、我々は12時に到着。
すると、入口で、「シニョーラ、12時半で閉めますから、走って」と。
走ってって?!  30分で上まで往復するの?!
でも、ヨーロッパ一の高さと聞くと、引き下がれないではありませんかぁ?!

横の入口を入り、一旦広場に向いたテラスに出て来ての、これは広場の眺め。
一番右が、パラッツォ・コムーネの建物。

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登り始めて驚いたのは、塔の中に、音楽が流れている事!
しかも、ヴィヴァルディ!
如何にもヴァイオリンの街クレモナで、この優雅な塔にふさわしいサーヴィス。
それでもやはり、ハァハァ登るにはかわりが無く・・。

一番上から眺めたパラッツォ・コムーネ。 街の瓦の色がとても渋い赤。

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広場の端にある八角形の洗礼堂。 ロマネスク様式の美しいものですが、
今回、中は見れませんでした。

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右端に切れて見えるのが、上の写真のパラッツォ・コムーネ。
位置関係が分りますか。



塔のすぐ足元になるドゥオモを上から。 後ほど、正面をご覧に入れます。

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こちらも、時間で閉まっていて、中は見れませんでした。
右下が正面になると思いますが、交差する細い翼廊の方が長いのだそう。
   
    

街の屋根の並び。 瓦の色、建物の形、窓の形と並び。

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こちらは北側部分。 正面上に見えるグレイの円柱の見える建物、
あの下がアーケードになっていて、とても洒落た雰囲気でした。

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駅からやって来た時、アーケードの入口で1人のシニョーレと目が会いましたら、
何も尋ねない先に、「そこを抜けたら、すぐドゥオモの前に出るよ」と。
可笑しかったですね。 顔に書いてあったのかなぁ?



パダーニャ平野。 この地平線の広がり!
イタリアの街の素敵な所、 それは、街のすぐ外に緑が広がる事!

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とにかくも30分で塔に上り下りして、広場の横のレストランでお昼を。
冷えた生ビールの美味しかった事!!

お昼を食べ、人心地がついた所で、改めて、広場の優雅な姿を眺め。

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こうして見ると、やはりこの塔は、素晴らしく美しいですね。
時計の歯車は16世紀の物との事で、文字盤は美しい12星座でした。



街のドゥオーモ、サンタ・マリア・アッスンタ聖堂。 

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ローマ期の建物の上に12世紀に建設。 が長い世紀の間に幾度と改築され、
ゴシック、ルネッサンス、果てはバロック様式の要素までが窺えるとの事。
が、余り違和感なく、優しい美しいイメージを伝えています。
薔薇窓の下に並ぶ、小さいアーチの連続、ルッカの聖堂を思い出しました。



ロマネスク様式の、美しい洗礼堂。
   
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今回は塔に登っただけで、ドゥオモも洗礼堂も、中は見れませんでした。
次回には、必ず!



こんなにも美しい建物に、囲まれた広場。
古い歴史を持つのに、ひとつも厳しさが無く、優雅で、広々として。

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街の人々は、どんなに自慢に感じているだろう。
こういう街に住む事自体が、誇りだろう。 つくづくそう感じた事でした。



この広さ! 広場にデザインを描く、白い線の流れ。
中世のライオンの前、携帯でお喋りしながらゆっくり通り過ぎて行く女性。

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時が流れ、そして留まり・・

n.1 クレモーナの聖堂と鐘楼と洗礼堂 ・ 中世の典雅さと時代毎の改装 

n.2 クレモーナの聖堂と鐘楼と洗礼堂 ・ 中世の典雅さと時代毎の改装  



買って来た絵葉書で。
市博物館内にある、ストラディヴァリ博物館。 ここでは、ヴァイオリン製作の
行程や道具類、ストラディヴァリが使った型や、図面を見る事が出来ます。

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素晴らしい建物の中の博物館、夥しい絵画もある博物館の中を、
列車の時間に追われる日本人は、一番奥にあるストラディヴァリ部門を見るのに、
必死に大急ぎで歩き、さすがに走りはしませんが!
おまけに迷いそうになって・・!! ああ、日本人!      


下の部分、CV と書いてある下に、Antonio Stradivariの署名が見えます。

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裏の説明によると、ヴィオラ・コントラルトの中の形 1690 とあります。
型にして、切り出す為のモデルの様子。



これは、ヴィオロンチェロの、飾りの為のデザインとの事。
真ん中に、弓を引くキューピッドの姿が見えます。

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型紙を切り取った所、要所に小さな穴を開けている所、何度か使ったのでしょうか。



弦楽器製作者の工房、ステーファノ・コーニアという方の工房の様子。
ニス塗りの試し、とあります。 木目柄が、なんと美しい!

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上と同じ工房、 ニス類。 
ヴァイオリン製作に使うニスは、単に木を保存する為でなく、
その響きにも微妙に違いを与える様子。

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仕事場の写真は、いつもとてもセクシーに感じます。
特に工房の写真、そして書斎の写真。 そう思われません?



クレモナの街、地図をどうぞ。
*一番上の緑辺り、国鉄の駅、 *Nuseo Civico Ala Ponzoneに、
ストラディヴァリの博物館が。
*Torrazzo  鐘楼  ドゥオモ Battistero 洗礼堂

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現在は「ヴァイオリン博物館」が新しく出来、そちらに移っていて、
新しいご案内はこちらに。

n.1 ヴァイオリン博物館・クレモーナと、ヴァイオリン、ストラディヴァリのあれこれ 

n.2 ヴァイオリン博物館・クレモーナと、ヴァイオリン、ストラディヴァリのあれこれ 



ブレーシャに向かっての帰路、水量豊かな河の畔、たくさんの人が集まり
釣りを楽しんでいました。

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地図で確かめると、ブレーシャのイゼオ湖から流れ出すオーリオ河の様子。
後の草原には、ピクニック用のテントや、テーブル、ベンチが備えられ、
如何にものんびりムードで、楽しそうでした。
          

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