・ フレッチェ・トゥリコローリ ・ 「イタリアの3色の矢」飛行隊

今日はフレッチェ・トゥリコローリ・Frecce Tricolori・3色の矢 と呼ばれる、
イタリアのアクロバット飛行隊のご紹介を。

最初の写真は、以前ご紹介しました
6月2日のイタリア共和国記念日に、ローマの上空を飛ぶ様子ですが、
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463096706.html

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このアクロバット飛行隊、フレッチェ・トゥリコローリの基地が、フリウリ州のリヴォルト・
Rivoltoという所にあり、我がコネリアーノからも近いのですね。



で、フレッチェ・トゥリコローリのクラブがコネリアーノにあり、空軍の協会と共同で
基地訪問の遠足があり、それにもぐり込めるチャンスがあったので、
お尻について行って来た、という訳で~す。

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フリウリ平野の広い、広い青空をどうぞ!
ようやく春らしいお天気が続きだした3月13日です。

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実は、実際に演習が見れるとは思ってなかったのです。 停まっている飛行機を
傍で見れる位、に考えていたのですが、往きのバスの中で
演習が見れます、との説明で、わぁ~い、やったぜぇ!! と大ニコニコ。



この大きな方が宣伝担当とかで、演習の後、スライド付きでしっかり説明を。
帽子の刺繍がカッコいいでしょう?

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帰りのバスの中でピンを買いましたぁ。 7エウロのピンが、会員価格で4エウロ!
大型の観光バスが4台ほど集まっていて、それが今日の観客ですが、
一般公開のショウとは違い、滑走路脇の草原で、ゆっくりと見る事が出来ました。
       

演習が始まりました。 残念ながら、煙は3色では無かったですが、
何せすぐ目の前での演習ですから、迫力満点!

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私のレンズは200mmですが、殆ど写したままの大きさでご覧頂いてます。
本当に近いです。



あの大きな軍曹殿(というイメージがしません?!)の説明では、
演習は1日に4~5回するのだそう。
もちろん毎回10機全部ででは無く、その都度の練習により、機数が違うとの事。

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飛行機というのは、乗ってシベリアの上空を飛んだり、真っ暗な空の、
長~~~い飛行は疲れるだけですが、
飛んでいるのを見るのは、カッコいいですよね?そう思われません?
自分で操縦して飛べるなら、気持ち良いでしょうねぇ~!!



大空に煙を引きながら色々な形が描かれ、下から見上げながら、
皆が、おお! おお!と。
ヴェネト訛りで、「オー、ケ、ベーオォ!」と。

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昔、朝のNHKの「雲のじゅうたん」という番組で、主人公が「飛行機ィ~、ひこうきぃ」と
叫ぶ場面がありましたが、同じように叫びそう!



こういったすれ違いのシーンが、3回ほど!

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両方から迫るのを見ると、わっ、わっ、と思わず緊張し、すれ違った後は、はぁ ~!
あとで聞いた軍曹殿の説明では、機体と機体の横の空間は、1,5~2mとの事。
ただし、200mの高度差があるそうです。

煙の元は液体ヴァセリンで、まったく無害との事で、じきに消えて行きますが、
ボッ、ボッ、と吐き出す煙に、時に基地のあちこちが真っ白に煙るほど!



片方の組が円を描き、その中をくぐり抜けて行っていますが、写真を見ていて、
頭が下になっているのに気がつきました。
凄いなぁ! 鉄棒の逆上がりだって、難しかったのになぁ!

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ボッ、ボッ、と小さな円を描きながら上って行って、この後、急降下で。

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描く形それぞれに名称があるようで、これは、ボンバ・爆弾と。

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青空に大きな円が描かれました。
お天気も良く、風も冷たくなく、大変爽快な、演習風景でした。

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演習は30分ほども続いたでしょうか、やがて一機ずつご帰還です。
軍曹殿が、挨拶して、と言い、勿論言われずとも、わ~い!!と手を振り、
こうして見ると、機内からも手を振ってくれてましたね。

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フレッチェ・トゥリコローリのキャプテン、マッシモ・タンマーロ少佐がご挨拶に。 

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空軍の少佐殿がご挨拶、というよりも、
飛行チームのキャプテンが、ファンにサーヴィス、という感じで、一緒に写真を撮ったり、
サインしてくれたりで・・。

軍曹殿の説明によると、軍で唯一、隊員から、将来隊長になる人、と
選ばれる形式なのだそう。 何よりも隊員の信頼が必要なのでしょう。
シャツの襟に姓では無く、名前のマッシモが刺繍されているのにお気づきですか?
うん、それにしても、カッコ良いサングラス!!



イタリアは2007年以降、徴兵義務兵がいなくなり、現在はすべて職業軍人です。
バールの前にいたこの一人だけ、女性兵士を見かけました。

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この女の子は、別のグループで来ていた子。 青い眼の間がちょっと開いた
可愛い子でしたので、頼んで1枚撮らして貰い。

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この格納庫は、上空からの探知にも引っかからない特殊な物だそうで、
数年前までは民間人は入れなかったとか。

ここで、コネリアーノからのメンバーの記念撮影。
後ろに見えるのが、飛んだのとは違いますが、実物です。

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皆さん殆どが退役軍人か、その家族の様で、実際はもっと男性が多かったですね。

申し込みの際は、身分証明書の提示で番号を控えられました。
勿論、国の空軍基地内に入る訳ですから当然ですが、当日はまるでフリーパス。

で、この日の参加費は30エウロで、バス代、基地の食堂でお昼食べ放題、
戻りに、近くの刃物で有名なマニアーゴという町に寄り、刃物の博物館見学、
アグリトゥリズモでのおやつ付き。

基地の食堂はワインがないので、しっかり持ちこみ、食事が済んだ後に
改めてスプマンテで乾杯。

元空軍のグループの長の音頭で、
       
フレッチェ・トゥリコローリに、 ゲー、
空軍に、            ゲー、
ゲレ、ゲ、ゲー、        ゲー、ゲー、ゲー
と唱和したのでした!!  ええ、これも初体験でしたぁ!!



貰って来た2009年版のパンフレットから、パイロットの皆さん。

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真ん中が上でご紹介の隊長で、全部で12名。実際に飛ぶのは10機です。
飛行機の番号にポニーと書いてありますが、最初のアクロバット隊が出来た時、
騎馬隊からパイロットに移ったのだそうで、その名残と思われます。



飛行機の長さ、高さ、翼の長さ、など色々。

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現在の形の飛行隊が出来て、来年で50周年。

軍曹殿が説明するのに、
イタリアが、イタリア製の飛行機で、技術で、パイロットで、
我々の望む形の飛行隊が創れるようになった時、 アメリカが望むように・・、

と、付けくわえたので、思わずぷっと吹き出しました。 皆さんも、ははは、と。
国の軍とはいえ、こういうイタリア式センスが大好き!



毎年5月から10月までが、飛行シーズンで、全世界にも出かけ、
6か月間で40回の飛行をするそう。

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この写真は、毎夏ヴェネトの浜である飛行写真と思いますが、こういった海の場合、
滑走路代わりの目印に、消防の船が何隻か並んで役目を果たすのだそう。
ああ、なるほどなぁ、と思った事でした。

そして、隊長が何か指示をする時は、基地を基本に、その近くの町の名で言うのだそう。
コドゥロイポに寄り過ぎてるぞ、とか。

では、楽しかった思い出と、これからの皆さんのご健闘も祈り、
フレッチェ・トゥリコローリに、 ゲー、
空軍に、            ゲー、
ゲレ、ゲ、ゲー、        ゲー、ゲー、ゲー



演習風景おまけ

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写真をアップしながら、一つ文章を書き忘れていたのに気がつきました。
気に入っている写真なので、見てやってください!

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