先月ウーディネでお会いした「オリーヴオイルを追いかけて」のルナさん達とご一緒し、
午後チヴィダーレ・デル・フリウリ・Cividale del Friuliの町の散歩に、
午後チヴィダーレ・デル・フリウリ・Cividale del Friuliの町の散歩に、
翌日はやはりチヴィダーレ駅近くの、国立の農業学校の見学に同行させて頂き、
オリーヴ油の搾油などを始めて見ました。 今日は、その様子をご覧頂きますね。
久し振りの町訪問、既にクリスマス・イルミネーションの準備も調っていましたが、
これが点灯されるのは、12月8日の無原罪のお宿りの祝日以降ですので、
この時はまだでしたが、今頃は・・。

ドゥオモとその鐘楼。 その前のシルエットで見える背の高い人物像は、
ジューリオ・チェーザレ、ご存じ、ジュリアス・シーザー。
ローマ期にあって、このチヴィダーレはこの周辺一帯の首都だったのですね。

以前のご案内は
n.1 チヴィダーレ・デル・フリウリ ・ ローマ、ロンゴバルド期の都
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462968156.html
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462968156.html
n.2 チヴィダーレ・デル・フリウリ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462968341.html
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462968341.html
n.2 チヴィダーレ・デル・フリウリ再訪 ・ ロンゴバルドの小寺院
http://www.italiashiho.site/archives/20171126-1.html
http://www.italiashiho.site/archives/20171126-1.html
町中を流れるナティゾーネ川・Natisoneにかかる悪魔橋の上から。

悪魔が一夜でこの橋を架けた、という伝説があるそうですが、
柵が開いていたので、また川床に。
柵が開いていたので、また川床に。
なんとも壮大なイメージと美しさで、何度来ても、何度見ても、飽きません。

水面に映る橋の眺め。 悪天候続きの後でしたので、
濁り水かも、と想像していましたが、いつもの様に澄んだ美しい水。

ご覧の通り!

以前ご紹介の写真と同じ場面が多く、我ながら困惑気味です。
町の他の部分の写真もあるのですが、チヴィダーレ、のご紹介を思うと、
こうなってしまうようです。 まぁ、季節による色の変化を、と・・!
町の他の部分の写真もあるのですが、チヴィダーレ、のご紹介を思うと、
こうなってしまうようです。 まぁ、季節による色の変化を、と・・!
橋の南側から町の中心部を。 鐘楼は、最初にご覧頂いたドゥオモの物。

ナティゾーネの川床が大変低い位置で、町が崖の上に、という様子で成り立ちます。
橋の影がくっきりと映りますが、あの崖の辺りに、かってのケルト人の住居跡とも、
墓地とも伝えられる洞窟があります。 残念ながら、まだ見学していません。
墓地とも伝えられる洞窟があります。 残念ながら、まだ見学していません。

ドゥオモ内部横に、ロンゴバルド様式の石棺、洗礼用の泉等、無料で見れたのが、
今回行くと整備されて博物館となり、入口も外側からに変更、入場料4エウロ、
その代わり、一日中開館、と変更に。 こういう変化は、喜ぶべきか、否や?!
その代わり、一日中開館、と変更に。 こういう変化は、喜ぶべきか、否や?!
これは、博物館入口の向かい側の壁、です。

町には中心となる広場が2つあり、こちらは北にあるディアーコノ広場の
カフェ・ロンゴバルド。
夕暮れ時の寒さにも拘らず、外の椅子席にも、たくさんの人が寛いで。

駅横の駐車場に向かう途中、赤い夕陽になりました。
冬の夕陽は、心を急かせますね。

翌朝は同じチヴィダーレの駅傍にある、国立農業学校の見学に。
まず最初に! 青林檎。 取っても良いといわれ、しっかり大きなのを見つけ、
2つお持ち帰り! みずみずしく、美味しかった!!
2つお持ち帰り! みずみずしく、美味しかった!!

見事なオリーヴの実。 まさにたわわ! 大体1本の木で30キロ程の収穫とか。

こちらが説明してくださった・・、お名前忘れ! 挿し木のご説明中です。

この学校では、オリーヴ栽培、そして葡萄酒製造の講義と実践を教え、
収穫物に関しては、企業形態をとっているとか。
農家の跡取りとか、就職先の心配がないので入学する者、そして、ここを出ると
大学にも入れるそうで、お昼時の退校時には、わっと一斉に出てくる
若者たちに出会いました。
大学にも入れるそうで、お昼時の退校時には、わっと一斉に出てくる
若者たちに出会いました。
我が町コネリアーノにも、早くに創設された農業学校がありましたが、
今は町中のかっての修道院跡に移り、
国立のワイン製造技術学校になっていますが、同じ様なものと。
今は町中のかっての修道院跡に移り、
国立のワイン製造技術学校になっていますが、同じ様なものと。
これが今回味見もした、ビアンケーラ・Biancheraという種で、
実自体も殆ど緑のままですが、オリーヴ油の色も、緑!

普通、時間が経つと色が濃くなり、黄土色の様になったリしますが、
これは、明るい緑のまま。 味は、少し渋みがある、感じ。
葉の形が、少し捩れていますね、これが特徴だそうです。
余りたわわになっているので、つい、味見しても良いか、と1つ木から取りました。
途端に、皆一斉に、ワッ、ワッと逃げる感じ!
説明のシニューレが、にやっと、「試してみなさい!」と言うので、口に。
途端に、皆一斉に、ワッ、ワッと逃げる感じ!
説明のシニューレが、にやっと、「試してみなさい!」と言うので、口に。
いやその前に、指の間で、ちょっと押して見ましたら、緑のままでしっかり熟しきり、
ピュッと、白い汁が飛びました!
お味は、・・渋~~い!! はい、これで納得の、初体験でしたぁ。
ピュッと、白い汁が飛びました!
お味は、・・渋~~い!! はい、これで納得の、初体験でしたぁ。
オリーヴの木の枝の剪定の仕方、ハエが卵を産みつけるのを防ぐ方法、など等
しっかり説明を受け、
搾油所に向かう途中の横の柵内に、馬の親子、そしてロバちゃんも。

搾油の部屋の前、収穫された実がこんな風にプラスティックの籠で積み上げられ。

この方法だと重さが一定するからで、袋積みだと、その重さで油が出てしまうからだと。
私の住む村のお隣オリアーノ村に、オリーヴ畑があるのですが、
先ほどのシニョーレの話では、ヴィットリオ・ヴェネトにもあり、良い油が取れるのだそう。
先ほどのシニョーレの話では、ヴィットリオ・ヴェネトにもあり、良い油が取れるのだそう。
フリウリから我が村、そしてガルダ湖周辺が、オリーヴの木の北限なのでしょう。
こちらが搾油所。

大変コンパクトな最新式だそうで、この部屋全部ほどの大きさの搾油機があるそう。
この大きさだと、オリーヴの種類毎に変えて絞れるという、利点もある様子。
一番奥に見える機械で水洗いし、手前に見える赤いホース部分でより分けられた葉や、
小枝が取り除かれ、真ん中で、粉砕、そして手前で、搾油。
小枝が取り除かれ、真ん中で、粉砕、そして手前で、搾油。
一番左端の漏斗が、見えますか?
これです。 際限なく、ちょろちょろと搾りたてのオリーヴ油が。

実際にはもっと緑色に見えるのですが、写真だと、どうしても黄土色に近くなる予感。
雑誌で、プロの写真を見てもそうなのですが、一度、ルナさんのブログで
大変美しい緑色を見ましたので、なんとか!と、あれこれ試します。
雑誌で、プロの写真を見てもそうなのですが、一度、ルナさんのブログで
大変美しい緑色を見ましたので、なんとか!と、あれこれ試します。
これが、今回の最上。 上の写真だと、青い機械の色との関係だろうと、
グレイの壁をバックに。

部屋全体に、ぷんと油の匂いが立ち込め、それも、少し生臭い、新鮮な匂い。
学校の建物の裏の風景。 手前の葡萄畑は、学校の畑で、
どこでも見かける、イタリアの田舎の風景。

倉庫には、葡萄畑用の消毒噴霧器が。 これは畝の間を通りながら、
一度に両側を消毒できる仕組みですね。

で、先ほどの葡萄畑なのですが、家の近所で見るのと少し様子が違う、
というイメージの意味が分りました。
というイメージの意味が分りました。

ここでは、収穫を機械でしているのだそう。なので、真ん中の幹の幅を残して
見事に刈り込まれているのでした。
人件費の問題、という事でしたが、正直な感想は、少し、木が無残な、と。
見事に刈り込まれているのでした。
人件費の問題、という事でしたが、正直な感想は、少し、木が無残な、と。
で、ここには乳牛もたくさんいて、この種は、乳牛と食肉との両用だとか。
しっかり食べた後なのか、皆さん腹ばいになっていて、何か用?という目で。

向こうが座っているので、こちらも座り込んで、チャ~オ!
ふさふさのお耳!

こちらは、生まれて8日目の子。 白い部分の毛が、まだ真っ白。

こちらは、多分生まれたて。 風に当らないように、箱の中でしたし、
首の後ろの毛が、まだ濡れているような・・。

この後、葡萄酒醸造のタンク前で、如何にも真面目一方そうな技術専門家から
説明を聞き、そして、そして、
オリーヴ油と、ワインの試飲にあずかりました!

手前は、おつまみのトマトを載せたカナッペ。 この北の方では、タルティーナと呼び、
かりっと焼くと、ブルスケッタとなるのでしたっけ。
かりっと焼くと、ブルスケッタとなるのでしたっけ。
オリーヴ油もワインも2種でしたが、油のビアンケーラと、ワインのカルベネ・フランク
のみ、名前を覚えています。
のみ、名前を覚えています。
ご案内して下さったウーディネ大学教授の面白いお話を一つ。
フリウリの美味しい白に、トカイがあります。
甘くなく、食事にも大変美味しいのですが、ハンガリー辺りの本場から抗議が出て、
ヨーロッパ議会の決定で、このトカイの名が使えなくなったのだそうです。
で、フリウリの一醸造社のつけた名前が、トカイ・アノーニモ・無名のトカイ!
イタリア式無手勝ユーモア精神、ははは。
イタリア式無手勝ユーモア精神、ははは。
それにしても、今回ご一緒させて頂いたツァーの皆さんの、
旺盛な学習精神に感心致しました。
こういう、食材ツァーに参加されるだけの事はあり、よくご存知ですし、
イタリア語もたくさんの方が習っておられるようで、それも新鮮な驚きでした。
こういう、食材ツァーに参加されるだけの事はあり、よくご存知ですし、
イタリア語もたくさんの方が習っておられるようで、それも新鮮な驚きでした。
同行させていただいて、楽しかったです!有難うございました。
またのチャンスを楽しみに!!
チヴィダーレから近くの山に、こんな場所も。
カステルモンテ ・ スロヴェニアとの国境に近い、信仰の村
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462968910.html
カステルモンテ ・ スロヴェニアとの国境に近い、信仰の村
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462968910.html
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