今日は余りにも有名なラヴェンナ・Ravennaのビザンティン・モザイクのn.1、
サン・ヴィターレ聖堂と、同じ敷地内にあるガッラ・プラチーディア廟のご案内を。
まずはラヴェンナの街の地図をどうぞ。
ラヴェンナには、ボローニャから東に国鉄で1時間20分ほど、フィレンツェからだと
ボローニャ経由で2時間半、いずれにしても、なんとか日帰りできる範囲ですね。
サン・ヴィターレ聖堂と、同じ敷地内にあるガッラ・プラチーディア廟のご案内を。
まずはラヴェンナの街の地図をどうぞ。
ラヴェンナには、ボローニャから東に国鉄で1時間20分ほど、フィレンツェからだと
ボローニャ経由で2時間半、いずれにしても、なんとか日帰りできる範囲ですね。
真ん中右矢印に国鉄駅があり、街の中心ピアッツァ・デル・ポポロ・Piazza del Popolo
まで約700(測りました)で、
まで約700(測りました)で、

赤線で囲った左上に、ご案内のサン・ビターレ聖堂・Basilica di San Vitale
図の黄丸1と、ガッラ・プラチーディア廟・Mausoleo di Galla Placidia 黄丸2.
図の黄丸1と、ガッラ・プラチーディア廟・Mausoleo di Galla Placidia 黄丸2.
左下黄丸4には、オルトドッサ(ギリシャ正教)の礼拝堂と、
黄丸5は、ムゼーオ・アルチヴェスコヴィーレ(大司教博物館)内に含まれる
サンタンドレア礼拝堂・S.Andrea.
黄丸5は、ムゼーオ・アルチヴェスコヴィーレ(大司教博物館)内に含まれる
サンタンドレア礼拝堂・S.Andrea.
右下に囲った黄丸6のサンタッポリナーレ・ヌオーヴォ、ここは今回訪ねませんでしたが、
その下に↓で記した、街から南に7K程にあるサンタッポリナーレ・イン・クラッセ・
S.Apollinare in Classeは訪問し、モザイク詣で・その2でご案内致します。
その下に↓で記した、街から南に7K程にあるサンタッポリナーレ・イン・クラッセ・
S.Apollinare in Classeは訪問し、モザイク詣で・その2でご案内致します。
28には、この地で亡くなったダンテのお墓と博物館。
ラヴェンナは26年振りの再訪で、鄙びた町という印象が残っていたのが、なんのなんの!
例によって駐車場探しに行ったり来たりしましたが、怪我の功名で、
気が付けばぴったり入り口脇の大駐車場に到着。
例によって駐車場探しに行ったり来たりしましたが、怪我の功名で、
気が付けばぴったり入り口脇の大駐車場に到着。
以前よりも大幅に整備され、何せ世界遺産指定ですものめ、北側隣接の
国立ラヴェンナ博物館から入場するようになり、
ローマ期の発掘物が所狭しと並ぶのを通りぬけます。
国立ラヴェンナ博物館から入場するようになり、
ローマ期の発掘物が所狭しと並ぶのを通りぬけます。

実際これだけでもしっかり見る価値大なのですが、今回はモザイク詣で、という事で。
このラヴェンナはローマ期に、アドリア海を掌握するための大ローマ海軍が置かれた地で、
あちこちに残るクラッセという地名もクラッシス・Classis・ローマ海軍、から来ているのだと。
あちこちに残るクラッセという地名もクラッシス・Classis・ローマ海軍、から来ているのだと。
cucciolaさんの興味深いこちらをどうぞ。
http://blog.livedoor.jp/cucciola1007/archives/902945.html
http://blog.livedoor.jp/cucciola1007/archives/902945.html
実際当時の繁栄は大変なものだった様で、行き会ったグループのガイドの話を漏れ聞くに、
金を使ったモザイクは、一つの教会と思うと大した事がないようだが、巡礼達が回る
教会礼拝堂の類は当時xxとあり、90と聞いた気がするものの、肝心の数字が頭に残らず!
その総量とすると大変な金額となる、との説明でした。 なる程!
で、この現在の地面よりも低い位置の、このアーチを抜けサン・ヴィターレ聖堂の方に。

このアーチの雰囲気が大変に荘重で、見た途端なんとなしざわっと来た事を忘れません。
聖堂内にも、以前とは逆に奥の暗い位置から入り、そろそろと内部に。
こんな風に見え始めますから、なんとなしに息を詰めて・・。
こんな風に見え始めますから、なんとなしに息を詰めて・・。

内部は八角形に堂が張り出していますが、奇跡的にも残っているこの部分。
6世紀のビザンティン美術の傑作、なんぞという説明はまるで必要のない、
圧倒的な美しさが目の前に!!
6世紀のビザンティン美術の傑作、なんぞという説明はまるで必要のない、
圧倒的な美しさが目の前に!!

まずは天井部分。


そして後陣上部のキリスト。

後陣キリスト像の下部、
窓の左側には東ローマ帝国のジュスティニアーノ1世・Giustinianoの姿。
窓の左側には東ローマ帝国のジュスティニアーノ1世・Giustinianoの姿。

左部分の手前側、何とも豪華絢爛に、様式に従いつつ、かつ、いとも大胆に。



ユスティニアヌス1世の像と向かい合う位置にあるのが、彼の妃テオドーラ・Teodora像。


この元娼婦だったと言われる、意志の強そうな彼女の美貌。
そしてこの表現の、大胆で的確な色と線!
誰がどう見ても、圧倒的な美人である事を認めさせる描写力に乾杯!
皇帝と后妃はコンスタンティノープルにて在位で、一度もラヴェンナに来た事はなく、
モザイク職人も、きっとあの東の都からやって来たのでしょう。
モザイク職人も、きっとあの東の都からやって来たのでしょう。
547年にこの聖堂が完成し、その翌年に2人共に亡くなった様ですが、
1500年後の今も艶然たる美貌を黄金色に囲まれ、ここに健在。
聖堂のブックショップで「テオドーラの生涯」という小冊子を購入、
今回肝心の前半生部分を大急ぎで読みました。
今回肝心の前半生部分を大急ぎで読みました。
父親の早い死による生活苦より逃れるために、その美貌と若さを武器に娼婦生活に。
20歳の時に未来の皇帝と知り合い、じわじわ食い込み陥落させ、
身分差のある結婚に反対の法律をも変えさせ7年後に結婚、遂に皇帝妃となり
21年間その位に。 お分かりですねぇ、単に美貌と若さだけでは出来ない事、はい。
20歳の時に未来の皇帝と知り合い、じわじわ食い込み陥落させ、
身分差のある結婚に反対の法律をも変えさせ7年後に結婚、遂に皇帝妃となり
21年間その位に。 お分かりですねぇ、単に美貌と若さだけでは出来ない事、はい。
右側手前部分。 少し斜めになりましたが、テーブルの上の金の壺、
どの様に金のモザイク片が使われているか、お分かりでしょうか。

これでもか、というほど金色があちこちで輝き、赤、緑、白、青と極彩色の柄で
埋め尽くされ、小鳥達が、羊が、天使が、神の福音を伝えます。


教会の入り口部分、今は逆に出口となっているのですが、床モザイクをどうぞ。
堂内全部埋め尽くされていますが、内後陣の凄さの前には、素朴で質素に見えますね。


教会正面入り口、手前の小道を右奥に辿ります。

聖堂の後ろからの眺めと、

奥に見えるガッラ・プラチーディア廟。

名前を冠されているガッラ・プラチーディアなる女性は、西ローマ帝国皇帝テオドーシオ・
Teodosioの娘で、5世紀中頃に、自分と夫コスタンツォ3世・Costanzo、
そして弟オノーリオ・Onorioの礼拝墓地として建設させた、との事ですが、
彼女自身はあれこれ歴史の波の中で変遷の末、ローマに葬られている様子。
それはともかく、この素晴らしく美しい小さな廟をどうぞ!
アーチ状の天井部分に輝くブルー地の柄と、
アーチ状の天井部分に輝くブルー地の柄と、

入り口上部の半円の、良き羊飼い。

中央の高い丸天井部分、
満天の夜星の真ん中に十字架があり、四隅に4福音者のシンボル、
満天の夜星の真ん中に十字架があり、四隅に4福音者のシンボル、

左右の半円には、神(水)を求めるキリスト信者の姿が、泉で水を飲む鳩、
水を探す鹿の姿として描かれ、
水を探す鹿の姿として描かれ、


良き羊飼いのキリスト像と向かう奥の半円には、火刑に処せられたサン・ロレンツォの姿。

赤茶色に見えるのは、窓のアラバスター(大理石)で仄かに光を通し、内部は殆ど薄暗がり。
次々の観光客に静寂を乱されて、お気の毒なような・・。
次々の観光客に静寂を乱されて、お気の毒なような・・。
最後にもう一度、美しい柄模様と蒼をどうぞ!


ラヴェンナ ・ ビザンチン・モザイクの輝き グロリオーザさんのご案内
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463253355.html
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463253355.html
*****
ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!
*****
コメントの書き込みについてのお願い。
ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。
この記事へのコメント