「イタリアで一番美しい村々」にも選ばれているブリジゲッラ・Brisighella
のご案内ですが、まさにその名に恥じない、美しく小さな町で歴史もギッシリで、
長くなり2回に分けました。 ごゆっくりどうぞ!
のご案内ですが、まさにその名に恥じない、美しく小さな町で歴史もギッシリで、
長くなり2回に分けました。 ごゆっくりどうぞ!
写真は町のパンフレットから、有名な山上の要塞と時計塔。

ブリジゲッラはどこにあるか、地図をどうぞ。
ボローニャ・Bolognaから東ファエンツァ・Faenza に。

この辺りイーモラ・Imola、フォルリ・Forlìと歴史好きな方はよくご存じの地名が並び、
ボローニャ ~ ファエンツァ 57K程 電車の便も勿論あり、
ラヴェンナ・Ravenna ~フィレンツェ間の支線もファエンツァ、ブリジゲッラを通ります。
ボローニャ ~ ファエンツァ 57K程 電車の便も勿論あり、
ラヴェンナ・Ravenna ~フィレンツェ間の支線もファエンツァ、ブリジゲッラを通ります。
こちらが細部で、電車の細い線も見え、
ファエンツァ ~ ブリジゲッラ間は12k、 ブリジゲッラ ~ ラヴェンナ42K
ブリジゲッラ ~ フィレンツェ 88k
ファエンツァ ~ ブリジゲッラ間は12k、 ブリジゲッラ ~ ラヴェンナ42K
ブリジゲッラ ~ フィレンツェ 88k

電車だと、ファエンツァからブリジゲッラまで10分間ですが、便が少なく約2時間に1本。
我々はファエンツァからタクシーで行き、約15分、戻りも電話で呼び来て貰いました。
我々はファエンツァからタクシーで行き、約15分、戻りも電話で呼び来て貰いました。
大変美しい町で、ホテルも美味しいレストランもありますので、
フィレンツェ、ラヴェンナ、ボローニャ辺りからゆったりのお出かけをお勧めです。
フィレンツェ、ラヴェンナ、ボローニャ辺りからゆったりのお出かけをお勧めです。
町の北西部の山頂に君臨する要塞。

直接タクシーで九十九折の道を、要塞の駐車場まで行って貰いました。
要塞の裏に駐車場があり、切符を買い、この脇の坂道を辿り要塞前に。

これは、要塞の形を見て頂こうと、後にご案内の時計塔からの眺め。
要塞・ロッカの名は、ロッカ・マンフレディアーナ・エ・ヴェネツィアーナ・
La Rocca Manfrediana e Veneziana と言い、
La Rocca Manfrediana e Veneziana と言い、
右の低い方が古く、マンフレディアーナで、左の高い方が後からのヴェネツィアーナで、
ご覧のように岩の山上に。
ご覧のように岩の山上に。

脇の細い道を辿って、要塞の入り口に。
ヴェネツィアーナの塔の足元部分の、前庭の古い井戸と入り口。
腰を下ろしている女性は切符管理の方。
腰を下ろしている女性は切符管理の方。

上から見下ろすブリジゲッラの町。
晩秋の快晴の日で、何とも美しい眺めを堪能!
シナの並木の葉が黄色く落葉しかけ、こじんまりの町が埋もれています。
シナの並木の葉が黄色く落葉しかけ、こじんまりの町が埋もれています。

お天気にも恵まれたせいか、ふっと「桃源郷」という言葉も頭を掠めました。
町の中心広場を望み、教会の正面壁、取り囲む家並。

町の北側に山並みが続き、町は細く流れ、街道は南西に向かいます。
奥に見える山々を越えて行くと、フィレンツェに。

ファエンツァからの風景も大変美しく、いつかこの道をフィレンツェに行って見たいもの!
友人達は早速に前庭からスケッチを始め、私は要塞見学に。
先ほど見えた入り口扉を入った所、見上げる高さの塔の壁。

入り口の壁、上部に切れ込みが見え、前に跳ね橋があった様子ですね。

入り口内2重の壁に挟まれた部分。 石の並べ方で、何とも面白い模様に。
右の石桶は、馬の水遣り用でしょうか?

要塞の塔の見学は、この左側にある古い小さいマンフレディアーナの塔からですが、
まずは中庭に。

周囲を高い壁に囲まれてこの中庭。
かってはここに厩舎があり、兵士達の生活する小屋が並んでいたそう。
奥にアーチの入り口が見えますが、
こんな様に、要塞裏側の半地下部分。 こういうのはどうも苦手ですぐ表に、・・深呼吸。

後ろ側から眺める2つの塔。 違いが良く分かります。

入り口部分に戻り、塔の螺旋階段を登ります。
煉瓦造りのいかにも古い塔で、14世紀、各階が覗ける様になっていますが、
狭い階段と、広くはない空間です。
狭い階段と、広くはない空間です。

天井部分も、こんな風に煉瓦で。

2つの塔を繋ぐ細い通路部分に出ますが、かってこの部分は跳ね橋で繋がっていたと。

この小さい古い塔の名が、マンフレディアーナ・マンフレディーの、というのも
当時のブリジゲッラは14世紀初頭から、ファエンツァ領主のマンフレディ家・Manfredi
の下にあり、最後の当主アストルジョ3世・Astorgio、塩野七生さんの言われる
アストール・Astorreが、チェーザレ・ボルジャの軍に1501年に陥落、
後にヴェネツィア共和国領となり、大きな方の塔が16世紀に出来た、次第。
当時のブリジゲッラは14世紀初頭から、ファエンツァ領主のマンフレディ家・Manfredi
の下にあり、最後の当主アストルジョ3世・Astorgio、塩野七生さんの言われる
アストール・Astorreが、チェーザレ・ボルジャの軍に1501年に陥落、
後にヴェネツィア共和国領となり、大きな方の塔が16世紀に出来た、次第。
要塞のある地に相応しく、まさに絶景!
こちらは北のファエンツァを望み、多分、奥に白く見える部分がそうですね。

ブリジゲッラにあるこの細長い谷はラモーネの谷・Valle del Lamoneと言い、
向こうの山に、トスカーナで見たあの白い岩が剥きだしに。

太古の昔は海の底だった、というあのトスカーナのクレーターと繋がるのですね。
町の南部分は、晩秋の彩りのうちに、緩やかな谷の山に続いて行きます。

この辺り一帯、オリーヴオイル、ワイン、農産物、サラーメ類など、美味で有名。
色づく畑は葡萄畑。

来る時のタクシー、オベンツ!、の運転手、お腹でっぷりの話好きのシニョーレが、
ロマーニャの自慢話をしっかりと。
うっかりと、そうですね、エミーリア・ロマーニャは美味しい物で有名ですね、と言ったら、
エミーリアとロマーニャはまるで違うのだ、エミーリアの詰め物パスタなどこんなに小さく、と
指で小さな丸を作って見せ・・!
それに比べ、ロマーニャのリコッタと茸の入ったのなど、ウ~~ム!と言う具合。
あそこでお昼を食べなさい、美味しくて値段も安いから、とお勧めを。
は~い、美味しかったで~す!! これは後ほど。
は~い、美味しかったで~す!! これは後ほど。
この要塞は、中世の戦術的要塞の形をよく残しているそうで、中は一体どうなのかを。
まず右のマンフレディアーナの塔はご覧のように大変シンプルです。

半地下部分 K は、武器庫・物置、他の階 J は、兵士の駐屯用。
大きな塔に繋がる部分は当時は跳ね橋 Hで、暖炉のある隊長の部屋 D に繋がります。
実際には見学できずでしたが、この隊長の部屋の下に E 食料貯蔵、武器庫、物置があり、
これは外部と狭い急な階段で直接繋がり、もう一つ下の階 F は水貯蔵で、
上階の床に開けた穴で繋がっていたそう。
これは外部と狭い急な階段で直接繋がり、もう一つ下の階 F は水貯蔵で、
上階の床に開けた穴で繋がっていたそう。
見学は一旦古い小さな塔の、上の J まで見た後、渡り橋 Hで 大きな新しい塔に移り、
古い塔と跳ね橋で繋がる隊長の部屋。 小さな塔にしてはかなりの広さ。

町の様子も見れるよう窓が開き、流しの設備もあり、左に黒く見える窓は現在網で
覆われていますが釣瓶があり、水貯蔵庫に繋がっている様子。

壁の厚みにご注目を。 そしてこの繰り込み部分は個室、トイレかなぁ?!

この上の階 C は台所の様で、井戸の釣瓶もあり、パン焼き用の竃も。
そしてこれが高い塔の最上階の見張り所 A で、ぐるっと360度の眺め。
で、この真ん中部分 B に扉があったかどうか覚えがないのですが、
図によると、この真ん中部分は牢獄兼拷問所だったと!
図によると、この真ん中部分は牢獄兼拷問所だったと!

上から見下ろす古い塔。 見晴らしは最高ですが、金網があり・・。

古い塔の屋根瓦。 苔むして、良い色に。 鳩が6羽、見えますか?

要塞から見る時計塔。 岩場の突き出した場所で、町からは直に見上げる形。

要塞の北西に当る山頂に白い発掘場が見え、最初は単なる石切り場かと思ったものの、
これがブリジゲッラの町に繁栄を齎したジェッソ・石膏、白墨の採掘場で、
1980年代の半ばまで運営されていたそう。
1980年代の半ばまで運営されていたそう。

同時に550万年前の各種地上動物の背骨が発掘され、現在は開いた博物館として
公開されているそう。
この山頂のジェッソ採掘場から町までロバの背に乗せ運んだそうですが、
それに関し大変面白い建物が町にありました! 後ほど。
それに関し大変面白い建物が町にありました! 後ほど。
左に見える教会は、聖所モンティチーノ・Santuario del Monticino.
ほぼ同じ場所を先にご覧頂いていますが、塔のこの高さから見下ろす町、
守備隊長の気分でどうぞ。
守備隊長の気分でどうぞ。

螺旋階段を少し下り、城壁の上部分に出て来ます。

見下ろす中庭部分。 2つの塔が並ぶ前面部分が狭く、
中庭奥部分が広くなっていますが、立地条件によるものでしょう。

ぐるっと城壁部分を巡り、古い塔の最上階部分に入ります。
左先に見える時計塔には、要塞の裏側からぐるっと谷を回り行き着きますが、
町からだと急傾斜の石段がどちらにも接続を。
町からだと急傾斜の石段がどちらにも接続を。

古い塔内の石段部分。 石の磨り減り具わい、600年を経ているのです、凄いです。
そして石にも層があるのを目の当たりに。

古い塔の最上階はご覧のように修復され・・、そうかと納得、螺旋階段を下ります。

要塞の開館時間
4月~9月 土・日・祭日前・祭日 10時~12時半 15時~19時半
10月~3月 土・祭日前 14時~17時 日・祭日 10時~12時 14時~17時
閉館 元旦 クリスマス
サイト http://www.romagnamania.com/2017/06/rocca-di-brisighella-o-manfrediana.html
4月~9月 土・日・祭日前・祭日 10時~12時半 15時~19時半
10月~3月 土・祭日前 14時~17時 日・祭日 10時~12時 14時~17時
閉館 元旦 クリスマス
サイト http://www.romagnamania.com/2017/06/rocca-di-brisighella-o-manfrediana.html
小さな町ブリジゲッラですが、歴史がぎゅっと詰まった美しい町、興味深い町で、
しっかりご案内しようと長くなりました。
ここで一旦お終いにし、次回のn.2に進みます。
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