・ n.2 チーマ・ダ・コネリアーノ展 ・ コネリアーノの町

引き続き、有難うございます! コネリアーノの町のご案内を続けます。

会場のサルチネッリ邸から西に行くとこのチーマ広場で、長く続く9月20日通りの
ほぼ真ん中になります。

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右のクラッシック様式はテアトロ・アッカデミア・Teatro Accademiaで、
様々な講演会や催しが行われ、 写真では見えませんが、右に市役所が。
    
この広場では毎年6月に、生きた駒によるダーマの競技のお祭り、
ダーマ・カステッラーナが開かれますが、そのご案内はこちらに。

広場の北西角を入りこみ、西に行くとチーマの生家前に行きます。


2年ほど前、市の古文書館に保存の戦後直ぐに出版された本、紙の質も悪く小さく、
片面だけに印刷された、コネリアーノの15世紀までの歴史の本を読むチャンスがあり、
その控えの中から、当時の庶民生活を偲ばせる部分を抜き出してみますね。

14世紀の半ばにコムーネの建物が建築され始めたらしいのですが、
周囲の一般庶民の家はまだまだ木の家で、屋根も藁葺きだった様子。

そして町のお触れには、今では笑えるお達しが見えます。
いわく、
・何人も家の前に肥ダメを作ってはならぬ。
・何人も道や広場にゴミや皮屑を捨ててはならぬ。
・何人もポルティチの上に鳥小屋や子豚小屋を作ってはならぬ。
・何人も道に妊娠中の豚や、子豚に乳をやる雌豚を放してはならぬ。
ははは。 

こういうお触れが出るというのは、たくさん違反者がいたという事で!
で、犯罪者に対する刑罰は少し凄いので割愛・・。

       

チーマ広場、テアトロ・アッカデミアからの眺め。 ロッジャがあり、アルピーニの
階段を下り南に行くと、突き当たりに、アーチの下から少し覗いて見える国鉄駅。

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建物角に美しいバルコニーのある、広場南側角の美しい建物は、15世紀の
ピュッティの家・Casa Piuttiと呼ばれ、後に何度か改装されつつも、
貴族の住まいというより、常に公共の学校に使われ、文法の先生とあるので
ラテン語と思いますが、その先生の住居だったりした様子。

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9月20日通りは西にまだまだ続き、通りの右側には、チーマの祭壇画のある
ドゥオーモがあり、西端にある門はダンテ門・Porta Danteで、
この通りは終わりますが、

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下側(南)を並行して通る現在の中心通りに続き、ここにも大きな古い建物が
続きますので、またの機会にご案内を。

と、今回町の古い建物についていろいろ調べていましたら、
なんと、キプロス王の家・casa del Re di Cipro というのに出くわし、
仰天して読みましたら、間違いなくカテリーナ・コルナーロの夫の為に
コネリアーノに、住宅用に15世紀に建てられた物。

家の由来こそ知りませんでしたが、ポルティコの下のフレスコ画も、場所も知っている
建物で、またきちんと写真も撮り、ご紹介いたしますね。

カテリーナ・コルナーロについてはこちらに。
アーゾロを彩る女性ふたり ・ アーゾロ市立博物館 n.2
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463693935.html



チーマ広場の北西角を少し行くと、角にこのバルコニーの家、カーザ・ズバッラ・
Casa Sbarraと呼ばれる15世紀の建物で、 ご覧の様にかっては全面フレスコ画で
埋められていた様子で、バルコニーの形も、煙突の形も凝っています。

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ズバッラ家については、「ルッカの古い家柄という羊皮紙の記録があるが、
今世紀の初頭(20世紀)に消滅した、コネリアーノにこの姓の詩人がいた」
という事だけ分かりました。



手前から左折するこの細い道がチーマ通りで、ここを入って行くと・・、

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この案内板があり、チーマの家博物館の入り口。 

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但し、これはチーマ展の会期中だけで現在はありませんが、



表示で分かります。

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3年前の写真になりますが、内部の様子をどうぞ。
ちょうど彫刻の展覧会が開かれていた時の模様です。

1階の梁組み、

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2階の暖炉・北側と、

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南側の部屋・こちらにも暖炉。
これは当時の庶民の家としては、かなり贅沢ではなかったのでしょうか?

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やはりこれも市の古文書館で、当時の納税記録を見せて頂きましたが、
その時、チーマの叔父さんの納税記録だと教えて貰った記録があり、
額は当時の一般よりも少し多い、という事でしたので、
画家ではありませんが、ちょっと特殊な職人一家だったのかもですね。



3階は広い部屋で、

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ここの窓からドゥオーモの鐘楼が見えますが、実際すぐ近く。

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昨日イタリア語の先生アンナリーザに、市の図書館にはチーマに関する書類、本が
たくさん揃っていて持ち出しはできないものの閲覧はできると聞きました。
気持ちの準備が出来たら、読みに通っても良いな、と思った事でした。



チーマの家の前を先に進むと、ベッカルッツィ広場・Piazzatta Beccaruzzi.

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先年、広場も周囲の建物の修復され、少し整いすぎですが、
真ん中の小礼拝堂の左、格子の嵌った場所から覗くと・・、



こんな細い坂道が見え、カスタニェーラの道・Via della Castagneraといい、
丘の上のお城に通じる古い道です。

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コネリアーノの現在のドゥオーモが14世紀に建設される以前は、お城の横にある
教会がその役割だったそうで、中世初期の皆さんは、せっせとこの道をね。
で、現在の道は・・、



上の小広場から、もう一本坂道が右に分かれていて、そこを辿って行くと、
かってのフランチェスコ会派の大修道院、現在は国立のワイン学校の本部・
ワイン製造技術者育成学校の横を通り、

この古い市壁、チーマの絵にも何度も登場するこの市壁、10世紀頃より造られた
カッラレージの壁・Mura Carraresi.

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多分、上で見たカスタニェーラの道はここに続いている筈で、ずっと以前は
あの広場から上った覚えがあります。



そして、お城。 ローマ期からの遺跡跡も残り、お城の建設は10世紀頃といいますが、
現在残るのはこの塔のみ。 市の博物館でもあり、塔のあの一番上にも上れます!

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この塔に久し振りに上ったのが3月11日で、なんとこの朝、雪景色だったのです。
また塔の中などもご紹介したいと思いますが、

今日はとりあえず、塔の一番上からの駅方面の眺めを。

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真ん中に3角形に広がるのが、駅舎と駅前広場。右端手前にドゥオーモの鐘楼。
       


そして北に広がる眺め。 真ん中の丘の中央に小さくオリアーノ村の教会と鐘楼、
我がスコミーゴ村は、あの丘の向こうに。
そして手前に、ぐぅっとカーヴしながら続く、いつも通う道。

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という様子で、ざっとご案内をして来ましたが、

我が町コネリアーノは、ヴェネツィアからは電車で1時間弱にあり、
プロセッコも美味しい、のんびりとした美しい町。

近辺にも美しい見所のある町・村がたくさんあります、どうぞ、お出かけを!!


◆*◆*◆
ちょっぴりおまけの、笑い話を。

先日出かけて来たマントヴァ近辺のサッビオネータ、 そして再度の訪問になった
サン・ベネデットポーの大修道院。
どちらも素晴らしく、ガイドの説明にも見所にも大満足で戻りました。

ヴェスパジアーノ・ゴンザーガ、そしてマティルデ・ディ・カノッサ。 
この2人について今回初めて大いに興味を持つ事が出来、
いろいろ調べ始めていますので、消化できましたらまたご案内を!


所で、次の3枚の写真をどうぞ!

その前日に出かけたヴェネツィアの、造船所前のライオン像ですが、
真ん中の雌ライオンちゃんの、いつもながらの泣きそうな顔に笑って気を取られ、
10センチもない段差に気付かず、転げました!

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痛い! と思うよりも、とっさにカメラに目が行くこの根性! あほが。
でも、痛いなりに歩けたので、サン・ザッカリーアからヴァポレットで駅に。

その間にどんどん左の足首が腫れてくるのが分かり、駅に着くとビッコを引き引き、
痛いのなんの! 駅内には薬局が無いのでそのまま乗車し、コネリアーノまで
足首マッサージを続け、必死の思いで車を運転し、家に。

エジプト旅行に持参したまま残っていた湿布薬を貼ったものの、
その夜は殆ど歩けず、ああ、明日のマントヴァに行けなかったらどうしよう?!
こういう所がね、遊び心のみ、というか・・。

翌朝起きると、パンパンに腫れあがり痛いものの、ビッコを引きつつなんとか歩けます。
駅まで車で出れば、後は観光バスですから、で、朝5時半に家を出発。 
普通の靴は履けず、運動靴の口を精いっぱい広げ・・。 根性、根性、ははは。
       
痛かったものの、やはり行って良かった!!

という経過で、これを書いている水曜日現在、
まだまだパンパンに腫れ、真っ黒で、おまけに水膨れがいっぱい!

一番大きな水膨れは、長さ4cm、高さ1,5cmの見事な黄金色!
薬局のドットレッサに大いに笑われましたが、お陰様で痛みは殆ど無くなり、歩けます。

友人から届いた、友情溢れる嬉しいメールには、
遊びすぎで罰があったったんだ! 出かけ過ぎるな! もっと家で本を読んで勉強しろ!

はぁ~い、来週までおとなしくしま~す。
皆さんも、道の段差と、ヴェネツィアの造船所前の雌ライオンちゃんにはご注意を!!


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