暑中(いや、既に残暑かな)、お見舞い申し上げま~す!
いよいよ夏も8月の半ば、お盆ですねぇ!

お盆だから、という訳ではないのですが(いや、そうかな?!)
今日は、トンバ・ブリオン・Tomba Brion・ブリオンのお墓のご案内です。
今日は、トンバ・ブリオン・Tomba Brion・ブリオンのお墓のご案内です。
イタリア人建築家カルロ・スカルパ・Carlo Scarpa設計の記念墓地として
有名で、彼自身もここ、同じ墓地に眠っているそうで、
お墓とはいえ、日本情緒溢れる、美しい場所でした。
有名で、彼自身もここ、同じ墓地に眠っているそうで、
お墓とはいえ、日本情緒溢れる、美しい場所でした。
地図をどうぞ。 車がないと、ちょっと行き難い場所ですが、
お墓のあるサン・ヴィトー・ダルティーヴォレ・San Vito d'Altivoleは
アーゾロから南に5,6km、お墓はサン・ヴィトーの町の墓地に隣接しています。

バスの便を探し分かったのは、トゥレヴィーゾからも113番のバスで行けますが、
国鉄でカステルフランコに行き、バスに乗り換えて行く方法ではバス便は204番。
国鉄でカステルフランコに行き、バスに乗り換えて行く方法ではバス便は204番。
Come arrivare a Tomba Brion a Altivole con busu?
https://moovitapp.com/index/it/mezzi_pubblici-Tomba_Brion-Venezia-site_79977947-2083
というサイトがあり、このタイトル下の欄、Punto di partenza に
出発地点を書き込むと、出発時間に応じての様子が出ます。
https://moovitapp.com/index/it/mezzi_pubblici-Tomba_Brion-Venezia-site_79977947-2083
というサイトがあり、このタイトル下の欄、Punto di partenza に
出発地点を書き込むと、出発時間に応じての様子が出ます。
アーゾロに住み「アゾランド・Asolando」という詩を書いたロバート・ブラウニング
に従い、この一帯は、アゾランドと通称されていますが、
地図のサン・ヴィトーの北西にアルティーヴォレ・Altivole が見えますね。
ここにはアーゾロに城を構えたキプロス女王のカテリーナ・コルナーロの
バルコ・Barcoと呼ばれる居城跡が残ります。
に従い、この一帯は、アゾランドと通称されていますが、
地図のサン・ヴィトーの北西にアルティーヴォレ・Altivole が見えますね。
ここにはアーゾロに城を構えたキプロス女王のカテリーナ・コルナーロの
バルコ・Barcoと呼ばれる居城跡が残ります。
建物の姿が残るだけで公開されていませんが、先日場所を確かめ、
外から覗いて来ましたので、またご案内いたしますね。
外から覗いて来ましたので、またご案内いたしますね。
アーゾロの北にあるポッサーニョ・Possagnoは、18世紀後半から19世紀に
かけて活躍したネオクラッシックの彫刻家、アントーニオ・カノーヴァ・
Antonio Canovaの生地。
かけて活躍したネオクラッシックの彫刻家、アントーニオ・カノーヴァ・
Antonio Canovaの生地。
生家がジプソテーカ・Gipsotecaという博物館となっていて、
これは大理石像を彫る前の実物大の石膏模型の博物館で、大迫力!
そして丘の上に、彼の眠る巨大なテンピオ・Tempioがありました。
これは大理石像を彫る前の実物大の石膏模型の博物館で、大迫力!
そして丘の上に、彼の眠る巨大なテンピオ・Tempioがありました。
という事で、この辺り順番にご案内して参りますね。
アーゾロの東マゼール・Maserには、パッラーディオ設計のヴィッラ・バールバロが。
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463456543.html
西に見えるバッサーノ・デル・グラッパ・Bassano del Grappaのご案内は
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461664355.html
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463456543.html
西に見えるバッサーノ・デル・グラッパ・Bassano del Grappaのご案内は
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461664355.html
町外れにある墓地の横に通路があり、そこを通り抜けるとこの場所。
すべて打ちっぱなしのコンクリートで、一見四角い無骨な建物、というイメージ。
ですが、どこか違う、ちょっと、懐かしい想いを誘われるのですね。
すべて打ちっぱなしのコンクリートで、一見四角い無骨な建物、というイメージ。
ですが、どこか違う、ちょっと、懐かしい想いを誘われるのですね。

このお墓を見に行くアイディアは、リンクしているhttp://tomocone.ciao.jp/
「かたつむりの国だより、イタリア料理留学記」のtomoconeさんがコネリアーノに
来られるので、「行きたい場所は?」と訊ねましたら、ここ!
自分では頭にも浮かばない場所でしたが、そういえば、読んだ事がある、と。
で、行って見たら大変に興味深く、新しい知人から、新鮮な知識を頂いた感じ!
大変、嬉しい事でした。
で、行って見たら大変に興味深く、新しい知人から、新鮮な知識を頂いた感じ!
大変、嬉しい事でした。
四角い建物を池が囲みます。 この写真には見えませんが、
蓮の葉が広がり、ピンクと白の蓮の花、その間を鯉が泳ぎます。
蓮の葉が広がり、ピンクと白の蓮の花、その間を鯉が泳ぎます。

あ、鯉がいる?! と驚く間もなく・・
いわば玄関口が、三角形に開き・・。
左手にある入り口は、ほらね、障子のイメージでしょう?!

端正な格子。 そして摺り硝子に入る小紋柄。
中が、こんな風に見えます。

細長い窓を通し、射し込む光。 照り返しで出来る半日陰。
まさに、陰影礼讃。
まさに、陰影礼讃。
実際は、もっと薄暗いのです。 斜めに通る導きに縦縞が入り、
鋲の大小。 粋 !
鋲の大小。 粋 !

そして正面の銅の形は、鎧の胸当てを思わせます。
奥に台があり、芳名録。
前日に、日本人2名の署名があり、「また来たぞ、ブリオン!」と。
前日に、日本人2名の署名があり、「また来たぞ、ブリオン!」と。
風炉屏風、枕屏風 を思い・・。

窓から覗く奥庭。 やはり池があり、鯉が。

奥の台の天井部分には、こんな切れ込み。

コンクリの桟の重なり、木の重なりに、囲炉裏の上の煙抜けを想い、
飛騨の合掌造りを想起します。
上から、射し込む光。 明るすぎず、程よい光。

部屋の奥から、入口の眺め。 何とも端正で、ゆったりと。
「粋」という言葉の他に何が?!

この空間にイタリア人は何を感じるのか、訊ねてみたいものです。
紋所。

はめ込まれた色と、銅の桟。 奥ゆかしくひっそりと、こぼれ出る色。

障子の硝子窓から覗き見る、外の緑とでも。

玄関の扉。 無骨に頑丈で、民家風に・・。

通路を抜けると、奥にブリオンのお墓。

ここに眠るジュゼッペ・ブリオン・Giuseppe Brion、お金持ちにしろ、
こういうお墓を依頼する人はどんな人?と思いつつ、例によりブログを書く前に、
と引き延ばしていましたら、これもtomoconeさんから情報が届きました!
ブリオンヴェーガ・Brionvegaという、イタリアの可愛いレトロ調デザインの
ラジオやTVの会社の創始者なのだとか。 聞いて大いに納得。
サイトをどうぞ。 http://www.brionvega.it/
ラジオやTVの会社の創始者なのだとか。 聞いて大いに納得。
サイトをどうぞ。 http://www.brionvega.it/
一世を風靡した製品の復刻版が出ているそうで、そう云えば、コネリアーノの
店でも見た事ありますね。
店でも見た事ありますね。
奥は一段高くなった広々とした緑地で、周囲はトウモロコシ畑。
奥に、イタリアの普通の教会と鐘楼が見えます。

設計者カルロ・スカルパ(1906~1978)は、ヴェネツィア生まれの大建築家。
ヴェローナのカステル・ヴェッキオ博物館の改修設計で、かっての古い城の
外観を損なう事なく、内部を現代的な博物館として美しく大改修した事でも
よく知られています。
この知識は20数年前最初のイタリア旅行の際に得ていたのが、
今回やっと結びついたという訳で! はは。
ヴェネツィア・ビエンナーレの中央会場、ヴェネツィア・リドの飛行場、
ヴェネツィア大学カ・フォスカリの講堂、ヴェローナの銀行、オリヴェッティの店舗
ecc ecc、素材の使い方、細部の設計では最高、と。
彼は日本の仙台で亡くなったそうで、ブリオンのお墓は、彼の死亡した
1978年に完成。 彼もここの墓地に埋葬されているとの事ですが、
知らずに行き、この時は見ておりません。
ヴェネツィア大学カ・フォスカリの講堂、ヴェローナの銀行、オリヴェッティの店舗
ecc ecc、素材の使い方、細部の設計では最高、と。
彼は日本の仙台で亡くなったそうで、ブリオンのお墓は、彼の死亡した
1978年に完成。 彼もここの墓地に埋葬されているとの事ですが、
知らずに行き、この時は見ておりません。
トンバ・ブリオンは、サン・ヴィトーの町の墓地に隣接していると書きましたが、
墓地の北側から東にかけて、鍵の手に囲む形で、拡張されたとかで、
東側は広い緑地です。

大きな池があり、蓮がびっしりと。白い蓮もありましたが、小さな虫が一杯で、
一番綺麗なこれを、ご覧いただきますね。
一番綺麗なこれを、ご覧いただきますね。

東の緑地の南には、池の中に突き出す形で、こんな舞台のようなもの。
木の組み模様、そして小振りの松、能舞台を想い重ねましたが・・。

背後のコンクリにはめ込まれた細い帯状の色タイルが、何とも素敵で。
こちらの池は広く、鯉も大きく!

フランス語を話す親子連れがやって来て、子供が鯉に餌をやり、
40センチほどもある大きな鯉が、パッシャっと跳ねたり。
緑地と町の墓地との間に通路があり、そこにはめ込まれた輪2つ。
青と茶の色は、光る素材。
青と茶の色は、光る素材。

通路の天井部分。

突き当たりに柵があり、奥の、島の舞台部分には行けません。
こちらは、町の墓地との接続部。

こちらの墓地も、由緒ある古い大きなお墓が多く、ご夫婦の写真入りやら、
19世紀の年代やら。町の由来を思った事でした。
輪の外を、舞台上の人物のように、先ほどの子供が通ります。

ブリオン氏ご夫妻、スカルパ氏のお墓とはいえ、
ゆったりと落ち着く、端正な空間設計なのでした。
お盆のお墓参りもすんだ所で、
一度ご覧頂いた事もありますが、「にゃ~こ」の盆踊りをどうぞ!
はぁい、輪になってぇ・・、 ほれっ

くの字になってぇ・・、 よいさっ

みんな一緒に、輪になってぇ、はぁ~ぁ、よよいのよいよい・・、

め! めめ! また、sinkaiがふざけているにゃぁ?!

あ、にゃ~こ、おかあさんには、お許しを得たよぉ!
怒らないでぇ、踊って、踊って!!
**
緑のお目めの「にゃ~こ」も、あの世に旅立ってしまい、寂しくなりました。
でもママの「ゆんぴょさん」とは今もメールのやり取りを続けていて、
にゃ~この後輩「ちぃこ」はこちらに登場です。
「日々の足あと」 https://kanakana40.at.webry.info/
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