・ 我が町 コネリアーノ ・ ダーマ・カステッラーナのお祭り

我が町コネリアーノ・Coneglianoで、毎年6月にダーマ・カステッラーナ・
Dama Castellanaというお祭りが行われます。
生きた駒での、簡単なオスロの競技様ですが、今日は少し気分を変えて、
昨年の写真でご覧いただきますね。

我がコネリアーノはヴェネツィアから北に56Km、先日ご紹介のトゥレヴィーゾ県。
駅のホームから北に向かっての眺めで、2番目の丸屋根の鐘楼がドゥオーモで、
一番奥、山の上にお城の塔が。

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我が町 コネリアーノ ・ 再発見
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461745312.html


我が町コネリアーノ・Conegliano 1 と ブログ開設のご挨拶
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460841080.html


国鉄駅前からまっすぐに100mほど行くと、広い石段・アルピーニの階段があり、
そこを上がるとチーマ広場があり、横切る通りは中世の雰囲気になります。

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これは、毎週金曜日に開かれる市の様子で、アルピーニの階段の上から駅方面を。
突き当りが駅の建物で、この道が金曜の市の日は交通止めとなり、ご覧の通り、
屋台が並び大変な人出です。



市の日はこの階段にも花屋さんが並び、ご覧の通り。
駅周辺の通りは平行して3本通っていますが、その通りすべてに屋台が並ぶのですよ。

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市は、ちょっとした町毎に毎週決まった曜日にたち、北隣のヴィットリオ・ヴェネトは月曜で、
近郷の町村から人々が集まり大変な賑わいとなります。
       
我がスコミーゴ村を通るバスにも市の日は大勢のシニョーラが乗り込み、出かけていきます。
品物が特別安いわけでもないですが、庶民向けの品が数多くそろい、生鮮食品は
店売りよりも新鮮ですし、生きた鶏なんぞもね!

とにかく屋台店の数が多いので、衣料、食料、家庭用品、室内装飾、庭用品、ecc、
市に行くと何でもOK!という訳。

という様子で、市のある金曜に出かけると、仲間、知り合いの誰かに出会う、という・・!



ダーマの競技と、お祭りが行われるチーマ広場・Cimaの西側の建物にも
お祭りらしく、飾り布がかかります。
チーマという名は、この町生まれの15世紀の画家コネリアーノ・ダ・チーマから来ていて、
実際すぐこの近くに生家が残り博物館に。


チーマ広場の北側には映画館があり、建物がネオクラッシク調なのですが、
その正面左右に、今見える彫像があります。
       
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ちょっとスフィンクス風ですが、これはかって北イタリア一帯がオーストリアのハプスブルグ家の
支配下にあった名残でしょう。
同じ彫像は、ウィーンの美術館の庭、トリエステの、ミラマーレの城にもあります。



ここからの写真が、昨年のダーマ・カステッラーナの様子。
こちらがチーマ広場の北を占める映画館で、元々は劇場だったものと思いますが、
住んで19年まだ中に入ったことなし! 夜遊びしない良い子というか、馬鹿というか・・。

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広場と西の建物との間に出演者たちが集まっていて、静かな興奮に満ちた雰囲気が。

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「ダーマ・dama」という遊びは、白黒チェックの盤の上で白黒の駒を動かすゲームですが、
また貴婦人をも指し、「ダーマ・カステッラーナ」というとお城の貴婦人の事ですが、
まぁ、ゲームの名に掛けてもいるのでしょう。

催しは2晩続けてあり、知らない私めは切符を2晩分買い、出かけたのでしたが、
初日の夜は総合演習みたいな感じで・・!
       
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奥に見える建物は、広場の東を占める市役所本部で、2階の明かりの灯っている所は
結婚式場で、左側の低い建物の奥に古文書館が。

この結婚式場で、かって歴史に残る名指揮者アルトゥーロ・トスカニーニが結婚式を、
というのは知っていましたが、なぜに?が漸くに。その顛末はこちらで。

アルトゥーロ・トスカニーニの生家 ・ 20世紀の偉大なる指揮者
http://www.italiashiho.site/archives/201810-1.html



こちらは広場の南側で、真ん中の引っ込んだ部分の下のアーチを抜けると、
アルピーニの階段に。

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そろそろ夕暮れが迫り、トーチに明かりがともされ、始まり間近か。

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細長く東西に伸びるコネリアーノの町の、西はずれに近くかっての兵舎があり、
そこから時代衣装の行進がやって来ます。

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この通りにもかなり古い建物群があり、装飾もアーチの下も優雅です。



太鼓部隊に続いて、時代衣装の方たちも。

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たくさんお見せしたいのは山々なのですが、この所、下手に目が肥えたというか、ははは、
なかなかお眼鏡にかなうカップルが少なく・・!



行進には欠かせない、兵士の姿。

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ダーマ・カステッラーナのお祭りは、元々はコネリアーノの町が1231年にトゥレヴィーゾ
との戦いに勝った、ただ一度ね! 記念に由来するとか。



知ったのは、コネリアーノの旗振りたち、スバンディエラトーリ・sbandieratoriが
かなり優秀な事! 行進しながら、時々止まっては妙技を披露。

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アスコリ・ピチェーノで見た競技の素晴らしさは忘れられませんが、
シエナ、アッシジの競技者よりずっと優秀な事は確か!!



少女と子供たち。 これはとても可愛くて良かった。

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コネリアーノの領主ご夫妻に扮して。

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衣装も、筋書きも時代考証があやふやで、この辺が大いに不満でしたぁ!



初日のみの登場人物。 お客のおもてなしに、と自己推薦役のお二人で、
寒い夜でしたが、この衣装で大サーヴィス!

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この肉体美の男性も初日のみ。 出たがり、見せたがりを実演。

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トーチに浮かび上がると、この衣装で、なかなか良い男さんに見えますね。
うん、夜目遠目の内かなぁ?!

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この馬の模型がなかなか素晴らしいと思ったのですが、いかんせん、この場面のみでしたぁ。

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旗振り競技をご覧になった事、おありですか? これがとても素晴らしいのですよ。
絹の旗が翻り、飛び交い、シュルシュルとはためき、その緩急のスピードに魅せられます。

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こちらでのお祭りの時は大概付き物ですし、機会がありましたら、お勧めです!
サン・クイリコ・ドルチャで見た催しの看板に、町対抗のコンクールがある事を知りました。
見れたら素晴らしいだろう、と想像します。



コネリアーノの旗振りは大変優秀と思いますが、残念なのは、全体の人数が少ない事、
と、衣装が渋すぎる事ですね。
イタリア男にすると渋すぎますが、が、脚の線は、皆さんなかなか!!

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閃き、動くものの美に魅せられ撮りすぎ、整理に苦労するのは、いつもの事!

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コネリアーノの各地域の紹介で、今左に見えるのが我がスコミーゴ村、の旗なんですと!
知らなんだぁ、ホントかなぁ。

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ダーマのゲーム自体は簡単で、こうして生きた駒が並び、ゲームを指揮するのは子供たち。

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と、本題が余りにあっけなく、最後の旗振りにまた熱が入ります。
そうですねぇ、バトン・トワラーの感じに近いですが、風にひらめく分、力が要るかも。

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旗を飛ばすには、竿にくるくると巻きつけ、腕を逆手に振り、後ろ手に飛ばします。
かなりのスピードで飛び交い、落ちてくる時ほどけつつひゅるひゅると。美しい!!

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最後の、出演者全員のお披露目。

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正直言って、いささか不完全燃焼気味のお祭りでした。

というのも昨年の春は、アッシジでカレンディ・マッジョの素晴らしいお祭りを堪能して戻り、
我が町のこれを見ましたので、旗振りの素晴らしいのがあったとはいえ、う、う~ん・・で。

お祭りなら、弾けたいですよねぇ?!こちらをどうぞ!
      
アッシジ 春のお祭り、カレンディマッジョ ・ その前夜
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461552319.html

n.1 アッシジ ・ 春のお祭り カレンディマッジョ 2008
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462444730.html

n.2 アッシジ ・ 春のお祭り カレンディマッジョ 2008
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462444914.html

n.3 アッシジ ・ 春のお祭り カレンディマッジョ 2008
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462445362.html

n.4 アッシジ ・ 春のお祭り カレンディマッジョ 2008
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462445553.html

アスコリ・ピチェーノ ・ 夏の祭り
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461029151.html

アスコリ・ピチェーノ ・ クインターナのお祭り
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461029323.html

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ブログご訪問、いつも有難うございます!
子供たちの山のキャンプに参加して、各自の名前をカタカナで書いたり、
漢字を書いたりするのを、手伝って来ました。

Samuraiの忠義 とか、仁 とか、誠 とか大書してあり、そのイタリア語の説明を
読みながら、うん、うんと納得したり、そうだっけ?とか。
自分の国の事ながら、異文化の国での説明は大変難しいと、いつもながら思いました。

少し寒くて冷えたのか、戻ってから腰痛に苦しみましたが、何とかクリア。
薬屋のドクターが、いつもながら冗談で空手に来い! と誘ってくれますが、
冗談じゃないよぉ。 昨日は、痛みで悶絶していたのだぁ。

皆さんも、体調にご注意を!!

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