・ シルミオーネ ・ ガルダ湖の青い、蒼い、碧の水 

今日はガルダ湖南辺の中程にぴゅっと突き出したシルミオーネ・Sirmione
をご覧頂きますね。
先回ご紹介のガルダ湖北端とは、水の色も、眺めの雰囲気も大変に違って、
緩やかに甘く、とろける様な空気をどうぞ!

カーナヴィに振り回され、挙句に高速も工事中で停滞、ちょうどお昼に到着。
湖に面したレストランで、まずお昼ご飯を。

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ゆるゆると近寄ってきた白鳥の親子。 おお、お母さんの後に、
グレイのチビちゃん達が6つも!



かなりお腹がへっているのが、お分かりでしょうか?!
湖の魚のグリルが届くのを待ちわびて、仕方なく隣のテーブルなどを・・。

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以前のデセンツァーノ、シルミオーネのご案内は


しっかり食べ満足し、では出発!

要塞前で。 手前の影部分の果物売りの屋台、大きな果物見えますか?
レモンと、チェードロという果物のあいのこで、味見をするのを忘れましたぁ!
美味しいのですって!!
      
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この要塞は、ヴェローナの領主スカラ家の13世紀の建設で、まさに湖岸に建ち、
湖の水が入り込む造りになっており、砦の周囲にも、ここに見える一番高い塔にも
登る事ができますが、まずは、この市門を兼ねた城門から。

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一旦城門を入り、そしてこの門から博物館を兼ねた、要塞の中に。

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入口に半パン、Tシャツ、サングラスのお兄さんが2人、脚を投げ出し座っており、
観光客が休憩中なのかと思いましたら、入場切符を黙って差し出してくれ・・、
彼らが管理人で、入場料は無料、という事でありました、はい。

ただし、これは土日のサーヴィスかも知れません。
突端にあるローマ遺跡も、この理由で無料だったのです。

蛇足ながら・・
この写真に写っているワンちゃん、少し引きずられ加減に見えません?
そうなのです、ヴァカンスに連れて来られているワン君たち、たくさん見ましたが、
皆、迷惑そうなのです! 暑いのに、引き回してから・・・ン、もう!!
という感じで、のそのそと。



入口すぐ横にあった、丸太舟。 中世の、との説明で年代が分りませんが、
かなり真っ直ぐな一本の木を、くり抜いただけの、長~~い丸太舟。
木の枝を払った部分なども、そのまま見えます。

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見回り兵士の通路とも言うべき、砦の外側の通路から見た、跳ね橋。
湖の水が入り込み、ついでに水鳥も入り込み、盛んに潜り込みを見せてくれ。

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要塞の入口から入って来ての中庭。 そう広くもなく、こんな中庭がもう一つ、 
外側の湖側にもありました。

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今観光客が上っている階段から、兵士の見回り通路にでて、
ぐるっと回った反対側が私の今の居場所。

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この高さからも眺めが良かったですが、一番高い塔の上にも登りました。
そこからの眺めを、次に。



上の写真の位置からの眺めとほぼ同じ、要塞内の水のたまり場、つまり堀。
写真右側はぐるっと水を囲む様になっていて、一番右端に湖からの出入り口があり、
小舟は直接中に入れる仕組みと。

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湖の水深が深いのか水の色が濃く見え、要塞の造りもそれを考慮していると。
真ん中の細い水路は、要塞をぐるっと一回りし湖に戻り、
一番左端の緑の、オリーヴの木陰にレストランが。
      
     
  
要塞東側、北の眺め。

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いかが、この水の色?! 青でもなく、蒼でもなく、とろけそうな碧でしょうか?!
町のオレンジ色の屋根の向こうに林が見えますが、あの先っちょに、ローマ遺跡。
そう、既にローマ期から、ここは保養地として有名だったのです。


 
塔の足元の2つのレストラン。 右側は1,2階がレストラン。
2階のテント下のテラス席が気持ち良さそう。

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左側の赤い建物は、小さなホテルでしょうか?
とにかく町中が、ごゆっくり、と迎えてくれる様子です。



もう少し、眺めを西に向けて。

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先回ご覧のガルダ湖の北とは広さも、水の色も、光景も、まるで違うでしょう?!
水の色が北イタリアとは思えませんね。 この優しい柔らかさ。
「海」とつい口に出る、湖の広さ!



またも少し南の眺めを。 最初の要塞前の広場。左下の道が城門前の道。
船溜まりがありモーターボートがいっぱい。

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シルミオーネは湖に突き出した細い半島の先端にあり、湖の南西に位置する
デセンツァーノからも、ほら今、高速の連絡船がやって来ます。

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電車でシルミオーネに来られる時は、ペスキエーラか、デセンツァーノから、
バス、または連絡船で来れます。



塔をおりながら、中庭の観光客を。 丸い小さい石が敷き詰められているのも
面白いと思ったのですが、
こちらは典型的なドイツ人のカップル。 とにかく彼らは、デカイ!

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要塞を出て、町の北に向かいます。 教会の屋根の上、小さな可愛い塔。
調べましたら、この教会はサンタ・マリア・マッジョーレという由緒ある教会の様。

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教会内には、素晴らしいフレスコ画が何枚か。
この聖母子像は、肉眼では、幼いキリストがもっと肌白く輝き、素晴らしかった。

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マレーネ・ディートリッヒの様な目をした聖女のフレスコ画もあったのですが、
残念、手振れがひどく・・。       
              


帰りには町中を通ろう、と決め、往きは湖側の道を辿ると、公園があり、
その脇に何本ものオリーヴの古木がありました。
ウロもでき、傾いてもいますが、まだまだ元気に茂っています。

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町を出外れた場所から一番の先端まで、小さな電気の列車が、1人1エウロで
運んでくれます。 かなりの道のりですから、是非どうぞ。

そしてこの先端からの眺め! これは殆ど北向きの方角。

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左手前、少し濃く見える半島部分は、サン・フェリーチェという名勝の地で、
あの湾の奥に、ムッソリーニの最後の舞台ともなった、サロがあります。
              
       

グロッタ・ディ・カトゥッロの遺跡は、ローマの詩人カトゥッロの大別荘が残っている
事に由来し、ローマ期の一大考古学上の地帯です。

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これがまた素晴らしいと言うか、凄いというか、ローマ人に賛嘆の念を禁じえません。
この素晴らしい景観の場所に、これだけの物を造って、楽しめる彼らの才!
       
今見えているこの平坦な2筋の道は、地下通路に当たる部分で、
真ん中先端に見える、角柱の柱がずっと続き、この上に大建造物があったのだそう。
      


半島の一番の先端部分ですから、水の位置までの高低差を利用し、
高級身分の者が、より良い眺めを独占する、邸宅を持っていたでしょうし、
勿論店の並びもあり、貯水用の石積み製のタンクも、公衆浴場も・・。

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脇で聞いた、グループ見学のガイドの言葉。
 ポンペイはいわば封印されていたような物で、見るだけですぐに分ります。
 がこの場所は、理解するのに少し想像力が必要です。 仕方ありません。 
 2000年です! でも、全て揃っているのです。  と。

そうそう、ここの案内板には、イタリア語、英語、ドイツ語、フランス語、
そして、日本語もありましたぁ!!
       


隙間の向こうに見える広がる岩場には、たくさんの人が水着で日光浴を。
ここは既に先端で少し波がたち、泳ぐ人は見ませんでしたが・・

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こちらは、東側の少し内に入った部分で、なんとも不思議な色の岩が広がり、
恰好な浅瀬となり、水遊びの人々がたくさん。

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親子連れが多く、ヨチヨチ歩く子も手を引かれ。
水が本当に、透明で、美しい!


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