・ n.2 ヴェネツィア共和国時代のワイン復活を目ざし

引き続き、有難うございます!
「ヴェネツィア共和国時代のワイン復活」を続けます。

マッゾルボとブラーノは木の橋で繋がっている、と書きましたが、橋を今回撮り忘れ。
何度も行って撮っていると、こうなります!
  
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が、上は橋の上からのブラーノ島の漁船の並び、と、トルチェッロ島の眺めです。
こちらは鐘楼が修復の為覆いの中ですが、TVニュースでは、崩壊の危険もとか!

トルチェッロ島については、こちらに。
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463330033.html       



TVカメラを担いだ報道陣のタクシー、と言ってもモータ・ボートが到着し、
そしてまたもう一台、報道陣達が。

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改めて眺めると、ラグーナに打ち込まれている杭が、本当に太く長いのに驚き。



大勢が待ち、報道陣が多いのに気がついた地元の人や、観光客も集まり始め・・、

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桟橋の先でお待ちかねのヴェネツィア市長。この春の前のカッチャーリ氏の引退に伴い、
このオルソーニ氏・Orsoniが新市長に。

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弁護士と聞きましたが、穏やかそうな方。助役のヴェッティン氏・Vettinもお出ででしたが、
出しゃばらない方で、顔半分を写しただけ!



いよいよ州知事のご到着、睨みを利かすボディガードの顔ですぐ分かりますねぇ。
       
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この春、農業大臣からヴェネト州知事になられたルーカ・ザイア氏・Luca Zaiaと、

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後ろに続くのは、ヴェネツィア・ビエンナーレの長パオロ・バラッタ氏・Paolo Baratta.
本当は、今回のヴェネツィア映画祭のホステス役の女優さん(名前忘れましたぁ!)も
来られる筈が、風邪引きで欠席。 美人女優の写真が撮れずに残念で~す。



ぞろぞろと橋を渡り、皆で取り巻き移動、

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知事殿がトマトを味見に齧ったなどを1枚。

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が、本職の報道陣というのは、命がけですねぇ! とにかく良い場面を撮ろうと、走り、
押しのけ、前に出る者には凄い文句を言うのも聞きました。
      
いつもはカメラ・ベルトのニコンの文字部分を、ささやかな盗難ひったくり防止の
おまじないに、ははは、裏返しにして首にかけているのですが、
この日はしっかり見えるように!

というのも、プロのカメラマンというのはどうやら相手のカメラに即注目、値定めをする、
と言うのを聞き、腕はともかく、カメラは良いんだぞ!と見栄を張ったのです。はは。

それもあったかどうか、標的にはならずにすみましたが、コンパクトカメラの取材女性が
前に出て、槍玉に。 が、彼女も負けておりませんで・・!
プロの世界の凄い内幕を覗きましたぁ。



主役一同が並んで、お披露目の記念撮影。 葡萄摘みの役に、ダウン症の子供達も
招待されていて、結局彼らが働いた様子!

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ヴェニッサのレストランの女性シェフ、パオラ・ブーデル・Paola Budel.

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様々な資料を読んで知ったのは、かなり有名な方のようで、ミラノのプリンチぺ・サボイアの
シェフ長もしたり、ロンドン、モナコ、東京、香港でも働いた経験を持つとか。

1週間前にここに行った時、食べるか、と尋ねられましたが、取材と称し、払わずに
頂く程の舌は持っていないので遠慮したのですね。 
その時は、彼女についての知識もなくこちらの準備不足でしたし。

家に戻りあれこれ読んだり、写真もこれからご覧頂きますが、行事の後のビュッフェの
一皿一皿のお味が、今まで味わったのと違うのを実感し、
これは自分のお金で食べに行こう!と決めました。

美味しい物はあれこれ頂いていますが、いわゆる有名シェフの手になる料理は
未だ頂いた事が無く、ここのレストランのお値段は、そう高くないのです。
これも後ほどご紹介を。



にっこり待ち構えているソムリエの皆さん。

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葡萄の畝のあちこちに籠が置かれ、いよいよ葡萄摘みが始まります。

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畝の後ろに入りこんだのが功を奏し、こうして最前列で何枚か撮れました!

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賑やかな行事や、報道合戦にも我関せずで、葡萄摘みを楽しむ少女達。

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この日摘まれたブドウは、ヴァルドッビアーデネ・Vardobbiadeneの、
ビゾールのカンティーナに運ばれ、ワインになるそうで、
2112年には、白の「ヴェニッサ・ワイン」として予約販売の運びだそうです。
ええ、その時には味見に与りたいものですねぇ!!



記念のボトルに、ルーカ・ザイア州知事、パオロ・バラッタ氏、ジョルジョ・オルソーニ市長、
そしてジャンルーカ・ビゾール氏が記念のサインを。

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この時のテーブルに、このシニョーレの持っているガラスの葡萄の房が置かれていたのですね。
黄金色の葡萄の呼称に相応しく、多分金箔を吹きこんだ素晴らしい物で、
ミケーラが素晴らしいと褒めるのに、うんうん、と頷いていたら、
私にも名刺をくれ、このカメラ目線! ははは。

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こういう目つきのサーヴィスがイタリア男の楽しい点で、お返しに私めもサーヴィスで、
彼の店の住所をね、ははは。
Vetri d'Arte snc  Giorgio Rossetti
via terranova 89 Burano

追記:サイト・アドレスの確認をすると無く、あれこれ素晴らしい作品は見れるので
   探しあてたこのサイト、吹きガラスで、金を貼った亀を作る工程を見せてくれます。
 
   いやぁ、かなり太ってはいますが、この彼で、ははは、
   10分の1mm程のガラスに丸く吹き込み、1200~1300度の高熱でちょいちょいと
   色ガラスをつけ、金箔を張り付け、足や頭をつけ、工房の印も押し、の仕事ぶり、
   上から2つ目から3コマに分かれての仕事ぶりをどうぞ。 2018.12.21



葡萄畑の方から見たレストランと、奥の200人収容可能の大きな部屋の様子ですが、
ここで招待客にワインとビュッフェのサーヴィスが始まりました。

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既に皆さんはどしどし食べ始めているのでしたが、まずは写真を撮りに。



隣の部屋のテーヴルに、たくさん並べられているのが見え、

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赤と黄色のぺぺローネ(パプリカ)を焼いて皮をむき、間に小鰯のマリネを挟んだ物
さっと引いた緑のソース、何のソースが聞きそびれましたが、
これがぺぺローネに大変美味しく、黄色と赤と2皿頂きました。
  
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パンをカリッと焼いて、トマトを乗せたカナッペ。 これは賞味する暇がなく残念。

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籠のパン。 このフォカッチャ式パンが大変美味しかった。

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手前の茶色く見えるのが、茄子とパルミッジャーノを重ねてグリルしたもの。

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パルミッジャーノには少しトマトソースが入っている様で、これも大変美味しかった。
小さい緑色の四角は、野草を卵に混ぜて焼いたもので、上の薄いのはズッキーニ。
 
近隣一帯の野菜、この頃の流行りの言葉で言うと、  産地からokmを使い、
色も美しく味も濃くなく上品で、そうか、上等な料理というのはこういう物か、
と納得させられる味で、やはり本格的な物を遠慮せずに一度は。

隣にいたカメラマン氏がしきりに「うん、レストランの味、レストラン」と。



うん、これは一杯頂こう、と外に出てプロセッコを頂き、美味しくそろそろ飲んでいると、

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向こうの調理場から、パオラと助手が大きなお鍋を下げてくるのが見え、
あ、リゾットだ! とまた部屋に戻りお皿が来るのを待ちます。

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何やら、給食待ちみたいな感じなのですけど、はは、皆待ちかねているので、
なかなかありつけず。 漸くに一皿頂き写したのですが、少しブレて!


       
入っている野草が何やらほんのりピリッとし、色も綺麗で味もよく、何か聞きましたら、
ポルトゥラーカ・portulaca・スベリヒユだそうで、初物。

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これ以降の写真は、前の週に写した物をご覧頂きますね。

レストランはテラス席もあるのですが、内部がこんな大変モダンでシンプルな造りで、
調理場との間の壁はワイン・クーラー。 

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魚は毎日出入りの漁師が運んで来て、野菜も近くの物を、という事で、
従って、基本的にメニューは毎日変わるのだそう。

ランチのメニューを見ましたら、シェフのお勧めで3品で70エウロ、
5品に、其々合ったワインがつき120エウロ。
レストランは月曜がお休みで、11月からカーニヴァルの時期までは閉めるそう。
            
まだこの春に、宿ともどもオープンしたばかりで、しかもまだ表に目立つ看板もなく、
今の所、お客さんも少ない様子。
でも、こうして知ってみるとチャンスを捕まえ、食べに行こうという思いが募りました。

トルチェッロ島の由緒ある古く美しい教会を見に行く時、こんなレストランで葡萄畑を眺め、
美味しい物を頂く、そういうのが似合いそうな雰囲気です。
お出かけの時のご参考にどうぞ! 
   
追記:サイトを調べました。 https://www.venissa.it/
    レストラン・ristorante、オステリーア・osteria、宿・camere、と上に出て、
    それぞれで選び、お値段も出ます。
    シェフも変わっている様子で、お値段もレストランの方はそれなりのお値段になって
    いる様ですが、オステリーアの方は一般の町のレストランと変わりない値段で、
    選べ、食べることが出来そうですので、お試しを。 2018.12.21



こちらは宿、オステッロ・ヴェニッサ。 全部で6室で、2階に4室110エウロ
3階のスイートは2部屋あり、130エウロ。 朝食は別料金で、一人15エウロ。
写真はいずれもスィートの方で、  (新料金はサイトでお確かめを)

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2階から見下ろす、運河の眺めを。
       
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レストラン、宿共に住所は
Ristorante Ostello Venissa
Fondamenta di Santa Caterina 3
Isola di Mazzorbo - Venezia
Tel 041-5272281
info@venissa.it


ビュッフェを頂いている時に、大粒の雨が遂に降り出しましたが、ヴァポレットで
ラグーナを戻る時には晴れ間が見え始め、後ろの席から海の眺めを楽しみました。

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最後の写真は、海から見えるマルコ・ポーロ・ヴェネツィア国際空港。

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飛行機でヴェネツィアにお出での時は、皆さんここに到着なので、一つお知恵を。

ヴェネツィア空港へは、どの飛行機も西から東に入り着陸、東に向け離陸します。
ですから着陸の前に、進行方向右手下にヴェネツィアが見えるので、
席の予約は、進行方向に向かい右手の窓際をどうぞ! 素晴らしい眺めです!!


今回は運よくもお陰様で、1年半前から関心のあったヴェネツィア共和国時代の
ワインの実物に、少し近寄る事ができました。

時事ニュースを単に追い掛けるのではなく、一般では入れない場所に入れたり、
写真が撮れる許可が貰えると良いなぁ、と願うのは、少し厚かましいかもしれませんが・・、
夢はいつも少し先を! そして願い続ける事! ですよね?!

次回はもう一つのヴェネツィア市のプロジェクト「埋もれたままになっていた島の復活」 
をお伝えしますね。
これも大変興味深いものでしたので、お楽しみに!


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