今日は鰻の養殖で有名な、そして町中に運河が交差し「小さなヴェネツィア」
とも呼ばれる、コマッキオにご案内いたします。
先回ご紹介したボローニャと同じ、エミーリア・ロマーニャ州のアドリア海沿岸
先回ご紹介したボローニャと同じ、エミーリア・ロマーニャ州のアドリア海沿岸
にあり、ポー河の三角州に近く、干拓地が広がります。
写真は10月中頃、 お楽しみ下さい。
絵葉書で。 干潟が広がり、水鳥たちの天国となっているようで、
左上Garzetta・ガルゼッタ・コサギ 右上Beccaccino・ベッカッチーノ・ヤマシギ
左下Martin pescatore・マルティン・ペスカトーレ・カワセミ
左上Garzetta・ガルゼッタ・コサギ 右上Beccaccino・ベッカッチーノ・ヤマシギ
左下Martin pescatore・マルティン・ペスカトーレ・カワセミ

下真ん中Folaga(Foraghe)・フォラーガ・オオバン
右下Avocetta・アヴォチェッタ・ソリハシセイタカシギ
日本名が分ったのは下の2つのみで、お分かりの方、お教え願います。
と書きましたら、早速、日本特派員のたっちゃんより教えて頂き、追記です。
と書きましたら、早速、日本特派員のたっちゃんより教えて頂き、追記です。
コマッキオには車で行くには、ヴェネツィア・メストレから一路南、混雑で悪名高い
ストラーダ・ロメアを下り、ヴィザンティン・モザイクと、ダンテのお墓で有名な
ラヴェンナより北に位置します。
ストラーダ・ロメアを下り、ヴィザンティン・モザイクと、ダンテのお墓で有名な
ラヴェンナより北に位置します。

我々は電車でフェッラーラまで、そしてバスで一路東に。 往きは一直線でしたが、
帰りは連絡待ちで途中で一旦降り、寒い、暗い道端で待たされました。
うむ、やはり免許を取らなくては!
バスが停まる国道(ストラーダ・ロメア)はすぐ海端を走っていて、そこからの眺め。

右上、海の中に見える小屋のような物から網を張り出し漁をします。
ここでは一つしか見えませんが、奥の陸線に沿ってたくさん並んでいます。
これがコマッキオの有名な、トゥレポンティTreppontiという橋で、手前側が町の
中心に続きますが、手前、横、向こう側と3方面でこの名前と。 17世紀の物。
中心に続きますが、手前、横、向こう側と3方面でこの名前と。 17世紀の物。

手前の運河に浮かぶ小舟の横に見える白い看板には、「周遊無料」と書いてあり、
町の有志たちが無料で、希望者には舟で運河をご案内してくれる、という事で、
残念! この時は申し出ませんでしたぁ。
運河のある小さな町の様子をご覧頂きますね。 「小さなヴェネツィア」と言うには
鄙びすぎた感もありますが、絵やスケッチには最適と思います。

ここはトゥレポンティのすぐ近くで、たまに住人の車が入ってくる事もあるのですが、
のんびりしています。
のんびりしています。

この感じが、大変好みです。 運河が曲がり、水面に建物が映ります。

手前の橋の上からの眺め。 町を運河が蛇行し交差し、少し重たい感じの橋が
架かっているのが、お分かりいただけると。

ここには車が写っていますが、本当に人の姿が少ないのに気がつかれたと。
夏の観光シーズンや日曜だともっとたくさんの人出でしょうが、
10月中旬、平日で、まったく閑散としていました。
夏の観光シーズンや日曜だともっとたくさんの人出でしょうが、
10月中旬、平日で、まったく閑散としていました。

上でご覧頂いたのは、いわば町の古い一角、運河が交差している部分ですが、
こちらは中心部で運河は通っておらず、大きく教会と鐘楼、奥がアドリア海。
こちらは中心部で運河は通っておらず、大きく教会と鐘楼、奥がアドリア海。

この辺りはフェッラーラのエステ家の領土で、有名な鰻養殖もエステ家の
どなたかが考案されたとかで、この平野は干拓地です。
先ほどの、古い町の運河の一角に戻ります。 国道筋でバスを降り、
町中に入ると大体この辺りに出ます。

運河沿いに小さなお土産の屋台が見えますが、湿地帯の葦などを使っての
野鳥の形や、籠などを作って売っています。
野鳥の形や、籠などを作って売っています。
野鳥の良い形がなくて、私はつい白鳥を買ったのですが、今でも少し悔しい。
何で、コマッキオで白鳥なんぞ! と。
上の写真の奥に小さく見えていたのが、このレストランで、これからの季節には、
ぬくぬくと、素敵で美味しいでしょうね。

鰻は有名で、魚屋さんでも生きているのを売っていましたが、
「鰻は、なんてったって蒲焼よぅ!! トマト味なんか喰えるかい!」と、力みます。
だってトマト味の鰻、想像できます?!
美味しい、とイタリア人は云いますが、信じられんなぉ!!
ああ、鰻の蒲焼、食いたい! 肝吸い。 ・・食べ物の話になると、つい、力が。
「鰻は、なんてったって蒲焼よぅ!! トマト味なんか喰えるかい!」と、力みます。
だってトマト味の鰻、想像できます?!
美味しい、とイタリア人は云いますが、信じられんなぉ!!
ああ、鰻の蒲焼、食いたい! 肝吸い。 ・・食べ物の話になると、つい、力が。
係留されている大きな舟は、かって運河を伝わり、河を遡り、アドリア海沿岸から
エミリア・ロマーニャ平野、そしてヴェネト、フリウリの平野一帯に、
物品運搬に使われていた船です。
エミリア・ロマーニャ平野、そしてヴェネト、フリウリの平野一帯に、
物品運搬に使われていた船です。

戦後の一時期までは、まだこういう船による運搬が盛んだったようで、少し急流の所は
馬が待っていて曳いたそうです。 夫婦、家族で乗り込み、生活しながらの、
かなり激しい労働生活だった様子。
上の運搬船で、Natale・クリスマス、という名が読み取れ、今は、こうして引退生活。

これはトゥレポンティのすぐ近くの小さな橋。

トゥレポンティの近くに、鰻の缶詰を売っているお店があり、その店の中には、
なんと、若きソフィア・ローレンのポスターがありました!
なんと、若きソフィア・ローレンのポスターがありました!
彼女の映画の中での役の様に、干潟での大変な労働の映画、豊満な太腿を
出した姿で、この鰻の缶詰を持っているのです。
出した姿で、この鰻の缶詰を持っているのです。
後年の洗練されたエレガントさは無く、野性味豊かな彼女の顔。
懐かしいような、見たほうが少しうろたえるような、そんなポスターでした。
海に続く干潟の運河。 短い秋の日の夕暮れ近く、霧が出てきました。

厚い雲の中から、ちょっと陽が射し込みました。

奥に見える斜めに突き出す2本の棒は、今日最初に見て頂いた魚網の支え棒。
アドリア海沿岸地図の絵葉書で、コマッキオの位置を探すのに、苦労しそうな!
が、一コマ、可愛いのが載っていますので、最後におまけにね。
が、一コマ、可愛いのが載っていますので、最後におまけにね。

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