・ フィレンツェ ・ 黄昏から夜に 

今日は「フィレンツェ・黄昏から夜に」と題し、暮ゆくアルノ河の眺めと、
灯りの点いた街のほんの中心をご覧頂きますね。
少し甘く感じる、夕暮れの空気をどうぞ!

アルノ河・Arnoにかかる橋で一番有名なのがヴェッキオ橋・Ponte Vecchio.
ヴェッキオ・古い、という名の示す通り、街で一番古い中世からの橋で、
橋の両側に貴金属品店が並んでいるのはご存知の通り。

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中空に月が見えますが、少し欠けているでしょう? 夕暮れから夜に
かけての写真は2回試み、これは最初の夕暮れ。



これはヴェッキオ橋から一つ上流の橋、アッレ・グラーツィエ橋・alle Grazie.
左中ほどに張り出し、灯りが点いているのがウッフィーツィ美術館・
Galleria degli Uffizi.

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街にもボチボチと灯が点り、人恋しくなる時間。 ちょうどお腹も減って来る頃。
ホラ、月が上の写真よりも丸いでしょう?



位置が少し飛びますが、夕暮れ時間の、洗礼堂、ドゥオーモ、鐘楼を。
白い大理石も、黄昏の陽にほんのりピンクに。

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レプッブリカ(共和国)広場・Piazza della Repubblicaには
メリーゴーランドが回り、今灯がついて。

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今年10月初旬のフィレンツェは日中暑い程で、夕暮れ時もまだ、
皆さんご覧の通りの軽装。



観光客でいっぱいのヴェッキオ橋の中ほど、店が途切れた部分からの眺め。
下流には、サンタ・トリーニタ橋・Santa Trinita. 少し空が染まり始め。

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たくさんのカヌー、ボートが練習を。 

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ヴェッキオ橋の上流アッレ・グラツィエ橋の上側と、サンタ・トリーニタ橋の
一つ下のカッライア橋・alla Carraia の先には堰があるので、
この4つの橋の間を往復しての練習風景。

街を流れる河には、風情がありますね。



2階建ての周遊観光バスが、トリーニタ橋を渡って行きます。
多分これが私も乗った最終バス。

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フィレンツェの周遊バス観光については
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461594577.html



写真ではかなり明るく見えますが、既に暗くなった水面をミズスマシみたいに。

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女性が艫の舵取りで、両手にロープを引き、大の男4人を従え・・!
カッコいいなぁ。

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水面に出来る波紋。



こちらは、カッライア橋。  最後の照り返し。

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ヴェッキオ橋から上流を。
街燈も明るさを増し、右奥の丘の中腹の明かりはミケランジェロ広場。

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サンタ・トリーニタ橋。 いい色になりました。

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ヴェッキオ橋に並ぶ貴金属店の店先。

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ショウウインドウの覆いは、下に見える木の上げ蓋式で、いまだ中世が残ります。



ヴェッキオ橋の上も人で溢れていますが、橋の向こうも、こんなに混雑。

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サンタ・トリーニタ橋に移動し、一つ下流のカッライア橋、既に夜の帳が降りはじめ。

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サンタ・トリーニタ橋は幅も広く車の交通量が多く、橋の上の移動にも要注意。
ヴェッキオ橋を望み。 肉眼にはこんなに明るくなく、ヴァザーリの回廊もいやに白く。



サンタ・トリーニタ橋の入り口の彫像。 橋の上もアルノ河沿いも、
交通量が激しく、ここに立つのがお気の毒なような・・!

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もう一度、ヴェッキオ橋。 空の色が一段と濃くなり、月が冴えます。

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ライトアップされた、ヴェッキオ宮の塔。

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ヴェッキオ宮・Palazzo Vecchio、ロッジャ・loggia等のある、
シニョリーア広場・Piazza della Signoriaまで戻ってきた所。

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広場の周囲をレストランやカフェが取り囲み、ヴェッキオ宮もロッジャもライトアップ
されていますから そう暗くはないとはいえ、自分の写真の明るさに驚き!




広場の端から、街の一番の目抜き通りのカルツァイウォーリ通り・
via dei Calzaiuoliを。

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まだまだ人通りは多いものの、夕食時間にかかり、少しずつ減って行きます。



カルツァイウォーリ通り中程にある、オルサンミケーレ教会・Orsammichele.

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かっては穀物倉庫だったと言うこの教会、周囲にはたくさんの壁龕があり、
守護聖人像やらマリア様。 面白い建物なので、また改めてご紹介を。

この手前角の道を東に入っていくと、ダンテの家(偽の)博物館があります。
街の地図は最後にご覧頂きますね。

オルサンミケーレ教会についてはこちらに
http://www.italiashiho.site/archives/20171007-1.html



この凄い石壁は、レプッブリカ広場の西のストロッツィ邸・Palazzo Strozzi.

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メディチ・リッカルディ宮の石壁にも似て頑丈そのもの! 15世紀末の建設で、
ストロッツィ家は銀行家だったそうで、メディチ家の建物と似ているのも無理ないか。

それにしても、いわゆる馬つなぎの金具は余りにも大きく、馬どころか
戦車も繋げそうですけど、一体、何を繋いだんだろ?
 


レプッブリカ広場まで戻り。 広場の西には、19世紀に造られた凱旋門が
ありますが、これはそのアーチの下。(いささか曖昧)

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日本の明かる~~い明るさとは違います。



メリーゴーランドの灯りが一段と華やかになり、人出も賑やかに。

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と言うのも・・



諸国物産展が開かれていました。 この手の催しは本当に多く、たくさんの
人も集まります。 やはり、イタリアは食の国!

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なかなか上手く写せません。 人が集まると屋台が見えなくなるし・・。



ドゥオーモ広場まで戻り。 サンタ・マリア・デル・フィオーレ聖堂・
Santa Maria del Fioreが夜空に浮かびます。
 
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昼の美しさとはまた違い、少し荘厳なイメージ。



まだ明るい灯の点るカルツァイウォーリ通りからこの広場に入ると、
一瞬その薄暗さに驚くほど。

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そう、確かにライトアップはされているのですが、ほんのりと、なのですね。
このセンスが大変心地よく。



洗礼堂、ドゥオーモ、鐘楼と、目一杯に欲張って!

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晩御飯を食べに行こう、と広場北側の道に出て振り返えると、この月。
おお、ほぼ満月!
       
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最後は、特等席からの眺めを。 

フィレンツェ滞在中は、宿近くの中華料理に日参。 いえ、お昼は出かけた場所で
食べましたが、夜はずっと同じ中華料理店。 ははは。

この夜、日本人ご夫妻と同じテーブルになり、ハイネッケン大瓶1本の私を
ご覧になったお二人が、もう少し飲みましょうか? と
近くのご自宅に誘って下さり、ご馳走になりました!

それが何とも素晴らしい、古いお家を修復されたご自宅で、しかも最上階の
窓からは、お二人が仰るメディチ家礼拝堂、ドゥオーモ、ジオットの鐘楼 と
「豪華3点セット」が見えるのです!
という事で、お許しを頂き、皆さんにもご覧頂きますね。
    
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ご馳走は、白ワイン、千枚漬け、海苔のおかき、 そして長いイタリア経験からの
話題と素晴らしい眺め。
楽しい良き思い出に、感謝です!



地図をどうぞ。 街の地図はあちこちでご覧になれるので、
大体の位置が分かる程度のものを。

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ブログご訪問、有難うございます!
来伊していた友人達も無事日本に戻ったとのメールが届き、私も日常生活に
戻り、プールにもきちんと通い、晩秋の素晴らしい色の道を行き来しています。
       
先日の朝は既に低い畑に霜が降り、たっぷり野菜のスープが一際美味しい毎日。
今日プールの予約延長をしましたら、なんとクリスマス休暇をはさみ、
来年1月初旬までの日付!
いよいよ、カレンダーを準備する時期になりました。
皆さんも、体調にお気をつけて、風邪など引かれませぬよう!
       
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