フリウリ・ヴェネツィア=ジューリア州の地図をどうぞ。
ジェモーナ・Gemonaはちょうど真ん中辺りで、右下にウーディネ・Udine、
その北東にチヴィダーレ・デル・フリウリ・Cividale del Friuliが。
ジェモーナ・Gemonaはちょうど真ん中辺りで、右下にウーディネ・Udine、
その北東にチヴィダーレ・デル・フリウリ・Cividale del Friuliが。

一番右下端にトリエステ・Triesteがあり、その南にムッジャ・Muggia、
トリエステ湾を挟んで西にグラード・Grado、その北にアクイレイア・Aquireia.
トリエステ湾を挟んで西にグラード・Grado、その北にアクイレイア・Aquireia.
左上に、小さなイタリアの地図が見えますが、赤い所がフリウリで、
イタリアの北東部、ノルド・エストと呼ばれる所以で、その西隣がヴェネト州。
イタリアの北東部、ノルド・エストと呼ばれる所以で、その西隣がヴェネト州。
1976年の地震前のジェモーナ、絵葉書で。
これは町の南東方向からの写真で、今は地震で崩れて無いお城の塔も、
中心の小高い山の上に。
これは町の南東方向からの写真で、今は地震で崩れて無いお城の塔も、
中心の小高い山の上に。

右側が、現在もあるドゥオモとその鐘楼。
駅前から九十九折の坂を登りきった正面に、このパラッツォ・コムーネ・市役所が。
16世紀のもので、地震の後再建した物で、一階部分はロッジャ・広間に。
16世紀のもので、地震の後再建した物で、一階部分はロッジャ・広間に。

ロッジャにある石棺。 素晴らしい中世の面影ある物で、天使が舞い、
どうやら亡くなった人を天国に連れて行こう としている様子。
残された人々の捧げる愛情が偲ばれます。
どうやら亡くなった人を天国に連れて行こう としている様子。
残された人々の捧げる愛情が偲ばれます。

パラッツォ・コムーネから東へ、ドゥオモに続く道。

道幅は狭いですが、両側の建物の下はポルティコになっていて、
雨が降っても濡れずに歩け、お喋りも心置きなく出来ようというもの。
ドゥオモの正面が、上の坂道を少し下っていくと、細い道の間からパッと正面に。
素晴らしい視覚効果で、最初に見えた感激は、今も忘れません。
素晴らしい視覚効果で、最初に見えた感激は、今も忘れません。

今回の写真は初夏と冬の両方から選んでいますので、道の上から下がっている
線の様な物は、クリスマス飾りの、夜間照明です。
線の様な物は、クリスマス飾りの、夜間照明です。
ドゥオモ正面の薔薇窓と3賢者礼拝。 薔薇窓は、この上部の大きなものと、
両脇下の小さなものと3つあり、
両脇下の小さなものと3つあり、

正面の薔薇窓の下に、東方の3賢者礼拝を現した、小さな張り出し部が。
薔薇窓下の小ロッジャを斜め下から見ると、奥の壁にも何か浮き彫りが施され、
彩色されているのが見えます。
彩色されているのが見えます。

皆さん、それぞれおもいおもいの表情で、首をかしげ、瞑想にふけったリ・・。
少しアップした薔薇窓。 ドゥオモは13~14世紀のロマネスク・ゴシック様式で、
イタリアでよく見る薔薇窓とは少しイメージが違い、少し線が細く、尖っている感じ。
多分、その辺りがゴシック様式の影響なのかもですね。
イタリアでよく見る薔薇窓とは少しイメージが違い、少し線が細く、尖っている感じ。
多分、その辺りがゴシック様式の影響なのかもですね。

白い鳩が2羽、薔薇窓に止まっておりました。
ドゥオモ正面の向かって右下にある、巨大な聖クリストフォロ像。
右手に杖を持ち、左肩に子供を乗せています。
右手に杖を持ち、左肩に子供を乗せています。

調べましたら、彼は、気は優しくて力持ちな聖人として人気があり、
特に中世末期からルネッサンスにかけてよく描かれた、と言う事を知りました。
特に中世末期からルネッサンスにかけてよく描かれた、と言う事を知りました。
オーストリアとの国境の町タルヴィシオの教会正面にも、彼の大きなフレスコ画が。
薔薇窓を内側から。

ラヴェンナにある、モザイク画で有名なサン・ヴィターレ教会、ガッラ・プラチディア廟は、
ガラス窓ではなくて、大理石アラバスターを薄く窓にはめ込んでいて、
内側は中世の暗さそのもの。
ガラス窓ではなくて、大理石アラバスターを薄く窓にはめ込んでいて、
内側は中世の暗さそのもの。
明るく光を通す薔薇窓を眺める時、当時の人々の驚き、喜びを想像します。
木造キリスト像、15世紀。
1976年の地震により、ドゥオモの屋根の一部が落下し、このキリスト像も落ちて、
両腕がもげ、下顎も損傷してなくなったそうで、
1976年の地震により、ドゥオモの屋根の一部が落下し、このキリスト像も落ちて、
両腕がもげ、下顎も損傷してなくなったそうで、

今、見上げるキリスト像は、欠けた下顎の間から歯が覗き、怒りにかられた顔に見え。
町より高台にあるお城跡からの眺め。
畑の畝、刈った草が巻かれて放置され、道が半円を描きながら、向こうに。

草地の緑色、畑の枯れ草の色、木の幹の黒さ。 遠くに行きたくなりますね。
ドゥオモのすぐ前にあった窓で、向こうに見えるのは鐘楼。
窓の形がヴェネツィアでよく見る、オリエントのイメージを伝える窓でした。
窓の形がヴェネツィアでよく見る、オリエントのイメージを伝える窓でした。

ここジェモーナも、かってやはり、ヴェネツィア共和国の元にあり、
ウィーンのハプスブルグ家とは、大変よい関係を保っていたと言いますが、
ヴェネツィアから、ウィーンに向かう道は、このジェモーナを通っておりました。
道の両側の建物の下、ポルティコが続きますが、坂の多い町なので、
下から覗いたポルティコの天井は大変複雑でした。
下から覗いたポルティコの天井は大変複雑でした。

良くこんな形が、レンガの積み重ねで出来たもの! 昔の人は偉かった!!
この石畳は鐘楼前のもので、こうした石畳は、さいころ型の石を埋めて作ります。

パッチワークで言う、シェル・貝の型紙のように、日本の青海波の形のように、
模様のイメージというものは、洋の東西を問わず本当に共通していますね。
お城跡の草原で見つけた野の花。 豪華な花より、こんな野の花が好き。

お城跡の壁の隙間より見るドゥオモ。


こうして見ると、家が新しく修復されているのも良く分り、
フリウリの人々の勤勉さが偲ばれます。
最後にもう一度、このドゥオーモの正面が大好きなので・・

ドゥオモの正面に洒落たバールがあり、窓は一枚ガラスの大きな物で、この様に。
ジェモーナにお越しの時は、このバールで喉を潤し、じっくりと眺めて下さいね。
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