・ グッビオ ・ インジーノ山の麓、ローマ期からの町

今日はグッビオ・Gubbioの町のご紹介を。

インジーノ山の山腹にかけて広がり、大ローソクのお祭り、絵付け陶器、
そしてローマの野外劇場の遺跡、でも有名な町です。

バスの到着も車の駐車場も下の広場で、そこから町の上の方を見上げた所。
道の突き当たりの影の部分、道の途中に車の姿が見えますか?
そしてその上にまた、高さの違う通りがあり・・。

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幸い、町の中心のグランデ広場まで、無料のエレベーターが運んでくれるので、
我々もそれで上ります。



上の町の中心のグランデ広場で、ここにあるのがグッビオの象徴ともいえる
パラッツォ・デイ・コンソリ・Palazzo dei Consoliで、現在は市の博物、絵画館。

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大変なお天気の日で、この青空をご覧下さい!



上から町の下の広場、クワランタ・マルティリ広場を。 正面の白い教会が、
サン・フランチェスコ教会で、アッシジでは小鳥に説教したフランチェスコですが、
ここグッビオでは、確か狼に説教したとか、改心させたとか!

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その手前に見える特徴ある長いロッジャは、羊毛組合の物だったそうで、
下部のポルティコは、かっての教会の病院の一部とのこと。     
     
正面に長く続く山々。 あの山の峠を越えて、グッビオにやって来たのでした!



四角な白い大きなコンソリ邸ですが、この入口階段もなかなか雄大でしょう?

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では、ここから中の博物・美術館に、どうぞ!



入口の広間で、この天井の高さ、広間の広さに驚きます。 そしてこれがすべて
煉瓦積みである事にも! 奥に見える階段を上がると、展示室が続きます。

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これは多分、灯油入れと思いますが、化面をつけた様になっていて、ちょっとドキッ。
石の面なのに、なぜか、見つめられているような・・。

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素晴らしい彫りを施した扉がありました。
グッビオのかっての領主は、ウルビーノのモンテフェルトゥロ一族だったようで、
歴史の古い町にしては、やはり大変に優雅。

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グッビオは、有名なウンブリア陶器の最初のマエストロが出て、学校もあった所。
今回もう一つの有名な陶器の町グアルド・タディーノにも寄りましたが、
「いかにもイタリアの陶器」の雰囲気は、このグッビオ産だと感じました。

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今年は「猪年」でもありますので・・。



展示室を通り抜けながら、下に広がる町の眺めを楽しみます。
古い瓦の色、壁の色、通りの段差。 グッビオの町は、本当に、絵になります。

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パラッツォ・デイ・コンソリの内部は今回始めての訪問で、大変に驚いた事に
広間の中に泉があったのです! この正面がそうです。

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町の広場の一角にあるような、上の穴から水が出て手前に貯まる式。 
この高さの建物の広間でこの贅沢! この優雅な発想! 



こちらもやはり泉で、広間の真ん中にある中央から水が出る式。

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本当は、館内は写真禁止で! おまけに怖い顔をした女性が行ったり来たりで。
だもので、目をかすめて撮ろうとするこの小心者は、尚の事テブレ。 



建物の南側が、テラスになっていて・・。 なんとまぁ、贅沢で、優雅な空間。
眺めが素晴らしいです! お勧め!

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グランデ広場の東側。 この広場が、大ローソクを担いでの競走の広場であり、
石弓の競技会の広場でもあります。
       
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昔訪れた時はちょうどお祭りの前で、町の通りのあちこちに地区の旗が翻り、
触れ太鼓が練り歩いていたのを思い出しました。

上の左に白く斜めに見えるのが、町の城壁。



パラッツォ・デイ・コンソリの入口への階段の、一番下部分が丸く円を描き、
人々が思い思いに休憩しています。
      
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広場に敷き詰められた、赤い煉瓦も、面白い組み方ですね。



町の一番下の広場も、これだけ高さがあるとまた見えようが違い面白いですね。
屋根の大きさが様々、向きもあちこち、古い町の、美しさ!

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コンソリ邸を出てくると、すぐ横をカーヴを描きながらの道が下まで続いていて、
昔、この位置から、この建物を描いた事がありました。
すっかり修復され綺麗になり、建物が長持ちするのは嬉しいですが、綺麗になりすぎ?

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ね、こうして見ると、町の坂道の様子、山腹に広がる町の様子が、良くお分かりと。

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鳥かご式のロープウェイがあると、かなり前からランさんに教えて貰っていて、
ボクが喜びそう!  なら、行くべえ!!

町外れのロープウェイに近く、桜が満開。

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これが、そうです! 結構長いのですよ。 往復で1人 5エウロ。
大ローソクを担いで登り、奉納する、山上の聖ウバルド教会の横まで行けます。

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そして、こちらが鳥かごで、2人乗れます。
すれ違う観光客同士が大いにはしゃぎ、声を掛け合います!
  
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空中から、ローマ期の野外劇場が見えました! 大変保存の良い状態で驚き。
6000人収容可能との事で、ローマ人というのは、本当に遊びの天才でしたね。

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ロープウェイで楽に連れて行ってもらえた聖ウバルド教会ですが、綺麗に修復され、
内部がかなり新しいスタイルなのにも、少し驚き。
  
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大ローソクを担いで、九十九折の山道を登るのは勿論男性達ですが、
戦争中に男性が不足した時には女性達が替わって、真夜中までかかって
担ぎ上げたのだそう。
偉い! やはり、どこの女も頑張るのだねぇ!!



町の古い通りで、ご覧の様に古いフィアットを見つけました!
大変綺麗に手入れされ、磨き上げられていました。
     
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写真を撮っていると持ち主の老紳士が現れ、なんと、後ろにエンジンが積まれているのを、
バックドアをあけ見せてくれ、 まだ良く走るそうで、颯爽と走り去りました!



陶器で有名なウンブリア。 アッシジにもたくさんこんな店がありましたが、
でもグッビオの絵付けが、一番気に入りました。

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でもね、結構なお値段で、それに飾るには、何枚かあったほうが良いので・・!



ほらね、壁全体のの陶器で、ちょうど良い雰囲気でしょう?
それに一枚だけなら、日本の絵付けに勝る物はね・・!

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グッビオの町を後にする前に、坂の下から、パラッツォ・デイ・コンソリを振り仰ぎ。

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町の中心部の地図をどうぞ。 
 
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1. ローマの野外劇場跡
2. クワランタ・マルティリ広場
3. ジョヴァンニ・バッティスタ教会
4. サン・ドメニコ教会
5. ガブリエッリ通り
6. パラッツォ・デイ・コンソリ
7. フォンターナ・デイ・マッティ
8. ドゥオモ
9. パラッツォ・ドゥカーレ


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