シエナのパリオを、見て来ました!
シエナに出かけたのは20年ぶり、が、TV中継でパリオはいつも見ているので
久し振りの気がせず、試走も見、人々の熱気も十分に味わい、堪能しました。
やはり実際に、カンポ広場で見るパリオは大変に素晴らしく、
今回は桟敷席からでしたので、写真もたくさん撮れました。
今回は桟敷席からでしたので、写真もたくさん撮れました。
今日はまず、7月1日のシエナの街、パリオ前日の様子をどうぞ。
久し振りのシエナの街並みを楽しみつつ、カンポ広場に向かいます。
そう、シエナの街も牝狼がシンボル。
パリオを迎える地区の旗が、窓の飾り布が、ひらめきます。
そう、シエナの街も牝狼がシンボル。
パリオを迎える地区の旗が、窓の飾り布が、ひらめきます。

シエナには、前日の夕方到着。 アペニン山脈越えで、大停滞!
5Kを通り過ぎるのに1時間かかり、高速出口フィレンツェ・チェルトーザに
たどり着くのに、またカタツムリ並み! 暑かったぁ!!
5Kを通り過ぎるのに1時間かかり、高速出口フィレンツェ・チェルトーザに
たどり着くのに、またカタツムリ並み! 暑かったぁ!!
ロッジャ・ディ・メルカンツィーアが、見えて来ました。
カンポ広場に近く、お馬の像があり、待ち合わせに最適の場所ですが、
そのまま、うっかり通り過ぎそうになり、おっと!と、かっての勘が蘇り、
建物の下のアーチを潜り、カンポ広場に到着。

ピアッツァ・カンポ、カンポ広場に到着してまず見たのがこの光景。
前夕、宿に到着した時、「今日大雨があって、予定されていた馬の選考が
明日朝に延期された」と聞きましたが、ちょうど、その選考が終わった所だったのです。
前夕、宿に到着した時、「今日大雨があって、予定されていた馬の選考が
明日朝に延期された」と聞きましたが、ちょうど、その選考が終わった所だったのです。

馬が世話係と共に先を行き、その後から、そのコントラーダ・地区の人々が
ぞろぞろと従って行きます。 これは「アクイラ・鷲」地区のお馬君。
ぞろぞろと従って行きます。 これは「アクイラ・鷲」地区のお馬君。
こちらは「イーストゥリチェ・針鼠」のお馬。

世話係がかぶっている白い帽子の後には、馬の額についている地区の印と、
同じ色のリボンが付いているのですよ。
そしてパリオ当日の時代衣装の行進の際は、この世話係がやはり時代衣装で、
馬に付き添っています。 今回そんな事にも、気が付きました。
イーストゥリチェの馬についていく、地区の人々。
真ん中の、ピンク、白、青、黒の縞柄が、今年のこの地区の騎手。
彼は、既に何度か勝った経験を持つ、優秀な騎手と!

のっけから、シエナの街の人々の、パリオにかける熱気に圧倒され、
人々が立ち去った後、やっとこのシエナのシンボルとも言える
マンジャの塔と、パラッツォ・プッブリコに対面。

今日も暑くなりそうです。 雲ひとつ、ありません。
カンポ広場は、ご存知の通り石畳が敷き詰められていますが、
年2回、パリオの時に、広場の周囲、競馬コース部分に土が入れられます。
年2回、パリオの時に、広場の周囲、競馬コース部分に土が入れられます。
馬の選考が行われた後なので、ヒズメの跡がいっぱい見えますが、
これは坂道部分。 パラッツォ・プッブリコから、カザートのカーヴに至る上り坂に
残ったヒズメ跡で、やはり深く残っています。

コースに入れられた土の整備に、盛大に水を撒くシニョーレ。
水しぶきが気持ちよく。

プッブリコ宮は現在の市役所部分と、市博物館があり、久し振りに
シモーネ・マルティーニや、アンブロージョ・ロレンツェッティの壁画をじっくり眺め。
そして、まだ上った事のないマンジャの塔にも、上れる内にと挑戦。
これは、塔上り口のあるプッブリコ宮の中庭ですが、
パリオに参加の馬たちの休憩所でもあります。

ご覧のように、狭い急な階段をせっせと上ります。 階段数は考えたくないっす!!
そして、こんなに明るくも無いのですよ。 これは写真の魔術です。

はるかに、シエナの平野が広がります。

街並みの写真はまた別にアップするかも、で、今回はパスです。
塔のアーチ部分に見える鐘の階。 最上階には、まだもう少し・・!

上から見下ろすカンポ広場。 お昼近くの暑さのため、広場の中は人もまばら。
塔の影の内に人が集まっているのが、見えますか?

こちらがアップ。 あはは、やけくそで、日向に座っている人も!

塔を下り、また広場に戻ります。 円光にも似た、陽の光。

暑い、暑い広場の中に、テント張りのスーヴェニール店が2軒。
パリオのコントラーダ・地区の旗が、ひらめきます。

広場の高い部分、プッブリコ宮の対面に、大きく四角な素晴らしいガイアの泉が。
泉の彫刻の写真もありますが、今回は、泉に水を飲みにきた鳩ちゃんを。
あの日の暑さ、広場の暑さを、ご想像下さい!

ドゥオモ広場に向かいます。 これはピッコローミニ宮だったと思いますが、
建物の壁に並ぶ各コントラーダの旗。
色鮮やかで柄がはっきりなので、何度か見るうちしっかり覚えました。
建物の壁に並ぶ各コントラーダの旗。
色鮮やかで柄がはっきりなので、何度か見るうちしっかり覚えました。

これは車体部分が自然素材で作られた、大変素敵な自転車だったですが、
その前でパニーノを食べているシニョーレ。

ちょうど店が食料品店で、ガラスケース内に美味しそうなものが、いっぱい!
鰻屋の前で、匂いを肴にご飯を食べる落語を思い出し、可笑しかったです。
で、私も、お昼を食べに。
バイキング式に色々並んでいるあれこれをお皿に取り、白ワインの冷えたのと。
ドゥオモ広場の横、牝狼の円柱が何本かありますが、
言い寄るは、雄狼、ははは。

ドゥオモの、丸屋根部分が修復のためすっぽりと覆われ、残念ながら
クレーンも写真の中に。

でも正面は修復済みで、もの凄く、美しく、真っ白に!!

聖人諸君たちが様々な様子、表情を見せてくれて楽しく、嬉しくなる程!
動物達は、かなり苦しい姿勢を強いられつつ、身を乗り出しています!

若く、清楚、美しく!

切符売り場に並んでいると、何時の間にやら宗教関係の一団が。
口をあけ、ドゥオモに見とれて。

ドゥオモ内には、たくさん見るべき物もあり、撮りましたが、大幅にカット。
こちらは、内陣奥のステンドグラス。

実際に見えるよりも、天井の蒼が、明るく、美しく撮れました。
夜空の、美しい広がりのよう。

内部は大変薄暗く、そしてこの広さにも拘らず、全体に汗の匂いが!
シエナの暑さをご想像下さい!
シエナの暑さをご想像下さい!
ドゥオモの、洗礼堂前からの眺め。 これ、分りますか?
パリオの前夜、明日の健闘を願い、各地区で地区の人々が寄り集い、
食事を一緒にするのですね。

その準備が始まっているのですが、びっしりと並んだ簡素なテーブルと椅子。
如何にもイタリア、という感じがします。 ここは確か、セルヴァ・林の地区と。
こちらは、また別の地区のテーブル準備。 建物に並ぶ旗からも、アクイラ・鷲
の地区と分りますが、道のカーヴに添って並ぶテーブルの長さ!!
の地区と分りますが、道のカーヴに添って並ぶテーブルの長さ!!

こうやって各地区で騎手を囲み、明日の健闘を願い、皆の結束を固める、
やはり、凄いなぁ!!
やはり、凄いなぁ!!
時間があるので、美術館に。 が、なんと、太鼓の音が響くのが聞こえます!
美術館のすぐ近くの地区が気勢を挙げているのが、聞こえてくるのです!
係りの女性と目が会い、両方で笑ってしまい、「ホラ、お祭りが始まった!」
子太鼓の音を聴きながら、美術鑑賞なんぞ出来たものではありませんね。
大体見て、出てきましたら・・、
大体見て、出てきましたら・・、

なんと、またパリオ出場の馬を先頭に、男達が大声で歌いながら、
従ってくるのが見えます。どうやらアクイラ・鷲のようですが、おお、何かある!
喜んで私もついて行きますと、やはりカンポ広場に。
従ってくるのが見えます。どうやらアクイラ・鷲のようですが、おお、何かある!
喜んで私もついて行きますと、やはりカンポ広場に。
彼らはそのままぐるっと広場の外を回り、向こう端の入り口から入りますが、
私は近くの、警察官がずらっと並んで荷物改めをしている所から。
私は近くの、警察官がずらっと並んで荷物改めをしている所から。
小さな女の子が真剣な眼をして、ドラーゴ・竜の旗を振っています。

広場では、ラ・プローヴァと呼ばれる、試走が行われるのですね。
試走といっても本番そのままの手順で、広場に店を広げていたバールも、
時間になるとパッパッと片付け、警官達がずらっと2列に横並びで、
物も言わずにコース内を歩き始めます。
つまり、コース内の観光客達を追い払うのですね。
私は広場内の、発走、ゴールに近い所に入り込み、なんとか場所を確保。
広場内でパリオを2度見た経験があり、どの場所、どうすればが、大体分ります。
広場内でパリオを2度見た経験があり、どの場所、どうすればが、大体分ります。
広場のコースから人々が立ち退くと、警察官に連れられた黒いワン君が
爆発物の検査にやって来ました。 ご苦労さんで~す。

今夕のプローヴァでは、桟敷席は各地区に開放されているのか、
地区毎に纏まって人々が入っている様子。
ちょうど私の前がイーストゥリチェ・針鼠で、大変な盛り上がり!
皆が大声で歌っている様子を、ご覧下さい。

向こうに対抗相手がいる様子で、あちらが歌い終わると、こちらが、という具合で、
これだけの老いも若きもの男達の中で、歌っていないのは、ほんの2,3人!!
この盛り上がりよう!!
真ん中、にこやかに笑っているのが、シエナの市長殿。 名前は?

本番でも大人気の、騎馬警官隊の行進。
1周目はトロットで、2周目の半ばから突撃態勢で疾走します。 こちらが隊長。

後に続く12人。 既に抜き身の剣ですが、
突撃態勢に入ると、剣を前に突き出し、全速力で疾走します。
大変な迫力で鳥肌ものですが、余りに近い位置で、突撃写真は一枚も!!

発走、ゴール写真が撮れる、最高の位置を占めるプロの皆さん達。
小砲並みの、レンズを構え!

こちらが、今年のスターターの方。 声が小さく、余り良く聞き取れずで。

ロープが2本張られた中に9頭の馬が入り、最後の10頭めが駆け込んで、
スタートが切られます。
が、この並び順も、本番はまた別の籤順となります。

騎手同士の駆け引き、籤運、度胸、そういった全てがかかっている様子で、
この試走では、いざスタートとなると、本気には走りませんでしたね。
最後の馬の駆け込みの様子を伺い、ロープ内の騎手達は後を見ます。

軽く流して様子を見る、と言う感触で、こんなに近くてもお尻から撮れた一枚。
それでも、地区毎の盛り上がりは凄い!

翌朝、つまりパリオ当日にも試走がありましたが、傍にいたシニョーラが
いみじくも言いました。 「試走は、試走。 肝心なのは、本番!」と。
という事で、パリオ当日のご案内をお楽しみに!!
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